鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ   作:アインスト

66 / 86
今回はノーネーム、もといゼハートの話です。

ちょっとしたアクシデントが起きます‥‥‥。

では、どうぞ。


閑話 "虫の知らせ"というのは不愉快である

 

 

深夜、それは学園生徒が寝静まる時間帯。

 

そんな時間帯に職員室でカタカタとキーボードを叩いている職員が一人。

 

途中でキリがよくなったのか、キーボードを叩く手を止める。

 

 

 

 

ゼハート「‥‥‥ハァ、慣れない事はするものではないな」

 

 

 

そんな独り言も虚空に消えるかと思いきや。

 

 

 

千冬「こんな夜遅くまで残業とは、感心しませんねミューゼル先生?」

 

ゼハート「‥‥‥織斑女史」

 

 

背後から現れ、缶コーヒーを手渡される。

 

味はもちろん、ブラック。

 

 

 

千冬「その呼び方はよしてくれミューゼル先生。せめて先生と」

 

ゼハート「‥‥‥それで、織斑女史は何故此処に?」

 

千冬「ふふ、さあ何故だろうな?」

 

ゼハート「発言が不明瞭過ぎる」

 

千冬「‥‥‥私は覚えているぞ?お前の事を」

 

ゼハート「さて、何の話だ?」

 

千冬「六年と少し前に起きた白騎士事件。その当時に現れた白騎士とは違う正体不明機‥‥‥通称"黒騎士"。それはお前だろう?」

 

 

 

千冬がにやりと妖艶な笑みを浮かべ、ゼハートに問いただす。

 

しかしゼハートは表情を変えずこう答えた。

 

 

 

ゼハート「‥‥‥その黒騎士とやらが本当に俺だった場合、どうするつもりで?」

 

千冬「なに、別に取って食ったりしないさ。だがその声質、動き、ISを身に纏った時の構え‥‥‥何処からどう見ても黒騎士にそっくりでな?」

 

ゼハート「‥‥‥人違いだ」

 

千冬「本当か?」

 

ゼハート「‥‥‥」

 

千冬「図星か」

 

ゼハート「‥‥‥なら一つ聞きたい。何故織斑女史は白騎士を纏っていたので?」

 

 

 

ゼハートはもはや黒騎士である事を認め、千冬に一つの疑問を問いかける。

 

 

 

千冬「‥‥‥さぁな。私にもわからない。その時の私の考えなんてな」

 

ゼハート「‥‥‥そうですか」

 

千冬「‥‥‥さて、ミューゼル先生。残りは私がやっておこう。貴方はさっさと寝た方がいい。隈が目立つぞ?」

 

ゼハート「‥‥‥お気遣い感謝する」

 

 

 

そう言ってゼハートは受け取った缶コーヒーを手に、職員室を後にした。

 

 

 

千冬「‥‥‥やれやれ。あの時私が惚れた剣技を使ったヤツはこうも奥手だったのか。まぁ、悪くはないな‥‥‥」

 

 

虚空に呟き、ゼハートの残した仕事をやり始めた千冬だった。

 

 

 

 

‥‥‥その頃。

 

ゼハートは自室に戻り、睡眠を取っていた‥‥‥が。

 

 

 

女神『や、久しぶり』

 

ゼハート「‥‥‥実に八年振りだな、女神」

 

女神『貴方も変わらないようで良かったよ』

 

ゼハート「それで?わざわざ寝ている時に精神世界を作って、何の用だ」

 

女神『いやぁその‥‥‥ちょっと言いづらいんだけどね?』

 

ゼハート「何だ。さっさと言ったらどうだ」

 

女神『え、えっとねぇ‥‥‥貴方に、もう一度依頼をしたいの』

 

ゼハート「‥‥‥依頼?」

 

女神『そう。今貴方の頭の中にある人物の情報を送ったんだけど‥‥‥どう?』

 

ゼハート「‥‥‥また面倒な仕事だな。まさかとは思うがお前またしでかしたな?」

 

女神『うぅ‥‥‥ゴメン。でも頼めるのは貴方ぐらいで‥‥‥』

 

ゼハート「‥‥‥仕方ないな。つまり、まずはその"藤原 一真"とやらにコンタクトを取ればいいんだな?」

 

女神『うん、お願いね。じゃあ私これから忙しいからまた今度ね』

 

 

 

その女神の声を最後に、精神世界というものは崩れ去った。

 

崩れ去った瞬間、丁度目覚めてしまった。

 

 

 

ゼハート「‥‥‥まともなヤツだといいのだが」

 

 

 

そんな願望を言っても、内心ではやはりまともなヤツではないだろうなと、思っていた。

 

 

 

次回に続く!!




さて、ここいらで補足を。

まず千冬とゼハートの関係。

ゼハートは本作主人公"楠上 刃"がやってくる八年程前にIS世界に転生しています。

時系列的にはまだ原作が始まってませんね。

で、そこから一年程経った後に白騎士事件が発生。

この時にはゼハートはISコアを用いずに造り上げたパワードスーツ、いわゆるISの前者を完成。

黒いグレイズを造り上げていました。

白騎士事件発生直後に造り上げたグレイズを纏い、現場へ。

そして、白騎士もとい千冬の援護をします。

つまり、白騎士が"織斑 千冬"で黒騎士が"ゼハート ミューゼル"という訳です。

続いて最後に出てきた"藤原 一真"という人物について。

ぶっちゃけて言いましょう、彼はクズ転生者です。

ろくな事をしませんです、はい。

性格としては自己中心的。

手に入れたい物は何が何でも手に入れる性格。

ぶっちゃけイカレてます、はい。

という訳でいかがだったでしょうか?

楽しんでいただけたなら幸いです。

では、次回の更新でお会いしましょう。

感想、質問等いつでもお待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。