魔法少女リリカルなのは×銀魂~侍と魔法少女~   作:黒龍

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銀時「あけまして――」

新八・神楽・なのは
「「「おめでとうございまーす!」」」

新八「いやー、また話進まないままついに新年迎えちゃいま――」

ノッブ「ゴートゥースライディング敦盛ゲスト出演んんッ!!」

新八「うわァーッ!? いきなりなんか滑って来たァーッ!?」

ノッブ「ソーシャルディスタンスを意識しての~~~――!!」

なのは「あッ、滑りながらそのまま行っちゃった……」

銀時「なんだなんだ?」

沖田さん「沖田さんのソーシャル縮地フライングゲスト出演んんん!!」

新八「うわッ、またなんか出たッ!?」

沖田さん「今年の沖田さん(の中の人)プリキュアをよろしくコファッ!!」

なのは「あッ! 血を吐き出しながら転んだッ!」

新八「わー、高速で動きながら高速で血を吐いて高速で血まみれに……」

銀時「つうかもうすぐプリキュア世代交代だろ」

沖田さん「こ、コフ……! だ、だれか……たすけて……!」

銀時「くんなくんなッ! ゾンビみてェな格好で!!」

神楽「ソーシャルディスタンス!!」

なのは「あッ、今度はネプテューヌちゃんが……」

ネプテューヌ「ね~ね~~~! 特別回ないの~~~~?」

銀時・新八・神楽
「「「(作者にそんな余裕は)ねーよ」」」


第五十二話:長髪の攘夷志士

「よし、もっかいいくぞ! はいせーの! 攘夷が――」

「じょォォォォォォォいッ!!」

 

 銀時のキックが桂の顔面に炸裂し、「ブベェッ!!」と声を上げる攘夷バカ。

 ウォー〇マンが地面に転がる。

 

「あッ……」

 

 と桂。

 

「あッ、じゃねェよ」

 

 銀時は捲し立てる。

 

「なにやってんだオメェは? つうか、オメェは何してんのここで? なんでカツオでカツラップスタイルなんだよ。もう古いんだよ。ワケわかんねェよ。とりあず死んでくんない?」

「原作でやった古いネタをそのまま使うのも、如何なものかと考えてな」

 

 桂は立ち上がって腕を組むと、「そう!」と言ってカッと目を見開く。

 

「これぞ俺の新たなるニュースタイル――DJKATUOだYO!」

 

 ウォーク○ンを持って、ラッパースタイルのポーズをキメる桂。

 

「うん、どっちのネタも古いから」

 

 銀時は青筋浮かべながらバッサリ切り捨てる。

 

「配管工なんかもう36周年だからね? だからとりあず死んでくんない? つうか手に持ってるウォークマ○が地味に腹立つんだよ」

 

 ちくいちウザい長髪を銀時は殺したくて仕方なさそうだ。

 

「あ、あの……リンディさん……」

 

 すると新八が、笑顔で桂のラップを聞いていたであろうリンディに、さり気なく話かける。

 新八は動揺しながらもおずおずと質問する。

 

「な、なんであの……」

「桂さんのことですか?」

 

 あっけらかんとした顔でリンディは聞き返す。

 

「ええ、まァ……」

 

 新八は気のない返事で頷く。正直、神出鬼没の桂ではあるが、まさかこのアースラにまで出現してくると思わなかった。ツッコミとかする前に、若干頭が混乱中の新八。

 新八の様子に構わず、リンディは笑顔で言う。

 

「面白い方ですね。桂さんからは、銀時さんとは心の友と聞きましたよ」

「違います。心から殺したい相手です」

 

 と銀時。

 

「とりあえず、彼の話とその……まー、なんだ……」

 

 と歯切れが悪いクロノは、疲れ顔で尋ねる。

 

「……性格から察するに、君たちの世界の住人なのだろ? ……一応」

「違います。とりあえず土管にでも送り返してください」

 

 と銀時は速攻で否定する。

 

「そんなこと言わないで引き取ってくれないか? 正直、僕はもうこれ以上、彼の話を半分も聞きたくないんだ」

 

 ウンザリと言った顔のクロノを見た新八は「あーこれ絶対、尋問した時に桂さんと話すの嫌になったな」と思った。

 クロノが食堂に来る前、疲れたような感じがする理由がようやくわかった新八。桂との会話が相当辛かったのだろう。真面目な彼なら尚更。

 

「あら、桂さんのラップとお話は結構魅力的ではありませんか?」

 

 などと、リンディは掌を合わせつつ笑顔で言う。

 

「オメーの母ちゃん正気なの?」

 

 と銀時が訊くと、

 

「そうであって欲しいと願ってる……」

 

