総武高等学校2年C組、材木座義輝。出席番号12番。性別男。
常在戦場を信条としており、小学校時代はとあるマンガの影響で世界一の剣豪になると修学旅行で購入した3本の木刀で毎日素振りするのが日課であった。
しかし、毎日毎日鍛錬を続けてもマンガの様な必殺技を生み出す事ができず挫折。所詮は空想の産物と知って絶望したのは黒歴史として今も鮮明と覚えている。
ボーダーが表舞台に現れ、募集を掛けると同時に応募して無事に合格。一般人と比べてトリオン量が多いと言う点からC級時代も他の隊員よりも加算されて有頂天になっていた事もある。しかも、小学時代に木刀を振り回した事が功を奏したのか既に戦い方を確立させていた為、一月程度で正隊員に昇格する事に成功したのだった。
以上を踏まえて中学時代の夢はA級隊員になって、小学時代に諦めた世界一の剣豪になる事であった。剣豪将軍義輝はこの時に爆誕したと言えよう。正直、どうでもいい情報であるが。
そんな材木座も今は戦闘員からエンジニアに転向した変わり者だ。別に転向事態は珍しくないのだが、その理由がブレードトリガー弧月以上のトリガーを作るためだから笑ってしまう輩も出てしまうのだ。
そんな材木座は久方振りの学校に登校していた。開発に集中しすぎて出席日数が冗談抜きで危なかったからである。それを木崎に知られて足蹴りにされたのは言うまでもない。
「……ぬぅ」
補習用に渡されたプリントを睨み付ける。
理由がボーダーの仕事と聞いて、とある教師が処世術を与えてくれたのだ。それが、今現在四苦八苦して格闘中の補習プリントだ。意外と勉強が出来る材木座は難なく答えを埋める事が出来たのだが文系、特に古文が苦手であった。
ただでさえ日本語は難しいのに、社会に出たら何の役にも立たない古文など無用の長物もいいところだ。しかも、最悪な事に古語辞典を持ってきていなかった。いつも持ち歩いているパソコンを起動させれば一発で変換させる事が出来るが、ばれたら事である。
パソコンと言う万能ツールの誘惑に耐えながら、材木座は全ての補習プリントを終えたのはイレギュラー事件が終わりを告げた頃であった。
***
「……ふむ。確かに受け取った。流石は学年10位と言った所か。古典以外は問題なしだ」
適等に問題を埋めてない事を確認した平塚は材木座から提出された補習プリントを受け取った。
「あの、先生は現国担当なのでは?」
「私は生活指導担当なんだよ。ほら、私は若いから。若いから」
大事な事だから、二回言ったよこの先生。と胸中でツッコミをしつつ、平塚の言葉を待つ。
「まぁ、ボーダーの仕事で大変なのは分かるがキミの本分はあくまで学業だ。そのままボーダーの道を進むにしろ、進学するにしろ勉学を疎かにする事はキミの為にならない。今後はもう少し、こちらも気にしてもらえると助かる」
「は、はい。すみません」
勢いよく平謝りする材木座。平塚の言っている事は最もな事なので、反論のしようがなかった。
「今回はこれで勘弁してやるが、次は庇い切れないぞ。なるべく学校には登校する様に。分かったか?」
「はい。以後気を付けます」
「よし、ならいい。じゃあ……っと。済まないが、もう一つ頼まれごとをしてもらえないだろうか」
「と、言いますと?」
「これを比企谷と葉山に渡してくれないだろうか?」
と、言って渡したのは一枚のプリントであった。内容を確認すると材木座のクラスも配られた職場見学希望調査票であった。
「まだ提出期限まで日数があるから、明日でも良かったのだがキミなら二人と連絡が取れるだろ?」
「まぁ、それは可能ですが」
緊急事態も想定して隊員間の連絡は速やかにとれるように支給された携帯電話がある。それを使えば二人とやり取りする事は容易に出来る。特に今回の二人は元部隊の仲間と言う事もあって私用の携帯電話の番号も知っているから、問題らしい問題はない。
「なら、悪いが頼む。……そうだ、もう一ついいか。奉仕部に行って雪ノ下に私は職場見学関係で早めに上がらないといけないので、鍵は机の上に置いて欲しい事も伝えて欲しい」
「……へぅ!?」
何気に色々と仕事を押し付けられた材木座は嫌と言えなかった。Noと強く言える日本人ではないのだ。
***
「……ここか?」
平塚に聞かされた場所、奉仕部の部室の前に辿り着いた材木座は大きく深呼吸して心の準備を始める。八幡から聞かされた雪ノ下雪乃嬢はとにかく口が悪いご令嬢とのこと。少しでも気分を害せば氷の闘気を撃ち込まれると言われた。なるべく関わらないよにしようと思っていた矢先にこれだ。
