もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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タグに『超 ルート』 を追加いたしました。
まぁ、原作の未来だからGTルートは書きにくし 超にした方が広がるからね。

活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント くださいませ。


俺は貴様に屈しない

俺はフロスト族 最強の男 クウラ。

本来 高い戦闘力を持たないフロスト族の突然変異 深い悪の心をもった コルド。

その、コルドの細胞を使い 俺やフリーザは“造られた”

限りなく コルド(オリジナル)に近い遺伝子を持つものが優れた戦闘力を生まれながらに持つことが出来る。

そして、成功物として生きることを許されたのが 俺とフリーザだ。

コルドは高い戦闘力を持つ俺達を可愛がった。

それは単に俺達が可愛いからではない、自分の味方につけ反逆を起こさせないためだ。

その真実はビックゲテスターと一体化し、クローンを造る際に気づいたことだった。

 

俺の細胞や遺伝子を使い クローンを作っている途中、(コルド)(フリーザ)に似た個体が出てきたのだ。

調べてみると 俺の遺伝子とコルドの遺伝子が98%一致した。

2%の差が俺がクウラである証拠なのだろう。

 

別に父を怨みはしなかった。

強いことに意味があるのだから。

 

ある日、俺のデータベースで気になる情報を見つけた。

父と弟を倒した者がいると……。

一族を汚した者がいる事に対して怒りを感じたが、同時に二人を倒した超サイヤ人という者にも興味が湧いた。

 

そして、俺は今 その超サイヤ人と闘っている。

声もでんような、圧倒的な差を見せつけられ。

 

 

 

「さぁ…!こい!サイヤ人…いや、トランクスだったかな」

 

「ふん、貴様ら一族が人を名前で呼ぶとは珍しい やけにでもなったか」

 

クウラは珍しく、自分の以外の人間の強さを認める。

しかし、コルド大王 フリーザの事も知っている トランクスからすれば不気味でしかない。

 

「ただ単に人生最後の戦闘を楽しもうとしているだけだ」

 

サイヤ人(おれたち)にもでも影響されたか」

 

クウラは自分が負けていることを理解しているが、早々に降参するつもりもないようだ。

 

「決着をつけるぞ クウラ」

 

「いいだろう!」

 

お互いに、敵意むき出しで構える。

 

「ハアッ!」

 

先に動いたのはトランクス 拳を強く握り、クウラに向かって突き出す。

 

「ぐあぁ!?」

 

咄嗟に防御をするが、それさえも突き抜けクウラの顎を弾く。

 

「はあぁーーッ!」

 

「ぐぬうおぉ!?」

更に連続でクウラを攻撃する。

もはや、クウラの防御は追いつかず ほとんどが無防備な場所へ命中する。

実力差はやはり圧倒的、超サイヤ人2と界王拳を一体化させたトランクスに手も足もでない。

 

 

「これで、終わりだ これ以上は見るに耐えない」

 

「ふん、ほざけ!俺はバビディ様の優秀な部下…」

 

トランクスがクウラにとどめをさすため、ギャリック砲

をつくりだす中、クウラは自分の発言に違和感を感じた。

 

 

俺は……いま、何と言ったんだ。

バビディ“様”…?ふざけるな この俺が?

やつの部下?

俺よりも弱い あいつの部下?

そうだ、俺はあいつに操られていたんだ。

許せん…俺は一族最強の (クウラ)だぞォ!!

 

 

 

「ギャリック砲ーーッ!!」

 

バビディの洗脳が解け、額のM の字が消える。

しかし、バビディに無理矢理ではあるが解放された戦闘力もなくなり 気の量が格段落ちる。

そして、そこに更に圧倒的な差が生まれた トランクスの

ギャリック砲がやってくる。

 

「くっ……!ぐおおおぉ!!邪魔だあぁぁ!!」

 

「なっ!?」

 

クウラはその一撃を体力と気のほとんどを使いきり、上空へと吹き飛ばした。

 

「くっ!ならば…!」

 

トランクスは動揺をしながらも 再び、ギャリック砲の構えをとり 気を集める。

 

「まって、貴様のその変身も長くは持たんだろう 早く元に戻るんだな。それにもう一度撃たれては敵わん」

 

「そう言われた所で戻るものか!貴様を倒すまで──「俺はバビディを殺しにいく」え?」

 