 クロノは更にやつれた顔になる。

 すると、誰かがぽんぽんと銀時の肩を叩く。銀時が振り向くと、叩いた主は桂。その手には、イニシャルがGの緑色の帽子が握られていた。

 

「銀時。コレを被り、俺と共に幕府をラップで倒幕しようでは――」

「よしわかった。オメェはマグマに落ちてマンマミーヤしてろ」

 

 銀時は速攻で攘夷バカの言葉を切り捨てる。

 すると、

 

「はぁ~……やっと終わった……」

 

 机に頬を付けて、疲れ顔のアリサが腕を伸ばしている。

 山崎が心配して声をかける。

 

「あ、アリサちゃん。大丈夫?」

「大丈夫じゃないわよ……」

 

 アリサは机に突っ伏しながら愚痴を零す。

 

「あの長髪マリオのラップ練習、あんたらが来るまで何十回聞かされたと思ってんのよ……」

「ご、ご愁傷様……」

 

 山崎はアリサの肩に手を置いて、頑張りを労う。新八は、つうかよくキレなかったな、と思った。

 

「攘夷がJOY――」

 

 アリサの横で声がしたので見れば、なのはも金髪の親友同様に机に突っ伏している。そんでぶつぶつと呪詛のように、

 

「攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY攘夷がJOY……」

「なのはちゃんんんんんんんんッ!?」

 

 山崎は慌て、絶叫。まさかの洗脳されかけているリリカルなのはの主人公。

「おいィィィ!? 大丈夫かァー!」

 

 それを見た銀時も慌てて駆け寄る。狂乱のバカの被害者に、さすがの銀時も同情を禁じえなかったらしく、なのはを介抱する。

 

「あッ! もしかしてこの流れだとすずかちゃんも!」

 

 と山崎は、なのはの横にいるであろうすずかを心配して見てみるが、

 

「あ、山崎さん。こんにちは」

 

 全然元気そうだった。笑顔で挨拶までする始末。つうか今、山崎の存在に気付いた節がある。

 すると、突っ伏しているアリサが顔を右に回す。

 

「あの子、結構天然だから、相性いいみたい」

「そ、そうなんだ……」

 

 山崎は頬を引き攣らせる。

 あの狂乱のバカ相手にして、平常心保てる人間がリリカル側に二人もいるという事実。リリカルなのはスゲェ、と山崎は思ったそうな。

 

「っと、とりあえず教えてください! なんで桂さんがアースラに!?」

 

 話しを戻し、新八は今ある疑問をリンディに追及する。

 この世界に桂が居るのは知ってはいた(第三十三話参照)。が、アースラで配管工の恰好しながらラップ披露している事には、まるで見当がつかない。

 

「それは――」

「まさかこんな所で会えるとはな」

 

 リンディの言葉を遮って出てくるのは、真選組鬼の副長――土方十四郎。

 

「ここで会ったが百年目だ。覚悟してもらおうか?」

 

 土方は鋭い眼光を桂に向ける。

 「攘夷がJOY」と連呼するなのはを介抱していた銀時は反応し、土方に顔を向ける。

 

「よし。そのバカとっと逮捕――」

「俺、根っからの弁天堂派なんですよ。握手いいっすか?」

 

 土方は敬語でカツオに握手求める。

 

「鬼のバカ長ォォォォォォォッ!!」

 

 銀時シャウト。

 土方は構わず感激の言葉を述べる。

 

「いや~、まさかリリカルなのはでまたあなたに遭えるなんて、思いませんでした。マジリスペクトしてます」

「バカじゃねェの!!」

 

 銀時がバッサリ言う。

 

「お前ホントバカじゃねェの!! ツッコミキャラ止めたら!!」

 

 銀時の怒声に構わず、土方が色紙を取り出す。

 

「とりあえずサインいいですか? あと今度こそ写真を」

「うん、一回病院行こう! そんで頭からマヨネーズとニコチンを摘出してもらおう!」

 

 銀時のツッコミをしり目に、カツオから『K』と言うイニシャルのサインを貰い、一緒にツーショットまで取る土方。

 

「待ってくだせェ土方さん」

 

 すると今度は沖田が前に出る。その視線は鋭い。

 

「あんたいい加減にしてくだせェ」

 

 ああそうだ、と銀時は頷く。

 

「とにかく、その(バカ)とおめェんとこのバカ上司をなんとか――」

「あっちのソニックさんにサイン頼まねェとは、どう言う了見でさァ」

 

 沖田が指さす方には、『カツオ。すぐにスマブラに戻るぞ』と書かれたプラカードを持った、全身青く染めて後ろに青い針を生やしたエリザベスがいた。

 

「いや、そんな足のクソ遅そうなソニックいるわけねェだろ!!」

 

 と銀時はツッコム。

 土方と沖田はメンチ切りだす。

 

