鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ   作:アインスト

86 / 86
待 た せ た な (白目)

いやー、ホントお待たせしました( ´-ω-)

ではほんへ、どぞ。


命の重さは測れないんだよな

 

 

いよっ、俺だ。刃だぜ。

 

セッシーにフルスイングビンタを食らってから少しして、頭を冷やすため屋上に来てるぞ。

 

しかし痛かったなぁ‥‥‥まぁ怒る理由はわからなくはないがね。

 

‥‥‥さて、どうしたものかと悩んでいると背後から声をかけられる。

 

 

 

シャル「やっぱりここにいた。大丈夫?」

 

刃「おー、シャルか。どったの?」

 

シャル「質問を質問で返さないでよぉ‥‥‥まぁいいや、ちょっとね」

 

刃「ちょっと、何だよ」

 

シャル「その頬の痕。セシリアにもらったんでしょ」

 

刃「‥‥‥まぁな」

 

シャル「理由は、わかる?」

 

刃「‥‥‥おう」

 

シャル「‥‥‥そっか」

 

 

 

シャルはそれだけ言うと俺の隣に座った。

 

俺がセッシーに叩かれた理由‥‥‥あの時セッシーが言っていた"何故己を大事にしないのか"ってのが脳裏によぎる。

 

大事にしなかったがために俺は傷ついた。

 

でも俺はそれで良かったと思っていた。

 

だって、俺は前世で死んで、神様のお情けで助けられたんだ。

 

なら、そのもらった命をこの世界のために使ったっていいと思う。

 

‥‥‥でも、それじゃダメなんだ。

 

 

 

刃「‥‥‥なぁシャル」

 

シャル「‥‥‥どうしたの?」

 

刃「‥‥‥もし、さ。俺が"この世界"の人じゃないって言ったら、どうする?」

 

シャル「どうしたのさいきなり。ましてやこの世界の人じゃないって‥‥‥」

 

刃「もしもの話だ。で、どうする」

 

シャル「うーん‥‥‥刃が、かぁ。ちょっと想像つかないかなぁ‥‥‥どうしてそれを聞こうと思ったの?」

 

刃「それは‥‥‥」

 

 

 

正直、呆れられるかもしれない。

 

何言ってんだこいつって。

 

でもその時だけは、伝えなきゃいけない気がした。

 

 

刃「‥‥‥俺はさ、シャル」

 

シャル「‥‥‥うん」

 

刃「‥‥‥ここの世界の人じゃ、ねぇんだ」

 

シャル「‥‥‥うん」

 

刃「笑っちまうかもしれないけどさ‥‥‥俺、前世で一度死んでな。その時に神様に会ったんだ。まぁそれで色々あってさ、お情けで命をもらってな」

 

シャル「‥‥‥そう」

 

刃「それで‥‥‥生き返った時は嬉しかったんだけどな。その反面でさ、"助けられたんだからこの世界のために命を使わなきゃ"って考えててさ‥‥‥それから、イッチーに会って、セッシーとタイマンして‥‥‥」

 

シャル「うん‥‥‥」

 

刃「鈴ちゃんと笑って、シャルが男装しててビビってさ」

 

シャル「ちょっと待ってなんで僕の一番の思い出それを選んだの???」

 

 

 

 

真顔でこっち見て抗議してきた。

 

悪いシャル、俺ネタ挟まないと生きてけないの。

 

 

 

刃「ラウリーに懐かれて、かんちゃんとロマン武器の設計図考えてみたりとかして‥‥‥」

 

シャル「さらっと続けるあたり流石だよね‥‥‥まぁいいよ、続けて?」

 

刃「おう‥‥‥あとは楯無さんにしごかれて、ちっふー先生に迷惑かけて‥‥‥それからさ、俺どうしたらいいのかわからなくなっちったんだ」

 

シャル「‥‥‥わからなくなったって、どういうこと?」

 

刃「いやな‥‥‥俺、皆が傷つかなけりゃそれでいいと思って今まで無茶してきたんだ。でも、それは結局間違いで‥‥‥セッシーを、怒らせちまった」

 

シャル「‥‥‥刃。怒ってるのは、僕もだよ」

 

刃「‥‥‥悪い」

 

シャル「でもね刃、キミが今までやってきたことはムダじゃないはずだよ。確かにこの前のあれは無茶し過ぎ。確かに傷ついてほしくないのはわかる。でも、それは僕らも同じ気持ちなんだ」

 

刃「‥‥‥シャル」

 

シャル「今まで刃に無茶ばかりさせてさ‥‥‥傷ついてほしくないのに、刃はいつも一夏と一緒に無茶するから‥‥‥」

 

 

 

‥‥‥そっか。

 

みんな、考えてるのは同じなんだ。

 

それに気づけなかったなんてな‥‥‥俺、やっぱりバカだ。

 

 

 

シャル「だからさ、刃。今度は僕らにも頼ってよ。刃は一人じゃない‥‥‥一夏やセシリア、僕、鈴やラウラ、箒もそう。皆一人じゃない。皆で助け合って戦うのは、間違いかな?」

 

刃「‥‥‥いや」

 

シャル「なら、約束。次は僕らをきちんと頼ること。一人で絶対に無茶なんかさせないんだからね?」

 

刃「‥‥‥シャル」

 

シャル「‥‥‥刃の言いたいことはわかる。でも、僕らは守られてばかりじゃイヤなんだ。僕らにも、何か手伝わせてよ」

 

刃「‥‥‥そう、だな。わかった‥‥‥ありがとな、シャル」

 

 

 

そう言って立ち上がろうとすると不意に手を引かれる。

 

気づけばシャルの顔が目の前にあって、とても近い距離だった。

 

そうして、シャルは続ける。

 

 

 

シャル「それから、キミがここの世界の人じゃないっていうのは忘れる。でなきゃその言葉に縛られたままだよ。もしかしたらキミがいなかったら僕もここにいなかったかもしれない。だからその‥‥‥刃、キミを大事にしてるのはセシリアだけじゃないからね?」

 

刃「‥‥‥ああ」

 

シャル「‥‥‥うん、いい表情になった。それならセシリアに会いに行っても大丈夫だよ」

 

刃「‥‥‥!もしかしてシャルお前‥‥‥」

 

 

 

そう言いかけると、シャルは人差し指で俺の口をおさえる。

 

 

 

シャル「それは言わないお約束、だよ。ほら、行ってきなよ。セシリアもきっと待ってる」

 

刃「‥‥‥そうだな。行ってくる」

 

シャル「いってらっしゃい、刃」

 

刃「‥‥‥ありがとな、シャル」

 

シャル「ふふ‥‥‥いつかのお返しだよ、刃」

 

 

 

そう言ってシャルは俺の頬に口づけをして、手を離した。

 

不思議と恥ずかしくなかった‥‥‥かくいうシャルはやってから赤面してるけど。

 

でも、これでわかった。

 

俺が本当にやるべきことが。

 

‥‥‥待っててくれよ、セシリア。

 

 

 

 

 

次回に続く!!




という訳で久方ぶりのほんへでした。

いやね、この形式で書くの久しぶりで危うくエタるとこだったわ( ´-ω-)

とりあえず、仕事も最近ちょっとずつ忙しくなってはいますが更新は続けますよ。

こんなご時世ですが皆さんも身の回りには気をつけてくださいね。

コロナにかからないようにしっかりと用心しましょう。

では、次回更新でお会いしましょう。

ではでは(*´∀`)ノシ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。