比企谷八幡は失踪することにした。(渋滞中)   作:amedama

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お待たせいたしました~。
では、どうぞ

四菱学園
小中高大のエスカレーター式。編入、転入も可。
京都と千葉にキャンパスを置いている。


#13 転校/再会

海老名side

 

結衣たちが成田の捜査センターに連れていかれた翌日。

私、優美子、とべっち、戸塚君、サキサキ、城廻先輩の6人は、同じ成田にある比企谷家の本家に来ていた。

比企谷君のお祖父様に呼ばれたのだ。

「君達が通う総武高校はバッシングと言い何と言い、今とても大変になっている。もしかすると、大学入試にも響くかもしれん。だから、四菱学園に来ないか?」

四菱学園の説明を受ける。

小中高大のエスカレーター式だという。

高等部は普通科、国際科、政治経済学科、アスリート養成科、芸能科の5つがあり、全部で900人程の生徒が居るという。

大学では学部が10あり、成績優秀者、優等生は四菱グループ主要企業への内定が保証される。

また、修士、博士の課程を修了すれば、修士は200万円、博士は500万円の学問奨励金という所謂ボーナスをもらえるそうだ。

さらに、学内で給付型、貸付型の奨学金を導入していて、貸付型は基本無利子、利子が付いても年利0.1%程で済むという。

「四菱学園ってどこにあるんすか?」

気になったのか、とべっちが質問する。

「京都キャンパスと成田キャンパスの2つだ。君達は千葉にいた場合、釈放された連中と一悶着あるかもしれないから、京都に行ってもらうけどな」

「そう言えば、材木座君は?」

戸塚君が聞いてくる。確かに、材木座君は居ない。まず、呼ばれてすらない。それよりも、学校に来なくなった。

「材木座?あー、あやつか。先に京都に行っとる」

「なんでですか?」

「向こうが行かせてくれと頼んだからだ」

 

その後、手続きや学費について話を聞いた。

比企谷家側で全てやってくれるらしく、学費も向こうが負担してくれるという。

私たちは家と連絡を取り、転校することになった。

 

2日後 東京駅

 

「おはよー」

私達は東京駅で待ち合わせした。

そして全員が揃い、私達は京都へと向かう。

 

 

 

八幡side

 

ポルタで昼飯を食って、京都駅から電車に揺られ数十分。

太秦天神川に着いた。

駅を出て、10分ほど歩くと、洋風の庭付き住宅が見えてくる。

ここが、叔父一家の家だ。

インターホンのボタンを押す。

 

ピンポーン

 

『はーい、あ、八幡君~。今開けるからちょっと待っててね』

暫くするとドアが開く。

「久しぶりね、八幡君。背が前より伸びてるわね」

「お久し振りです、華さん」

比企谷華。叔母である。

元々高校の数学教師だったが、ある時今の叔父と出会い、結婚したという。

「雄大も今日有休取って今家でね。八幡君の事待ってるの。さあ、あがって」

そう促され、家に上がり、リビングに行く。

ドアを開けると、

「よ、久しぶりだな八幡。前より背が伸びてるし、目の濁りも少し取れたな」

叔父がいた。




ここまでです。
次回をお楽しみに。

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