バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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FFF団「被告人、ゾディアック(作者)。
 今まで投稿を休んだ理由を述べよ」

作者「予約投稿、怖い」

FFF「何だと?」

作者「予約投稿で作品を投稿したら
 ネットワーク環境が悪く何故か
 小説が消えるという前代未聞の事案
 が発生しておりました…
 これを3回ほど繰り返しました…
 ちなみに原因は近所のネットワーク
 環境の工事によるものだそうです…」

FFF「言い残すことはそれだけか?
この作品を待ってくれてる皆様に何とも思わんのか?」

作者「本当にすいませんでした!!
 リアルでの忙しさも混じったために
 こんなにも皆様を待たせる結果に
 なってしまったことを深く反省
 しております!!」

FFF「判決!有罪、死刑!!
 最後に言い残すことは?」

作者「新たに感想、お気に入り登録してくださった皆様ありがとうございます!!
 今回もよろしくお願いします!!」

FFF「死ねェェェェェェェェッ!!」

作者「にこちゃんと結婚したい人生でした」


僕と悲報と弓道部

「完璧だよ!!」

 

「これならオープンキャンパスまでには

 間に合いそうだね!」

 

「やっと皆にこのレベルに追いついたわね」

 

僕たちはいつも通りの屋上で練習を

していた。

……珍しく土下座から始まらないね。

 

「随分と気合いが入っておるのぅ。

 あやつら」

 

「………(コクコク)」

 

「まぁオープンキャンパスまであと

 二週間だからね。

 それにオープンキャンパスでの結果

 が駄目だったら……」

 

秀吉は練習ノートに今日の練習の内容を記載している。康太はカメラの整備を。僕は皆のボトルにスポーツドリンクを注いでいた。

二週間後のオープンキャンパスに向けて皆日々上達していた。

そう思っている僕たちを横目に

園田さんがこんなことを言い出した。

 

「まだ駄目です」

 

「え?」

 

園田さんの言葉に困惑する皆。

今のダンスは僕たちから見れば完璧

だった筈だけど…

 

「まだタイミングがずれています」

 

「分かった!もう一回やろう!」

 

園田さんがそう言ったのは今日これで二度目だ。

この前にも園田さんに同じことを言われて一度やり直しをしている。

高坂さんたちは言われた所のタイミングを直してもう一度挑戦した。

 

「どう?これなら……」

 

「まだ駄目です」

 

「うぅっ…

 もうこれ以上は上手くなりようがない

 にゃ~……」

 

それが三度目だった。

三度もやり直しをしたのに園田さんから中々合格を貰えないなんてことは今まで無かったためか、僕たちはいつもとは違う違和感を感じた。

 

「今日の園田は一段と厳しいようじゃな…」

 

「……様子が変」

 

二人も違和感に気づいたようだ。

ただそれが何なのか分からないけど…

 

「何が気に入らないのよ!

 はっきり言って!!」

 

遂に堪忍袋の尾が切れたのか西木野さんが園田さんに問いかけた。

 

「………感動できないんです」

 

「え……?」

 

僕にはその意味が理解できなかった。

ダンスで感動するということを知らない僕には理解出来ないだろう。

 

「ごめんなさい……

 今日は先に帰ります」

 

「あっ!海未ちゃん!!」

 

園田さんはそのまま屋上から出ていってしまった。

 

「どうすんのよ…

 あの子がいなくなったらダンスの

 練習できないわよ?」

 

「仕方あるまい。

 今日は練習内容を変更しよう。

 ワシが歌のトレーニングを手伝う。

 まだ微妙な所があったじゃろう?」

 

「そういえば…」

 

「それじゃあまだ完璧ではなかろう。

 せめて園田が戻るまでじゃ」

 

「けど海未ちゃんは…」

 

「いや、帰ってないじゃろうな。

 園田と一緒にいる時間が一番長い

 お主らなら分かるじゃろう?」

 

園田さんはいつも帰りに弓道部に顔を出している。

恐らく今日もそうしていることだろう。

 

「ほれ、明久。お主の出番じゃぞ」

 

「……え?」

 

「僕が行くの?

 園田さんが行った先に心当たりは

 あるけど合ってるか分からないよ?

