バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

39 / 55
遅くなってしまいました…
バカテスのアニメってガンダムネタ多いなぁ…
そんなことを思いながら書いた今回。
ですが今回で電車という楽しい時間は終わり。
最後の電車の中のひとときをお楽しみください。

新たに高評価、お気に入り登録していただいた皆様、ありがとうございます!


僕と手錠と一日目

「雄二、何か言うことは?」

 

「いやマジですいませんでした…

 ……小泉」

 

「僕にも謝ってよ!!

 ねぇ、これ業とだよね!?ねぇ!」

 

「お前はいい思いしただろ」

 

今回は雄二の土下座から始まったね。

もうタグにRe:土下座から始まるバカライブとでも書いておこうかな…

ちなみに作者は銀髪のハーフエルフでも青髪のメイドでもなく怠惰推し。

 

「誰がペットボトルを投げたと

 思ってるんだよ…

 雄二が蒔いた種じゃないか!!」

 

「な…なんのことだか分からんな…

 俺が投げた証拠は…?」

 

「ん、」

 

僕は南さんの方を指差した。

 

「うぅ…もうお嫁に行けないよぉ……」

 

僕が指差した先にはいまだに顔を真っ赤にしている南さんの姿が。

雄二はペットボトルにあった飲み物を一気飲みした。

それも南さんの飲みかけを。

つまり間接キ……

 

「ちなみに雄二がペットボトルの中を

 一瞬で飲み干した一部始終が康太の

 カメラに残ってるよ。

 もしこれをFFF団に提出すれば…」

 

「調子のってましたすいませんでした」

 

うん。

流石に雄二もいい思い…じゃなくてそんな節操ない行為をしているところを

撮られたらどうしようもないね。

でも…ここまでされてタダで許すわけにはいかないよね。

 

「よろしい。

 じゃあこのお詫びは映画のチケット

 2つね」

 

「え?」

 

雄二の顔が青く染まる。

確か雄二は今月Vitaの新作ソフト買ってたからね、さぞ苦しかろう!!

 

「あ、タイトルはリリカルな魔法少女

 とノーゲームでノーライフなやつね」

 

「…………はい」

 

涙を流す雄二。

雄二は僕と秀吉のデートの糧となったのだ。

 

「えっと……

 ちなみに小泉さん、利き手は…?」

 

隣で正座している小泉さんに訪ねた。

 

「右です…………」

 

あちゃー………

つまりは僕たち二人とも利き手を使えないわけか……

これは大変だ………

 

「移動することもできんのか?

 流石に足は結ばれておらんじゃろうし

 歩くことくらい…」

 

「明久、俺にコーラを買ってきてくれ」

 

「え?

 よく分からないけど分かったよ雄二…」

 

「あっ!吉井先輩いきなりっ……!」

 

「え………?うわぁぁっ!?」

 

「ああっ!かよちん!!」

 

僕が突然動いた結果、小泉さんがバランスを崩し僕の背中に倒れることになってしまった。

「これで分かったか秀吉。

 明久の体質上こうなるんだ」

 

「実験なんかしないでよ!!

 くそっ!!こうなったら雄二が罰と

 して買うチケットに打ち上げ花火

 上から見るか下から見るかも追加

 してやる!!」

 

「花火は上からなんて見られない

 だろうが!

 なんだそのバカみたいなタイトルは…」

 

突っ込むところそこなんだね…

とりあえず倒れちゃった小泉さんを起こそう…

 

「ごめん、小泉さん。

 怪我しなかった…?」

 

「大丈夫です……

 先輩の背中が守ってくれたので……

 私より先輩が怪我してないか心配です…」

 

「いや、僕は大丈夫だよ。

 僕より背中に倒れた小泉さんの方が……」

 

 

 

 

 

 

 

「………なぁお前ら」

 

「……なんじゃ雄二?」

 

「この二人めっちゃじれったいんだが…」

 

『ごめんね、小泉さん、僕のせいで…

 もし繋がってる間に小泉さんに怪我

 なんてさせちゃったら大変だからね。

 これから動くときはちゃんと小泉

 さんに合わせるよ』

『そんな…先輩は悪くないですよ!

 本当は私が先輩に合わせなきゃ

 いけないのに合わせられなかったの

 が原因で……』

『違うよ、女の子の気持ちも考えずに

 勝手に動いた僕が………』

 

「まぁ二人とも他人思いなところが

 強いからかしらね…」

 

「今の会長が言ったことがご最もだな。

 この二人がくっつくのにどんだけ長い

 時間が掛かるんだか…」

 

「凛はそんなかよちんも好きだよ!

