鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ 作:アインスト
では、どうぞ。
‥‥‥さて、もうあと数週間でリーグマッチ。
そんな時に俺は何をしているかといいますと、
楯無「お願いっ、助けてヘルプミー!!」
刃「‥‥‥すんません状況がよく飲み込めません」
俺の部屋で楯無さんがドッゲーザしてた。
何故こうなったし。
ってな訳で状況を聞く事に。
刃「‥‥‥で?今度は何したんすか?」
楯無「そ、それは‥‥‥」
刃「妹さん絡みっすか?」
楯無「ギクッ!!」
刃「わぁギクッって口で言う人初めて見た~」
楯無「それからかってるでしょ?」
刃「当然っすよ」
楯無「相変わらず楠上君の考えは読みにくいわ‥‥‥」
んで、話を聞くところ、実は楯無さん暗部の人だったらしい。
しかも一番お偉いさんの方な。
しかし当主的なポジションに至る時、かんちゃんをたいそう大事に思っていたそうな。
それが自分の弱さになると思った楯無さんはかんちゃんに「お前は無能でいなさいな」的な事をカミングアウト。
何してんの。
そりゃ勘違いされて当たり前やないか。
そんで今になって仲直りしたくなったけどどうしたらいいのかワカランチ、という状況。
いやホント何してんの。
もしかして意外と楯無さんっておバカ?
おバカなん?
大事な事なので、二回言い(ry
刃「‥‥‥何やってんすか」
楯無「だ、だって‥‥‥」
刃「だってもクソもないっすよ。そりゃそう言ってしまったら勘違いされるに決まってるじゃないっすか」
楯無「せ、正論すぎて何も言えない‥‥‥」
刃「楯無さん、貴女おバカでしょ」
楯無「ば、バカじゃないわよ!?」
刃「いやおバカでしょ?なんで実の妹にそんな勘違いされる事言っちゃうかなぁ」
楯無「うぐっ‥‥‥」
刃「とにかく、俺にはその仲直りのキューピッド的なサムシングになれと、そういう事っすか?」
楯無「そ、そうそう!!話が分かるじゃない!!」
刃「しかしタダで、とはいきませんなぁ」
楯無「えっ?」
刃「そりゃそうでござんしょ?何、楯無さんは依頼された仕事はタダで引き受けちゃうんすか?」
楯無「そ、そうじゃない‥‥‥けど」
刃「つまり、そういう事っす」
楯無「じゃ、じゃあ何をすればやってくれるの?やっぱり私の処女で‥‥‥?」
刃「違うそうじゃない」
楯無「え、じゃあ何を‥‥‥」
刃「今度俺と一緒にホラゲーやりましょう。バイ○ハザードと言う名のホラゲーを、ね」
楯無「え"っ」
刃「おや?もしかして怖いんすか?ホラゲー苦手なんすか?」
楯無「べっ、別に怖くないわよ!!わかったわ、それで引き受けてくれるならやってやるわ!!」
刃「んじゃ交渉成立っつ事で」
よっしゃ。
バイ○ハザード6はマジでビビるシーンがあるからな。
たくさんビビらせてやる。
うへへへへへへへへ(ゲス顔
楯無「楠上君?顔が変よ?」
刃「おっといけねぇ、それじゃあちょいと整備室行ってくるっす。フラウロスの整備も兼ねて、ね」
楯無「お願い、頼むわよ?」
刃「わかってまさぁ。俺に出来ない事は多分ない」
楯無「え、そこは大見得切ってないって言いきらないの?」
刃「あのね楯無さん、人はね?完全じゃないんすよ。完璧のパーペキじゃないんすよ。だから言いきれないんっす。だから多分、なんすよ」
楯無「なんか説得力あるわね‥‥‥」
刃「んじゃ、そういう事なんで。行ってくるっす」
っつー訳で、いざかんちゃんがおる整備室へ。
仕方ないからな。
ま、これが終わればかんちゃんと楯無さんが仲直りするし、楯無さんがビビるところが見られると一石二鳥。
やったぜ。
お、そうこうしている内に着いたな。
いざ突撃。
刃「おぃっす」
簪「あ、また来たの?」
刃「まぁな。フラウロスの整備も兼ねてな」
簪「ふーん。刃っていろんな機体を持ってるんだね」
刃「おう。ちなみにフラウロスは砲撃戦特化だ」
簪「あー‥‥‥あのボーデヴィッヒさんを退けた二連装レールガン?」
刃「お?知ってんの?」
簪「うん。というかかなり有名だよ?」
刃「あんまし有名人にゃなりたくねぇがね」
簪「刃らしい答えだね」
刃「そうか?いつも通りだぜ?」
‥‥‥さて、いつまでも他愛のない話をしてもいいんだがそろそろ本題に入らねぇと。
進歩しないままだと楯無さんに怒られちまうからな。
刃「‥‥‥なぁかんちゃん」
簪「何?」
刃「お前確か姉貴いたよな」
簪「うん、それがどうしたの?」
刃「いや、あんまし話してないみてぇだからよ。喧嘩でもしたのか?」
簪「‥‥‥うぅん、ちょっと会いにくいだけ」
刃「っつうと?」
簪「お姉ちゃんさ、更識家の現当主なんだけどね?」
刃「おう」
簪「当主になる時にね、お姉ちゃんに言われたんだ。『貴女は一生無能でいなさいな』って‥‥‥。最初はそう言われて悔しかったよ。でもね、今ならわかる気がするの」
