あえて言おう、戦闘描写かどうかわからないということを。
パーティーまで行けなかった。
イチカside
あれからマドカと一緒に訓練したりしていて気づけばすでに1週間がたった。その間に更識さんについての情報はなかなか集まらなかった。その理由が、
「なんでお前がいるんだ糞モップ。」
「私は一夏の幼馴染だからに決まってるだろうが!あと箒と呼べ!」
この糞モップのせいで情報が集めづらかったからだ。
「てめぇみたいな幼馴染はいねぇって前に言ったはずだ。マドカ、こいつをここから叩き出せ。」
「言われるまでも。」
そう言って糞モップに近づき、
「貴様みたいな屑にた「邪魔」ぐふっ!?」
マドカの拳が糞モップの腹にめり込んだ。あれじゃしばらく動けないだろうな。いい気味だ。マドカは動けなくなった糞モップの頭を掴みそのままピットの外に放り出した。やっと静かにった。
「今回は見逃すがミューゼル、あまり暴力行為はするな。」
あんたもここから出っていってほしんだが。
「すいませんでした(棒)。兄さん、大丈夫?」
「あぁ、問題ない。後はこの武器を載せたら完了だ。」
俺は今ブリザイアに追尾性の高い肩部ミサイルランチャー、中距離用のアサルトライフル、さらに近接用にショットガン、パイルバンカーとグレネード一式と予備の弾薬などを載せていたのだ。
その訳はあのドリル野郎は中距離用のビームライフルとBT兵器という物を載せていることが分かったからだ。
「ラムゼイ、やはりわた「しつこいですよ、織斑先生。これ以上しつこくされるのであればここから出ていってもらいますよ。」...。」
「ラムゼイ君のISは
「えぇ、俺のISはちょっと変わってるんですよ。それにこの服はISスーツにもなりますし、白兵戦用にもなりますからね。」
政府が用意したあんなピッチピッチなスーツを着る位なら部分展開したISで勝負した方がまだましだ。
「それではラムゼイ君、出撃の方をお願いしますね。」
「了解しました。それじゃ、マドカ。」
「なに、兄さん。」
「あのドリル野郎叩き潰してくるわ。」
マドカは笑顔でサムズアップしてきた。
さて、あのドリル野郎はどれだけ耐えられるかな。
イチカside end
千冬side
私には二人の弟と妹がいる。だが、2年前にドイツに一夏を連れて私の雄姿を見てもらおうとした。だが、一夏は誘拐された。政府の連中はそれを黙っていたらしく私が気づいたのは大会で優勝した後だった。急いでドイツ軍と一緒に誘拐犯のアジトに行ったが何もなかった。私はその後、一度日本に戻りマドカに一夏のことを話した瞬間にマドカに殴られた。マドカはそれっきり部屋に閉じ籠ってしまいまともに話を聞いてくれなくなった。私はドイツ軍に借りを返すために仕方なくドイツに行き、そこで1年間教官をした。そして帰ってきたときにマドカも荷物を持ってどこかに出ていった後だった。
もう、会えないと思っていた。だがSR社の企業代表として発表された男が弟の一夏にそっくりだった。そしてクラスでの自己紹介の時に妹のマドカもいた。私は一夏とマドカが生きていたことを喜び、そしてもう一度一緒に暮らそうと提案しようとした。
だが、二人は私を赤の他人のように扱った。きっと、離れ離れのせいで照れていると思ったが明らかに拒否されている感じだった。
だから今まで姉らしいことができなかったからIS学園でしようと、一夏に私と同じ雪片を載せたISを渡そうとした。だが拒否された。なぜだ。どうしてなんだ。そんなにも私が嫌いなのか?
千冬side end
イチカside
ピットから出撃しアリーナに出るとすでにドリル野郎がいた。なんかイライラしているようだがまぁ、いいか。
「ようやく出てきましたか。怖くなって逃げたかと思いましたわ。」
「はいはい、そうですかい。」
「くっ。まあいいでしょう『試合開始!!』今ここで頭を「おしゃべりしてる暇があるのか。」い、いきなり何をしますの!?」
俺はアナウンスが出たと同時にアサルトマシンガンで攻撃をした。お前もう試合開始のアナウンスが入ってるんだぞ。攻撃しない方がおかしいぞ。
「お前、
「くっ、でしたら私のティアーズで踊りなさい!」
例のBT兵器か。さてとまずは躱しながら様子見だな。
数分後
「な、なぜ当たらないのですの!」
あいつ、さっきから同じ場所にとどまってるな。もしかしてあいつBT兵器扱ってる間動けないのか?
