おっす。オレはルンガ。最近仲間ができたぞ。
肉体強化のためにわざわざ無理して仕事をこなし、さらに気の使い方を応用しながら肉体労働をするという亀仙流の修業方法を実践する。バイト(仕事)しながら体を鍛える効率は、さすが年の功と驚くばかりだ。ナメック星人のスペックのせいか、メキメキと身体能力が上がっていく。
おかげで、で、村の力仕事は俺一人ですべて賄えるほどになってしまった。
結果、他の若者たちは製造などの2次加工に回される事になっているらしい。
なるほど、ツーノ長老の的確な人員管理というわけですね(皮肉)。
で、結構な量の肉体労働が待っているのですが、修行+気による身体能力強化により、ハイペースにこなしてしまう。
で、空いた時間に楽しい修行がまっているわけですが、ここでツーノ長老の英知が輝くわけです(皮肉)。
「元気がありあまっとるようなら、南の村の手伝いでもして来い」
というわけで、はるばるやってきたぜ隣の村。
といっても、結構な距離があったけどな。フム。この距離は飛行しないで、走って移動した方がいい鍛錬になるかもしれん。
まあ、そんなわけで、隣村のムーリ長老の所で事情を話して手伝う事になったわけだが、ここの同年代の若者と仲良くなったのだ。
この村はムーリ長老の善政により、肉体労働従事者一名という状況でもなく(見習えツーノ長老)、多くのものが作業を分担している。当然肉体労働なら腕力優位思想に傾倒しており、そんな中でツーノ村一番の力持ちが来るわけだから、その行きつく先はわかるというものだ。
オレ、最強!
もちろん、お山の大将なのはわかりますよ。
まあ、そんなわけで、若者集めて組み手なんかもしてみたり、お互いに模擬戦などしてみたり。
なんというか、独学でしかないオレにも見直せることも多々あるわけだ。
腕力だけでは限界がある。そうなると見なおされるのが技という、力を効率的に無駄なく乗せる手法だ。それは気による能力向上にも似た物があり、それを実践で模索する事で、今までの我流ではなく、実践に即した形で鍛錬できるのだ。
そして、ここで発揮されるナメック星人特有の能力。
腕とか折られても、生やすことができる能力だ。
原作だと、地味な能力だけど。実際の訓練という意味では、めちゃくちゃ使える。なにせ、全力で組み手ができるわけだ。木刀で怪我人続出の日本剣術が、竹刀で安全に上達するといえばいいのだろうか。ナメック星人の戦い方って爪攻撃とか貫通系の技が多いんだけど、そういった攻撃を腕で受けてボロボロになっても、間接技でポッキリ折ってもも、腕をちぎって生やせばオッケイ。まあ、すっごい痛いし体力消費するので、その日の修業は終了なんで、無理はできないけどね。
骨折を一日(正確には数分)で治せるって、格闘家にとってすごい重要である。
そんな俺たちを、ムーリ長老は頼もしそうに見ていろいろ教えてくれる(見習えツーノ長老)。
ムーリ長老。さすがに高齢で、格闘とかは無理だけど、気の使い方については年長者。気の量はそうでもないが、コントロールに関しては、ムーリ長老の方が誰よりも上だ。
なので、実戦組手の後は、気の訓練。若者みんなで車座に座り瞑想。たまに、ムーリ長老が指導(見習えツーノ長老)する。
無駄な気を使わない。解放する気を自分の中にとどめる修行に明け暮れる。
なんだろう、この連帯感と充実感。
オレ、ここの村の子になっていいですか?
「ルンガ。そろそろ、日も暮れる。ツーノが心配するぞ」
ああ、肉体労働担当のオレいなくなったらツーノ長老の村滅びますからね。
これは、ツーノ長老の罠か!?