バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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新たに高評価をくださったタクミ★さん、未完成ネコさん、上崎さんありがとうございます!!

では今回もどうぞ!!


僕とアルパカと理不尽な現実

「正座しなさい。」

 

「はい…………」

 

僕は今、ロリっ娘に正座させられている。

何故かって?

それは………

 

「今失礼なこと考えなかった?」

 

「キノセイデスヨナンデモナイデスヨ…」

 

「……まぁいいけど…

 それで?

 何で許可もなくあのライブに行ったの?」

 

こういう理由なんです。

すごく理不尽。

ジャイアン並みに理不尽。

 

「高坂さんたちは友達だしこれも

 アイドルの勉強の一つですよ!

 生でライブ見るのもあれが初めて

 でしたし!」

 

「アンタねぇ……

 あれがプロのスクールアイドルの

 ライブだと思うの!?

 あんなのアイドル語るなんて百年

 早いわよ!!」

 

「高坂さんたちも初めてのライブ

 でしたし先輩の理想とは少し…

 …ってあれ?」

 

「何よ…」

 

待てよ。

おかしい。何で先輩があんなのなんて

まるでライブを見たかのような言い方を…

 

「先輩ライブ見に来てたんですね。」

 

「はっ!?

 たたた…たまたま通りかかっただけよ!

 別に見たかったからとかじゃないわよ!」

 

「……自白お疲れ様です」

 

相当気になってたんだなぁ…

呼んであげればよかったかな……

 

「何で可哀想な物を見る目で私を

 見てるわけ!?」

 

「先輩。

 誘ってくれる友達がいないなら

 僕に言ってくださいよ。

 言ってくれれば一緒に行ったのに…」

 

「この!!」

 

「あ痛ッ!?」

 

何で僕足踏まれたの………?

地味に痛いんだよな…先輩の足蹴り。

 

「知らないっ!!」

 

「あっ!ちょっ…先輩!!」

 

先輩は部室から出ていった………

あぁ…こりゃ機嫌直してもらうの大変だ…

 

「ん?」

 

僕は部室のパソコンにメールが来ていることに気がついた。

 

「あ。

 頼んでたアレのメールかな…?

 並ぶの大変だったんだよなぁ…

 丁度いいや。

 アレ見たら絶対機嫌直してくれるよね。」

 

僕はパソコンを開いてメールをチェックした。

 

 

 

 

 

 

[生徒会室]

 

「土屋君。

 頼んだ映像はちゃんと完成した?」

 

「…もう既に投稿済み」

 

「はぁ…これであの子たちが諦めて

 くれるといいんだけど…」

 

「……それはない」

 

「なぜ?」

 

「……諦めるような目をしていないからです」

 

「そう……」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…やっと買えた…

 果たして先輩が機嫌を直してくれる

 かは別として…」

 

朝から学校に来てパソコンばっかりいじってたから手が疲れた…

指の関節が凄く痛い…

そのとき突然『ウゥゥ……』と

何かの泣き声が聞こえた。

 

「あぁ……

 そういえば音ノ木坂ってアルパカ

 飼ってるんだっけ……」

 

僕は声がした方に行ってみた。

するとそこには………

 

粘液で汚れた南さん

怯える高坂さんと園田さん………

 

え?なにこの不味い展開…

ここに来ない方が良かった……?

 

「だ…大丈夫!?

 南さん!?」

 

「あ、吉井君…

 だ…大丈夫だよ~。」

 

「明久、いつから…」

「ついさっきだけど…

 これは一体何が………」

 

「もう!

 海未ちゃんが変なこと言うから…」

 

「へ…変なこと……?」

 

「そう!

 弓で………むぐっ!?」

 

「穂乃果、それ以上は喋らないように」

 

「む~!!ん~!!」

 

…何だか最近園田さんの意外な一面を見つけつつある…

 

『よしよし………』

 

「ん?」

 

僕はいつの間にかアルパカを落ち着かせている女の子がいることに気づいた。

 

「あ、君は………」

 

「せ…先輩っ…!」

 

あれ……?

なんか今目反らされたよね?

まぁあのときのせいだよね…うん。

……嫌われてないといいけど…

 

「アルパカ使いだねぇ~。」

 

「飼育委員なので…」

 

「あぁ!

 ライブに来てくれた花陽ちゃん

 じゃない!」

 

すごく今更だね…

高坂さん気付いてなかったの……?

 

「ねぇ花陽ちゃん!」

 

「は…はい……」

 

「アイドルやりませんか?」

 

「え…えぇ!?」

 

「穂乃果ちゃん…」

 

「そ…それはいきなりすぎだよ高坂さん…」

 

「えぇ…じゃあ………

 君は光っている!!

