バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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今回はあの子が登場!!

明久と穂乃果のお家デートはまさかの展開に!!
今回は最後だけ穂乃果目線で書いてます!!



新たに高評価をくださった如月葵さんありがとうございました!!


投稿遅れてすいませんでした!!
ではどうぞ。


僕と穂むらと高坂家(後編)

「さて…

 これからどうしたものか………」

 

割烹着を着せられた後、

僕と穂乃果ちゃんは接客に。

そして残りの皆は二階で待機ということになった。

 

「まさか接客をやるなんて……

 予想だにしてなかったよ…」

 

「大丈夫だよ。

 お客さんと楽しく話すだけだよ?」

 

「それができるのは高坂さんだけだよ~…」

 

「そうかな~?

 明久君でも出来ると思うよ?」

と、そのときだった。

店のドアが開いて誰かが入ってきた。

 

「あ、いらっしゃいませ………

 …ってあれ?」

 

高坂さんが挨拶をするがそこには誰もいなかった。

いないように見えた。

 

「あれ…?

 ドア開いたのに…」

 

「あ……あの……」

 

「え?

 明久君、今何か言った?」

 

「え?

 僕じゃないけど………」

 

「こっち!!こっちです!!」

 

「「え…?」」

 

僕たちはカウンターのしたの方を覗いてみる。

 

「あ…あの…………」

 

そこには泣いている小学生くらいの女の子がいた。

 

「あの………

 葉月のお母さん知りませんか…?」

 

「お…お母さん?」

 

僕はこの子が迷子になってしまったのだろうと察した。

 

「えっと…貴方の名前は?」

 

「ぐすっ…葉月です。」

 

「葉月ちゃんね。

 じゃあ葉月ちゃん。これあげるね。」

 

「これは何ですか?」

 

「穂むら名物ほむまん!

 おいしいよ。」

 

「ありがとうございますお姉ちゃん。

 いただきます。はむっ……」

 

女の子はほむまんを頬張る。

ひとまず女の子を泣き止ませることはできた。

 

「んくっ…

 おいしかったです。

 ありがとうございましたお姉ちゃん!」

 

「うんうん。

 泣き止んで良かったよ~。

 やっぱり悲しいときには甘いものだね!」

 

そう言いながら自分でもほむまんを頬張る高坂さん。

 

「どうしてお母さんとはぐれちゃった

 のかな?」

 

「気になるぬいぐるみがあって

 葉月がおもちゃ屋さんに勝手に

 入ったからです…

 お母さんにはぐれちゃ駄目って

 言われてたのに……ぐすっ……」

 

「おもちゃ屋さん?

 それってもしかして駅前の?」

 

「そうです…

 そこでお母さんとはぐれちゃって…

 歩いていたらここに…」

 

「泣かないで、葉月ちゃん。

 高坂さん。

 ちょっと店番を任せてもいいかな?」

 

「その子のお母さんを探しに行くの?」

 

「うん。

 流石に放っておくのは可哀想だし…」

 

「待って。

 じゃあ穂乃果も行くよ!

 二人で探した方が早く見つかるよ。」

 

「でもお店の方は………」

 

「う~ん……

 こっそり抜け出せばいいけど…

 後で怒られるかな~。」

 

「怒られるか~………

 何かお詫びができるといいんだけど…」

 

「じゃあ明久君。

 また来週もお店の手伝いして?

 お父さんもきっと許してくれるから。」

 

「うん。分かったよ。

 じゃあまた来週も手伝うね。」

 

「うん。約束だよ?

 それじゃあ葉月ちゃん。

 お母さん探しに行こう?」

 

「はいです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでお母さんと別れちゃったの?」

 

「はい…

 葉月があのお人形を見に行って…

 その間に気づかないで行っちゃった

 のかな…」

 

とりあえず僕たちは駅前のおもちゃ屋に来た。

周りを見渡す限りそれらしい人はいない。

 

「見つからない?」

 

「うん…………」

 

「ふっふっふ………

 大丈夫だよ、高坂さん、葉月ちゃん!

 僕に考えがあるッ!!」

 

「考え?」

 

よし。

ここは僕がこの(ある意味)天才的な頭脳を使ってお母さんを見つけてあげようじゃないか!!

 

「これだッ!!」

 

「そ…それってもしかしてスカイタワー

 のチケット?」

 

「そう!!

