埠頭まで、氷河の案内で走ってたんだけどこいつら遅。でもみんなNARUTO走り上手いね!この走り方は聖闘士のデフォだよね。初代もΩもNARUTO走りやってたわ。NARUTOが聖闘士リスペクトしてもいいのよ?(時系列混乱)
「...ん?止まれ!二人共!」
「どうした星矢!」
「...来る!」
目映い光に包まれて、目の前に突如として現れたのは射手座の黄金聖衣。あの本物と悟られないよう光政爺がヨーロッパの甲冑風にカモフラージュしている黄金聖衣。
「...やっぱださい」
なんやそのマスク。もしそのままやったら機会あっても絶対被らないわ。あ、ださいって言ったら悲しそうに光が弱くなった。てかなんでここにあんの?わざわざ行かなくて楽だけど。
「星矢、これは一体...」
「どういう事なの星矢?」
俺が知るかよ!日本に来て判らない事だらけだよ!聖域帰る!魔鈴さんの豆スープ飲むんだ!あれ「これを星矢が毎日食べて強くなったらしい」っていま聖域で幻の料理って言われて一大ブーム起きてるだからね!
あ、正面から一輝達が慌てて走って来た。超慌ててぞろぞろと尾びれビラビラさせて。なんか可愛いぞ。公式チート一輝よ。
「くっ、やっと追い付いた...お前は星矢か!一体何をした!」
いや俺が聞きたいんだけど。
「よう一輝、相変わらず顔濃いな。反抗期なんだって?」
「貴様馬鹿にしよってぇ!俺はデスクイーン島で地獄を見てきた!お前ら他の青銅共と一緒にするなよ!」
「俺、地獄の餓鬼に餌上げたりして、お手とお座り教えたくらい常連だけど?地獄の修羅達に豆スープ流行らせたのも俺よ?」
「ふざけるな!喰らえ!鳳凰の羽ばたきを!鳳翼天翔!」
ふざけてないし。ほんとだし。と目の前に迫る鳳凰の炎の風。あ、これ丁度いいわ。
「開け積尸気」
「何!?俺の鳳翼天翔が穴に吸い込まれていくだと!」
いや最近ゴミ捨てとかに積尸気開き使い過ぎて、冥界の入り口がちょっと生臭くなってきてたから、これで焼却処分出来るよね!って思って穴の中チラって見たら、スンゴイ燃えてた。ヤバい。放火やんこれ。冥界放火事件とか凄いな。ハーデス軍挑発しすぎやん。
「一輝...お前、冥界に火を付けて燃やすとかなんて事をするんだ...神をも恐れぬ男よ」
「何故俺のせいにする!その穴を開いたのはお前だろう!」
「...兄さん、今の星矢と言い合いしても無駄だと思う」
おい瞬、お前どっちの味方なんだよって言おうと思ったら、目の前の黄金聖衣がなんかガタガタ震え出した。あ、余計なパーツをパァァンと弾いて本物になった。
「おー、格好良くなった」
格好いいと言った途端にぱぁぁと光が強くなる射手座の黄金聖衣。何この子可愛い。なんかめっちゃこっち見てる気がする。いや目は無いけど。
「くっ!一体なんだと言うのだ!」
すぅーっと俺に近づいてくる黄金聖衣。
射手座の黄金聖衣が仲間になりたそうにこっちを見ている。着ますか?着ますよね?着てもいいのよ?みたいな感じです。ずぃぃっと近付いて来ます。なんだこの清楚系ビッチみたいな聖衣。いや、着てもいいけど着ちゃうと色々な問題が発生しちゃうんだよ。聖域で。実は今着てないから、天馬座の聖衣もまだ二回しか着てないのよ?ほら、胸元でペンダントがピカピカって光りながらなんか抗議してるし。
え?聖衣ってこんなに自己主張するの?なんか周りも呆然としてるし。
「くっ!」
一輝が黄金聖衣からマスクだけ無理矢理取って(なんか聖衣がいやいやしてた)、「今日は勘弁してやる」とか言って逃げた。やべ、訳が判らな過ぎて茫然自失状態になって見逃してしまった。周りに残ってた暗黒聖闘士共に「お前らちょっと消火して来い」って言って積尸気に放り込んでおいた。
射手座聖衣「私綺麗でしょ?そんな子より私といい事しない?」
天馬座聖衣「誰よあんた!私の星矢に近づかないで!」
オーディンローブ(チラッ
天馬座聖衣は幼なじみ。射手座聖衣は全校生徒憧れの学園のアイドル。オーディンローブは通学中の星矢を見て一目惚れした子っていう薄い本が出る夢を見た。