お久しぶりです!全然投稿できてなくてすみません…
中々執筆時間が取れなくて…今回のもテスト期間の合間に書いてます…。
なのでクオリティはいつもどおりどころか、いつもよりもガクンと落ちるかもしれませんが…どうか目を瞑って頂ければ…
目的地に到着したが、俺の心は虚ろだった。
『小野寺が好きな相手を怒らせる訳がないじゃん?』
バスで舞子に言われた言葉がずっと胸につっかかっていた。...いや違うな。現在進行形でつっかかっているのだ。
小野寺の好意は誤解、勘違い。少なくとも俺はそう思っている。だが第三者である舞子から見たとき、
そんなことをずっと考えていたら、いつの間にかバスは目的地に着いていた。既に出ている解に対して思い悩むなんて、自分でも馬鹿馬鹿しいことだと思う。だが、なぜか頭から離れないのだ。
ちなみに悩みの原因をぶつけてきた当の本人はバスで女子2人に板挟みにされていた一条を見て腹を抱えていた。...今度一回本気で殴ってやろうかな...。
「小野寺と宮本は薪をもらってきてくれ。」
目的地に着いた俺たちを待っていたのは、飯盒炊さん、カレー作りというキャンプの定番とも言える作業だった。それは別にいいんだが...
「桐崎、お前はここで俺が指示する。勝手に動くなよ?」
あいつは何であんなやる気なの?何?小野寺にでもアピールしたいの?そういう年頃なの?
「...そういや、家カレーって作る人によって個性出るよな。何か色々入ってて。厚揚げとか。」
「あー、あるね~。うちいつだったか麩が入ってたことあったよ~。」
一人言のつもりだったのだか、耳敏く舞子が話題を広げてきた。別に拾わなくてもいいのに。
「小野寺んちはどう~?何かそういう家の定番みたいのある?」
...ほんと余計なことしかしねーなあいつ。何故小野寺に...。
「えっ!?わ、私の家!?えっと......」
何か答えているが、相変わらず俺の方は見ない。正確には、視線は向けてくるのだが、すぐに反らしてしまうのだ。余程俺と話すのが気まずいのだろう。だったら別に無理しなくてもいいんだがなぁ...。
まぁ班員の一部が会話しようがしまいが、カレー作りにさしたる支障など有るわけもなく、ごく普通の、特にツッコミどころのないカレーライスが完成した。
「「「いただきます。」」」
当然味の方も、至って普通のカレーだった。皆口々にコメントしてるが、そんなん知らん。むしろ何をそんなに語ることがあるのだろうか。
「わー!これすごい美味しい!」
そして桐崎。何でお前そんなにテンションが高いの?お前普段絶対これよりうまいもん食ってるだろうに。
「やっぱり自分たちで作るとすごい美味しいわね!こんな美味しいの初めて食べたかもー!」
それは絶対ないから安心しろ。
「...ねぇ、なんであんた黙ってんの?」
「は?」
いきなり何だ?
「せっかく一緒に食べてるんだから、あんたも一緒に喋ればいいじゃん!」
...こいつは普段1人で飯食ってるボッチに何を求めてるんだろう?喋りながら食事?無理です。
「ほら、小咲ちゃんも何か言ってやってよ。」
「ふえ!?」
そして何故よりによって小野寺に振る!?俺と小野寺が気まずくなってるのは知ってるでしょうよ!?
(なぁ、これって...)
(恐らくそうだろう...)
(桐崎さんなりに気を遣ってるんだろうね...)
何やら一条達がこそこそ話しているが、いかんせん小声過ぎて何の話をしてるのか分からない。というかこっちに助け船出してくんないかな...
「あ、あの、えっと...。」
案の定小野寺は言葉に詰まっている。...こうなるとすげぇ気まずいんですけど...仕方ない...
「カレー、お代わりよそってくるわ。」
一旦離れよう。...なんで鍋が2つあるんだろう?他の班のやつ?
「頑張って小咲ちゃん!今がチャンスだよ!?」
戻ってみると桐崎が小野寺に何か吹き込んでた。...何のチャンスなのか...まぁ俺絡みなんだろうな...仲直りしろとかか...?まぁいいや、せっかくよそったし食うか...っ!?
「ごはぁっ...!!?」
「うわぁっ、比企谷!?」
なんだ、この強烈な不味さは...カレーなのに苦味と酸味とあとよく分からん味がっ…!
「ちょ、ちょっと!?どうしたの!?しっかりしなさいよ!?」
だ…ダメだ…意識が…。
「ちょっと、これどうしたのよ!?」
「カレー食べたらこうなったよね!」
「なぁ、俺らカレー鍋1つしか作ってないよな?…なんで鍋がもう1つあるんだ?」
「あ…あの…るりちゃん…」
「?どうしたの、小咲?」
「えっと...材料が余ってたから...勿体無いかなって…私が…」
「…何やってんのよ、こんのバカがー!!!」
ありがとうございました。次は一体いつ投稿できるか全く分かりませんが…どうか気長に待って頂きたく思います。
…本当にすみません。