うたわれるもの ~短編集~   作:やみなべ

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if話第三話でござ~い。
今回は(私にしては)割と話は進んだ……様な気がしないでもないかもしれないと思えたらいいなぁ。うん、何言ってるかわからん。

できればもう少し進めたかったんですけどね。
まぁ、あと一話か二話でとりあえず終わるでしょう。
気長にお付き合いいただければ幸いです。


鍵は然るべき者の手に 3

「なぜ、お前がここにいるウォシス!?」

「おや? 本当に質問はそれでよいのですか、オシュトル殿」

「ぬっ、それは……」

 

オシュトルの鋭い声を涼やかに受け流すウォシス。

ある種の貫禄すらあるその佇まいは、なるほどかつては八柱将のまとめ役であったことも頷けるというもの。

実際、問いを発したオシュトル自身、まず聞くべき事として先の問いが適当であったか自信はない。

今までどこで何をしていたのかをはじめ、聞きたいことは山ほどある。

 

なにより、この場にこのタイミングで現れた不可解さ。

味方、あるいは援軍……と考えるにはいささか以上に無理がある。

問い質したところで素直に答えるとは思えないし、敵の可能性を考慮して行動すべきだろう。

そんなオシュトルの内心を察してか、双子も彼を守るように一歩前に出る。

だがそこへ、ウルトリィの厳粛な声が割って入った。

 

「お静かに。ここは神聖な場所、この場を血で汚すことは何人たりとも罷りなりません」

「ウルお母様、でも……」

「失礼した。彼らに事を構える意思がないのであれば、某たちが手を出す理由もない。

 如何か、ウォシス殿」

「ええ、私もこの場で事を荒立てるつもりはありませんので、ご安心を」

(やはり、奴らも気付いているか。この場の異様さ……あの御簾の向こうにいる奴を動かしてはならないことに。

 この場を汚してはならないというのも、奴を刺激しないためなのだろう)

 

触らぬ神に……ではないが、アレを迂闊に刺激すれば、その代償を生命を以て……あるいはそれ以上の何かで支払うことになるだろう。

オシュトル(ハク)でさえ本能的に感じていることを、他の面々が気付いていないとも思えない。

事実、視線こそウォシスから外さないものの、双子は構えを解いている。

 

「さて、はじめまして……ではありませんでしたか。帝都では幾度かお会いしていましたし『お久しぶりです』が適当でしょうね、オシュトル殿」

(なるほど、こちらのことはすべて承知の上という事か……)

 

どこで、どうやって知ったのかはわからない。

しかし、オシュトル(ハク)の秘密を知られているのだけは間違いない。

 

「確かに、お久しぶりですな。それで、なぜここに……とは、問うまでもありませぬか」

「でしょうね。お察しの通り、私も貴方と同じ用件でこちらに参ったのですよ」

(トゥスクルに来るだけならまだしも、この社までとなると目的は限られるからな。

 正直、マスターキー関連以外でここに来る理由がヤマトの者にはない。

 だが、なぜ兄貴はそのことを言わなかった。二人は何か……)

 

ウルゥルとサラァナを見やれば、静かに首を振って答える。

どうやら、あの二人も聞かされていなかったらしい。

だとすると、ウォシスの言っていることの信憑性は怪しいという事になる。

 

そんなオシュトルの疑惑の眼差しに気付いていないはずもないだろうに、ウォシスは涼しげな笑顔を崩さない。

当然、その奥にある真意も目的も推し量ることはできそうにない。

ただ、言葉にできない違和感がオシュトルの体を支配していた。

 

「突然の来訪でありながら、快く迎えていただき、まずは御礼申し上げます、オンカミヤムカイの主よ。

 我が名はウォシス、ある物を求めてこの地へとやって参りました」

「目的は……彼と同じ、か」

「はい、太古の叡智の扉を開く鍵、『マスターキー』こそが私の目的。どうか、お譲りいただけないでしょうか?」

「太古の叡智を得るためには、必要なものがいくつかある。その一つが『資格』だが……どうやら、お前にもそれはあるらしい」

「ええ、そうでしょうとも。なにしろ、私こそが大いなる父(オンヴィタイカヤン)の正当なる後継者なのですから」

「そんなっ!? 本当なのハ…オシュトル!」

「むぅ……」

「では、分かり易い証拠をお見せしましょう」

 

ウォシスはそういうと、長い髪を持ち上げて自らの耳を晒す。

 

「あれって、ハクと同じ……」

(やはり……か)

「さすがに尾や翼の有無を確認していただくのは、私としても少々恥ずかしいのでご容赦を。

 衆人環視の中、ご婦人の前で衣を脱ぐ趣味もありませんしね。

 もちろん、翼の類も持ち合わせてはおりませんよ。

これでも足りないのでしたら、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の話もして差し上げましょうか?」