「セガ派は黙ってくんない? スマブラ初期から兄弟出演しているマリオさんはなァ、格が違うんだよ」

「なに言ってんでィ。初期のスマブラなんざアレ、身内のお祭りみたいもんでしょうが。他社から出演してきたソニックの実力を舐めるんじゃねェ」

「待て待て」

 

 と近藤が止めに入る。

 

「喧嘩をしてはいかん。ここはゾニー派である俺の顔に免じて――」

「「スマブラ出る見込みのない打ち切りクラッシュは黙ってくんない?」」

「打ち切られてません!!」

 

 部下二人の容赦ない言葉に近藤は食ってかかる。

 

「おめェら知らないだろうけど、クラッシュはリメイクもされてるし、新作の予定もあるんだぞ!! スマブラは出てないけど!! でもきっと出てくれるって信じてるから!! こっちにはラチェットとクランクだっているんだぞ!!」

 

 などとゲーム戦争始める真選組トリオ。

 それを横目で見ていたアルフはため息をつく。

 

「しっかし、あんたとこの世界の連中はホントに自由だね。色んな意味で」

「うん。まーね」

 

 銀時は気のない返事を返すのだった。

 

 

「――っと言うことで、今アースラで保護している次元漂流者の、桂さんです」

 

 リンディは笑顔で言う。

 

「あの、すみません」

 

 すると桂が両手を上げる。

 なぜ、桂が片手ではなく両手を上げたか? と問えば、その手には手錠がされているから。理由は? そりゃあもちろん、あのままカツオで誤魔化せるワケねェから。つうかさっきリンディさんが桂さんと言ったし。

 

「はい、なんでしょう桂さん」

 

 リンディが答えを促すが、たぶん手錠のことで文句言うのだろう、と新八は思った。

 

「昼飯はかけ蕎麦でよいだろうか?」

「いや、そっち?」

 

 今のツッコミは新八ではなく銀時。

 

「すみません」

 

 リンディは申し訳なさそうに言う。

 

「今、そばを切らしていまして」

「そばあんの!?」

 

 今のツッコミは新八。まぁ、日本かぶれのしまくったリンディの趣味で、アースラのメニューには和風テイストの物が多いし、あってもおかしくはない。

 

「そうか……」

 

 桂は残念そうに肩を落とした後、言う。

 

「では、とりあえず手錠を外してもらえぬか?」

「わかりました」

 

 そう言ってリンディが手錠を外そうとする。

 

「いや止めてくんない! 折角捕まえたテロリスト自由にするとかあんた警察!?」

 

 と土方がツッコミ入れつつ止める。

 

「いや、管理局なんだが……」

 

 とやんわり言うクロノ。

 土方に言われてリンディは渋々、桂の手錠を外すのを止める。

 桂は「やれやれ」と(かぶり)を振る。

 

「こんな〝異世界〟でもお役所仕事とは、なんとも頭の固い連中だ」

「頭がプリンみてェにゆるゆるの奴に言われたら、おしまいだな」

 

 と銀時が皮肉言う。

 

「――って、桂さん!? あなた、ここが異世界だってやっと理解したんですか!」

 

 桂の発言に反応する新八。対し、桂は頷く。

 

「あぁ。リンディ殿たちのお陰で、俺のいる今の世界が未来でないことははっきりした」

 

 するとクロノが腕を組んで説明する。

 

「彼を見つけて、事情聴取のついでに異次元世界について説明したんだが……」

 

 クロノはそう言って、明後日の方向に顔を向ける。

 

「いくら言っても理解しないし、どうでもいい話が二転三転し出した時は、正直魔法をぶっ放そうと思ったよ……」

 

 ハハ、と乾いた笑いをするクロノに、新八は合掌。

 

「まぁ、魔法などを見せて異世界の証拠を見せたら桂さんも〝ちゃんと〟理解してくれましたから」

 

 苦笑しながら言うリンディの言葉に、桂は頷く。

 

「あぁ。つまりここは――ドラクエの世界なのだな?」

「いや、ちげェよ」

 

 と銀時は冷めた声でツッコム。

 

「つうか、マヒャドもベギラマもスライムもいねェよ」

「なんだと! 魔法と言えばドラクエではないのか!?」

 

 と驚愕する桂は食ってかかる。

 

「ならばFFか!? それならばオーディン殿にご挨拶を――!」

「ちげェよバカヅラ! お前の魔法の基準はなんでもスク〇ニかよ! 分かるけどな!」

「分かっちゃうんだ……」

 

 と新八は呆れた声を出す。

 

「そうか……」

 

 桂は銀時のツッコミを受けて天井を見つめる。

 

「まさかゼルダの世界に飛ばされていようとは……」

「ちげェェェェェよッ!!」

 