 大丈夫!悪いようにはしないから!」

 

「言い方の問題じゃないよ…

 そして悪人のセリフだよそれ…」

 

「えへへ~…

 でも少しくらい強引に行かないと!」

 

「穂乃果の場合は強引すぎるんです。」

 

「あの…西木野さんが…」

 

「えっ…ごめん。

 もう一回言って貰ってもいい?」

 

「西木野さんが…いいと思います…

 歌も凄く上手だし……」

 

「そうだよねぇ~。

 私も大好きなんだ!

 西木野さんの歌声!!」

 

西木野…西木野……

最近秀吉がよく話してくれる子の名前と同じような…?

違ったかな……?

 

「だったらスカウトに行けば

 いいじゃないですか。」

 

「行ったよ。

 けど絶対嫌だって。」

 

「あ…あの……

 ごめんなさい…

 私、余計なこと…」

 

「ううん!!

 ありがとう!!」

 

高坂さんが満面の笑みで言う。

あぁ…和むなぁ…

僕なんかがこんなところにいていいんだろうか…

『かよち~ん!!』

 

「ん…?」

 

『早くしないと体育遅れちゃうよ~?』

 

「あっ…あの子もこの間の……

 確か噛みついてきた子…」

 

『あっ!先輩だにゃ~!!』

 

あ、こっち来た。

 

「先輩!

 先輩はここで何してるのにゃ?」

 

「いやぁ…

 たまたまアルパカを見かけて…

 音ノ木坂ってアルパカ飼ってたんだね…」

 

「うちの学校だけなんですよ?

 アルパカ飼ってるの。」

 

「へぇ…

 僕が元々いた学校もウサギとかは

 飼ってたけど…」

 

「あ、そういえば先輩!

 この間噛んだ所もう大丈夫かにゃ!?」

 

「え…あぁ……お陰さまでね…

 うん……」

 

「か…噛んだ!?

 それって……」

 

あの後お風呂入るとき傷に染みたりとかしたってのは内緒にしておこう…

 

「また先輩かよちんを押し倒したり

 してないかにゃ?

 そんなことしたら凛また怒るよ?」

 

「し…しないよ!!

 あれはたまたま………」

 

「そっ…そうだよ凛ちゃん!!

 先輩も業とじゃないんだから!」

 

「おおお…押し倒した……!?」

 

「そういえばまだ先輩の名前聞いて

 なかった…

 先輩!名前教えて!!」

 

「ぼ…僕は吉井 明久!

 2-F所属だよ。」

 

「じゃあ明久先輩にゃ!!」

 

「あはは…先輩ね…

 なんか実感ないなぁ……」

 

「先輩も凛の名前覚えてにゃ!!

 星空 凛!!

 凛でいいよ?」

 

「ほ…星空さんね。

 分かった!」

 

「凛でいいよ?」

 

「星空さ……」

 

「凛にゃ!!」

 

「うぅ…凛ちゃん………

 これでいい…?」

 

「うん!

 またね先輩!!

 かよちん、行くにゃ!!」

 

「う…うん!!

 失礼します。」

 

「うん。またね!花陽ちゃん!!」

 

高坂さんと僕たちに手を降って小泉さんと星空さ…じゃなくて凛ちゃんは帰っていった。

 

「さて…僕も雄二たちと帰ろうかな…」

 

「明久ぁぁ……」

 

「ひっ!?」

 

何だか後ろからまがまがしいオーラが…!?

なんだこの邪悪な気配……!?

 

「ふふふ……

 あの方に噛みつかれた…?

 押し倒した……?

 それも私より先に名前呼び…

 どういうことですか……?

 さぁ、説明してください………」

 

「目が笑ってない!!

 笑ってないよ園田さん!!

 助けて高坂さん、南さん!!」

 

「うわぁ~あんな海未ちゃん初めて見た~」

 

「海ちゃんにも甘酸っぱい青春の季節

 が来たんだね♪」

 

「呑気すぎない!?

 僕今生命の危機なんだけど!?」

 

「さぁ…明久………

 正座してください……」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!

 理不尽だぁぁぁぁぁ!!!」

 

その日僕は今日女の子に二回も正座させられた。

うん。理不尽…

 

 

 

 

 

おい!!今自業自得とか言った奴!!

僕の前に出てこい!!

 




明久の初めて(の名前呼び)は凛ちゃんが奪ったようです…

そしてこれはもう終わるまで100話越えてしまいますね(確信)
気長にお付き合いください!!

今回もありがとうございました!!

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