 

大いなる父(オンヴィタイカヤン)の後継者を名乗るからには、ある意味当然の身体的特徴。

尾や翼を持たず、毛に覆われていない耳の持ち主であること。

それがハクも持つ、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の身体的特徴なのだから。

その上、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の話ができるともなれば、これ以上の証拠はない。

 

「いや、それには及ばぬ」

「ふふふ……まぁ、当然そうなるでしょうね」

「では、太古の叡智を以て何を望む。オシュトルの望みは同胞の救済であったな」

「然り。それこそが、某がこの時代に目覚めた意味であろう」

「ならば、その後は」

「その…あと?」

「そうだ。見事同胞を救った後、あるいは救えぬと諦めた後、お前はその叡智をどうする?」

 

それは、オシュトルにとって思わぬ方向からの問いだった。

ニンゲンの遺産を以てニンゲンを救う、彼の頭にはそれしかなかった。

それ以外の叡智の使い道など、考えもしなかったのだ。

しかし、だからこそ……答えはすぐに出た。

 

「……マスターキーをお返しし、太古の叡智は封印する」

「ほぅ……何故だ、その叡智を以てすればヤマトをさらに反映させることも……いや、新たに国を興すことすら容易いだろう。あるいは、新たに神として君臨することもできよう」

「不要だからだ」

「地位にも名誉にも興味がないと?」

「それもある。しかし、それ以上に今を生きる人々にとって……否、この世界にとって太古の叡智は無用の長物。

 それらを知り、得ることが叶えば、なるほど豊かな生活が送れるようになるだろう。それは多くのヒトが望む未来やも知れぬ」

「そうとわかっていながら、捨てるというのか?」

「そうだ。なぜならそれは、彼らが勝ち取ったものではないからだ」

 

確かに、太古の叡智を得ることで人々の暮らしは楽になるだろう。

それ自体は喜ばしい事だが、そこに彼ら自身の成長も発展もない。

故に、それはしてはならないことだ。

 

「この世界は、最早彼らの者だ。これから先の未来を築き、どのような文化を、技術を、営みの形を作り上げるかは彼ら次第。だが、そこに太古の叡智がもたらされれば、未だ幼い彼らの文明は容易く染め上げられ、失われることになる。それでは結局、ニンゲンたちの真似事にしかなるまい。同じ道を歩み、同じ轍を踏み、同じ過ちの果てに滅ぶ。

 しかし、そうはならない可能性が彼らにはある。ニンゲンたちとは違う文化の、技術の、営みの果てに新たな未来を築いていける可能性。それこそが、彼らの何にも代えがたい価値であるはずだ。それを摘み取る可能性は、あってはならない」

「オシュトル……」

「「主様……」」

(ヒトはもうニンゲンの手から離れた。あとは、彼らが新たな未来を築いていってくれる。

 巣立ちを終えた(ヒト)の道程に、(ニンゲン)の出る幕はない。

 ゆりかごは、もうないのだから。そうだろう、ライコウ)

「ならば、もし同胞をニンゲンに戻せた時、お前はどうするつもりだ?」

(確かに、それが問題なんだよなぁ……)

 

首尾良くニンゲンたちを元の姿に戻せた後のこと。

確かにそれは、大きな問題だ。

かつての栄華を知る、優れた叡智を持つ脆弱なニンゲン。

今を懸命に生きる、屈強ながらも未だ文明的には幼いニンゲンに造られたヒト。

 

この両者が接触すればどうなるか、結果は考えるまでもない。

ニンゲンたちは、再度ヒトを自らの道具として扱うようになる。

 

―――――彼らが自らの被造物であるが故に。

 

―――――彼ら持つ強い力を恐れるが故に。

 

―――――彼らの文明の幼さを劣っていると見下すが故に。

 

それでは、あまりにも救いがない。

オシュトルにとっては、最早どちらも同胞なのだ。

だからこそ、片方が片方を虐げるような未来は望まない。

とはいえ、両者が接触すればそうなるという確信もある。

そしてもしその時が来れば、オシュトルはヒトの側に立つだろうことも、わかってしまう。

彼はもう、ヒトを道具(デコイ)とは思えないから。

その結果、どちらからも拒絶される結末が待っていたとしても、だ。

しかしそうとわかっているのなら、そうならない未来を作ればいい。

 

「その時は…………(ソラ)にでも逃げて、新天地を探すとしよう。今更、この地を返せとは言えぬ」

「…………それが、お前の答えか。だが、お前は残らないのか?」

「さすがに、そのような真似をさせるのに某だけが残る……とはいかぬ。責任は、取らねばならぬだろうよ」

「親しき者を、愛する者たちを捨ててか?」

「愛するが故に。某は、彼らの未来をこそ望むのだ」

 