 ………え?今くっつくって……」

 

「けど相性ええと思うよ、この二人。

 この茶番をずっと見せつけられるって

 なると胃がもたれるけどな」

 

「……もはや二人だけの世界」

 

「けど……明久君も花陽ちゃんも

 話が進まないんじゃ…?」

 

「もう!!二人ともいい加減こっちの

 世界に帰って来なさぁぁぁぁい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ雄二~…まだ着かないの?」

 

「おう、まだ二時間はあるな」

 

先輩のストップが架かるまで小泉さんと会話をしていたら結局30分も経っていた。

時間を気にせずに楽しく話せる後輩がいるなんて嬉しいよ…

 

「午前中全部電車で過ごすのか…

 つまんないよぉ……」

 

「はぁ……ん?

 秀吉、何を読んでるんだ?」

 

「心理テストの本じゃ。

 何やら分けアリで安かったのでのぅ。

 昨日のうちに買っておいたのじゃ」

 

心理テストか。

遠足や旅行の定番だよね。

 

「面白そうじゃねぇか。

 試しに俺に問題出してみてくれよ」

 

「うむ、では行くぞい。

 『次の色でイメージする人物を挙げて下さい』」

 

「色のイメージか。

 まぁ定番って言えば定番だな」

 

「選択肢は『赤』『青』『黄』『緑』

 じゃ」

 

さて、雄二は誰を挙げるんだ……?

 

「ふむ…

 赤が康太、青が会長、黄が明久、

 緑が南だな」

 

絶対康太は鼻血の色からイメージしたね、雄二。

 

「『思い浮かべた人物は貴方にとって

どんな人物であるかを指しています』

 だそうじゃ。」

 

「さて、俺の結果は………」

 

赤(康太)→頼れる右腕

青(絵里)→憧れる存在

黄(明久)→同性愛対象

緑(ことり)→唯一の保護対象

 

「「待てやコラ」」

 

僕と雄二の声が重なった

 

「……少し照れる」

 

「私が憧れの対象なの?

 見習えるところなんてないわよ…?

 けど少し嬉しいわね…」

 

「保護対象って言うと雛鳥みたいなもの…?

 けど坂本君はいろんなことを教えて

 くれる親みたいなものなのかも!」

 

感心する三人を横目に不機嫌な僕ら。

そりゃあこんな悲惨な結果が出たらね…

 

「なかなか当たるものじゃのう…

 この心理テスト」

 

「「当たってたまるか!!」」

 

また僕らの声が重なる。

さっきから声が重なる度に秀吉がニヤニヤしてきて辛い。

 

「くそっ…!

 なら次は僕に出してみてよ秀吉!」

 

「うむ、では……

 『次の色でイメージする人物を答えて下さい』。

 さっきと質問は同じじゃな。

 選択肢は『桃』『橙』『紫』じゃな」

 

「くっ…!

 ここで雄二を選ぶとロクなことに

 ならないだろうし…

 『桃』が先輩、『橙』が高坂さん、

 『紫』が副会長!!」

 

「ふむ、『思い浮かべた人物は貴方がどんな目で見ている人物かを指しています』だそうじゃ。

 さっきと意味がほとんど変わっておらん…」

 

それで結果は……!?

雄二を選んでないからロクなことには…

 

桃(にこ)→ワガママな妹。小悪魔!?

橙(穂乃果)→抱擁力絶大。帰る場所!?

紫(希)→スタイル抜群。雑誌のモデル?

 

「帰る場所?

 ってことは私と明久君は一緒の家に

 住んでるってこと?」

 

「ふ~ん……

 ピンポイントに雑誌のモデルねぇ…

 それでうちは何の雑誌のモデルなん?

 吉井君?」

 

「いやだなぁ副会長。

 それはもちろんエr……」

 

危ない危ない、この言葉を口にしたら僕の命はないだろう。

 

「ちょっと!ワガママな妹ってどういう

 ことよ!!

 アンタの妹とか御免なんだけど!?」

 

「いや、これは合ってると思いますよ。

 家庭内での先輩を知らない人から

 すればむしろ姉の威厳がないまで

 ですよ。

 学校での先輩を見ているだけなら

 どっからどう見ても妹…」

 

「この!!」

 

「あぁぁぁぁ!?

 足が!!足の爪がぁぁぁぁっ!!」

 

足の爪を思いっきり踏みつけられて潰れた。

恐らく血は出てないだろうけど地味に痛いのでやめていただきたい……

 

「でもそのあとに小悪魔って書いてある

 で?にこっち」

 

「こ…小悪魔………!!」

 

おや、先輩の態度が変わったみたいだよ?

 

「お兄ちゃん♪

 にこお腹空いちゃった!

 だからアイスとジュース奢って♪」

 

「妹は奢ってなんていいませんよ」

 

「とか言いながらテメェはどっから

 そのアイスとジュースを持ってきた」

 

「やだなぁ雄二。

 僕は用意がいいだけさ。

 たまたま自分で食べようと思っていた

 ものをあげただけさ」

 

「ここに来るまでにアイスは溶ける

 だろうが。

 あの話してた一瞬で買ってきたって

 のかよ………」

 

買ってきたジュースとアイスを嬉しそうに貰う妹(先輩)は放っておくとして……

 

「くっ!!

