イチカside
あいつが席に着いたと同時にハートマン軍曹こと織斑千冬が来た。
「よし、今からISの武器の性能とその戦術について話していく。と、その前にクラス代表を決めないといけない。」
クラス代表?なんだそれ?字のごとくクラスの代表なのはわかるんだが何をするんだ?
「先生、クラス代表てどういったことをするのですか?」
「クラス代表は文字通りクラスの代表だ。後日行われるクラス代表戦に出場したり、先生達の雑務を手伝ったりするのが主な仕事だ。」
うわぁ、面倒くさいなそれ。絶対やらないぞ俺は。
「誰かやるものはいるか?推薦でも構わないし、自薦でも構わんぞ。」
「はーい!ラムゼイ君がいいと思います!」
「私もそれがいいと思いまーす!」
「私も私も!」
うわぁ~、面倒くさい事押し付けられた気分。
「先生、拒否したいです。」
「ダメだ。推薦されたものに拒否権はない。」
ちっ、こうなったら。
「なら俺はマドカを副代表に推薦する。」
「ちょっ、兄さん?!」
「ふむ。いいだろう。許可する。」
「ちょっと兄さん、私副代表やりたくないんだけど。」
そう言うと思ってたよ。だから俺はこう言う。
「そうか、今まで離れ離れで暮らしてきたから一緒にいられる時間を少しでも増やそうと思ったんだが仕方ない。お「やっぱやる。」よろしい。」
マドカは瞬時にやる気に満ち溢れた目で返事していた。マドカを副代表になってもらったのは本当に少しでも一緒にいられるようにしたいからだ。
「では、これ「納得いきませんわ!!」・・・なんだオルコット?」
なんかドリル野郎が騒ぎ始めたな。まぁ予想はつくけど。
「男なんかにクラス代表にさせるなんて私に1年間屈辱を味わえとおっしゃるのですか?そんな男より私は代表候補生であり、なにより試験で唯一試験官を倒した私が選ばれるのが必然のはずです!」
そんなにやりたいなら自薦しろよ。てかあの入試の試験官倒すやつってそんなに難しいのか?
「そんな極東のサルごときに代表なんかつ「おいお前。」な、なんですかミューゼルさん。」
あ、マドカの奴マジギレしちゃったよ。俺知~らね。
<そんなにマドカさんがマジギレしたら怖いんですか?>
昔俺たちの幼馴染がいじめられていた時に一度あったんだ。その時はいじめをしていたやつら全員しばらくおねしょするわ悪夢にうなされるわでしばらく病院通いになったらしい。
<それ、もはやホラーものですね。>
確かに。てかドリル野郎もなんか膝震え始めてるなあれ。
「なぁ、私自己紹介の時言ったよな。兄さんを侮辱したりしたら
「なっ。そ、そうゆう意味で言ったわけじゃなく「じゃ、どういう意味で言ったの?」そ、それは・・・。」
うわ~~。もうマドカに主導権握られたなありゃ。ふむ、もしかしたらこれ、うまくいけば代表にならずに済むかも。
<はい?どうするつもりですか、マスター?>
「先生、もういっそあいつ含めて代表決定権争奪戦やった方が早いきがします。」
「どういう事だ、ラムゼイ?」
「一番多く勝ったやつがクラス代表を決める決定権を決めればいいんです。そのほうが早い。」
「ふむ、よしでは一週間後にクラス代表権争奪戦を行う。各自準備するように。では授業に「キーンコーンカーンコーン」チャイムが鳴ったためここまでとする。」
さぁてと、メシメシ。
「兄さん一緒に行こ?」
「おう、いいぞ。」
「ねぇねぇちょっといい、イッチー?」
うん?なんかどこかで会ったような気がするなこの人。それにその呼び方をしていたのはあの子だけだし。まさかな、ありえないでしょ。
「えっと、イッチーは俺でいいのかな?」
「うん、そうだよ。イチカだからイッチー。もしかして嫌だった?」
「いや、また懐かしい呼び名をされた気になって。」
そう言った瞬間にその人はちょっと驚いていた。なぜに。
「えっと、それで何か用かな?これからメシ食いに行きたいんだけど。」
「えっとね、そのブレスレットが気になってね。」
ブレスレット?