心残りがないわけではない。

苦楽を共にした仲間たち、優秀ながらも未だ幼い義妹、そして愛した女。

彼らと別れる時は、きっと身を切るような思いをするのだろう。

だがそれでも、彼らの未来を守るためであれば是非もない。

 

(まぁ、それも取らぬ狸のなんとやらだが……そもそも、本当に戻せるかどうかすらわからんわけだしな)

 

そう、結局は「もしも」の話でしかない。

それを考えるのは、ある程度目途が立った後で良いのだから。

しかしそこで、まるでオシュトル(ハク)の決意と覚悟を嘲るかのような笑い声が社内に響き渡る。

 

「く、くくく……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

「ウォシス……」

「失礼。しかしまったく、全く以てなんと愚かな! 太古の叡智を封じ、せっかく救った同胞と共に逃げる? 正気ですか、貴方は?」

「無論だ。最早、ニンゲンもその叡智もこの世界には不要。あとのことは、今を生きるヒトに委ねるべきなのだ。

 なにより、それが新たな争いの種となるならば、我らがこの地を離れればよい」

「…………なるほど、確かにあなたは正気のようだ。正気で、何より本気でそう思っている。だからこそ、性質が悪い。それならいっそ、気が狂っていてくれた方がまだマシでしょうに」

 

ウォシスの目には嫌悪と敵意、なにより侮蔑が色濃く宿っている。

彼は心の底から、オシュトルの言っていることが狂気の沙汰だと思っているのだろう。

 

「ならばウォシス、お前に問う。お前は、太古の叡智を以て何を為す」

「無論、同胞は救いますよ。それは太古の叡智を継ぐ者の義務でしょうから。ですが……」

 

一度言葉を切り、オシュトルを一瞥する。

 

「彼の様に叡智を封じるなどという愚かな真似をするつもりはありませんが」

「では、どうすると?」

「更なる探求を。太古の叡智、その全てを知り、更なる発展をこそ私は望みます。

 世界を進め、この世のすべてを(つまび)らかにする。

 なにも不思議なことではないでしょう。無限の好奇心こそがニンゲンの本質、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の栄華の根底にあった物。

 私は、彼らが築いたものをさらに先へと進めたいだけですよ」

「しかし、その好奇心故に彼らは滅んだ。にもかかわらず、同じ道を行くと?

 叡智を欲した果てに、また別の滅びが待っているやもしれぬというのに」

 

突きつけるように放たれた言葉。それに対し、ウォシスは沈黙をもって答える。

まるで答えに窮したかのようにも見えたが、肩を震わせながら冷たい笑いを堪えていることに気付く。

 

「くく、くくくく……なるほど、さすが一度はニンゲンを滅ぼした御方だ。貴方が言うと重みが違いますね。アイスマン……いえ、大神(オンカミ)ウィツァルネミテア」

(やはり、そうなのか。だとすれば、御簾の向こうにいる相手はクオンの……)

 

社に入ってからというもの……いや、オンカミヤムカイに来た時からかもしれないが、クオンの様子がいつもとどこか違う事には気づいていた。

先ほどの昔語りの時点で、御簾の向こう側の相手の正体には大凡見当はついていたが、これで間違いない。

そして、クオンはエンナカムイにトゥスクルの皇女として現れた際、『ウィツァルネミテアの天子』と名乗った。

そのことと、関係があるのだろう。

 

「話が逸れましたね。とりあえず、先の問いに答えましょう。

 私はニンゲンです。そして誇りましょう、飽くなき好奇心に従ってこそのニンゲンだと。

 彼らは滅びました。それは悲しい事です。ですが、ニンゲンとしては何一つ間違ってはいない。ただ、運が悪かっただけに過ぎません。ならば、過去から学び、同じ失敗を繰り返さなければいいだけのこと。それもまた、ニンゲンの強みというものでしょう?」

(それを、この相手の前で言うのか……)

 

ある意味、その胆力は大したものと言えるだろう。

かつてその好奇心故に全てを奪われ、ニンゲンを滅ぼした相手に向かって、だ。

それはいっそ命知らずであり、身の程知らずの蛮勇とすらオシュトルの目には映る。

だが、御簾の向こうの相手は敢えてそれに言及することはしないらしい。

 

「……なるほど、双方の考えはわかった」

「では、お判りでしょう? マスターキーを持つに相応しい者が誰であるか」

「まるで、お前がそうだといっているようだな」

「当然です。人類の叡智という名の宝、それを継承するのですよ。用が済めば封じてしまうような相手に、委ねていいわけがありません。

 まったく、帝も何をお考えなのか。……いえ、如何に現人神(あらひとがみ)などと奉られたところで、所詮は一人の人間。過ちを犯すこともある、という事でしょう」

「過ち? 何を言っている?」

「帝は偉大なお方です。その点について私も異論はありません。しかし……」

 