「(帰ろうかな)」
このまま回れ右して玉狛支部に行くことも考えたが、後々の事を考えると怖くて実行に移せなかった。仕方がないので、材木座は目の前の扉をノックする事にした。
――コンコン
「ゆきのん、誰か来たよ」
「そのようね。どうぞ」
ノックの直ぐに雪ノ下の声が聞こえたのだ、恐る恐る扉を開ける。
「し、失礼しますぅ」
普段ならばキャラを作りながら言う台詞であるが、氷の姫様と謁見する事に恐れをなして素が出てしまう。
「ようこそ、奉仕部へ。平塚先生から言われて来たのかしら?」
そうです、と肯定しようと口を開くのであったが緊張のあまり声にする事が出来なかった。何せ、見知らぬ女性――しかもボーダーと関係のない人物――と話すのは久方振りだ。
「あなたは2年C組の材……。ごめんなさい、ド忘れしてしまったようだわ。名を聞いてもいいかしら?」
「我は……」
名乗れと言われて材木座の厨二スイッチが入ってしまった模様。先ほどまでおどおどとしていたのにも関わらず、愛用のロングコートを翻して高らかと宣言する。
「我が名は元A級比企谷隊が一人。特攻隊長剣豪将軍義輝。またの名を材木座義輝と申す」
普段から練習しているポーズ――単に腕組みして半身になるだけ――を決める。
そんな材木座を見て案の定ドン引きする二人。
「ゆ、ゆきのん。明らかに危ない人だよ、あれ。ど、どうするの?」
材木座に聞こえない様に耳打ちしたのはよかったが、残念な事に由比ヶ浜の小声はばっちりと聞こえている。材木座の精神力に千のダメージが与えられた。
「先ずは話しを聞いてから判断するわ。あなたは直ぐに連絡が取れる様にしてちょうだい」
「う、うん。わか……ん?」
雪ノ下の言葉に頷き、いそいそと携帯電話を取り出そうとする由比ヶ浜であったが、材木座の言葉に引っ掛かりを覚える。
「どうしたのかしら、由比ヶ浜さん」
「うん。えっと、材木座君だっけ? いま、元ヒッキー隊とか言わなかった?」
材木座の自己紹介があまりにも強烈な為に気にも留めていなかったが、彼は元比企谷隊と告げたのだ。気にならないと言えば嘘になる。
「ヒッキー隊? 我が所属していた部隊名は比企谷隊だ。我が部隊名を間違えてもらっては困るな」
「……驚いたわ。あなたもボーダーの関係者だったのね」
「いかにも。かつては剣豪将軍と恐れられ、今は名刀を生み出す為にエンジニアの道を志す探究者。それが我である」
眉間に手を当てる雪ノ下。材木座の言っている意味は何となく理解できるが、妙な言い回しを一々翻訳しないといけないので頭痛すら覚えてしまう始末。
こういう輩はさっさと用件を聞いて返してしまった方が良いと思い、雪ノ下は話しを戻す事にした。
「それで、その材木座君だったかしら? いったい、奉仕部に何の用なのかしら?」
「っと、忘れるところであった。平塚教諭から伝言を賜っておる」
材木座は平塚から頼まれた言伝を雪ノ下と由比ヶ浜に伝えた。
「そう。伝言、確かに承ったわ。お疲れ様、材木座君」
「うむ。では、用事も済んだので我はこれで――」
退散する、と言うよりも早く由比ヶ浜によって話しを制されてしまう。
「――ちょっとちょっと! まだ私の話しが終わってないよ」
「はぅ!? あ、あの何かありましたか?」
由比ヶ浜の迫力感によって厨二スイッチが強制解除されてしまったらしい。先程まで憮然としていた態度が一変して挙動不審の態度を見せる材木座であった。
「ヒッキーの部隊にいたんでしょって聞いているんだよ」
「いや、その……。僕が所属していた部隊名はヒッキーじゃなく、比企谷――」
「あってるじゃん」
「あってるの!?」
材木座的衝撃な事実を知り仰天する。比企谷をヒッキーと呼ぶ事にも驚愕するところであるが、何よりあの八幡が雪ノ下や由比ヶ浜みたいな美少女と面識がある事に驚きを隠せなかった。
「彼女は比企谷君の事をヒッキーってあだ名で呼んでいるのよ。……由比ヶ浜さん。初対面の人にものを尋ねる場合はもう少し分かりやすく伝えないといけないわ」
由比ヶ浜の言葉足らずの話し方を諌めた雪ノ下の補足説明でようやく納得の声を上げる。
「な、なるほど」
「……そう言えば、材木座君。その比企谷君はいま何をしているのかしら? 私の記憶が正しければ今日は奉仕部に来る日だと思っていたのだけど、それは私の勘違いかしら」