 スカイタワーのてっぺんからなら

 お母さんも見つかるはず………

 ってあれ?

 あの二人ともどうして可哀想な物を

 見る目で僕を見てるのかな…?」

 

流石に女の子二人にこんな目で見られるのは僕も辛いんだよ?

 

「明久君……

 流石にスカイタワーからだと人が

 豆粒くらいにしか見えないんじゃない?」

 

「馬鹿なお兄ちゃん……」

 

「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

盲点だった………

人がちっちゃく見えるのは当たり前なのに……

 

「すかいたわー?ってあの高い建物の

 ことですか?」

 

「うん。

 日本で一番高い建物だよ。

 えっと…631mだっけ………?」

 

「634mね………

 それだと『むさし』じゃなくて

 『むさい』メートルだよ……」

 

そんな建物絶対行きたくない……

 

「日本一高いってことは学校よりも

 ですか?」

 

「うん。

 僕たちが今いるところも見えないと

 思うよ。」

 

「葉月行ってみたいです!!

 あのおっきい建物!!」

 

「え…お母さんは大丈夫なの?

 お母さん探しちゃうと思うよ?」

 

確かにそれは不味いよね…

お母さんも探してるのには間違いないんだから。

 

「う~ん…

 そう考えるとやっぱり…」

 

「はぅ…駄目なんですか……?」

 

辛い!!

遊ぶ約束したのに仕事が入っちゃったお父さんってこんな気分なのかな…?

 

「お兄ちゃん………」

 

「明久君………」

 

「ううっ………」

 

どうして二人揃って目をうるうるさせてるのさ!!

高坂さん絶対目的忘れてるよ!!

あぁもう!!誰か!!

この二人の目に勝てる奴を連れて来い!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人いっぱいです!!」

 

「葉月ちゃん。

 手、離しちゃ駄目だよ?」

 

「分かりました!お姉ちゃん!」

 

状況を説明しよう。

僕、結局二人の目に負ける。

葉月ちゃんの右手を僕が。

そして左手を高坂さんが握っている。

つまり手を繋いでいるんだよ…

そして今は人混みの中。

はぐれると非常に不味いので手を繋いでます…

 

「ほら二人とも。

 エレベーター乗るよ。」

 

「はい!!」

 

「スカイタワーのエレベーターって

 乗るの初めてだよ!」

 

「もう高坂さん…

 何だか楽しんでない?」

 

「だってスカイタワーだよ!?

 日本で一番高い建物だよ!?」

 

「まぁ実際チケットがあったからタダ

 だし楽しまなきゃ損だよね。」

 

「よく持ってたね~。

 誰かと行こうとしてたの?」

 

「いや…そうじゃないんだけどね……」

 

言えない。

告白するも振られた須川君がデート用に用意してた奴なんて…

それも5枚だよ?

何?ハーレムでも作る気だったの…?

ちなみに聖書(エロ本)5冊と交換した。

 

「けど…

 大丈夫かな………

 こんな小さな子を勝手に連れてきて…」

 

「大丈夫だよ。

 お母さんが見つかったらちゃんと

 言えばいいし。」

 

「そのためにも早く見つけないとね…

 葉月ちゃんのお母さん。」

 

「そうだね~。」

 

「あぁもう駄目だ…

 この子完全に目的忘れてる…」

 

僕たちはエレベーターに乗る。

離れないようにしっかり手を繋いで。

 

「何だか家族みたいだね、これ。」

 

「えぇっ!?か…家族!?」

 

言われてみればこんなことをするのは

家族だろう。

葉月ちゃんが子供だから僕たちといるとそう見えるのかな…?

 

「馬鹿なお兄ちゃんがパパで

 お姉ちゃんがママです!」

 

「そうだね~。

 ほら、早く行こうよパパ!」

 

「ちょっと高坂さん!!

 誤解受けるからそれ!!」

 

『な…何!?

 あんなに若い夫婦だと!?』

 

『あんな美人と……

 あの男………殺す!!』

 

何でこんな日に限って男ばっかりいるのさ!!

これじゃ本当に『むさい』mじゃないか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

『くっ…

 これで99敗……

 俺は何度振られるんだ…』

 

『知るかよ。

 ていうかお前も須川も懲りねーな。

 諦めろよ。

 俺たちは…モテないんだから!!』

 

『くっ…!!

 俺たちはどうすれば……って…

 なぁ横溝……

 あれって…吉井か?』

 

『お、そうじゃね?