一度目を伏せたかと思うと、ウォシスはそれまでの柔和な表情を捨て、憤怒の形相でオシュトルを睨みつける。

 

「私ではなく、貴様を後継者に選んだ! それが過ちでなくて何だ! オシュトル――――いや、ハク!!」

「「……」」

 

ウォシスの言葉に、双子は無言のまま戦闘態勢を取る。

一方で、ウォシスの後ろに控える冠童(ヤタナワラベ)たちもそれを迎え撃とうと身構えた。

だが両者の激突は、双方の間を走った光によって出鼻を挫かれる。

両者は揃って光の主、ウルトリィへと視線を向ける。

 

「お静かに。先ほども申し上げたはず、この場を汚すことは許しません。

 どうしてもというのであれば、わたくしがお相手いたしましょう」

 

ただならぬ威圧感。数々の戦場を駆け抜けてきたオシュトルでさえ、その場を動くことができない。

これが賢大僧正(オルヤンクル)、トゥスクルの国教というべきウィツァルネミテアの教えを統べるウルトリィという女性の力。

 

(そういえば、クオンが言っていたな。ウルトリィ殿は地位や権限を抜きにしても、彼女個人の力だけでこの國で十指に入る実力者。絶対に敵に回してはならない相手だと……)

 

正直に言えば、オシュトルは今の今までそのことを本気にしてはいなかった。

なるほど、確かに只者ではない雰囲気の持ち主だろう。聖母とでも呼べばいいのか、穏やかな態度や優雅ながらも堂々とした佇まい、そして心の底すら見通しそうな眼差しには地位に相応しい格を感じさせた。

とはいえ、それが戦闘能力と直結するわけでもなかったことから、あくまでも貴人、あるいは権力者としての傑物であるとしか考えていなかった。

 

だが、今ならわかる。

確かにウルトリィは、たった一人でこの場の全員を掣肘できるだけの力の持ち主なのだと。

 

「さすがはムツミに連なる者。

妹君ほどではないのでしょうが、それでも貴方と事を構えるのは得策ではありませんね」

(妹…カミュさんのことか? あの人、この人以上の力の持ち主なのか? 確かに、他のオンカミヤリューとは色々違うとは思っていたが……)

「とはいえ、手ぶらで帰るわけにもいきません」

「それはこちらも同じこと。お前の言う事には真実の一端は含まれているようだが、全てがそうとは限らん。

 マスターキーの処遇は帝の御前で決めるにしても、今お前に預けることはできん」

「さて、ではどうしたものでしょうね? なにか、良い案があればいいのですが」

 

そういって、ウォシスは御簾の向こうへと視線を向ける。

実際、争うことが禁じられているうえに話し合いは平行線。これでは何も決めようがない。

そのために、社の主にお伺いを立てるのはある意味当然のことだろう。

しかし、その主から放たれた言葉はその場にいる全員の意表を突いた。

 

「生憎と、ここで決められることは何もない」

「なに?」

「ほう、それはどのような意味でしょう?」

「そもそも、お前たちが求めるマスターキーは我らの手にはない」

「「っ!?」」

「鍵は、既に然るべき者の手に委ねられている。誰が持つに相応しいかは、その者が判断することになるだろう」

「待たれよ! その者はいまどこに……」

「言ったはずだ、太古の叡智を得るためにはいくつか必要なものがあると。一つは『資格』、そして残るは三つ『鍵』と『出会い』、そして『認可』だ」

「つまりその者と『出会い』、太古の叡智を得る『鍵』を使う『認可』を得よ、ということでしょうか?」

「だが、居場所もわからぬ相手を探すなど……なにか手掛かりは!」

「我から教えることは何もない。お前たちが真に太古の叡智の後継者たるに相応しければ、自ずと出会うことになるだろう。その意味で言えば『出会い』ではなく『天運』、あるいは『運命』と言うべきかもしれぬな」

(しかし、仮に出会えたとしても、その者が鍵の守り人であると分からなければそれで終わりだ。

 気付かぬまま別れ、もう二度と……という事も十二分にあり得る。とてもではないが、現実的ではない。

あとはクオンの助けを借りて、國内を洗い出すくらいしか方法は……)

 

一応、トゥスクル國内で十数年前に使われたことはわかっている。

そこから何とか持ち主を見つけ出すしか方法はないが、そもそもどういう状況でだれが使ったかすらわからない。

これでは、例えトゥスクル皇女の権限を以てしても、見つけることは不可能に近い。

まさに、雲を掴む様な話だ。それこそ、天運あるいは運命とやらが味方しない限り、一生かかっても手掛かりすら掴めないだろう。

だがそこで、オシュトルの背が微かに……音も立たないほど微かに叩かれた。

 

(? これは、クオンの尻尾か?)