抑揚のない雪ノ下の言葉に寒気が走った。急激に体感温度が十度ほど下がったような気がしてならなかった。
「え、えっと……。僕は八幡から事情を聴いておりませんので、奉仕部とかの事情は知らないのですが」
以前、雪ノ下がどうのこうのと愚痴を聞かされたから彼女の事は知っていたが、その理由が奉仕部に起因していることまでは聞く事が出来なかった。まさか、あの八幡が学校の部活動に所属するなんて誰が想像出来よう。
「ゆ、ゆきのん落ち着いて落ち着いて。えっと、今ヒッキーはどうしているのかな? 連絡を取りたくても連絡先知らないんだ」
本当ならいち早く連絡先をゲットして親睦を深めたい気持ちでいっぱいであったが、いざお願いしようとすると気恥ずかしくなって言い出す事が出来ずにいた。こんな事になるなら早々に連絡先を交換すればよかったと後悔する由比ヶ浜である。
「な、なんなら連絡いたしましょうか?」
「お願いできるかしら」
「い、イエッサー」
反射的に敬礼のポーズをして、そそくさと八幡に連絡を取り始める。
どうやら既に戦いは終わっていたらしく、数コール後に女性二人の気を揉んでいたグールさんが電話に出たのであった。
『なんだ、材木座。いま忙しい。後にしてくれないか?』
「……ふっ。相変わらずだな八幡よ。その様子だと運命の交叉路を乗り切ったようだな」
『まあ、何とかな。正直苦戦したが。……お前が作り上げた【ホーク】と【ライコイ】が大いに役に立った』
「ほぅ。それは僥倖。智将殿は無事であるか?」
『あぁ、無事だ。なんなら変わるか?』
「いや、無事であるなら問題あるまい。時に八幡よ。さっきから受話器越しから迅殿と小南殿のいざこざが聞こえてくるのだが、いかがいたしたか?」
今の今まで気づかない振りをしていたが、八幡が電話を出てからずっと迅と小南の口論が聞こえてくるのだ。話の内容は聞き取りにくいが、中々激しい論争を繰り広げていることだけは理解出来た。
『あぁ。あれか? 時に材木座。お前はぼんち揚げとマッカン、どちらを取ると言われたらどうする?』
「……はい?」
唐突の八幡の話題に理解が追い付かなかった。
『つまり、こういう事だ』
八幡はいま小南と迅が口論している理由を説明しだす。
事の始まりは迅が玉狛支部に戻ってきたのが始まりらしい。八幡の魔の手によって空閑がマックス教に堕ち掛けたのが原因だそうで、迅も負けじとぼんち揚げ教を布教する為に躍起になったとかなってないとか。それだけなら何の問題もなかったのだが、あろう事か小南がぼんち揚げをディスってしまったのだ。
コーヒーに煎餅は合わないから別の茶菓子が良いと。これにぼんち揚げ教の教祖たる迅が大いにお怒りになってしまったようだ。思わずあの小南に「そんな甘ったるい飲み物ばかり飲んでいるとその内に相撲取りの様にぶくぶく太るんだぞ」と口走ってしまったのである。
「(いや、幾ら小南嬢でもそんなウソを信じる訳――)」
ないと思ったのだが、それに烏丸が便乗したのがいけなかった。いつもの様に「知らなかったのですか?」と話しを切りだして「マッカンには女性のみ太り易い成分が入っているんですよ」とのたまったのである。
すると、小南は慌てて脱衣所の方へ駆け出して行ったのだった。理由は言わずがなである。
「(小南譲ぉ)」
虚言を疑わない彼女はそれだけで美徳なのだが、あまりにもピュアすぎて実はわざと騙されているのではと思わずにいられなかった。
『ま、実際に少し肥えていたらしいが、あいつスタイルいいしな。そこまで気にすることないと思うんだがな』
「……ノーコメントでお願い致します」
激しく同意したい所であるが、自分の後ろには氷の御姫様とビッチ様がお控えになっておられる。下手な事を言うと間違いなく永遠の吹雪を受ける事になるだろう。
『んで、そこで迅先輩が「ウソだったのに、太ったの?」と言ったから大変な事になった。まぁ、そこからは売り言葉に買い言葉って感じだな。その後、小南が「ぼんち揚げなんておっさんの食べ物じゃん」とか言うから、迅先輩も流石にお怒りでな。んで、いまに至るという訳だ』
つまり要約するとこうなるわけだ。
マックスコーヒー教祖代行――いつの間にかなっていた――小南VSぼんち揚げ教開祖迅のどうでもいい口喧嘩が繰り広げられているらしい。
正直なところどうでもよかった。マックスコーヒーよりもブラック派であるし、ぼんち揚げよりもぬれ煎の方が好物である。何より、ここ最近通っているメイド喫茶のオムレツハートに勝る物はないと断言できる。