 何故だ!?何故僕は桃色に秀吉を

 選らばなかったんだ!!

 何故だ!何故なんだ!!」

 

「ボウヤだからさ……」

 

「うるさい雄二!!」

 

くそっ!!

今のセリフのシーンと同じように酒(コーラ)飲みやがって…!!

 

「ワシは妹ではなく弟なのじゃが…」

 

「そんなの関係ない!!

 秀吉!!演劇だと思ってやってほしい!」

 

「……次の問題に行くぞい」

 

「無視!?」

 

「『次の色で貴方が思い浮かべる異性を答えなさい』…………ん?

 なんだかさっきから同じような問題

 ばかり出ておるのぅ…」

 

「……これが安物の原因」

 

「ま、そう考えるのが正しいな」

 

「色は『赤』『青』『緑』じゃ」

 

ついに色まで振り出しに戻ったね…

ずっと同じような問題と選択肢ばっかり…

 

「異性か………

 じゃあ……赤が小泉さん、

 青が会長、緑が…園田さんかな」

 

「『次の色でイメージした異性は貴方にとってどんな人物かを表しています』だそうじゃ」

 

「どれどれ…結果は……」

 

赤(花陽)→一番近い他人。これから繋がりが深くなるかも

 

「複雑な説明ですね……

 繋がりですか……

 今も物理的に繋がってますよね……?」

 

青(絵里)→好みのタイプ。とっとと告白しろバカ野郎

 

「妻だもの。当然よね?吉井君?」

 

「つ…妻!?」

 

なんか罵倒された気がするけど…

この本的確に僕の弱点を当ててくる!!僕にとって危険な本だ!!

……そうだよ!!会長は凄くタイプなんだよ!

 

「明久…

 どうして絵里先輩が青なんですか…?」

 

「どうしてって……

 会長は瞳の色が澄んだ青色だから

 青ってイメージが浮かんだんだけど…」

 

「瞳の色……吉井君…

 ちゃんと私のことを見てくれてるのね…」

 

「私の名前からは青はイメージ

 付きませんでしたか…?」

 

「勿論園田さんの名前『海未』から

 青ってイメージは浮かんだよ。

 けどそれよりも緑ってイメージが

 強かったんだよね」

 

「その理由は………?」

 

「今日の下着の色が緑だったから!

 …………………あ」

 

皆の目がゴミを見る目に変わった。

 

「明久……貴方いつの間に…!!」

 

「えっと……さっき雄二にはめられて

 倒れたときに……」

 

「……お前にはムッツリの才能がある」

 

「ムッツリの康太に言われた!!

 そんな同志嫌だ!!」

 

「どうしてそんな隙に見てるんですか…

 言ってくれれば私は………」

 

「え?」

 

「何でもないです。

 それで…私の結果はなんと書いて

 あるんですか?」

 

「ここじゃ」

 

秀吉が本を園田さんに渡した。

そこにはこう書いてあった。

 

緑(海未)→いつも貴方を狙っています。

重度の変態、猛獣注意!!

 

「……明久」

 

「は…はひぃっ!!」

 

園田さん!?

後ろから黒いオーラが出ているよ!?

不味い!早く逃げ……

 

「どこへ行くんですか?

 貴方が動いたら花陽さんに被害が

 及びますよ……?」

 

「人質!?そんなのアリ!?」

 

もうダメだ…おしまいだぁ…!!

 

「明久、今起きたことを全て忘れなさい…!!

 私は…私は変態などでは…!!」

 

「待って!!待って園田さん!!

 アァァァァー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「秀吉、残念だったな。

 園田に本が破られちまって」

 

「…………もうこの際本は良い。

 それよりも明久が…」

 

「あぁ……

 散々園田にくすぐられたあげく気絶か…」

 

「……さらば明久、安らかに眠れ」

 

「康太、まだ明久は死んでねぇぞ。

 お、見ろお前ら。

 合宿場が見えてきたぞ!」

 

「あそこが戦場になるのか……

 作戦は予定通りに行うぞい」

 

「おう。

 出来るだけコイツらには見つからん

 ようにな」

 

「……何故だ?」

 

「μ'sメンバーにバレれば無理にでも

 助けられてしまう。

 そんなことでこやつらを補習室に

 送りたくないからのぅ」

 

「……少なくとも一人にはバレる」

 

「何故じゃ康太。

 こやつらには秘密にしておれば…」

 

「……あれを見ろ」

 

「あっ………」

 

「そうか…

 小泉が明久と繋がったままだった…!」




次回からは冷たい(しょうもない)戦場です!
明久たちの勇姿(w)にご注目!!
そしてようやくバカテスAクラス勢登場ですよ…
お待たせしましたねぇ……

今回もありがとうございました!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。