 

反射的に振り向きそうになるのを何とか堪え、オシュトルはその正体がクオンの尾であることに気付く。

手を動かせばウォシスに気付かれるし、声を出しても同様。

だからこそ、オシュトルの背に隠す形で尻尾を使ったのだろうということはすぐに分かった。

同時に、クオンはオシュトルに伝えたいことがあるという事。それも、今この場で「伝えたいことがある」ことを伝える必要があるほどのことが。

 

(マスターキーの持ち主について何か心当たりが……まさか!?)

 

なぜ、その可能性に思い至らなかったのだろう。

あるいは、“思い至らなかった”のではなく、“考えないようにしていた”だけなのかもしれない。

いずれにせよ、オシュトル(ハク)は気付いてしまった。

クオンはウィツァルネミテアの天子であり、この社を管理するエルルゥの娘。

恐らくは、誰よりも御簾の向こう側にいる者に近い存在であることに。

 

そして御簾の向こう側にいる者の正体こそが、ニンゲンたちをタタリへと変えたウィツァルネミテア……あるいはアイスマンであるならば、確かに可能性がある。

 

そう、考えてみれば疑問に思うべきだったのだ。

遥か昔、地下の研究施設にいた彼は、どうやって外の世界へと逃れたのか。

研究者の手引きがあったという事だが、それだけで逃れることができるだろうか。何か一つでも不測の事態が起これば、脱走は失敗に終わる。

最も手っ取り早く確実な方法は、逃げる者に鍵を渡してしまう事。

それも、全ての扉を開くことのできる鍵を……。

その鍵を委ねる人物として、なるほどクオンほど適当な者はいないだろう。

具体的にどのような関係であるかはわからないが、最も近しいものにそれを委ねるのは極自然なことだ。

 

(クオンには鍵の持ち主に心当たりがある。あるいは、クオンこそが……だとすれば、ウォシスに悟られてはならない。ファインプレーだ、クオン!)

 

もし尻尾以外の方法で合図を送ろうとすれば、ウォシスやその後ろの冠童(ヤタナワラベ)に感づかれた可能性がある。彼らの視線は御簾の向こうかオシュトル、このどちらかに集中している。クオンが何かしらの動きを見せれば、即座に気付かれてしまうだろう。

だが、尻尾だけは別。クオンの尻尾は長くしなやかだ。それ故に、腕を動かす際に肩が動くといった、他の部位との連動がなくともある程度動かすことができる。つまり、クオンの尻尾を見ない限り、その動きに気付くことは極めて困難。

加えて、彼女は今オシュトルの後ろに控える形で立っている。おかげで、尻尾そのものをオシュトルの陰で隠すことができた。

これにより、クオンはウォシスたちに気付かれることなくオシュトルに合図を送ることができたのだ。

 

「仕方がありませんね。どうやら、ここで粘っても手掛かりは得られそうにありません。十中八九トゥスクル國内にいるでしょうし、急ぎ手を回すべきでしょう。構いませんね」

「それは我の関知することではない。この國のことはこの國の者が決めるが道理。探すのであれば、この国を治める皇に許しを得るべきであろう」

「…………なるほど、確かに筋は通っていますね」

 

不承不承といった様子でウォシスは引き下がる。

内心では納得などしていないのだろう。それこそ、「まるで妨害するかのよう」とでも思っているのかもしれない。

 

なにしろ、オシュトル自身ですらそう思わないではないのだ。

もしも本当にクオンが鍵の持ち主であるならば、あまりにも出来過ぎている。

鍵を誰に委ねるか、それを判断する役目を持つ彼女が、太古の叡智に触れる資格を持つハクを目覚めさせた。

そして、今日この日まで共に歩んできた彼女には、その判断を下す材料が十分に揃っている。

まるで、そうなるべくして今日に至ったかのように……。

 

(すべて決められていたことなのか、それとも……)

 

――――出会いは、運命か

 

(運命、か。まったく、ロマンチストは柄ではないんだがな)

 

だがもしも本当にこれが御簾の向こうにいる者によって導かれたことではないとすれば、あとはもう『運命』という言葉で表すより他にない。

惚れた女との運命の出会い、女性が好みそうな言い回しだがなかなかどうして。男であるハクにとっても魅力的な響きを宿しているではないか。

 