 当分見てねーから懐かしいわ。』

 

『女子校でいい思いしてるんだろうな…

 くそっ!!羨ましい!!』

 

「ほら、早く行こうよパパ!」

 

「パパ!早く~!!」

 

「ちょ…ちょっと待ってよ二人とも!」

 

『『………………は?』』

 

「うわぁ~……

 耳の中がふわ~ってします!」

 

「ものすごく高い所にいるからね。

 山とか行って耳がキーンってなるのと

 同じようなものなのパパ?」

 

「まぁそんな感じかも。

 僕も耳がキーンってする……

 というか僕の呼び名が………」

 

『な…なぁ横溝……

 俺の聞き間違いか?

 い…今パパって……………』

 

『いや、俺も聞こえた………』

 

『……………』

 

『……………』

 

『と…とりあえず須川に報告だ!!

 これは一大事だぞ!!』

 

『くっ!!吉井の奴!!

 遂に童貞まで卒業しやがったのか!?』

 

『なんであんな馬鹿が美人な彼女…

 いや、嫁と子供を!?』

 

『なんで!!

 なんであんな馬鹿が!!

 馬鹿ばっかり!!

 ミラクルバーカ!!』

 

「あれ……?

 何だか馬鹿にされてる気がする…」

 

「パパ?」

 

「いや…気のせいかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕たちはエレベーターを降りる。

あぁ…耳が……とにかく耳がヤバイ…

ずっとキーンって鳴ってる……

 

「パパ!

 見てください!!

 空がこんなに近く見えます!」

 

「あはは…

 タワーの一番高い階だからね。」

 

「明久君!!

 あそこに展望台あるよ!」

 

「本当だ…

 見てみようか。」

 

僕たちは展望台を覗いてみる。

 

「あ!

 あれさっきまで穂乃果たちが

 いたところ!」

 

「こんなにちっちゃく見えるんだね…

 スカイタワーは登ったこと無かった

 からな~…」

 

「パパ!

 葉月も見たいです~!」

 

僕たちが夢中になって展望台を見ていると葉月ちゃんがぴょんぴょんと跳ねながら展望台を見たがっていた。

 

「けど葉月ちゃんの身長じゃ…」

 

「はう………」

 

この二人は…!!

そんな顔を二人して見せられたら

なんとかしないといけないじゃないか!

 

「大丈夫だよ。

 よいしょっと………」

 

僕は葉月ちゃんを抱っこして展望台が

見えるようにしてあげた。

そして抱っこしてると凄くあったかい。

多分これで見えると思うけど…

 

「動かないです~!!」

 

あ、望遠鏡が重くて動かないのか…

けど僕は手が塞がってるし…

 

「これで見える?葉月ちゃん。」

 

「はい!見えます!!

 あ!葉月の学校が見えます!!」

 

僕が困っていると高坂さんが望遠鏡を動かしてくれた。

街を見上げられて葉月ちゃんは楽しそうだ。

とても癒される光景だよ……

 

「高坂さんは結構小さい子の扱いに

 慣れてるんだね。」

 

「そうかな?

 お母さんの真似してるだけだけど…

 私、変じゃない?」

 

「ううん。

 本当のお母さんみたいだよ。」

 

「明久君も十分お父さんみたいだけどね。

 あ、私の家のお父さんとはちょっと

 違うけど…」

 

「あはは………」

 

まぁそうだよね……

あのお父さんは………

 

『見て、あの若い親子。

 あんなに仲良くていいわね~。』

 

『お子さん可愛いわね~。

 それにしても……

 あの奥さんいくつでお子さんを…』

 

『若さ故の過ちって奴?

 けど最後は幸せを掴んだのね…

 あんなに可愛い奥さんがいて旦那

 さんは幸せ者よ。』

 

「あ…あぅぅ………///」

 

「こ…高坂さん?どうしたの?」

 

「何でもないよぉ…///

 お…奥さんって………///」

 

大丈夫かな?

凄く顔が真っ赤に…………

 

「さて…そろそろ降りようか。

 葉月ちゃんのお母さんも探さないと

 いけないし…

 葉月ちゃん。行こう…

 って……寝ちゃったのか…」

 

葉月ちゃんは僕の腕の中ですやすやと

寝てしまった。

 

「ふふっ…

 寝顔かわいいなぁ………」

 

高坂さんが葉月ちゃんの頭を撫でる。

 

「ママ…………パパ……」

 

すると葉月ちゃんは寝言を言っていた。

少し寂しそうな顔をして。

 

「明久君。

 私の家に戻ってみよう?

