問題児たちが異世界から来るそうですよ?~全裸王(ユウシャ)異世界に起つ 作:固竜
放課後、季節外れのはっさくの実がなる頃の事。
~そこにおっぱいがあるなら・・・~
学校、体育館にてその男は全力で走っていた。
「コラッー!待てートモちゃん」
その男の名前は桜井 智樹、ちょっぴり性欲に正直な空美中学校2年C組である!
『呼んだ?呼んじまえよ』(ビリビリ)
彼は今、良く斬れる無敵の殺人チョップを特技に持つ一人の少女に追いかけられている。そのチョップは簡単に人を斬れるほどなのだ・・・。
「きゃぁ!」 「ひゃん!」 「ちょっと!」
ちなみに、先ほどから周りの女子生徒が叫び声をあげているのは智樹がすれ違いざまに胸・・・おっぱいを揉んでいるからであるのだ。
尚、右から 89 85 90 何の数字かは語るに及ばず。水着を取っていかないのは彼なりの優しさなのだろう。
「ウヒョヒョヒョ!」
殺人チョップの少女、見月 そはら(スリーサイズ現在 93‐59‐84 絶賛成長中)は身体のラインが良く見える旧式のスクール水着しか装備していなかった。
事は、2時間ほど前に遡る。
「ドッチボールをするわよ~」
空美中学校の生徒会長で―――道徳的に少し間違っている人で―――ある五月田根 美香子のこの提案が原因だった。
「(嫌な予感しかしない・・・)」
「優勝チームには賞金・・・100万円よ~」
「と、トモちゃん!100万円だよ!ドッチボールなら安全そうだし参加しようよ」
「イ、 イヤだ!俺は平和に家に帰るんだ!」
「第1回大ドッチボール大会の開始よ」
「ドッチボール・・・ご飯?やりますハイハイハーイ!」
こうして学校を巻き込んだ大ドッチボール大会が開幕した。
ルールは簡単、一グループ1~8人のチームを作ります。
トーナメント方式で各コートで2チームごとドッチボールの試合をします。
試合は10分間です、相手の残りメンバーの多いチームの勝ちになります。
(勝利チームは敗北チームに好きな水着を着せる事が出来る)
(オ、オヤオヤ・・・・・・。どうしていつも俺なんだ、たまには他の奴を)
智樹は逃げ出さないように椅子に縛られている。そんな智樹に近づいてくる影が一つ。
「マスター、お茶です」
白い天使の羽をもつ者、エンジェロイドのイカロスだ。彼女はマスターである智樹にお茶を持ってきたようだ。こけしは持って来ていないようだ。
「なにしてるのアルファー。そろそろ始まるから行きましょ」
羽付きのツルペター少女にしてコンブが似合う、エンジェロイドのニンフが現れる。彼女はどうやら同じブロックのイカロスを探しに来たようだ。
彼女達のチームは4人、会長とそはら、イカロスにミニイカロスことオレガノの4人だ。尚、ニンフはオレガノに本気で拒否されたので別チームである。
ちなみに、智樹は一人だ。あと新大陸発見部の部長も一人である。よかったね。
~~~~~~若干の省略を挿んでお送りします~~~~~~
(ボールを当てるとおっぱいが揺れる・・・!!!)
『ボール遊びじゃ。おっぱいと言うボールを使ったボール遊びじゃよ』
(じ、じいちゃん!・・・そうか、俺やるよ。絶対に優勝してやる!)
「勝者、チーム桜井」
「ご飯!ご飯!ご飯!」
「オレガノ倒すオレガノ倒すオレガノ倒すオレ(ry)」
「し、勝者、チームコンブ!」
「イカロスちゃん、お願いね」
「はい」
「うわぁぁぁ!!!」 「ぎゃん!」 「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
「・・・え?」
「審判?」
「あ、はい。勝者、チーム会長!」
「・・・・・・」
「と言う訳で君も新大陸発見部に」
「勝者、チーム新大陸発見部」
「イカロスさん、あぶない!」
「aegis展開」
「ひゃん!(跳ね返ったボールが胸に当たって)」ボヨヨン
「勝者、チーム会長ォォォォォォォォォォォォ!!!」
「勝者、チーム新大陸発見部」
「新大陸はいいぞ、君も新大陸発見部に入らないか」
「い、いえ。遠慮しておきます。それじゃあ!」
「勝者、チーム新大陸発見部!」
「いやいや、そんなこと言わずに入らないか」
「ひっ!」
「早く退場してください!」
【フレーフレー、コンブ!フレーフレー、コンブ!】
「ご飯!ご飯!ごは・・・何時の間にあんな看板が!?」
「・・・オス」
「あ、あのニンフ先輩?」
「オレガノタオス!マッテヤガレアンニャロー!!!」
「ニンフ先輩!?」
~~~~~~なんだかんだで準決勝~~~~~~
「先輩・・・俺は」
「行け智樹、新大陸を見るんだろう?」
「おう!」
「勝者、チーム桜井」
「イイハナシダナー」 「イイハナシカナー」 「オレガノ!オレガノ!」
「オレガノ・・・シュゥゥゥゥゥ!!!」
「かかってこいコンブ!」
「超々超音波・・・かっ!」
「顔面がガラ空きでした(ニヤ)」
「こ、この!」
「ニンフさん、アウトで 「きゃ!」 ・・・え?」
「まだまだ、ボールはありますよ」
「じ、上等!」
「さぁ、次に行くわよ~」
「だ、大丈夫?ニンフさん、オレガノさん」
「プシュー(頭から湯気が出てる音)」 「・・・b(親指を立てていたが倒れた)」
~~~~~~決勝戦~~~~~~
「後はイカロスさんだけ。頑張って!イカロスさん」
「マスター、行きます。空の女王モード起動」
(ボール遊びだけじゃ物足りない・・・!)