 シャウトする銀時は捲し立てる。

 

「なんでゼルダ!? スク〇ニの次は弁天堂か! ハイラルもトライフォースもマスターソードもねェんだよ!! いい加減に理解しろ!! 脳みそ異次元野郎!!」

 

 すると銀時が青筋浮かべながらリンディに顔を向ける。

 

「このアホテロリストとっと牢屋にぶち込んでくれません!? 艦長殿!!」

「いやその……」

 

 リンディは困り顔。すると、「その通りだ」と土方も便乗する。

 

「俺も桂の野郎は牢屋にぶち込んでおくべきだと進言する」

 

 さすがは鬼の副長土方十四郎。手錠だけでは物足りないようである。

 青筋浮かべる土方は、バンッ! と机を拳で叩く。

 

「マリオを侮辱した桂は牢屋にぶち込んでおくべきだッ!!」

「なにその理由ッ!?」

 

 と新八はツッコミ、山崎が食ってかかる。

 

「副長!! そんな私情じゃなくてちゃんと『警察の職務』として桂を逮捕してください!!」

「テロよりもマリオを二度も侮辱した罪の方が重い!!」

「えええええええええええええッ!?」

 

 まさかの真選組副長の発言に、山崎は度肝抜かれる。が、右手を振って否定し出す。

 

「いやいやいやいや!! さすがにマリオのコスプレして騙したくらいでそんな怒らんでも――!!」

 

 途端、土方が山崎の胸倉を掴み上げる。

 

「35年もの間、弁天堂を支え続け、SNWまで打ち立てたマリオの何を知っているって言うんだテメェは! あん!? マリオとして俺を騙った桂は万死に値する!!」

 

 血走った目で捲し立てる土方に山崎は涙目になる。

 クロノが「一つ言っておくが」と言って言葉を挟む。

 

「桂小太郎の為に、アースラが軟禁室を用意することはできないぞ」

「はッ?」

 

 土方は鋭い目線をクロノに向け、問う。

 

「なんでだ? (コイツ)、現役バリバリのTR(テロリスト)だぞ」

「現役バリバリのJKみたいに言わないでください」

 

 と新八。

 クロノは首を横に振って理由を説明する。

 

「悪いがそれはできない相談だ。なにせ、こちらでの彼は次元漂流者という扱いだからな」

「はッ? おめェらなに? 次元漂流者なら殺人鬼も捕まえない規則なの?」

 

 と銀時が食ってかかると、リンディは苦笑を浮かべる。

 

「さすがにそれはケースバイケースにもよりますが。桂さんとあなた方の話を聞いて判断すると、どうやら桂さんは革命運動家のようですね」

 

 続いてクロノが説明を補足する。

 

「僕ら管理局としては、桂の扱いは政治運動を起こす人間であり、拘束の対象ではないというワケだ。……残念だが」

「今、最後に『残念』て言ったよね? クロノくんどんだけ桂さん嫌なの?」

 

 と新八はさり気にツッコミ、リンディは説明を続ける。

 

「正直、彼は管理外世界の人間ですので、干渉できない我々が勝手に拘束したり軟禁するは現状無理ですから」

「彼が僕らの目の前で犯罪の一つでも起こせば話は別だがな。残念だが」

 

 とクロノは補足する。

 

「クロノくん絶対桂さん嫌いだよね? 絶対牢屋にぶち込んでやりたいとか思ってるよね?」

 

 クロノと桂が事情聴取の時にどんな会話を繰り広げたのか、結構気になる新八。

 そしてリンディは笑顔で人差し指を立てる。

 

「あと、もし我々の目の前で勝手に桂さんを監禁などをした場合、こちらとしては口を出さなければいけないので、お忘れなきよう。一応、法を守る組織の人間ですので」

 

 アースラ提督であるリンディの言葉をまとめると『桂の過去や現在の立場はともかく、目の前で犯罪紛いな事したら法の番人が黙ってないぞ?』と言うことになるらしい。

 

「チッ……」

 

 桂を閉じ込める事ができなくて残念なのか、土方は舌打ちする。

 まぁ、拘束して監禁は法を守る人間以外が行えば、立派な犯罪行為。なので、それが目の前で行われて知らんぷりできないのは、同じ法を守る人間である土方も理解したのだろう。

 

「フハハハハハハッ!!」

 

 すると桂が高笑い。

 

「真選組よ!! どうやら貴様らの権力はこの世界ではなんの役にも立たんらしいな!!」

「ッ……!」

 

 ここぞとばかりに調子乗る桂に、土方は歯噛みする。

 桂はドヤ顔でどんどん調子ぶっこきだす。

 

「フハハハハハハハハハハッ!! ここでの貴様等は警察でも公僕でもない!! ただのプーだ!! ホームレスだ!! 地に落ちなたものだな真選組よッ!!」

「このやろォ……!!」

 

