バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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まだμ's結成まで遠いなぁ…


僕と兵器と生徒会

 生徒会室に来て早々座らせられる僕たち。

 僕たちこれから何をするんだろ…

 

「皆紅茶飲めるかしら…?」

 

「あ…どうも…」

 

 生徒会室に紅茶があるってどういうことかな…?

 怒られたりしないといいけど…主に鉄人に。

 

「え~と…雄二君に明久君、秀吉君に康太くんやね♪

 遠い文月学園からはるばるご苦労さま。初めての学校生活には慣れた?」

 

「いいえ全くこれっぽっちも。」

 

 即答する雄二。

 まぁそうだよね…見世物になってるもんね…僕たち。あと主に秀吉が。

 

「なんというか、ごめんなさいね…私たちの学校のせいで…」

 

「いやいや、音ノ木坂のせいじゃないですよ!

 それに僕たちなんかが役に立てるなら…」

 

 そう、誰のせいでもない。全てはあのババァのせいなんだ!!

 

「ありがとう。

 それじゃあ本題に入ってもいいかしら?」

 

「はい、どうぞ」

 

 そいえば何で呼ばれたんだろうね。僕たち。

 

「まずは吉井君たちの学校でやってた試験召喚戦争っていうのがどんなものか教えて欲しいの。

 生徒会で文月学園のルールを参考に音ノ木坂なりのルールに変えるから…」

 

「ちょっと待ってください。

 つまりこの学園ではあっちと別のルールにすることが可能なんですか?」

 

「坂本君の言う通りよ。

 一応変更の権利は生徒会が持ってるわ。

 勿論理事長に通さなきゃいけないけどね。」

 

「なるほど…」

 

 あ、悪いこと企んでる顔だこの雄二。

 何をする気だろう…

 

「試験召喚戦争で今のところ決まってることは何かありますか?」

 

「それがさっぱりなんよ。

 それで向こうから来はった坂本君たちに来て貰っとるんよ」

 

 

「なるほど。

 まぁルールやらは置いておいて…」

 

雄二は席を立ち上がった。

 

「本当にこの学校にあのバカげた学習システムをやる勇気があるんですか?」

 

「バカげたって…試験召喚戦争は世界から注目されてる学習システムじゃ…」

 

「表は、です。

 例えばここにいる明久。

 コイツがあのバカげたシステムでどんな目にあったか…分かりますか?」

 

「雄二それは……」

 

「いや、言わせてくれ。あのシステムは危険なモノだ…!」

 

「どうなるん?

 そのシステムを導入すると」

 

「クラスごとに身分の格差が生まれ、勉学だけで全ての優劣が決まる学校…

 そうなるのは必然的でしょう。」

 

「そんな…じゃあ私たちがやろうとしてることは…」

 

「そうならないための俺たちでもあるんですがね。

 俺たちは一応生徒会に入ってる、そういう扱いでしたよね?」

 

「え…えぇ。そうだけど……」

 

「明日ここに生徒会役員を全員集めて下さい。

 俺たちは生徒会。

 なら文月のように差別が生じることのないルールを作ることも可能な筈です」

 

「君たちに出来るん?

 先生のフォローも無しで…」

 

「勉学だけが全てじゃない。

 増してやそのためだけに失うモノなんて必要ない。

 それをあのババァ…いえ、文月学園に証明して見せますよ」

 

「…………」

 

 暫く黙り合う雄二と東條先輩。

 だがその沈黙にも終わりが訪れる。

 しかし、先に折れたのは先輩だった。

 

「分かった。

 うちらの負けやね。任せてみるよ。そっちに」

 

「確かにお引き受けしました…

 それで………」

 

 雄二は一礼するとドアへと向かった。

 

「さっきから…どこ見とるん?」

 

「「「ッ!?」」」

 

 右から僕、雄二、康太。

 副会長に悪戯っぽい声で言われて焦る…

 

「な…なんのことだ?」

 

「バレとるよ~?

 君らがうちとえりちの…」

 

「えっ?何ですか?

 聞こえないですね~…」

 

 難聴系主人公になり済ます。

 これしかできない

 

 …ってもう駄目だ!!言わせてくれ!!!

 なんなのこの二人!?

 どう考えても高校生ではないッ!!主に体が…!!

 

「へぇ~…ホントに?」

 

 前屈みにならないで下さい!!

 その体勢は健全な男子なら胸に目線が行ってしまうんです!!

 

「ぐ………ぐはぁっ!!」

 

「こ…康太!!

 しっかりするんだ!!

 人生の最後はおっ○いに埋もれて

 死にたいって言ってたじゃないか!」

 

「くっ…!!

 すまない…!!先に…行く…!!」

 

「康太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「さりげないガンダムネタはやめい。行くぞ主ら。」

 

「どうしてあの巨大兵器を前に秀吉は平然としていられるんだ!!

 僕でさえ駄目なのに!!」

 

「康太とは違うのじゃ、康太とは」

 

「お前もガンダムネタじゃねぇか。

 とりあえず康太を起こして行くぞ。」

 

「う…うぅっ…!」

 

「康太!!良かった…!!

 無事だったんだね…!」

 

「全く…からかい過ぎよ希」

 

「確かにやりすぎたわ。大丈夫?土屋君…」

 

「あっ!!先輩が近づくと…!!」

 

「ぐふぅっ………!!」

 

「康太ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「そのやりとりはもういいのじゃ。」

 

「か…帰るぞお前ら。」

 

「よいのか?

 他にも何か……」

 

「問題ない。

 康太、文月の試験召喚システムのサーバーに侵入して試験召喚戦争の資料を入手できるか?」

 

「…任せろ」

 

「康太復活早ッ!?

 けど…何をするつもりなの?雄二」

 

「改革だよ。あの学校とこの学校の。

 俺が何の考えも無しにこの学校への強制転校を呑むと思うか?」

 

 そうか、雄二は始めから何か考えがあってババァの転校の話を呑んだんだね…

 ・・・僕は欲望に従っただけだけど。

 

「さぁ、始めようぜ。

 俺たちの改革…いや、ババァへの復習を!!」

 

 カッコいいセリフが最後の言葉で台無しだッ!!!!

 

「な~に何もあらへんかったように帰ろうとしてるん?」

 

「え…?」

 

まだ根に持ってたようです…

そうですよね、分かってましたよはい。

 

「一体何を考えてやがる…!?」

 

警戒する雄二。

 

「あれだけ吉井君が大声であんなえっちなこと言うたら…どうなるか分かるやろ?」

 

「ま…まさか…!!」

 

 廊下からドドドドドド…と音がする。

 

 あ、もうこの展開はわかったよ。

 奴だ!!奴が来る!!

 

「吉井ぃぃぃぃ!!貴様、ここでは行儀よくしろとあれほど言い聞かせたはずだが?」

 

「ち…違うんです先生!!

 あれはそうじゃなくて…!!」

 

「問答無用!

 ・・・貴様らも来い!!

 今日はたっぷり補習してやる!!」

 

「なぜワシらまで…!?」

 

「「くっそぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

 僕たちを誘拐する鉄人。

 こうしてまたこの鉄人への雪辱が増えたのだった。

 

 

 

 

 

「…希。

 本当にあの人たちに任せて大丈夫なの?」

 

「大丈夫やと思うよ。

 あの人たちなら…ね」

 

「希の人選は本当に謎よね…」

 

「カードが言っとるんよ♪

 新たな風が吹くってなぁ。」

 




次回やっとにこちゃんまで漕ぎつけるかな…?
あと真姫ちゃんですね
今回もありがとうございました!!

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