鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ 作:アインスト
あまり深い意味は無いので気楽に読んでみて下さい。
では、どうぞ。
「‥‥‥やれやれ、久しぶりなこった」
「そうですわね、旦那様」
一つの墓石の前に佇む中年の男といまだに衰える事が見えない美しい女が呟く。
「あれからもう数十年か」
「正確には二十年ほどですわ、旦那様」
「おお、そうか。わりぃな」
「いえいえ。それで?ここに来た理由はちゃんとありますよね?」
「ああ‥‥‥あーどっこいせ」
男が墓石の前に座り込む。
まるで、とても仲が良かった友人のように語りかけ始める。
「よぅ、久しぶりだな‥‥‥元気してっか?こっちはこっちで元気にやってらぁ」
「まぁなんだ、今日は特別っちゃあ特別な日だからな。アンタが気になる事全部ここで報告させてもらうぜ?」
「まず、一夏はこないだのモンド・グロッソ大会優勝してたぞ。ありゃちっふー先生以上のツワモンだわ」
「まぁ男がブリュンヒルデって訳にもいかねぇから、新しく称号として"ジークフリード"ってのがついたらしい」
「昔のアイツはかなりのヘタレ朴念仁だったんだが‥‥‥随分見違えたもんだ」
「今日アイツは忙しいみたいでな、本当に行きたがっていたんだが断念してたよ」
「んで、箒は一夏と結婚したよ。もちろん鈴とラウラもだがな。まったくアイツときたら‥‥‥まぁ俺も人の事言えねぇわな」
「ま、相変わらず一夏は自分の嫁さんたちに尻に敷かれてっけどな」
「それから、マドカは世界中を飛び回ってる。なんでも『アイツが示したかった未来の芽を、どうしても世界中の人々に教えたい』って事らしい。アンタ本当に幸せ者だよ」
「あーそれと、束さんは相変わらず馬鹿やってるよ。『私が生きている限り、ISは際限無く進化するんだ。だから私は第五世代でも六世代でも何世代でも試し続けて、みんなに上手い事使ってもらうんだ』って」
「まぁ当然のごとくちっふー先生にしばかれてっけど」
「‥‥‥前座はこんなもんかな。アンタがいた場所は今でも残ってるぜ?鉄華団零番隊隊長さんよ」
「多少ゴタゴタに巻き込まれる事はあってもよ、一応上手い事やってるぜ?」
「だけど、アンタがいなくなった事で空いた穴はデカイぞ?」
「‥‥‥まぁ、仕方ない事なんだがな」
「まぁ頑張って生き抜いてるよ。おい、ちょっと」
「はいはい、わかってますわ」
すると男の隣に女がしゃがみこむ。
そして、尊敬している人物に話しかけるように言葉を紡ぐ。
「本当‥‥‥お久しぶりです。あれから世界はだいぶ落ち着きました。ただ、やはりどうしても女尊男卑の思想は抜けきらないもので、いまだに女権団が抵抗しています。もう、戦いなんて意味が無いのに‥‥‥どうして、戦いを続けるのでしょうね。でも‥‥‥ほら。貴方が護りたかった世界はちゃんとありますよ。だから‥‥‥安心してくださいまし」
「言いたい事、ほとんど言われちまったな」
「あら、なら私が一枚上手ですわね?」
「はは、そりゃそうだ‥‥‥さて、と」
男はどっこいせ、と吐きながら立ち上がる。
「そんじゃ、そろそろ行くわ。また来るからよ、楽しみにしてろよ‥‥‥なぁ?」
ーーーーーーーーゼハート?
男が墓石に刻まれた名前を呼ぶと、ほんの少しだが誰かが笑ったような錯覚が見えた。
今回は番外編枠なので、残念ながらラジオは無しです(´・ω・`)
すみませんm(__)m
いかがだったでしょうか?
何故彼が故人になったのか、それは皆さまの想像で補っても構いません(*´ω`*)
では、次回の更新でお会いしましょう。
感想等いつでもお待ちしてます。
あ、質問も活動報告内にていつでもお待ちしてます。
ではでは(。-∀-)ノシ