 僕よりも高坂さんたちの方が…」

 

「お主が行くことに意味があるのじゃ。

 その間、高坂たちにワシが練習を

 つけておこう」

 

「……ありがとう、秀吉。

 お言葉に甘えさせて貰うね」

 

気を使ってそう言ってくれたのだろうか、秀吉はわざわざ僕にこの役目を任せてくれた。

 

「早く連れて帰りなさいよ。

 時間ないんだから…」

 

「了解です。

 先輩、秀吉の練習から逃げちゃ駄目

 ですよ?」

 

「わ…分かってるわよ!!

 早く行っちゃえ!!」

 

「おうふ………」

 

僕は先輩に屋上から校舎の中に追い出されるのだった……

 

 

 

 

 

「ねぇ、木下」

 

「なんじゃ?にこ先輩殿?」

 

「先輩殿って……まぁいいけど…

 何であの子を連れ戻す役を明久に

 任せたわけ?

 この子たちでもよかったんじゃない?」

 

「確かに高坂たちでもそれは出来たかも

 しれんの」

 

「は?じゃあなんで…………」

 

「明久はμ'sのマネージャーをしている

 中で自分だけ何も出来てないと

 毎晩ワシに相談してきてるんじゃ。

 明久なりに劣等感を感じておったの

 かもしれん。」

 

「何も出来てないなんて…

 そんなわけないでしょ…!!」

 

「うむ…

 明久はワシのトレーニングメニューの

 相談にも乗ってくれるし、ワシが

 出られない日の分の生徒会の仕事

 まで片付けてくれとる。

 じゃからワシは明久に教えたかった。

 明久がどれだけ皆に頼られているか

 ということを」

 

「どういう意味よ…」

 

「園田を連れ戻すことができる者が他に

 居ても今の園田の迷いを切ることが

 出来るのは明久だけということじゃ。

 それだけで明久が必要とされている

 ことが分かるじゃろう?」

 

「はぁ……

 アンタって明久とどんな関係なわけ?」

 

「……?」

 

「何だかんだ言ってアンタが一番

 アイツのこと理解してるんじゃない?」

 

「そうだと嬉しいのぅ。

 ワシは最高の友を持てて幸せじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり思い付く場所はここだけ

 なんだよなぁ…」

 

連れ戻すといっても園田さんの行く場所が分からず、考えた末に結局弓道部の部室前に来た僕。

弓道部の部室を見ると今日は休みのようだった。

だが、そんな中一人で自主練習をしている人がいた。

 

「園田さん!」

 

「あ…明久……?」

 

園田さんは練習着に着替えて弓の孤を引いていた。

僕が急に話しかけたせいで矢がおかしな方向に飛んでいってしまう。

 

「あっ……もう…

 急に話しかけるから……

 矢を片付けるのは大変なんですよ…?」

 

「あはは…ごめんなさい……

 片付けはちゃんと手伝うよ…」

 

だが園田さんの放った矢を見ると

ほとんどが的の中心を外れてしまっていた。

園田さんは弓道部でもかなりの実力者だった筈だけど……

それでも的自体を外さない辺り凄い

実力だよね…

 

「今日は調子が悪いのかな…?」

 

「………はい」

 

園田さんが今日練習で厳しかったのにも関係しているのだろうか。

園田さんは弓を下ろして畳でできた床に腰を下ろす。

 

「隣、今大丈夫かな?」

 

「えっ…!?

 は……はい……!!」

 

僕は園田さんの隣に腰を下ろした。

床が畳ということもあって座る姿勢が

自然と正座になってしまう。

まぁ僕が不幸にも正座慣れしちゃってるだけかもしれないけどね。

 

「園田さん、何だか色々頑張りすぎて

 ない?

 ……ううん。焦ってるのかな」

 

「そんなことは………

 いえ、そうかもしれません……」

 

園田さんは自分が射った矢を見て言う。

やっぱり自分でも納得の行く結果ではなかったのかもしれない。

 

「まぁ…仕方ないよね…

 突然あんなことを知らされたらね……」

 

理事長に全員が赤点を回避したということを知らせに行ったときのことだった。

偶然にも会長がいた。

会話は理事長と会話をしていたけどその内容は予想だにしていないことだった。

音ノ木坂がまた廃校の危機に瀕しているということだった。

理由としては試験召喚戦争を取り入れたにも関わらず音ノ木坂に入学希望を出す生徒が少ないため。

あまり変わっていない現状に上がついに審判を下したのだ。

けどそれはあくまで予定。

2週間後に行われるオープンキャンパス。

そこで一定数の入学希望生徒を集められれば廃校を阻止することができた。

希望があるからといってもあまりの

衝撃に園田さんは焦っているのだろうか。

 