 もしかしたら近くにいるかも…」

 

「葉月ちゃんが高坂さん家の前に

 いたってことは…

 ありえるかもしれない…

 灯台もと暮らしとはこのことか…」

 

僕たちは葉月ちゃんをおんぶして

高坂さんの家に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「た…ただいま~…………」

 

「ほ…穂乃果!!」

 

僕と高坂さんは入り口から入る。

すると女の人が高坂さんを呼んだ。

 

「お…お母さん!!」

 

「お…お母さん?

 高坂さんの…………?

 えっと…お邪魔してます………」

 

「あら、こんにちは。

 穂乃果…

 貴方ボーイフレンドがいたの?」

 

「ち…違いますよ!!」

 

「うふふ…冗談よ。ごめんなさいね。」

 

少し笑いながら言う高坂さんのお母さん。

 

「もう!お母さん!!」

 

「あ、そうだ穂乃果。

 この辺で女の子を見なかった?」

 

「お…女の子?」

 

「そう。

 今お客さんが来てるんだけど…

 一緒にいた小学生くらいの女の子が

 いなくなっちゃったみたいで…」

 

「その子ってもしかして……

 葉月ちゃん!?」

 

僕がおんぶしている葉月ちゃんを

高坂さんが抱っこする。

 

「え………?

 穂乃果…………

 アンタいつの間に子供産んだの!?

 私…もうおばあちゃんってこと!?」

 

「ち…違うよ!!

 店の前で迷子になってて…

 それで今までお母さんを探してた

 んだけど…」

 

「えっ!?

 じゃあその子が…………」

 

「お母さん!!

 そのお客さんどこ!?」

 

「こ…こっちだけど……」

 

僕たちは高坂さんの家のリビングに

向かった。

高坂さんは凄い速さで走っていく。

 

「あ…あの!!」

 

「えっ!?

 あ……貴方は!?」

 

リビングには女の人がいた。

恐らく葉月ちゃんのお母さんだ。

 

「葉月ちゃんを探してたんですよね!?」

 

高坂さんは抱っこしていた葉月ちゃんを見せる。

 

「は…葉月!!

 良かった…………無事で…」

 

女の人は泣きながら葉月ちゃんを

抱き抱える。

 

「お母さん………?」

 

お母さんが抱き抱えると葉月ちゃんが

目を覚ました。

 

「そうよ葉月!!

 お母さんよ!」

 

「ぐすっ…お母さん!!」

 

「ごめんね…

 葉月……お母さん気づかなくて…」

 

「ごめんなさい…ごめんなさい…!」

 

良かった…

葉月ちゃんのお母さんだったんだ…

連れ回しちゃったのは僕たちだし謝らないと…

 

「あの…

 ごめんなさい!!

 僕が葉月ちゃんを連れ回しちゃって…

 お母さんが見つけるのに手間を

 取らせてしまって…」

 

「いいんです……

 ありがとうございました……!

 葉月を預かってくれて………」

 

「いや私たちは………」

 

「ママ、パパ!

 ありがとうございました!!」

 

「え…?

 ママ…?パパ……?」

 

葉月ちゃんのお母さんが混乱している…

まぁ僕たちは親じゃないけど……

 

「まぁ僕たちの呼び名みたいなものです…

 おままごとみたいに考えて頂ければ…」

 

「あ…あぁ……なるほど…

 そ…それじゃあ帰ろうか、葉月。」

 

「え…

 葉月もうちょっとパパたちといたいです!」

 

「ワガママ言わないの。

 二人にはまた会えるから。」

 

「本当ですか?

 パパ、ママ、また会えますか?」

 

「う…うん。

 また会えるよ……きっと。」

 

確証はない。

葉月ちゃんにそんなことを言うのは辛い。

高坂さんは黙ってしまっている。

 

「葉月ちゃん……」

 

「マ…ママ…?」

 

高坂さんは葉月ちゃんを抱きしめる。

せめて最後に。

そう言わんばかりに。

 

「ねぇ…明久君も…………」

 

「えっ…?」

 

「三人のときは明久君がパパだよ?