「では、私たちはこれで。競争相手もいることですし、急いだほうがよさそうです。

 そちらは、既にオボロ皇との謁見は済ませた賓客なのでしょうが、私は違いますので」

「そうするがいい。ここにはもう、お前たちの求めるものは何もないのだからな」

(ここは、怪しまれないように動くのが得策か。しかし、気になるな。なぜこうも急がせようとする……)

「オシュトル、わたくしたちも」

「ああ。某たちもこれで失礼する。興味深い話には感謝いたす」

 

どのみち、ここで聞きたいことは粗方聞いた。

いくつか気になることはあるが、それよりも今はウォシスに怪しまれないことが重要だ。

ウォシスに続き、オシュトルたちもまた社を後にする。

両者は無言のまま歩みを進め、社前の広場の中ほどに達していた。

 

(そういえば、クオンはエルルゥさんとほとんど話もできていなかったな)

 

もう何年も会えていなかった、幾人かいる母の中でも特別な存在。

その相手とようやく再開できたというのに、こちらの要件ばかりで碌に話す機会もなかった。

クオンのことで色々と礼も言いたいし、なにより母娘の語らいの場くらいは……と考えるのは当然のことだろう。

 

「クオン、いいのか? ここは特別な場所なのだろう? 次にいつ会えるかもわからん、少し位話をしても」

「それは、だけど……」

「構わん。首尾よく鍵を得られたところで、その後も道は長い。多少の寄り道など問題にもならんさ」

「……ありがとう、オシュトル。あの、母様!」

「クオン……」

 

意を決してエルルゥへと向き直るクオン。

しかし、そんな彼女に対しエルルゥはどこか寂しそうな表情を浮かべて首を振る。

 

(話すことはない……というのとは違うな。だが、どういうつもりだ?

 先ほどと良い、まるで我らを追い立てるかのように…いや、我らではなくクオンを?)

「話はまたいずれ、ね。今はとにかく、急いでここを……」

「おや、いいのですか? せっかくの再会なのでしょう。なら、ゆっくりとお話になればよいでしょう。私も、ちょうど聞きたいことがありましたしね」

「ウォシス、お前がクオンに一体何の用があると……」

「いえいえ、ありますよ。とても重要な用が、そう例えば……彼女が持つであろうマスターキーについて」

「「っ!?」」

「ふふっ、やはり当たりでしたか」

「ちっ、鎌をかけたか……」

「否定はしませんが、八割以上の確信はありましたよ。

 彼女は社の皆さんとは浅からぬ仲のようでしたしね。鍵を委ねる相手とあらば、それなり以上に近しい相手である可能性が高い。その意味で言えば、彼女は最有力候補。まぁ、ダメで元々という考えがあったのは事実ですし、全く無縁の相手に委ねていた可能性もありました。とはいえ、試す価値はあるでしょう?」

 

確かに、ウォシスの言う事にも一理ある。

なにより、元より砂漠から一粒の宝石を見つけ出すような話。

手っ取り早く試せる可能性があれば、とりあえず試してみるのはある意味当然だろう。

 

(奴の頭が切れるという事もあるが、こちらの油断だ。

 ほぼマスターキーを手中に収めたと思ったからこそ、詰めを誤ったか)

「兄弟だから、ですかね。そういったところもよく似ておいでだ。帝も詰めの甘い所がありましたから。

 しかし……………………どいつもこいつも愚か者ばかり! なぜ、誰も彼もが貴様などを選ぶ!

 いえ、むしろこれは茶番、というべきでしょうね。『出会い』と『認可』? その全てをはじめから与えられていた貴方と、何一つ与えられなかった私。はっ! 滑稽にもほどがある! これが茶番ではなくなんだというのだ!」

「それは違います! 二人の出会いに、あの方は何も関与していません!

 二人が出会ったことも、今日までの道程も……なにもかもが二人の…周囲すべての選択の結果です!!」

「母様……」

 

それは、クオンの中で僅かに燻っていた疑念に対する答えであり救いだった。

自分に委ねられた『鍵』が、帝の求めるそれであるかもしれない。

それを知った時から、クオンの中に芽生えた思い。

 

――――――ハクとわたくしの出会いは、今までの全ては誰かに仕組まれたものかもしれない。

 

――――――ハクを想う心すら、そうなるべくして芽生えたものだったとしたら……。

 

それが、ずっと不安だった。

全てがあらかじめ決められていたことで、クオンが彼を愛したことすら大いなる存在の筋書きによるものではないか。

 

だが、そうではなかった。

他の誰でもない。誰よりも大いなる存在の近くにいるであろう母が『それは違う』といってくれた。

嘘かもしれない。意味のない慰めかもしれない。疑えばキリはないが、クオンに疑う気持ちはなかった。

クオンは知っている。エルルゥは誰よりも一途に一人の漢を愛していたことを。その彼女が、誰かを愛する思いについて嘘偽りを口にするとは思えない。

 

