鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ 作:アインスト
さて、二週間以上もほったらかしにされてた事は置いといて‥‥‥。
俺、楠上刃は今現在の状況が全く飲み込めませぬ。
え、何どゆこと?
イッチーがマッキーのバエルを纏ってる?
そんな馬鹿な。
なんで?
刃「イッチー、そいつは?」
一夏「あー‥‥‥白式が言うに『篠ノ野博士のデータアーカイブから強そうな機体を見つけて引っ張り出して実用化させた』らしい」
刃「なんですと!?」
一夏「でもさ、これはチャンスじゃないか?」
刃「あ、確かに。二次移行したのが俺とイッチー二人な訳だしこれ勝てんじゃね?」
一夏「でも、相手は待ってくれないみたいだぞ?」
刃「オーケーオーケー。じゃあイッチー」
一夏「あぁ」
そして俺たちは機体名を口にし、
刃「楠上 刃、バルバトスルプスレクス」
一夏「織斑 一夏、バエル」
奴さんを睨み、
刃「行くぞっ!!」
一夏「行くぜ!!」
同時に銀の福音に攻撃をしかける。
一夏「この状態の時の武器は‥‥‥え、ソードが二本だけかよ!?」
刃「後はウイング内部に電磁投射砲なる飛び道具だわさ」
一夏「マジかよ‥‥‥まぁいい、行くぜ!!」
刃「援護は任せんしゃーい」
イッチーが斬り込み、俺がメイス&迫撃砲で追撃。
これを何回も繰り返す。
シャル「ね、ねぇセシリア」
セシリア「奇遇ですわね。同じ事考えてます?」
シャル「うん‥‥‥皆は?」
箒「‥‥‥恐らく同じだ」
鈴音「アタシも」
ラウラ「ん?どういう事だ?」
セシリア「どういう事って、それは‥‥‥」
シャル「これ、もう一夏と刃だけでいいんじゃないかな?」
鈴音「同感」
さて、大分ダメージは与えたな‥‥‥。
よーし。
刃「イッチー、そろそろトドメと行きまっしょい」
一夏「あぁ、一気に決める」
刃「そんじゃ‥‥‥!!」
一夏「これで終わりだっ!!」
イッチーが斬り込み、俺が全力でブッ叩く。
案の定変異した銀の福音は壊れ、中からパイロットと思われる女性が出てくる。
だが壊れただけ。
完全に破壊しないとまた動くかもしれない。
刃「イッチー、トドメの零落白夜を頼む」
一夏「あぁ、任せろ」
イッチーはバエルから白式に切り替え、雪片弐型を構える。
一夏「零落‥‥‥白夜ァッ!!」
ビーム状の刀身が銀の福音に直撃、あっけなく壊れていった。
これで、なんとかなったか?
まぁ何はともあれ、一件落着だな。
さて‥‥‥帰るか。
刃「んじゃ‥‥‥帰ろうか」
一夏「あぁ‥‥‥だけど腕は大丈夫なのか?」
刃「ぶっちゃけて言うと大丈夫じゃねぇ」
一夏「え、それヤバくないか?」
刃「おう‥‥‥っつー訳でイッチー、後は任せた‥‥‥」
一夏「ちょっ、おい刃!!」
そして、俺は意識をゆっくりと手放した。
まるで眠るように。
だが、俺の知らない所で誰かがほくそ笑んでいる気がした。
ノーネームside
マドカ「‥‥‥終わったな」
マドカが俺の隣で呟く。
結果として暴走した銀の福音を鎮圧する事が出来た。
俺と同じ転生者、楠上 刃とこの世界のキーマン、織斑 一夏の手によって。
だが、ヤツの事だ。
また何かを造り上げ、我々にアプローチをかけてくるだろう。
俺に出来る事は影で楠上と織斑を支える事だ。
彼らにはまだ闇の世界は早すぎる。
罪を被るのは俺だけでいい。
マドカ「ノーネーム、どうした?」
ノーネーム「‥‥‥いや、なんでもない。ただ少し気にかかる事がな」
マドカ「気にかかる事?」
ノーネーム「あぁ、今回銀の福音が何故暴走したか。少し考えていてな」
マドカ「私は恐らくあの女が怪しいと思うのだが」
ノーネーム「そうだな。だがまだ不明瞭な点も多い。もう少し調べを進める事にしよう」
マドカ「わかった。さぁ、早く帰ろう。スコールとオータムはきっと心配しているに違いない」
ノーネーム「了解した。では帰還しよう」
後は任せたぞ、楠上、織斑。
ノーネームside out
さて、数時間が立った夜っつうか深夜。
起きたらいつの間にか新しい右腕が。
目を覚まして横を見るとなんとなんと。
束「くー‥‥‥くー‥‥‥」
刃「‥‥‥へ?」
いつぞやの束姉さんが俺の隣で寝息を立てて寝ていた。
え~と、なんで束姉さんがここにいるの?
まったくもってワケワカランチ状態。
だが新しく取りつけられた右腕はまるで普通の腕のように見える。
とりあえず起こして聞いてみよう。
刃「あのー、束姉さん?起きてくだせぇよ」
束「ん、んぅ‥‥‥ん?あっ、くーくん!!」
刃「おふっ!?」
おもいっきり抱きつかれました。
あのね、抱きつくのはいっこうに構わないんだけどさ?
その、ね‥‥‥なんつーか、その、豊かな胸がね?
っつうかこんな所をセシリアやシャルはともかく(良くねぇわ普通に考えて)、ちっふー先生が見たら‥‥‥間違いない、俺と束姉さんまとめてコロコロされちまう‥‥‥!!
こんな事を考えていると、医務室(?)に一人の女性が入ってくる。
その正体が‥‥‥!?
千冬「束‥‥‥貴様何をしている‥‥‥?」
束「ち、ちーちゃんじゃないか~!!久しぶりだ、ねぇっ!?」
千冬「あぁ‥‥‥本当に、な」
束「いだっ、痛い痛い痛い痛い!?」
ちっふー先生お得意の『アイアンクロー』炸裂。
束姉さんの頭からギリギリときしむような音が。
わー、俺ってば一級フラグ建築士だったのね‥‥‥。
次回に続く!!
次回、臨海学校編完結。
アンケートはまだまだ募集中です。
よろしければ活動報告にてどうぞ。
感想などもお待ちしてます。
それでは次回の更新で。
ではでは(´・ω・`)ノシ