 土方は拳を血が出るくらい握り絞め、目を血走らせ、歯を強く噛み締める。

 

「さ~この手錠を外し、俺を自由にするがいい!!」

 

 と桂は、自身の手を拘束する手錠を見せつける。

 

「それで蕎麦の一つでも食わせていただこう!! 俺は権力を持たぬプー太郎に手錠をされて〝苦しんだ〟のだしな!!」

「だからソバはないと言ってるだろう……」

 

 とクロノ。

 

「すんませ~ん! あつあつのおでん一つくださ~い!」

 

 銀時がおでんを一つ注文すると、ぐつぐつ煮えたぎったおでんが入った鍋が、桂の前に置かれる。

 

「おい銀時、俺が欲しいのはおでんではなく蕎麦だぞ」

 

 不満顔の桂だが、すぐに表情を戻す。

 

「まァいい。俺はおでんも結構好きだからな。とりあえず、食えないので手錠を外してもらえぬか?」

「安心しな。それなら俺が食わせてやるよ」

 

 沖田が箸を持って桂の横に座り、桂は満足げな笑みを浮かべる。

 

「ほほォ、殊勝な心掛けだな? だが別に構わん。自分で食べあつゥッ!!」

 

 沖田が桂の右頬にあつあつの卵を押し付ける。

 

「ほ~れ、食いなァ~」

 

 黒い笑みの沖田は、更におでんの具の一つ、あつあつのがんもどきを箸で掴んで、桂に無理やり食わそうとする。

 

「ちょッ!? あっつゥ!? 熱いからッ!! 自分で食べるからッ!! ちょッ!?」

 

 もちろん桂は悲鳴を上げる。無理やり口に超高温のおでんねじ込もうとする沖田に、桂は必死に抗議するのだが、まったく聞き入れてもらえない。

 すると今度は桂の左の頬に、あつあつのはんぺんが押し付けられる。

 

「あっづゥゥゥッ!!」

「はいは~い。はんぺんも食いなさ~い」

 

 今度は銀時が桂をおでんで拷問。

 桂は更に悲鳴上げながら講義する。

 

「ちょッ!? 銀時ィ!? 俺のほっぺ口じゃないからッ!? せめて口に入れてッ!? いや、両方からいれないでッ!! ちょッ!? 止めてッ!! せめてふーふーして!!」

 

 桂は必死こいて顔を逸らし、ダブルあつあつおでんから逃げようとするが、なおも桂の顔にあつあつのおでんの具が次から次へと襲いかかる。

 

「ちょっ!! やめッ!! やめてッ!! ちょやめてッ!! やめェェェェェェェェェッ!!」

 

 さすがに桂も我慢の限界だったらしく天に向かって叫ぶ。

 

「リンディ殿!! クロノくん!! この人たち止めて!! あなたたち警察でしょ!?」

 

 桂は管理局員に助けを求めるが、

 

「管理局です」

 

 と笑顔のリンディ。

 するとドSコンビが振り向いて、

 

「別にいいっすよねェ?」

「俺らダチョ〇倶楽部ごっこしてるだけなんで?」

 

 沖田と銀時に、クロノはグッと親指で出してOKする。

 

「いやダメでしょッ!!」

 

 と桂は食ってかかる。

 

「これちょっとした拷問だから!! 顔やけどするから!! 誰かこの人たち止めてェッ!!」

 

 だが、江戸側どころかアースラ側からも誰も止める者がいないあたり、桂のアレ具合が伺える。

 

 ドSコンビが桂をおでん責めしている時だった。くいくいと銀時の服の裾を誰かが引っ張る。

 真顔でドS行為していた銀時は、おもむろに自分の服をちょんちょんと引っ張ていた人物に顔を向ける。

 

「ん?」

 

 振り返れば、自分の目線より下の方から声が聞こえてくる。

 

「あのォ~……私の友人をあまりいじめんといてもらいますか?」

 

 関西独特のイントネーションが聞こえ、視線を下に向ける銀時。話しかけていたのは、車椅子に乗った困り顔の少女。

 銀時は眉間に皺を寄せる。

 

「だれ?」

 

 銀時にはまったく見覚えのない、茶髪を短く切りそろえたボブカットの容姿。

 少女の車椅子の手押しハンドルを握っているのは、エリザベス。

 

「あッ! ごあいさつが遅れました!」

 

 少女はそう言って懇切丁寧にお辞儀をする。

 

「八神はやてと申します。桂さんを居候させている家の者です。以後お見知りおきを」

 

 すると銀時も思わず頭を下げて丁寧に挨拶を返す。

 

