比企谷八幡は失踪することにした。(渋滞中) 作:amedama
では、どうぞ
四菱学園
小中高大のエスカレーター式。編入、転入も可。
京都と千葉にキャンパスを置いている。
海老名side
結衣たちが成田の捜査センターに連れていかれた翌日。
私、優美子、とべっち、戸塚君、サキサキ、城廻先輩の6人は、同じ成田にある比企谷家の本家に来ていた。
比企谷君のお祖父様に呼ばれたのだ。
「君達が通う総武高校はバッシングと言い何と言い、今とても大変になっている。もしかすると、大学入試にも響くかもしれん。だから、四菱学園に来ないか?」
四菱学園の説明を受ける。
小中高大のエスカレーター式だという。
高等部は普通科、国際科、政治経済学科、アスリート養成科、芸能科の5つがあり、全部で900人程の生徒が居るという。
大学では学部が10あり、成績優秀者、優等生は四菱グループ主要企業への内定が保証される。
また、修士、博士の課程を修了すれば、修士は200万円、博士は500万円の学問奨励金という所謂ボーナスをもらえるそうだ。
さらに、学内で給付型、貸付型の奨学金を導入していて、貸付型は基本無利子、利子が付いても年利0.1%程で済むという。
「四菱学園ってどこにあるんすか?」
気になったのか、とべっちが質問する。
「京都キャンパスと成田キャンパスの2つだ。君達は千葉にいた場合、釈放された連中と一悶着あるかもしれないから、京都に行ってもらうけどな」
「そう言えば、材木座君は?」
戸塚君が聞いてくる。確かに、材木座君は居ない。まず、呼ばれてすらない。それよりも、学校に来なくなった。
「材木座?あー、あやつか。先に京都に行っとる」
「なんでですか?」
「向こうが行かせてくれと頼んだからだ」
その後、手続きや学費について話を聞いた。
比企谷家側で全てやってくれるらしく、学費も向こうが負担してくれるという。
私たちは家と連絡を取り、転校することになった。
2日後 東京駅
「おはよー」
私達は東京駅で待ち合わせした。
そして全員が揃い、私達は京都へと向かう。
八幡side
ポルタで昼飯を食って、京都駅から電車に揺られ数十分。
太秦天神川に着いた。
駅を出て、10分ほど歩くと、洋風の庭付き住宅が見えてくる。
ここが、叔父一家の家だ。
インターホンのボタンを押す。
ピンポーン
『はーい、あ、八幡君~。今開けるからちょっと待っててね』
暫くするとドアが開く。
「久しぶりね、八幡君。背が前より伸びてるわね」
「お久し振りです、華さん」
比企谷華。叔母である。
元々高校の数学教師だったが、ある時今の叔父と出会い、結婚したという。
「雄大も今日有休取って今家でね。八幡君の事待ってるの。さあ、あがって」
そう促され、家に上がり、リビングに行く。
ドアを開けると、
「よ、久しぶりだな八幡。前より背が伸びてるし、目の濁りも少し取れたな」
叔父がいた。
ここまでです。
次回をお楽しみに。