これは人外ですか?いいえ、ただの人間です(凍結)   作:爆走ボンバー人間

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今回は最後におまけがあります


俺の一日を返せ!!

突然ですがあなたは休日に何をしますか?

 

休日は学生も大人も貴重なものだ

 

学友とどこかに出かけて買い物をしたり

 

遊びに出掛けて一緒に遊んだり

 

はたまた勉強をする人もいる

 

恋人と映画や喫茶店に行って大切な人との時間を過ごしたり

 

部活で仲間と共に互いで研磨しあい練習に励んだり

 

アルバイトなどをする人もいる

 

家庭を持ってる人なら自分の子どもと遊んだり

 

家族でどこかに出かけて家族との時間を大切にしたり

 

または休日はゆっくりと休みだらだらと過ごしたいという人も

いる

 

人それぞれによって休日の過ごし方は変わりどう使うかも

変わってくる

 

休日は数少ない貴重なものなのでぜひ有意義に使わないと

勿体無い

 

欲しいと思ったときにないかもしれないしな

 

え?俺は休日をどう過ごしてるかって?

 

休日によって色々変わってくるが…今は

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ夕麻ちゃん!行こうか」

 

「う、うん!イッセー君!」

 

 

 

 

 

 

 

クラスメイトのデートを尾行している

 

 

 

 

 

 

 

いや俺だって好きでこんな事してるわけじゃないんですよ

 

大体何で休日だって言うのに他人のデート見ないと

いけないんだって話ですし、わざわざ人がイチャイチャしてる

所見るとかそんなんだったら家でユーと過ごしてる方が

百万倍ましだよ!!

 

堕天使が何を企んでるのかはもう調査済みで俺には関係ないからどうでもいいんだが

一応知り合いでもある奴が死ぬとなると寝覚めが悪くなるからな

 

まぁ他にも理由があるが今はそれでいいだろう

 

だが俺の休日をこんな事に費やすことになった原因であるこのクソ堕天使は

後で俺の名の下の私刑を執行する予定だ

 

後兵藤もなんかむかつくから学校で殴るか

 

エロ行為を未然に防いだという大義名分なら大丈夫だしな

 

 

 

 

 

ちなみにユーは興味がないとのことで家で俺が作ったご飯や

デザートを食べながら留守番してます

 

ついでに甘味屋で羊羹買うように頼まれました

 

 

チクショウ!何が悲しくてこんな事しなくちゃなんねぇんだよ!!

 

 

 

ユー!!羊羹は買ってやるから楽しみにしてろよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間をすっ飛ばして夕方

 

デートは終わりに近づいていた

 

ここまでで特に堕天使は行動を起こしていない

 

まぁ言うことがあるとしたら周りから見たら

付き合い始めた初々しいデートであったが

兵藤が偶に下心丸出しのキモい顔になって

大変不愉快だった

 

天野の方はその事を気づいていない振り(・・)

しておりあたかも楽しんでいるように見せていた

 

 

まぁ一応アレも用意しているから大丈夫だと思うが

 

 

そして最後は最初に待ち合わせをしていた公園に

戻ってきた。

 

行動を起こすならそろそろ…とか言ってる内に人払いの結界

張ってるし

 

結界の中で誰もいない中、近くの木に隠れ兵藤たちの会話を聞く

 

 

「ねぇイッセー君、私のお願い聞いてくれる?」

 

「な、何?夕麻ちゃん」

 

 

またイッセーの鼻の下が伸びてる…まぁキス的なものでも

期待してるんだろうな

 

一般の客観的な目から見ても良い雰囲気でいかにもキスシーン

のような景色だしな

 

 

 

 

 

 

…まぁ

 

 

 

 

 

 

「じゃあ……死んでくれないかな?」

 

 

 

違うんだけどな

 

 

 

「…えっと、ごめん夕麻ちゃん。もう一回言ってくれないかな?」

 

「死んでくれないかな」

 

 

確認を取る兵藤に天野ははっきりと告げる

 

まぁ付き合ってる奴にいきなり「死んでくれ」なんて言われても

普通戸惑うわな

 

そして天野は人間の姿から背中に黒い羽を出し露出の高いボンテージ

姿に変わる

 

…非常に眼福なのだが何故わざわざあんな露出の高い服にする?

痴女なのか?

 

などと考えていると天野は光の槍を構えた

 

懐からあらかじめ用意しておいた術式を書き込んだお札を

取りだし兵藤に投げる

 

光の槍よりも先にお札は兵藤に張り付き次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

兵藤は光の槍によって腹を貫かれて倒れた(・・・・・・・・・)

 

 

兵藤も天野も俺が投げたお札には気付いていなかった

 

 

「怨むならその身に神器を宿させた神を怨むのね」

 

そのまま天野は満足したように飛び去って行った

 

 

 

 

 

さて俺も目的は果たしたし(・・・・・・・・)羊羹買って帰るか!

 

俺が帰宅しようとした直後魔力を感じまさかと思い兵藤の方に

振り向くと転移の魔法陣がありそこから駒王学園の生徒なら

知らぬ者はいないだろう学園の二大お姉さまの一人で特徴的な真っ赤な

髪を持った「リアス・グレモリー」が現れた!

 

グレモリーは兵藤の姿を見て助からないと思ったのだろうが

意味ありげな笑みを浮かべた後、チェスのポーンの駒を取り出した

 

 

(え?まさか・・・)

 

 

俺の考えた予想は当たりチェスの駒8つが兵藤の体に入った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(はああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???)

 

 

 

 

 

 

兵藤に8つも駒を取り込んだのも驚きだがそんなことは

どうでもいい!!

 

この女!今まで何もしてなかったくせに今頃動いて

おいしいとこ持って行った挙句、俺のやった事全部台無しに

してくれやがった!!

 

今日の俺の尾行もわざわざ用意した術式も意味ねえじゃねえか!

 

俺の一日を返せ!!

 

今にも叫んでやりたい衝動を何とか抑えている間にグレモリーは

兵藤を連れてその場を去って行った

 

 

 

 

 

 

 

…俺、何してたんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと家に帰ったが羊羹を買い忘れユーは怒っていなかったが

とても残念そうにしていた

 

後日ユーには羊羹と団子を買ってあげた

 

 

 

 

 

 

 

 

今度あの堕天使半殺しにして甘味代と迷惑料を巻き上げると

固く決心した志希であった

 

 

 

 

 




~おまけ~

次の日の学校

「なあ志希!俺に彼女いたよぶげぇああ!!」

教室に入ってくるなり興奮して聞いてくる
兵藤に最後まで言わせず平手打ちした


「痛ぇな志希!いきなり何するんだよ!」


「蚊」


抗議してくる兵藤に手のひらについた潰れた蚊を見せる


「ま、まぁいいや!志希!俺お前にデートの相談したよな!」

「そんなものは受けていない。寝言は寝て言えクソ虫」

「なんでいきなり罵倒すんの!お前今日機嫌悪いな…」








ちなみにこの様子を見ていたクラスの女子は


「兵藤と志希君がデートの相談!?」

「志希君が穢れてしまうわ!」

「兵藤×志希!」

「いえ志希君が兵藤を罵ったわ!」

「ってことは志希×兵藤!」

「「「それよ!!」」」


などという腐女子たちのおぞましい会話が
聞こえた気がしたが志希は聞かなかったことにした


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