「あ、これはこれはどうもご丁寧に。ジャンプに居候させてもらってる坂田銀時です」

「いや、お前紛いなりにもジャンプの看板やってたマンガの主人公だろ? その言い方はどうなんだよ?」

 

 と土方がツッコム。

 すると、銀時がはやてと言う少女の発言で気になる部分に気づく。

 

「つうか……〝ヅラを居候させてる〟?」

「ヅラじゃない桂だ」

 

 とヅラ。

 

「だから桂だって」

 

 するとリンディが近寄り、はやての肩に手を置く。

 

「彼女――八神はやてさんは、桂小太郎さんとエリザベスさんを居候させている家の家主の一人なんです。なので、事情聴取の協力者としてアースラに来てもらいました」

 

 ニコりと言うリンディの言葉を聞いて、銀時は目をぱちくりさせる。

 

「こんなガキが家主? 父ちゃんとか母ちゃんは?」

「ああ……その……まぁ……」

 

 はやては視線を逸らし、ちょっと困り気味の顔。しかもその顔は、どことなく悲しそうな感じが伺える。

 銀時は頬を掻きながら、「ちょっとまじィこと、聞いちまったな……」と呟く。

 などとちょっとしたセンチメンタルな雰囲気の中、

 

「あなた、はやてちゃんて言うの? 私、高町なのは。なのはだよ」

 

 そう言って笑顔ではやてに握手を求める少女。彼女なりに暗い雰囲気を払拭しようとした気遣いなのだろう。

 対し、はやては笑顔で、

 

「八神はやて言います。よろしゅうな、なのはちゃん」

 

 二人の様子を見たアリサとすずかも顔を見合わせ、なのはに続く。

 

「あたしはアリサ・バニングス。よろしく」

「私は月村すずかって言います。もしかして……」

 

 ふと、すずかが思い出しように言う。

 

「図書館で良く本を読んでる子かな?」

「あッ! そやそや!」

 

 はやてもパンと両手を叩いて言う。

 

「すずかちゃんどっかで見たことあると思っとったけど、図書館によく来る子やったんやな!」

 

 どうやら、すずかとはなんだかんだで面識があるらしい。しかも、同年代の子たちと知り合えて嬉しそうなはやて。

 

「お前は……」

 

 すると、土方がはやての元に歩み寄る。それに気づいたはやては土方を指差す。

 

「あッ! ちょっと目つきの怖いイケメンの人!」

「そ、そうか……あの時のガキか」

 

 土方の反応を見て銀時が、

 

「な~にちょっと嬉しそうにしてんだよ? 幼女に〝イケメン〟言われて嬉しいのか? このロリマヨ」

「そうでさァ。ニヤニヤして気持ち悪いですぜ、目つきが犯罪者のロリ方さん」

 

 と沖田も便乗。

 

「黙れ性格最悪ドS共!」

 

 土方は青筋浮かべ、山崎が土方に質問する。

 

「副長、この子と知り合いなんですか?」

「まーな。少し、世話になった」

 

 すると、銀時と沖田がひそひそ話し出す。

 

「うわー、やだねー。鬼の副長ともあろうものが、あんな小さい幼女に『お世話』してもらったらしいぜ」

「マジでロリ方に成り下がったみたいですね。すぐにペド野郎として逮捕して、俺が副長になる他ありやせんぜ」

「お前らホントいっぺん殺すぞ?」

 

 土方は青筋浮かべながらギロリと天敵二人を睨む。

 すると続けて、

 

「はやてちゃん!! 俺は近藤勲だッ!! 一応こいつ等のボスを担っている!!」

 

 近藤がはやてに近づきつつ、真選組の面々に目を向けながらデカい声で挨拶。

 

「うわッ!? ゴリラさんが喋った!?」

 

 とはやては驚く。

 

「ゴリラじゃないから!! ゴリラっぽいかもしれないけど、俺人間だから!!」

 

 と涙目のゴリラ。すると神楽がはやてに耳打ちする。

 

「違うアル。あれは純度百パーセントのゴリラ・ゴリラ・ゴリラネ」

「違うから!! 俺は純度百パーセントのホモ・サピエンス・サピエンスだから!!」

 

 必死に近藤は弁明。

 そんなこんなで魔法少女組と江戸組で、はやてを囲んでわいのわいのと盛り上がる。

 

 

 

「…………」

 

 だが、その中に入れない者が一人。

 そう、実はジュエルシード事件以降のリリカルを知っている新八だけは、ツッコミすら忘れて絶句していた。

 

 ――なんで、はやてちゃんが出てくんのォォォォォォォッ!?

 

 新八は内心シャウト。そりゃ、驚くのも無理はない。なにせ、はやての登場は俗に言えば、続編の二期(A.s編)からなのだから。

 そして、はやての家に居候しているという桂に、新八は目を向ける。

 

 ――あのバカか!? あのバカのせいではやてちゃんがアースラいるんか!?

