気付けばUA40000突破!...なんだか感慨深いものがあります。
今後ともよろしくお願いします。
~Side 楽~
「...なるほどねー。そういう理由で恋人のフリしてたのかー。まさかそんな大事になってるとは...」
...こいつまさか
「...恋人のフリって気付いてたのかよ。」
「ははは!そら見てりゃな...あと比企谷も気づいてるぞ。」
...確かにあの無駄に観察眼の鋭い比企谷なら気付いてても全くおかしくない。
「まあぶっちゃけると『楽ー!!』ってお前揺らした時点から気付いてたかな。」
「それ最初の最初じゃねーか!」
「だっはっは!あんな面白そうなことノらない手はないだろ!?」
くっそー...だから嫌だったんだ。こいつに話すの...。
「んで、お前は小野寺に誤解されたままは嫌だと。」
「そりゃあ...まあ。」
小野寺に誤解されたままでは告白しようにも出来ない。
「だったら簡単だろ。」
「は?」
どういうことだ?何が簡単なんだ?
「小野寺に教えちまえばいいじゃん。」
「はぁ!?出来る訳ねーだろ!告白と間違われたらどうすんだ!?」
それにあの眼鏡が見張ってて話す暇が...あれ?そういやここ数日見てないよーな...
「いやいや間違われないでしょ。考えすぎだよ。」
考えすぎなことないだろ!なんで女子は小野寺だけってなったら...
「ま、楽がいいならいいけどね。早めに言っておけば良かったって後悔するかもよ?」
後悔?言わないことが?
「どういうことだ?」
「いんや何でも。それより早く戻ろうぜ?」
「あっ、おい!!」
~Side out~
「へー。じゃあ千棘さんと一条さんってホントに出会ってすぐ付き合い始めたんですね!!」
一条たちが出ていってからしばらくして、桐崎と小町は意気投合したのか、やたら会話が弾んでいる。ただ、一条と付き合っている云々の話になると、桐崎の口調が露骨に辿々しくなった。
「ま、まあね~。」
「ただいま~。」
と、丁度桐崎が挙動不審になったタイミングで舞子と一条が戻ってきた。
「別に待ってないわ。戻ってこなくてもよかったのに。」
「ちょ、るりちゃん酷くない!?」
や、お前の扱いはいつもそんなもんだろ。
「で?俺らがいない間、何の話してたの?」
勉強会が再開してすぐ、舞子が桐崎に話しかけた。
「いいいや別に何も!?」
...何故焦る?
「いやー、小町が色々聞いてたんですよー。一条さんとの馴れ初めとか。」
「な、馴れ初め!?」
「はいー。それと一条さんにも聞きたいことがあるんですけどー。」
「え?何?」
いきなり話を振られる形になった一条が首を傾げて問い直す。...女子がやると可愛く見える動作も、男がやるとキモいだけだな。
「小町の記憶が正しければ確か一条さんって・・・」
...ドガーン......!!!
「お嬢ーーー!!!」
玄関の方で爆発音が聞こえ、いつぞやの不審者が思いきりドアを開けた。...え?何であの人ここにいるの?通報したはずなんだけど。
つーかさっきの爆発音って...
「...玄関吹っ飛ばされてんじゃねーか!!」
ホント何やってくれてんのあの不審者!器物損壊と不法侵入とストーカーとあと多分銃刀法違反だよ!?
「大丈夫ですかお嬢!帰りが遅いので発信器を辿ってみれば「あの」...何だ貴様は話しは後に...」
「うちの玄関跡形もなく吹き飛んでるんですけど...」
...ヤバイ。何がヤバイって小町がマジ怒りなんですけど。あの不審者も徐々に怖じ気づき始めてるし..。
「許可なく人の家入ってきて許可なく人の家の玄関吹き飛ばすって...何考えてるんですか?」
...近年稀に見る完璧な笑顔なんだけど...目が笑ってねぇ...
「そ、それはお嬢の安全を第一に...「正座。」ハイッ!!」
「今からたっぷりお話しましょうね?」
「......。」
もうあの不審者声出なくなってるし...
今のうちに通報しとくか...。
その後たっぷりお説教された不審者は俺が呼んだ警察に連れていかれた。
小町には二度と逆らわないようにしよう。
連れていかれる不審者の後ろ姿を見て俺は改めてそう決心した。
~おまけ~
...次のニュースです。本日16時頃、千葉県千葉市の一軒家に銃を持った男が押し入ったという事件が発生しました。
男は拳銃を所持しており、その家の玄関を破壊して侵入したとのことです。
容疑者は以前にもストーカー容疑で通報されており、調べに対し「ただお嬢が心配だっただけ」と供述しています。
それでは次の...
ありがとうございました。
...すいません。クロードファンの方は特にすみません。 あの方が今後出てくるかは未定ですが、暖かく見守っていただければ...
一応言うとこれがきっかけでシリアスにはなりませんのであしからず...