刃「ほぅ、でどうわかるんだ?」
簪「お姉ちゃんはきっと私の事を大事に思っているからそう言ったんじゃないかな、って思うの。でも、どう言ったらわからなくてそう言っちゃったんだと思うな」
刃「はぁ‥‥‥で、今はどう思ってんだ?」
簪「お姉ちゃんが仲直りしたい、って言うなら私はしたい。だってかけがえのない大事なお姉ちゃんだから」
そう言ってかんちゃんは俺の方に振り向いてほほえんだ。
そうか‥‥‥そうだったんだな。
刃「‥‥‥楯無さん、いい妹を持って幸せじゃねぇか」
簪「そうかな?」
刃「あぁ。さっき楯無さんによ、『私と簪ちゃんが仲直りできるようにキューピッド的なサムシングになって』って言われたんだよ。おかしいだろ?」
簪「キューピッド的なサムシングって‥‥‥それって刃の言葉でしょ?」
刃「その通り。だって全部説明すんのダリィもん」
簪「刃らしいね」
刃「別にいいだろがぃ。んで?楯無さん呼ぶか?」
簪「うん。忘れないうちに仲直りしたいな」
刃「わかった。ちょい待ち」
俺はバルバトスルプスのプライベートチャンネルを用いて楯無さんのISに通信を繋げる。
刃「もすもす楯無さん?」
楯無「な、何?どうしたの?」
刃「ちょいとこっち来て。今すぐ、ハリアップ」
楯無「え、えっ!?」
刃「っつー訳でよろ」
楯無「ちょっ、待っt」
んで、こちらから通信を切る。
数分後、楯無さんが息を荒げて整備室にinした。
楯無「で‥‥‥何?」
刃「お主の妹さんがお主に用があるそうでっせ」
楯無「へ?」
簪「お、お姉ちゃん」
楯無「か、簪ちゃん!?」
お、久方ぶりのご対面ってか?
泣けるねぇ。
楯無「か、簪ちゃん‥‥‥その、えっと‥‥‥」
簪「わかってるよ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは本当はそう言いたくなかったんでしょ?」
楯無「で、でも‥‥‥」
簪「私を大事に思ってくれたから弱さだと思ったんでしょ?そして私を遠ざけるためにそう言ってくれた。違う?」
楯無「う、うん‥‥‥」
簪「お姉ちゃん」
楯無「‥‥‥っ、な、何?」
簪「もう怒ってないよ。私を心配してくれたんだから。ありがとう、お姉ちゃん」
そう言ってかんちゃんは楯無さんににっこりと笑顔を見せた。
形だけじゃなく、心からの笑顔。
楯無「か‥‥‥簪ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
簪「わっ‥‥‥もう」
楯無さんはかんちゃんに抱きつき、涙を流す。
よほど嬉しかったんだろうな。
楯無「ごめん‥‥‥ごめんなさい簪ちゃん‥‥‥私、私‥‥‥!!」
簪「もういいよお姉ちゃん‥‥‥とにかく、一度私から離れて涙拭いてよ。それから鼻水も」
楯無「うん‥‥‥」
いやぁ泣けるねぇ。
これぞ兄弟愛ならぬ姉妹愛ってやつか。
ま、これで万事解決だな。
さて、と‥‥‥。
刃「おーい楯無さん?何か、忘れてません?」
楯無「え‥‥‥?あっ」
簪「え?お姉ちゃん何かしたの?」
刃「いやね、仲直りさせる代わりに楯無さんにバイ○ハザードと言う名のホラゲーをやろう、と言いましてな」
簪「あー‥‥‥刃、やめた方がいいよ」
刃「なして?」
簪「お姉ちゃん実はさ、ホラゲー大の苦手なんだよね」
楯無「ちょっ、簪ちゃん!?」
簪「しかも相当のビビりだからさ。最悪気絶するかも」
刃「なにそれ面白そう」
楯無「ちょっと楠上君!?」
刃「かんちゃん、手伝ってくれ。楯無さん部屋に運ぶから」
簪「うん、いいよ」
楯無「ちょっ、ちょっと待って‥‥‥お願いホント無理なの、勘弁して、勘弁してぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
さて、その後。
俺の部屋にてバイ○ハザード6。
結果は‥‥‥、
楯無「ちょっと待って!!こいつ死なないんだけど!?しかもキモい!!」
刃「そりゃそうっすよ。ラスラパンネは『死なない』『ワンパンキル持ち』『一定時間で再生する』の3つのウリがあるんすから」
楯無「そんなのウリにしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
簪「‥‥‥お姉ちゃん、面白いよ」
楯無「もうホラゲーはこりごりよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
うん、面白い。
さて、と‥‥‥数週間後のリーグマッチのペア、どうすっかねぇ‥‥‥。
次回に続く!!
いかがだったでしょうか?
少々乱雑になってしまった気がしますが満足いただけたら幸いです。
現在刃のペアに関するアンケートを実施中です。
よろしければご意見をお寄せください。
感想等もお待ちしてます。
では次回の更新で。
ではでは(´・ω・`)ノシ