 だから…ね?」

 

「パパ、来てください!」

 

「うん…分かった。」

 

僕は高坂さんごと二人を抱きしめる。

優しく。だけど強く。

 

「あったかいです…………」

 

「うん…あったかいね…」

 

そう言う葉月ちゃんと高坂さん。

ずっとこうしていたい。

この暖かさを感じていたい。

そう思うけど終わりは来てしまう。

 

「もう大丈夫?葉月。」

 

「はいです!」

 

「それでは失礼します。

 あの…本当にありがとうございました!」

 

「いや…

 うちの子も勝手にお子さんを

 つれ出してしまってごめんなさい…」

 

「いいえ!そのようなことは…

 二人とも。

 短い間だけど葉月を見てくれてどうも

 ありがとう。」

 

「え…はい…………」

 

高坂さんは少し元気がないように見える。

僕だってさみしいよ…

過ごした時間は短かったけどとても

濃い思い出になってしまっていた。

 

「またね!パパ、ママ!!」

 

「うん…またね………葉月ちゃん…」

 

「またね。またいつでもおいで?」

 

「はいです!!」

 

そう言って葉月ちゃんとお母さんは帰ってしまった。

 

「うぅ……ぐすっ………」

 

高坂さんは泣き出してしまった。

僕の目からも涙が出ている。

 

「高坂さん。」

 

「あ…明久君………?」

 

僕は高坂さんの手を両手で包み込む。

 

「大丈夫だよ…

 また…会えるから……

 今度は僕たちから会いに行こう?

 きっと…また会えるさ……」

 

「そう……だよね…

 会える…よね?」

 

「うん。

 会いに行くんだ。僕たちから。」

 

「うん………

 けど…今は泣かせてほしいかな……」

 

「いいよ。

 好きなだけ泣いて。

 僕も同じ気持ちだから………」

 

「うぅ……うわぁぁぁぁぁぁん!!」

 

高坂さんは泣いた。

僕はその間ずっと高坂さんの背中を

さすっていた。

そうしている間に自分も泣いている

ことにも気がつかないまま…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、穂乃果。」

 

「何?お母さん。」

 

「穂乃果……

 あの子…吉井君のこと好きでしょ?」

 

お風呂から上がった私にお母さんがそんなことを言ってきた。

 

「なっ…なんでそんなこと聞くの!?」

 

「あれを見てたら分かるわよ。

 あの子…葉月ちゃんと吉井君といる

 ときの貴方はいつもと違ってたわ。」

 

そ…そんなに違ってたのかな!?

けど……私は…

 

「まだ…分からないの………

 私は誰かを好きになったことって

 ないし…

 どんな気持ちなのか…

 分からないよ……」

 

「最初はきっとそうよ。

 いつか…その気持ちが分かるわ。

 ううん。もうすぐかな……」

 

「え………?」

 

このときの私はお母さんの言っている

意味が分からなかった。

けど、あと数日でその気持ちの正体を

知ることになるなんて思いもしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………さぁ、明久。

 これはどういうことですか?」

 

「えっと……

 土下座したら許してくれます?」

 

「すまん、明久…………

 俺があのときメールを開かなければ…」

 

状況説明。

スカイタワーで僕たちの写真を撮って

いた奴が雄二に拡散。

それを知った園田さん。

そして今、説教を受けている。

 

「この子は誰ですか………?

 まさか明久と穂乃果の……?」

 

「い…いや違うよ!!

 僕たちそんな年じゃないし!!」

 

「なんにせよ……

 店の手伝いをサボり、あげくデート

 したのは許せません……

 私じゃ駄目だったんですか…?

 貴方はどうしていつもいつも色んな

 女子とイチャイチャイチャイチャ……………」

 

そのあと、めちゃくちゃせっきょーされた。

あれ?なんか理不尽すぎない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………おい!!

今、女垂らしとか言った奴!!

出てこい!!

 





はい。
穂乃果ちゃんがもうすぐで萌え殺しにかかってきます。
超絶デレます。
穂乃果推しの方々、覚悟しておいてください。

そして次回!!
やぁぁぁぁぁぁっとメインヒロイン、
にこ回です!!
にこ推しの方々。
ここまで待たせてしまい本当にすいませんでした!!
次はにこ襲来の話を改造して出します。
ほぼ原作通りになるかも………
ですが!!
このゾディアック。
それでは納得いきません。
ガチで時間をかけてじぃぃぃぃっくりと執筆します。
今回の穂乃果回でパンク気味ですが…


今回もありがとうございました!!

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