クウラの策に乗せられてたまるかと超サイヤ人2と界王拳の一体化を解くことはしない。

しかし、バビディに先程まで忠義を誓っていたクウラの異変に気づき動きを止める。

 

「これは、俺の意地だ」

 

クウラの体色は金属の光沢をもった銀から、メタル化する前の元の白と紫に上書きされる。

紫色の気を吹き出しながら、バビディの元へと向かう。

 

「魔術が解けたのか……シンさんと16号に合流しなければ」

 

事態を理解出来ていないが、ひとまず16号達の元へ向かう。

 

 

 

「あとちょっとみたいだねー、ブウの復活が楽しみだよー」

 

気味の悪い笑みを浮かべ、悟飯達の戦闘によって発生するダメージで復活に近づいていくブウの封印された玉を見る。

 

「……バビディ様、私の後ろに」

 

楽しそうなバビディを自分の背後に回らせ 静かに魔凶星の加護を発動させ 自身を今日するダーブラ。

 

「うん…?誰か来たのかい?」

 

「なぁーに、ただの裏切り者です」

 

 

「あぁ、そうだ。久しぶりだな バビディ!」

 

ダーブラの余裕の笑みとは裏腹にバビディはクウラの姿を見て青ざめていた。

 

「な、なんで…!僕の魔術は完璧なはずだ……」

 

「残念だが、俺を支配するのは無理だったようだな 今から俺は貴様らを殺す」

 

自慢の洗脳魔術を解かれたバビディは怯えを露にする。

クウラが敵に回ったのはダーブラがいれば大丈夫だと考えられるが そのダーブラへの洗脳が解ければ命はないと考えてしまう。

 

「さて、出てこい 我が分身達よ!」

 

本体であるクウラが合図をすると、一斉にメタルクウラ達が姿を現し ダーブラとバビディを囲む。

 

「虫けらどもが…消えろ!」

 

「ひえぇーー!」

 

ダーブラが気を開放し、辺りに気功波を飛ばすだけでメタルクウラ達は機能が停止する。

バビディはその爆発をなんとかバリアーで防ぎ 耐える。

 

「やはり、無理だろうな 俺が出るしかあるまい」

 

「ふん、 戦闘が格段に下がっているお前に何が出来る?」

 

今のクウラは気を最大に高めても、ダーブラのフルパワーの20%にも満たないだろう。

 

「はあぁぁぁ!!」

 

クウラの指先に熱が集まっていく。

数秒後 出来上がったのは熱と気の塊。

スーパーノヴァ と言われるクウラの必殺技だ。

 

「太陽ほどの熱量がこの技にはある……俺と共にしねえぇ!!」

 

凝縮された その熱量はクウラの技術によって表面に漏れてはいないもののモロに当たれば命はない。

そして、クウラは確実に命中させるため それを握りこみ 捨て身の攻撃へと出た。

 

「バカめ!スピードは俺の方が早い!一生かかっても俺に当てることは出来んわぁ!」

 

「……だろうな!俺の狙いは バビディ…!貴様だァ!」

 

ダーブラは自信たっぷりにスピードでクウラを撹乱するが、クウラ 狙いはバビディを定められる。

 

「ダーブラ!僕を守れェ!!」

 

「はいっ!」

 

バビディに洗脳されているダーブラはバビディの前に乗りだし、防御の体勢にはいる。

 

「二人諸とも消えろォ!!」

 

 

俺はこいつらを道ずれに死んでやる。

復讐だけのためでやっているのではないかもしれんな、猿共に影響されたかもしれん。

 

 

 

クウラのスーパーノヴァはダーブラとバビディを巻き込み、大爆発を引き起こした。

 

 

 

 

 

「く……!俺があの程度で死ぬはずなかろう」

 

「壊されたとはいえ……バリアが役に立ったね」

 

しかし、クウラの捨て身の一撃もバビディのバリアをダーブラが石化させ 壁にし衝撃や熱を和らげた事によって耐えられてしまった。

 

 

クウラのビックゲテスターのデータチップはそこら中に散らばったが 地面に入り込み消えていった。

 

 

 

(((俺は再び、蘇ってやろう……その時は決着をつけてやろう トランクス…!)))

 

 

何処からか、聞こえた気のする声にトランクスは首を傾げた。

 

 




バビディの魔術を自力で解いたクウラでしたが、バビディとダーブラには敵わず 倒されてしまいました。

盛大なフラグをおいていったぜ あの野郎。
回収はとうぶん先かな。

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