『おっぱいだけだからじゃね』
(じいちゃん!・・・おっぱいだけだから?)
『トモ坊、いいかよく聞け。おっぱいは揺れるだけで嬉しい』
(…そうか、そう言う事なんだねじいちゃん!)
「な、なんだ?智樹のトモキにスパークが」
「アルファーが投げたボールをトモキから出たエネルギーで押し返した!?」
「押し返した先は・・・イカロス先輩!」
「・・・さすがです、マイマスター」
「イカロスさん、アウト。試合終了!勝者は・・・チーム桜井!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!』
こうして周りは全て水着という状況が出来あがったのだ。ある者は泣き、またある者は泣くこの場所はまさに天国と地獄と言えるものであった。そして唐突に天国が終わる事になる。そう、会長のさらなる一言で・・・。
「さぁ、決勝戦をするわよ~」
「ウヒョヒョ・・・え?」
智樹の動きが止まった、いやそれ以外にも周りの全ての人の動きが止まったのだ。さんざん追いかけ回していた殺人チョップまでも止まってしまったのだ。なぜなら・・・。
「ドッチボールでも来るぜ、坊主」
そこに現れたテキ屋のオヤジのせいだった・・・。
その後の事は語るまでも無い、テキ屋のオヤジにフルボッコにされて水着女子たちにフルボッコにされて殺人チョップに斬られただけだ。その時に智樹にビキニを着させたりしていた事があったがあえて語る事はしないでおこう。
その頃のイカロスは・・・
「あ、お手紙・・・マスター宛てだ」
取りに戻っていたマイスイカの上に置かれていた封書を見つける。イカロスがその封書を手に取って裏返して見ると達筆な文字でただ『桜井智樹殿へ』と書かれていた。
「スイカからの手紙・・・?」
そんな事を考えながら封書をしまう。おそらくただの手紙で危険な物ではないと判断した。何はともかく後で智樹に届けなくてはと決めてマイスイカを撫でながら体育館へと戻っていった。
桜井家、居間。今、ここにはイカロスとニンフ、アストレア。それと智樹しかいない。
「マスター」
「ん?どうしたイカロス」
「今日こんなものを見つけました」
スイカの手紙(仮)を智樹に渡したイカロス。ニンフとアストレアも興味を示した。
「なんだこれ?手紙か?」
とりあえず中身を確認するために封を切った。イカロスとニンフ、アストレアも智樹の後ろから手紙を見る。少しの沈黙の後、ニンフがその文章を読む。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試す事を望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて、
我らの“箱庭”に来られたし』
「へ?」
突然目の前の景色が変わる。先ほどまで自分達の家の居間に居たはずの智樹達は空の上に投げ出されたのだ!その事にいち早く気が付いたイカロス達エンジェロイドは咄嗟に翼を広げ飛行する。智樹はイカロスが抱えているので落ちる心配はない。だが、本当に突然の事で動く事が出来なかった。故に周りに居た見知らぬ3人の少年少女を抱える事が出来なかった。4000mほどの高さから落ちたならば人間ではひとたまりも無い。絶望的だったがどうか無事にいてと祈りながら急いで降りていく4人は不意に飛んでいた鳥に釣られて目の前に広がる視界を確認した。
目の前に広がるのは世界の果てを彷彿させる断崖絶壁。また見た事も無い巨大な未知の都市。智樹達が訪れてしまったのは―――完全無欠の異世界だったのだ!
見切り発車なのでまだ1話しか出来ていないという体たらく。正直エンジェロイド3人はやり過ぎた。
頑張っていきますので、誤字などあったら教えてください。