いや、そもそもその点で言うならば、エルルゥがそのような筋書きを作ることを許すはずがないのだ。

相手が誰であろうと、愛する漢であろうが、大いなる神であろうが。

辺境の女は、時に何者よりも強いのだから。

 

「黙れ、亜人種(デコイ)風情が! 大いなる父(オンヴィタイカヤン)たる私に許しもなく口を利く資格など、お前たちにありはしないというのに。

 まぁいいでしょう、今更済んだことを言っても始まりません。それより、これからの話をするとしましょう」

「わたくしには、あなたと話すことなんてないかな」

「では、マスターキーは譲っていただけないと?」

「そもそもわたくしには何のことかわからないかな。鍵らしいものなんて、薬箱と部屋の鍵くらいしか心当たりがないんだけど」

「どうあってもシラを切るつもりですか」

「重ねて申し上げますが……」

「この場での争いはご法度。ええ、無論承知していますよ。ですから…………我、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の正統なる後継者たる『ウォシス』の名において命じる。愚かな亜人種(デコイ)達よ。汝等が主たる我に跪け!!」

 

その言葉と共に、ウォシスを取り巻く冠童(ヤタナワラベ)たちが跪く。

それどころか、ウルトリィやエルルゥ、さらには双子やフミルィル、そしてクオンに至るまで。

オシュトルを除く全員が、その場でウォシスに向けて膝を折っていた。

 

「くっ、こんな……」

「これは、いったい……」

「あ、主様……」

「申し訳ございません。大いなる父(オンヴィタイカヤン)の命に、私たちは逆らえません」

 

頭を垂れ、抵抗しようとすることすらできずにいる仲間たち。

この場で立っている者はただ二人、オシュトルとウォシスだけだ。

だがそれは、決して一対一であることを示すものではない。

 

「ああ、抵抗は無駄ですよ。貴方が動くようであれば、この子たちがあなたを阻みます。

 まぁ、あなたも彼らに命ずれば話は別でしょうが……」

(しない……いや、できないことは承知の上か)

 

なるほど、同じ大いなる父(オンヴィタイカヤン)であるハクの命令であれば、皆の呪縛を解くことができるだろう。

だがそれをすれば、同時にオシュトルと仲間たちの関係性を否定することになる。

彼らは対等の仲間ではなく、命令する者とそれに従う者、ただそれだけの関係に成り下がる。

それを理解しているからこそ、ウォシスは余裕の笑みを浮かべていられるのだ。

 

「……まったく、つくづく愚かな。選ばれし者でありながら、亜人種(デコイ)と戯れ、この期に及んですら茶番を続けるとは……私には到底理解できませんよ」

「貴様……」

「まぁ、おかげで楽ができるので善しとしましょう。

さぁクオン、私に鍵を」

「わたくしの名前を、貴方なんかが気安く呼ばないでほしいかな。誰が……くっ」

 

クオンの言葉と意思に反し、体はウォシスの言葉に従い髪留めとして使われている白い輪を手に取っていた。

豊かな黒髪が解け、毛先が冷たい地面に広がる。ウォシスはそれを愉快そうに見つめていた。

 

「口でなんと抵抗してみても、体は素直なものですね。

 そして、これこそマスターキー……………………ふふ、ふふふふ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

 なるほど、運命とはよく言ったものです。貴方と彼女の出会いは社の方々に仕組まれた者でしたが、運命は私をこそ選んだ。そう、私こそがマスターキーを持つに相応しい、と」

「わたくしは、貴方を認めない! 貴方なんかに、母様の思い出の詰まった鍵を、ずっとずっと受け継がれてきたものを委ねることなんかできるわけがないかな!」

「やれやれ、これはそのような低俗な次元の話ではないのですが……しかし、ふむ。確か、必要なものは四つ。『資格』『出会い』『鍵』そして『認可』でしたか。なるほど、気にならないといえば嘘になりますね。

 必要なもののうち三つは手中に収めましたが、最後の一つは認めないとおっしゃる。果たして、それに意味があるのか否か……」

 

普通に考えれば『資格』を持つ者がクオンと『出会い』、『鍵』を委ねられたことを以て『認可』と捉えるべきだろう。

しかしだとすれば、わざわざ『鍵』と『認可』を分ける意味がない。『鍵』を得ることと『認可』を得ることはほぼイコールであるはずだからだ。

にもかかわらず敢えて分けていたという事は、そこに何かしらの意味があるはず。

 

「……念のため、彼女も連れていくとしましょうか。何かの役に立つかもしれませんしね」

「「「ウォシス様!?」」」

「なにか?」

「い、いえ……」

「ですが、そのような女を連れて行くなど……」

「ウォシス様の身に何かあっては……」

「身の危険という点では、貴方たちがいれば問題ないでしょう。どのみち、彼女は私の命令には逆らえませんからね」

「だれが、貴方なんかと……!」

「おやおや、気の強いヒトですね。あまりそういった女性は得意ではないのですが……。

 私見ですが、もっと淑やかに振る舞う事をお勧めしますよ。貴女は見た目も悪くありませんし、清楚に振る舞えば中々のものでしょう。気が向けば、少し位可愛がってあげても良いのですよ」

「願い下げかな。大体わたくしはわたくしにしかなれない、それを偽って何の意味があるの?