「これのことか?」
そう言って腕に付けているブレスレットを見せた。
「うんそれ。」
「それじゃあ、食堂で話すよ。妹もあそこで首を長くして待ってるし。」
「にいさ~~ん、早く行かないと場所なくなってしまうぞ~。」
「ほらね。」
「別にいいよ。あ、でもマドマドに許可取らなくてもいいの?」
マドマド?あ~あ、マドカのことか。なんだろ束姉さんと同じ感じに見えるなこの人。
「聞きたいことがあるらしいから連れてきたと言えば大丈夫だろ。」
「そうなんだ~。それじゃお邪魔しま~す。」
そう言ってマドカが待っている食堂に一緒に行き、マドカに事情を説明してメシを注文し一緒に席に着き食べ始めた。
イチカside end
本音side
やっとイッチーに聞けるよ~。イッチーに話しかけようとしたらタイミングが悪く、話しかけられたりしていたから、お昼休みになっちゃったけどこれでようやくあの時のイッチーなのかどうかが分かるから胸がドキドキするな~。
「それで、えっと・・・。」
「あ、私布仏本音って言うんだ~。よろしく~。」
「あぁ、よろしく。布仏さん。」
「本音でいいよ~。」
「それじゃ、本音さんで。」
むぅ~~~。まだ本人かどうかわかんないけど、昔みたいにほんちゃんって呼んでほしいな~。
「えっと、このブレスレットのことが聞きたいんだよね。」
「うん、すごくきれいな物だから気になっちゃって。」
「このブレスレットは、俺が小学校の図工で作ったものなんだ。」
「そういえば兄さん、そのブレスレットって確かあと4つほどありませんでしたか?」
!!マドマドナイス!私はそれが聞きたいんだよね~。あの時のイッチーかどうか確かめるには、そのブレスレットが頼みの綱だから。
「あぁ、確かにあと4つほどあったけどあげたんだ。」
「え、そうなんですか?いったい誰にあげたんですか?」
ドキドキ、ワクワク
「小さい頃、公園に遊びに行った際にケンカしていた姉妹とそれを止めようとしていた姉妹がいてな。俺、そのケンカの仲裁に入ってたんだ。それでそのまま一緒に遊ぶようになって気づいたらその姉妹たちと仲良くなってな。それからしばらくしたらその姉妹たちがもうこの公園に来られなくなるて言ってな、次の日にその姉妹たちにブレスレットをあげたんだ。」
!!やっぱり、あの時のイッチーなんだ。しかもイッチーあの日のこと憶えてたんだ。なんだか懐かしいな~。あの時もう会えなくなると分かったときにみんなイッチーに恋をしたって気づいたんだよね~。
「その時に、またこの街に来たらこの公園で遊ぼって約束したんだ。」
「そんなことが。なんだか心温まるお話ですね。」
「別れ際、その姉妹たちからも約束してほしいことがあるって言われてな。」
もしかしてイッチ―私たちの約束も・・・。
「どんな約束なんですか?」
「そ、それは・・・。恥ずかしいから言わん。俺だけの秘密だ。」
「あ!兄さん隠し事はひどいです。最後まで喋ってくださいよ!」
「ダメだダメだ。俺とあの姉妹たちとの大切な約束なんだ。おいそれと喋れるか!」
確かに今ここで言われるとすごく恥ずかしいな~。けど嬉しいよ~、イッチー。かんちゃんやお嬢様やお姉ちゃんとの約束忘れずに憶えていてくれて~。
「えっと、本音さん?今話したのがこのブレスレットについてなんだが、これでよかったかな?」
「うん。ありがとね、あと思い出話も聞かせてくれて。」
「いや、どういたしまして。と、そろそろ時間だし教室に戻るか。マドカ、そろそろ教室戻るぞ。」
「兄さん、絶対にその姉妹たちからの約束喋ってもらいますからね!」
「だから、喋らんと言っとるだろうが。本音さんもそろそろ戻ろうぜ。」
「うん、そだね~。」
放課後になったらかんちゃんたちにこのこと伝えに行かないといけないね。
私たちとイッチーとの約束はまだ切れていないって。
本音side end
やっぱり本音たちの口調が迷走してるな。
今年のクリスマスに欲しいのは文章力一択ですね。
誤字等ありましたら報告お願いします。