バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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すみませんでした!!

まさかの絵里の話を投稿し忘れてました!!
初ライブは次回ということになってしまいました…
ごめんなさい!!

新たにお気に入り登録してくださった方、感想をくれた方ありがとうございます!!


私と彼とココロのつぼみ

「吉井君。

 あの子たちは本当に今日あの状態で

 ライブをするつもりかしら?」

 

「今更どうしたんですか会長?」

 

朝、いつもより早くきて生徒会の仕事をしていると会長がそんなことを言い出した。

あの状態でというのは恐らく会長の前でライブをやると言った高坂さんに

園田さんが自分はやるとは言ってない

みたいなやりとりをしたことだと思う…

 

「いや……

 もし失敗なんてしたら…」

 

「ふふっ…心配なんですか?」

 

「ち…ちがっ………あっ!!」

 

会長は立ち上がったときの衝撃で

資料の山を倒してしまった。

重ねてあった資料の山はそのまま床に散乱していく。

 

「あ~あ…

 会長、大丈夫ですか?」

 

「え…えぇ……

 なんだか最近こんなことばっかりね…

 神社にお参りでも行ってきた方が

 いいのかしら……」

 

「あはは………」

 

そんな話をしながら僕たちは資料を拾う。

そのときだった。

 

「あ…」

 

「ひゃっ!?」

 

たまたま手をつけた資料が同じで手が

重なってしまった。

そして瞬時に重なった手を引っ込める

会長。

あれ……?

もしかして僕避けられた………?

 

「あの…ごめんなさい……」

 

「吉井君が謝ることじゃ…!!

 私もびっくりしただけだから!

 だからこの世の終わりみたいな顔

 しないで…?」

 

「はい……」

 

僕今そんな顔してたんだ…

でもそうか。今日なんだよね。

高坂さんたちの初ライブ………

成功するといいけど…

 

「会長も興味があるなら見に来て

 みたらどうですか?」

 

「私が…?

 けど私は………」

 

「いくら辛口なことを言っても

 高坂さんたちを心配してるの

 バレバレですよ?」

 

「なっ!?

 そんなことは…………」

 

「ありますよね?

 分かってますよ。」

 

「…………」

 

「会長?」

 

「そ…それは………」

 

「?」

 

「それは私をいつも見てくれてるって

 ことでいいのかしら…?」

 

「なっ!?

 ぼぼぼ…僕は決してそういう気持ちで

 いったわけでは………」

 

「ふふっ…冗談よ。」

 

「え…?冗談……?」

 

「先輩をからかった罰よ。

 反省なさい。」

 

「も…申し訳ない………」

 

悪戯が成功した子供のような無邪気な笑顔で言う会長。

どうやら会長は僕よりも上手のようだ…

からかったつもりはないけど反撃を

喰らうとは思わなかった……

 

「あら…もう時間ね……

 そろそろ教室も開いてると思うわよ?」

 

「そうですね。

 じゃあ僕は教室に行きますね。」

 

「えぇ。

 また放課後に。」

 

「はい。」

 

僕は教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

生徒会室に静寂が訪れる。

 

「わわわわ私ったら………

 何言ってるのよぉぉぉぉぉぉ!?///」

 

絢瀬絵里はただ一人生徒会室で叫ぶ。

「いつも見てくれてるってことかしら?

 じゃないわよぉぉ!!

 そんなわけないのに!!」

 

顔を真っ赤にして首をブンブンと振る

絵里の姿など校内の誰が考えられようか。

 

「嫌われた……

 吉井君に絶対変な女の子だって

 思われた…」

 

『絢瀬さんって何でもできるよね~』

 

『けどちょっと近寄り辛いっていうか…

 感情がないというか………』

 

クラスメイトの言ってる言葉が脳裏に響く。

 

(誰も本当の私を見つけられないのに…

どうして貴方には全部分かって

しまうの……?)