「そのこともありますが……

 それが全てではないんです……きっと」

 

「他にも何か理由があるの?」

 

「聞いてくれますか……………?」

 

「勿論だよ」

 

それから僕は園田さんから会長と話をした日のことを聞いた。

そして2つの真実を知った。

1つは会長がファーストライブのときに動画を撮っていてくれたこと。

話を聞く限りだと康太はその映像を会長から受け取ったけど自分が撮った方をサイトには投稿したみたいだ。

そしてもう1つは会長がバレエをやっていたということだった。

園田さんはその映像を僕に見せてくれた。

その映像はバレエをよく知らない

僕でさえ伝わってくるものがあった。

それを見てから自分たちのダンスに足りないものを感じるようになったらしい。

 

「私たちが今までやってきたことが

 何なのかと思いました。

 自分たちに何が足りないのかは

 分かりません…

 けど今のままでは駄目だということは

 分かります…」

 

「僕は今までで一番良かったと思うよ?

 今日の練習………」

 

「ですからあのままではっ…!!

 ………すみません」

 

「いいよ。

 僕も園田さんが真面目に考えてる

 のに軽く言い過ぎたよね、ごめん…」

 

「いえ…明久が悪いわけでは…」

 

「「……………」」

 

しばらくの沈黙。

何だか部屋に二人きりっていうのが

恥ずかしくて緊張しすぎて僕は本来の目的を忘れてしまっている。

 

「お…」

 

そんな中、僕は部室にあった弓が目に留まった。

 

「園田さん、これ借りてもいいかな?」

 

「それは当分使われていない弓なので

 使い難いと思いますが…

 一体何を……?」

 

「いや、どうせ僕が片付けるからさ、

 アレ。

 ちょっと弓道がどんなものなのか

 やってみたいなぁ~なんて……」

 

僕は園田さんが外した矢を指差して言った。

 

「弓道は興味本意でやるものでは

 ありませんっ。

 それに明久は部員ではないでしょう?」

 

「ですよね………」

 

別の話題が無かったのかと今更思ってる…

何を行ってるんだコイツはなんて思われるよね、普通。

けどやってみたかったんだよ!!

 

「…と、普段なら言っている所ですが

 今日ばかりは部員の方々もいないの

 で許してあげます」

 

「本当!?」

 

「それに、その弓ではまともに的に

 当たらないでしょう。

 私の弓を貸して差し上げます」

 

園田さんはケースに仕舞っていた自分の弓を僕に渡してくれる。

 

「いいの?

 けど、僕初心者だし……

 下手に壊しちゃったりしたら…」

 

「そうですね……

 じゃあそのときは一生私のいいなり

 です♪」

 

「怖ッ!?

 僕、この年で牢獄に監禁とか

 されちゃうの!?

 もう刑務所や牢獄は嫌だよ!!」

 

「……入ったことあるんですか?」

 

「……裏切り者として牢獄に監禁

 されたことが数回」

 

FFF団に監禁されたあの記憶がフラッシュバックする。

あのときはお世話になりました鉄人先生。

補習室というどんな監獄よりもキツイ

場所はないだろう。

 

「まぁ、そんなに大切にしているものを

 壊すわけにはいかないね。

 気をつけて使うよ」

 

「別に壊してもいいんですよ?」

 

「いや、僕の人生左右されちゃうから…!」

 

もはや死活問題だからね?

僕の人生終了のお知らせが鳴っちゃうから…

 

『[朗報:明久、無事に海未の奴隷に]

 的なやつになるのか?

 明久お前、やっぱドMだったのか…』

 

ねぇ雄二?

どうやって僕に話しかけてるか分からないけど僕はドMじゃないからね?

それに朗報じゃないじゃん!

それ絶対悲報じゃん!!

 

「さて……それじゃあ………!!」

 

「そ…そんな矢の持ち方では…!」

 

僕は弓を気のままに引く。

持ち方やら引き方も全く分からないからとりあえず思い通りに的に向けて矢を放った。

 

「そんなに適当に射っては______!?」

 

「お、中心に当たったみたいだね!」

 

初めての練習で中心に刺さった矢を

見て唖然とする園田さん。

正直自分でも少し驚いている。

 

「やっぱり園田さんの弓は凄いね!