 

 視線に気づいたのか、桂は親指をグッと立てる。新八はちょっとイラ。

 

 ――なんだその親指は!? なにに対してのグットサインなんだそれは!!

 

 まさかおバカ攘夷志士のせいで、すげェ歴史改変が起こるとは思わなかった新八。だが、すぐに考えを切り替えて脱力する。

 

 ――まァ、別に問題ないか……。仲良くなって損になるワケじゃないし……。

 

 微笑ましそう、と言うか騒がしくわいわい話すはやてたち。それを見て、新八は笑みを零す。

 

 ――いや、待てよ?

 

 その時、新八はある考えに至る。

 

 ――寧ろこれって、良い事なんじゃ……?

 

 もしかしたら今回の出会いがきっかけで、後の歴史が良い方向に進むもしれないと思い始めた。

 

 ――そ、そうだよ! ヴォルケンリッターさんたちが出てくる前に、はやてちゃんと仲良くなれるのは寧ろ良いことじゃないか!! これで闇の書事件の解決が良い方向に――。

 

 と新八が内心興奮し始めた時、

 

「――なー、はやて」

 

 赤髪をお下げにした、なのはたちくらいの背の子が突如登場し、はやてに話しかける。

 

「あ、ヴィータ」

 

 ヴィータと呼ばれた少女を見て、はやては笑顔になる。

 

「ここのアイスギガウマだぜ。はやても一緒に食べねェか?」

 

 などと大量のアイスを入れた深皿を抱えるヴィータは、パクリとボール状のアイスを口に頬張る。

 すると今度は、長い髪を後ろに結えて一纏めにした、ピンク髪の女性が出てくる。

 

「ヴィータ。行儀が悪いぞ」

「あ、シグナム」

 

 シグナムと呼ばれた長身の女性は、はやてに名を呼ばれると恭しく一礼。

 すると、

 

「お前、乳デケェな」

 

 ムニュ。神楽がシグナムの胸を両手で鷲掴み、

 

「とりあえずソレ全部私にくれ。全部私に移植しろ」

 

 むにゅむにゅと揉む。

 

「…………」

 

 数瞬、シグナムは自分が何をされているのか分からないのか、きょとんと目を瞬かせる。が、すぐに顔を真っ赤に染め、

 

「なにをするんだ貴様はぁぁぁぁッ!!」

 

 すぐさまは神楽の手を振り払う。対して、神楽はまだ胸を揉むような手を作ってジト目向ける。

 

「お前ホント乳デケェな。ツッキー以上ネ。だから胸寄越せ。全部寄越せ」

 

 なんだこの赤髪は!? と赤面するシグナムは、自分の胸を腕で隠す。

 

「同じ赤髪であるヴィータ並みに性質が悪い!!」

「シグナムてっめッ!! それどういう意味だろコラァッ!!」

 

 とヴィータは青筋立てながらシグナムを睨む。

 すると今度は、シグナムの横にいた、金髪を短く切りそろえた女性が柔和な笑みを浮かべつつ窘める。

 

「まぁまぁヴィータちゃん。そんなに目くじら立てないの」

「うるせェなシャマルッ!! オメェはあたしのお母さんか!!」

 

 ヴィータは怒りが収まらないようで、シャマルと呼んだ金髪の女性に当たり散らす。

 続けて今度は、白髪にアルフのような犬耳を頭から生やした筋骨隆々の男が、呆れた顔で言う。

 

「やれやれ……。アイスに現を抜かす鉄槌の騎士と、胸を触られたくらいで動揺する烈火の将。なんとも情けない……」

「「ふんッ!」」

 

 ヴィータとシグナムは、犬耳生やした男の腹に鉄拳を見舞う。「ぐはッ!?」と名前もまだ知らないムキムキマッチョはダウン。白目剥き、口から涎を垂らす。

 一連の流れを見ていたはやては苦笑。

 

「ありゃりゃ……。ザフィーラ、女性の胸には夢が詰まっとるのになぁ、軽視するのはよくないで」

「主はやてッ!?」

 

 シグナムは顔を真っ赤にしながら声を上げる。

 

「あのォ……はやてちゃん。その人たちは、君の家族なの?」

 

 山崎がおずおずと尋ねると、はやては顎に指を当てて思案顔。

 

「ん~……」

 

 やれではやては、笑顔で答える。

 

「それで合ってると思います」

「いや、我々は主はやての従者――」

 

 そこでシグナムがキリッと表情を戻して首を横に振り、訂正する。

 

「――『ヴォルケンリッター』だ」

 

 シグナムの自己紹介に、各々顔を見合わせるなど、よくわからないといった表情を見せる江戸組と魔法少女組の面々。

 一方、新八はこの世の終わりのような顔で絶句し、

 

 ――続編が始まりやがったあああああああああああああああああああああッ!!