ならあいつは今、攻撃をしてくるただの的だな。
「さて、そろそろ仕掛けるか。」
<武器はどうされますか?>
セメテリーでけん制しつつ、ピズ6でスラスターを潰す。
<了解。射撃補正始めます。>
頼む。
「さっきからどこを狙ってますの!そんな攻撃あたるわけありませんわ!」
ドリル野郎からなんか笑い声が聞こえてきた。ふん、油断しているのは今のうちだぞ。
<スモークグレネードで視界ならびにセンサーを無力化しましょう。あれだけ油断してるんです。パニックになりますよ。>
そいつでいこう。散布に適した箇所にマーカーをつけてくれ。
俺はグレネードのピンを抜き、アリスが指定したマーカーに放り投げていった。スモークは瞬く間に視界を遮るほど広まった。
「な!ふん、スモークで私からの攻撃が...!?なぜセンサーに反応しませんの!?」
それりゃそうだろ、ただのスモークが撒かれている状態で訓練をしていりゃ対処できるが、このスモークはセンサーなどを一時的に無力化出来るものだからな。だから、
「こっちもセンサーは使えないが、まぁ関係ないけど。」
<マスター、ピズ6を使用できる地点にマーカーを付けましたので移動を。>
了解、さてと終わらせるか。
「いい加減に出てきたらどうなんですか!これだから男は!『ロックオンされてます』なっ、いったいどこ「ここからだよ。」!?」
アリスがつけたマーカーの位置、それはあいつの真下だ。まさに灯台下暗しだな。
俺はピズ6で奴のブースターとBT兵器に照準をつけ、発射した。アサルトマシンガンでもよかったんだが牽制で予備の弾薬もほとんど使ったからな、あとはショットガンとパイルバンカーしかないからな。
ミサイルはドリル野郎のBT兵器とISのブースターにほとんど命中しあいつは墜落してきた。
「よ、よくも私のブルー・ティアーズに傷をつけましたわね!」
さてと、あとはショットガンで片づけるか。
<マスター、あれにはまだ隠し兵器がありますよ。>
隠し兵器?ミサイルのことか?それなら大丈夫だぞ。
「まだですわ!わた「させると思うか。」きゃぁぁ!?」
俺はドリル野郎が撃とうとしたミサイルをショットガンで叩き落した。爆風であいつにもダメージを負っている様子だなありゃ。
「お前、本当に代表候補生なのか?俺はまだBT兵器のような特殊兵装は一切使ってないぞ。」
俺はそう言いながら、ショットガンを構えながらゆっくりと近づいた。あいつは後ろに後ずさろうとしたが恐怖で体が硬直しているようだ。
「お、お願いです。お、お許しを。」
今度は命乞いか。まぁ、普通ならここでこいつが棄権したことになる。だがそのアナウンスがない。ということは奴はまだやる気なんだろうな。ライフルも手に載せているからすぐに撃てるようにしてるんだろうな。引っかかると思ってるのかコイツ?実際の戦場でも同じようなことをしていたやつはごまんといたからな。
<どうします?私としては勧告して棄権させるのがいいと思いますが。>
いや、あえて引っかかった様に見せて叩き潰す。
<悪魔ですね。ですがそれもまたいいと思います。>
そうかい。さてと、
「はぁ~、わかったよ。」
俺はそう言ってショットガンの銃口を下げた瞬間に奴はこちらにライフルを向けようとしたがすかさずショットガンでライフルを撃ち壊した。
「?!」
「じゃあな。」
「まっ」
俺はショットガンに装填さえている弾を全弾撃ちだした。
そして装填されていた弾がなくなったときには、奴はSEがほぼ無くなっていてもう1桁になっていた。機体も装甲もボロボロの状態だった。
「どうする?今棄権するならもう撃たないが。」
「き、棄権します。」
『ビィーーーー。勝者イチカ・ラムゼイ』
アナウンスで勝利者が呼ばれた後、俺は自分のピットに戻った。
「さすが兄さん、あれだけ叩き潰したならもうちょっかいはかけてこないでしょ。」
「ラムゼイ、あれはやりすぎだ。だがまぁ、よくやった。さすが「次はマドカの番だがあいつの機体は大丈夫なんですか、山田先生。」おい!」
「えっと、それが機体のダメージが思っていた以上に酷かったようでオルコットさんは棄権されるようです。」
「なんだそうなんだ。」
マドカはなんか面白くなさそうにつぶやいた。自分の手でも叩き潰したかったんだろうな。
「それでは自分はこれで。あぁ、それと自分も棄権するんで。」
「あ、それだったら私も副代表降ります。」
「え、何でですか?」
「だって、勝った数が多いやつが代表を決める権利を持っているんですから、その権利を使って俺は代表にはなりません。」
「た、確かにそうですが...。」
「それじゃ、失礼します。」
「私も失礼しま~す。」
俺とマドカは一緒にピットから出ていった。しばらく歩いていた時にふいに俺は、
「そこでこそこそしてる人、そこから出てきたらどうですか?じゃないと、隣にいる妹が持っているマグナムが火を噴きますよ。」
俺は柱の裏に隠れている人に向かってそう言った。マドカは言われた通りマグナムを柱に向けて構えていた。
「わ、分かったからそれをおろしてほしいなぁ~。」
そしてそこから出てきたのはプロポーションのいい女性で扇子には『降参』と書かれていた。ネクタイからして
「それで、いったい何の用なんです?」
「あら、まずは自己紹介するのが普通じゃない?」
そう言って扇子で口を隠すように開き、扇子には『お名前を』と書かれていた。どういう仕組みなんだ?
「まぁ、そうですね。俺がイチカ・ラムゼイでこっちが」
「マドカ・ミューゼル」
「それじゃ、私の番ね。私は更識楯無。ここの生徒会長をやっているわ。」
更識?この人更識簪っていう子の親戚かなんかか?
「それで要件は?」
「えぇ、実はあなた達生徒会に入らない?」
「生徒会に?なんでまた俺たちを誘うんですか?」
誘ったところでメリットがあまりないはず。力仕事とができるからほしいとかか?
「その理由については生徒会室に来てくれたら話すわ。大丈夫、何にもやましいことはしないから。」
扇子には『おもてなしと生徒会に入るメリット』と書かれていた。だからどんな仕組みなんだ。
俺はマドカと目線で会話した
【どう思う?】
【大丈夫だと思いますが、警戒はしといた方がいいと思います。】
【そうだな。】
「わかりました。ついていきます。」
「ありがとう、素直な子は私好きよ。」
「さっさと案内してくださいよ。帰りますよ。」
マドカはそう言って催促した。
そして俺たちは生徒会室に着いた。さて、いったい俺たちが入ることでどんなメリットがあるのやら。
イチカside end
はい、戦闘描写かどうかわからない決定戦でした。
この次はイチカの嫁さんたち全員登場です。