 そういう器の小さい漢は、大抵大きいのは口だけかな」

「……………………………なるほど、これは躾が必要かもしれませんね。あまり手荒なことは好まないのですが、新たなジャンルへの挑戦、次回作の資料と思えば試す価値はありますか」

 

再度柔和な笑みを消し、ウォシスの瞳に冷たい光が宿る。

まるで、虫けらを見るかのように感情を感じさせない眼差し。

それだけで、オシュトルにはウォシスが何をしようとしているのかが分かった。

 

「やめろ、ウォシス!!」

「おやおや……どうやら、あなたは彼女の様なものがお好みのようですね。なんでしたら、私の方で同じものを都合しましょうか?」

「貴様……っ!?」

 

ウォシスの言葉に激昂しそうになるオシュトル。

だがそれを、社から発せられる静かな……しかし底知れぬ怒気が引き戻す。

 

(なんだ、何があれの逆鱗に触れた……いや、そんなことよりも今は!)

 

振り返りそうになる身体を抑え込み、まっすぐウォシスへと視線を向けた。

その時にはすでに冠童(ヤタナワラベ)たちが立ちはだかっている。

既にオシュトルの体は限界が近い。これ以上仮面の力を使えば、真実命に関わる。

かと言って、仮面の力なしでは多勢に無勢、策もなく突っ込めば返り討ちに会うのが関の山だろう。

クオンを助けるというのであれば、仮面の力に縋るより他にない。だがそれは、命を……

 

(構うものか! 仮面(アクルカ)よ、我に力を!!)

 

完全な形ではないが、仮面(アクルカ)の力を解放しつつ突っ込む。

一々冠童(ヤタナワラベ)の相手をしている暇はない。

そうしている間にも、ウォシスの手がクオンの細い顎に触れようとしている。

ただそれだけのことでしかないのに、オシュトルの胸中を途方もない不快感が満たす。

 

「行かせません!」

「ウォシス様の邪魔をするというのなら」

「我らが相手に……」

「どけぇ!!」

 

振り下ろされる刀を、突き出される槍を、それら全てを無視してオシュトルは強引に突き進む。

当然、冠童(ヤタナワラベ)の刃はオシュトルを捉え、彼の体を赤に染めていく。

辛うじて致命傷だけは避けながら、オシュトルは気弱そうな冠童(ヤタナワラベ)へぶつかるようにして突破を果たす。

そして……

 

「つっ! 貴様……!」

「ハ…ク……」

 

ウォシスの手を鉄扇で弾き、オシュトルは二人の間に割って入る。

息は切れ、所々から血を流す姿はすでに満身創痍。

だがそれでも、数歩後退ったウォシスを睨む眼光は常にないほどに鋭く強い。

その背中が、今のクオンには何よりも強く大きく見えた。

 

「離れろウォシス! マスターキーが欲しいならくれてやる! だがな、クオンは……お前如きが触れて良い女ではない!!」

 

身体を満たす力と怒りが、嫉妬やそれに類する感情からくるものであることをオシュトルは理解していた。

漢の嫉妬などみっともない? ああ、その通り。しかし、それがどうした。

惚れた女に薄汚い手が延ばされようとしている、それに怒らなければそれこそ男が廃る。

 




全然話は変わりますが、FGO第七章クリア完了、とりあえず今はフリクエをこなしつつ絆レベルを上げる作業中。いやぁ、上がらねぇ上がらねぇ。近々こっち方面のイベントやらないかなぁ。

あと、ジャガーマンにツボった。あんなのが出るあたり、もう色々末期ですよね?
ああ、FGOの終わりも近いなぁ……としみじみしてしまいました。でももっと続いてほしいとも思うし、七章のラスボスを考えれば、あと似た様なのが6体は出ても良いと思うし、最終決戦で一気にこなすことはないと思いたい。
ああ、この先FGOはどうなっていくのやら……それと、うたわれるもののFDとか後日譚とか真面目に欲しい。アクアプラスにはもうひと頑張りしてほしいなぁ。

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