 

体育座りで机の下に潜る絵里。

 

昔から完璧な自分を演じてきた自分。

そしてその役者としての自分しか見つけてくれない他人。

それが役者としての彼女だと分かるのは長い付き合いの希くらいでこれから先ずっと他人には見つけてもらえない。

そう思っていた。

だが彼は、明久は違った。

役者としての自分ではなく、

絢瀬絵里としての自分を見つけてくれる。

共に過ごした時間は少なくとも、

彼女にとって明久は自分を見つけてくれる大切な存在になってしまっていた。

 

「私は…どうしたいの………?」

 

自問する絵里。

今の絵里には自分の気持ちの正体、

自分のしたいことの全てが分からない。

もし明久が試験召喚戦争で優勝できなかった時は自分に付き合ってもらう。

そう言ったことがあった。

けど自分があのとき言った『付き合う』は自分の時間に付き合って貰うことであって恋人になるという意味ではない。

だが今は違った。

明久のことで頭が一杯になってしまっている。

自分が明久とどんな関係になりたいか、

この気持ちが何なのか嫌でも気づいて

しまう。

 

「私…このごろ変………

 絶対変よ…………おかしいわよ……」

 

絵里は真っ赤な顔で一人呟いた。

まだ彼女の心のつぼみが咲くことはない。

 

 

「こ…これは………

 相当重症みたいやね………」

 

「…もう手遅れ」

 

その一部始終を生徒会室のドアの隙間

から覗いていた男女がいたとかいないとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室

 

「あーきひーさくぅぅぅん!!」

 

「ぐおっ!?」

 

僕が席で授業の用意をしていると後ろ

から背中をどんっ!と押される。

 

「おはよう高坂さん。」

 

「おはよう!

 明久君!!いよいよ今日だよ!!

 初ライブの日だよ!」

 

「うん!

 僕も見に行くからね!

 所で高坂さん、このグループ名って…」

 

「μ'sっていうんだ!!

 あ、石鹸じゃないよ!!」

 

「あはは………

 神話に出てくる女神のことかな?」

 

「凄い!!何で分かったの!?」

 

「え……そ…それは………」

 

言えない!

中二病だったからなんていえない!!

 

「これって誰が決めたの?

 やっぱり園田さん?」

 

「ううん。

 海未ちゃんはポエムとかは得意だけどこういう名前つけるのは…むぐっ!?」

 

「穂乃果、それ以上喋らないように。

 いいですね?」

 

「むー!!むー!!」

 

聞いてない。聞いてない。

僕は何も聞いてないよ。

さぁ、忘れろ聞いたとしても忘れろ。

忘れないと地獄に落ちちゃうよ。

よし、自分を洗脳完了。

 

「何も聞いてませんよね明久?」

 

「目…目が笑ってないよ園田さん……

 そして何のことだかさっぱり……」

 

「そうですか…ならいいです……」

 

「ぷはっ!」

 

あ、高坂さん解放された。

 

「そうそう!

 このμ'sっていうのは誰かが決めて

 くれたんだよ!」

 

「誰か?

 分からないってこと?」

 

「うん。

 募集したらこれだけ入ってて…」

 

「へぇ~………」

 

「海未ちゃん!

 明久君もライブ見に来てくれるって!」

 

「あ…明久が来るのですか!?

 ならやはりあの衣装は………」

 

「駄目だよ海未ちゃん!

 アイドルに恥は欠き捨てっていう

 じゃん。」

 

「いいません!!」

 

「それ駄目な方向だからね?

 高坂さん。」

 

「そうなんだ…

 じゃあ恥は捨てちゃ駄目だね!」

 

そんな話をしていると鉄人が入ってきた。

 

「お前ら席に着けー!

 HRの時間だ。」

 

いつも通りの時間が過ぎていって

やがて放課後が近づいていった。

 




最近こんなミスばっかり…
絵里よりも私が神社にお参りした方が
いいな…こりゃ……

次回こそ絶対に初ライブです。
書き貯められたからいいものの投稿する順番を間違えかけるとは…
次回の話をがんばるしかないですな!!

今回もありがとうございました!!

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