 

 内心絶叫するのだった。

 

 

 

『おまけ』

 

 なんでクロノがあんなに桂を毛嫌いしているの? と疑問に思う読者もいるだろう。

 なので、二人の確執の原因となる話をちょっとずつ振り返っていく。

 

『執務官クロノ~桂尋問編~』

 

「では、早速話を訊こうか」

 

 とクロノは椅子に座り、机の上に手を置いて対面する桂に向き合う。

 すると、桂が手を上げる。

 

「ちょっとお尋ねしたいのだが?」

「ん? なんだ?」

 

 クロノは首を傾げ、桂は尋ねる。

 

「なぜ、〝子供〟が警察の真似事などをやってるのだ?」

 

 ブチッ! クロノの頬に血管が浮き出る。が、さすがに今ので怒ったりするほど執務官は短気ではない。

 

「ま、まぁ……僕の見た目を見てそう疑問に思うのも無理はない。だが、僕はこう見えて十四なんだ。だから――」

「なにィィィィィッ!?」

 

 急に桂が驚きの声を上げ、クロノはギョッとした。

 桂は同情の眼差しをクロノに向ける。

 

(よわい)十四でその背の高さだと!? なんと嘆かわしい!! かわいそうに……」

 

 言葉の最後にほろりとワザとらしく涙を見せる桂に、クロノはイラッ! だが、執務官は怒らない。

 

「い、いや……別にそこまで気にしては――」

「ならば蕎麦を食え!! 蕎麦を食えば立派な背の高いおのこになれるぞ!! そんな〝ちんちんくりん〟な背など気にする必要などない!!」

 

 さらにイラッ!! だが執務官は我慢する。

 

「そ、そそソバを食っても背は高くならないと思うぞ? ふ、普通は牛乳だ。そ、それに僕は背の高さなど気にしては――」

「ならばキャプテン翼を読破するのだ!! そうすれば八頭身になれるぞ!!」

 

 と、桂はどっから出したのか、キャプつばの単行本出して熱く語る。

 

「これでお主もはれて、そのヨーダのような身長から脱却することができよう!!」

 

 さらにさらにイラッッ!! でも執務官は絶対に怒ら――

 

「いい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

 さすがに怒った。クロノはバンっ!! と机を叩く。

 

「もう僕の背のことはいい!! こっちが訊きたいのは背を高くすることではなくお前のことだぁぁぁッ!!」

 

 バンッ! バンッ! バンッ! とクロノは机を両手で叩きまくった後、乱暴に椅子に座り直す。すると、桂は無言で椅子に座り直し、さっきまで饒舌だった姿とは打って変わって静かになる。

 やっと真面目に答える気になったか、とクロノは内心思った。

 

「……では」

 

 と言って、桂は手を上げる。

 

「一つよろしいか?」

「あぁ……」

 

 クロノは眉間に皺を寄せて不機嫌な声を出してしまうが、目の前の長髪のせいなのだから気にしない。

 桂は口を開く。

 

「取り調べで『カツどぅん』は出ないのか?」

 

 ブチッ! とクロノの何かが切れた。

 

「出るかああああああああああああああああああああああああああッ!!」

 

 この時のクロノは後に、こう語る。

 『カツ丼』を『カツどぅん』と言う長髪は、かなりウザかったと。

 

 執務官と狂乱のバカの事情聴取は続く。




ノッブ「それで、マジで特別回ないのか? 今年は」

なのは「あッ、普通に喋りかけてきた」

新八「ソーシャルディスタンススライディングどこいったんですか?」

銀時「つうかだからねーよ。とっととFGOに帰れ」

沖田さん「折角、今度は沖田さんの中の人が『主役』のプリキュアと共演できると思ったんですけどね~」

新八「あんたどんだけそれアピールしたいんですか」

ネプテューヌ「なのはちゃんあけおめ~」

なのは「あ、あけましておめでとうございます……」

神楽「つうか今から特別回なんてやったら、本編二話だけしか進んでないのにまた特別回やるハメになるネ」

ノッブ・沖田さん・ネプテューヌ
「「「たしかに」」」

新八「情けなさ過ぎる!」



『アンケート』

『ハーメルンにもピクシブと同じ質問コーナーを掲載する方がいいのか?』のアンケートは、次話の投稿を早めにしたので引き続き続行します
次回辺りで、ピクシブとハーメルンの集計をまとめて結果を報告します

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1:ハーメルン版にも質問コーナー投稿、もしくは掲載する

2:ハーメルン版には質問コーナーは投稿、掲載はしない

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アンケートは受付続行中です

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