 初心者の僕でさえ的の中心に当て

 られちゃうんだから__!?」

突然園田さんに肩をガシッと掴まれる。

 

「な…何をしたんですか明久!?

 私でもあそこまでの距離の的に

 当てるのに時間が掛かったんですよ!?

 本当に初心者なんですか!?」

 

「だ…だからそうだって!

 ただテレビゲームと同じ感覚で

 やっただけだけど……」

 

「ゲ…ゲームですか……?

 ですが現実であんなに正確に的に

 当てるなんて……

 私にもそんなことが出来れば今よりも

 もっと上手くなれるのですが…」

 

弓矢を使うテレビゲームをやるときの感覚でやってみたけど現実でも同じようなものなのかな…?

 

「私もそのゲームで練習して部で練習

 した力を合わせればもっと上達するん

 でしょうか…」

 

「あっ…それだよ園田さん!!」

 

「え………?」

 

「弓道もダンスも同じだよ!

 園田さんたちのダンスと会長の

 バレエは少し違う所はあると思うけど

 今の園田さんたちのダンスと会長の

 バレエの技術を合わせれば今よりも

 もっと上手くなれる………と思う」

 

「生徒会長にダンスを教わるということでしょうか…?

 ですが…………」

 

「まぁこの間会ったときにわだかまりが

 出来ちゃったかもしれないけど…

 真剣に頼めば引き受けてくれると思うよ?

 園田さんも本当はもう考えてたこと

 なんじゃないかな?」

 

「それは……」

 

園田さんはこの数日間真剣に考えていたんだね…

やっぱり僕、軽く考えすぎてたな…

マネージャー失格だ…

 

「はぁ……貴方に嘘は言えませんね」

 

「え…?

 園田さん、それってどういう…」

 

「明久は頭は馬鹿ですが人の気持ちを

 考えることだけは天才です」

 

ねぇ、僕馬鹿にされてるの?

それとも誉められてるの?

どっちかにしてよ園田さん!

 

「今日、穂乃果たちにも話してみます。

 会長のことを…」

 

「園田さん……

 うん、そうだね……」

 

必要ないお節介かもしれないけど

これを機会に少しでも会長に知ってほしいと思う。

彼女たちが、μ'sがどれだけ必死に頑張っているかを。

逆に皆にも会長のことを知ってほしい。

何でもできるように見えて少しおっちょこちょいな部分が見え隠れする所や、他人の為に頑張りすぎるところを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは明久、私に貴方流の弓道を

 教えてください」

 

「え?

 僕園田さんを連れてこいって

 言われてるんだけど…」

 

「では、この稽古が終わった後に

 戻りましょう。

 私も明久に私のやり方を教えて

 差し上げます」

 

「もはや弓道部じゃん………

 二人っきりの部活って寂しくない…?」

 

「二人っきり…ですか……

 そうですか………うふふふ………」

 

「そ…園田さん?」

 

「さぁ、稽古を始めます!!」

 

その日、稽古が終わったのは部活終了

時刻だった…

部室に戻ると激おこぷんぷん丸になってる先輩がいた…

秀吉と康太に脳内に聞こえた雄二の声の話と弓道の稽古の話をしたら

お腹を抱えて笑われちゃったよ………

 

 

 

……アキちゃん、おうちかえるっ!!

 




次回で『やりたいことは』の部分が終わります!!
そしてそろそろあのバカテスキャラの足音が聞こえ始めますよ…!!

『…雄二の過去……?
 …やっぱりあのときが関係してるの………?』

『吉井君…
 君はどこで何をしているんだい…?
 僕はこんなにも君を思っているのに…!』

『秀吉!!
 早く帰ってきなさぁぁぁい!!
 吉井君と会うってのにどんな服装で
 会えばいいのか分からないのよ!!
 はぁ!部活!?
 部活と姉どっちが大切なの!?
 ちょっ!?電話切らないでぇ~!!』

『代表も優子も恋する乙女だなぁ~…
 けど…ムッツリーニ君が来るって
 ならボクも準備しておかないとね♪
 えっちな本とか♪』



………急展開待ったなし!!
あ、この小説でアンチはないのでご安心を!!

今回もありがとうございました!!

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