『そう言えば材木座。お前、俺に用があって電話してきたんじゃないのか?』
マックスコーヒーとぼんち揚げの不毛な戦いに話の花を開かせてしまったせいで忘れていたが、八幡の言葉によって自分が彼に電話した目的を思い出す。
「うむ、今回の用件はな」
「――材木君」
用件を切り出そうとした時、氷の姫が重たいお尻……もとい腰を上げて、材木座に要求したのであった。
「用件は私が話すわ。変わりなさい材木君」
「あ、あの。我の名前は材木座――」
「変わってくれませんか、ザ・イ・モ・ク君」
あら不思議。異性を虜にしてしまうような綺麗な笑みでお願いされたのにも関わらず、全身から冷や汗が流れて止まらなかった。戦闘員としての経験からこうなった場合、下手に状況を変えようと躍起になるのは凶と学んでいる。故に材木座がとる行動は一つのみ。
「い、イエス。ユア・マジェスティ」
『おい、材木座。突然どうしたんだ? なぜこの場面で――』
「――随分と楽しそうね、比企谷君」
『……え? 雪ノ下か?』
「この美声を出す人物が私以外にいると思ったのかしら?」
『それ、自分で言う台詞かよ』
「この私を誰だと思っているのかしら」
『あ、アイエエエエ!? ユキノン!? ユキノンなんで!! と言えばいいか?』
「あなたにユキノンと呼ばれると虫唾が走るわ。即刻訂正する事を要求するわ」
『いや、そうなんだが。今のセリフにツッコミぐらい入れてもらってもいいと思ったんだが』
「私は忍者じゃないからお門違いよ、と言えばよかったのかしら?」
『知ってたのかよ。まぁ、その……。わりぃ。連絡が遅れた』
「そうね。緊急事態と言え、報連相ぐらいは確り守って欲しかったわ」
『……以後気を付ける』
「そうね、気を付けてちょうだい。けど、無事そうで何よりだわ」
『なんだ? 俺の心配でもしてくれたのか。意外と雪ノ下も――』
「勘違いしないで頂戴。ここであなたに何かあったら私の依頼が遂行できないだけよ。決して他にやましい気持ちはにゃいわ。ないわよ。えぇ、そうよ」
突然雪ノ下の早口姿を目の当たりにして材木座は思ってしまった。この氷の姫様はもう一つの属性を備えていたご様子だ。白雪姫ならずツンデレ姫とは誰得だ、と思った材木座は悪くないだろう。
『おい。急に早口で捲し立てるなよ。思わず身構えてしまっただろ』
違う。そうではないだろ、八幡よ。お主はいつの間にギャルゲーの主人公見たいな事を口にする様になったのだ、と声を荒げてツッコミたいところであるが状況がそれを許さなかった。
「ゆきのん! 私にも変わってよ」
ここで、二人の会話の成行きを見守っていたビッチもとい乳神、もとい由比ヶ浜が動き出す。自分だけ会話の外に置かれているのが不満だったのだろう。口を尖らせて雪ノ下に訴えたのであった。
「えぇ。どうぞ」
話したい事は話せたのか、簡単に由比ヶ浜に携帯電話を譲ったのであった。
「ヒッキー! 元気!?」
『……あん? その声は由比ヶ浜か。なんで雪ノ下の傍にいるんだ?』
「なんでって、私も奉仕部に入ったからゆきのんの傍にいるのは当たり前だよ」
『な、マジか!?』
そんな情報は一切八幡の耳に入ってはいなかった。
けど、隣で聞いていた雪ノ下も初耳であったらしく、その事に付いて指摘する。
「由比ヶ浜さん。まだ、入部届を頂いていないから、奉仕部の一員とは言い難いのですけど」
「え!? そうなの!!」
まさかの事実に由比ヶ浜は目を丸くさせる。
『いや、普通に考えればそうだろ』
「う、うるさいな。なら書くよ! 何枚でも書くから、仲間に入れてよ。ゆきのぉん!!」
由比ヶ浜のハグが雪ノ下に襲い掛かる。
普通ならば微笑ましい光景なのだが、相手が由比ヶ浜なら話は変わってくる。彼女の胸部には恐ろしい凶器が二つ備え付けており、それを加えてのハグ攻撃は雪ノ下の精神に多大なるダメージを与えるのに等しいのだ。
ちなみに材木座の眼の保養になったのは言うまでもないが、ここはあえて何も記さないで置く。
『とりあえず由比ヶ浜。雪ノ下が闇堕ちするから落ち着け。聞こえているか? おーい!』
雪ノ下のあたふたしている様子から察したのだろう。雪ノ下に制止の声をかけるのだが、当の由比ヶ浜は聞く耳を持っていなかった。
「由比ヶ浜さん! 分かったから、分かったから離れてちょうだい」
力づくで由比ヶ浜を引きはがした時の雪ノ下の表情が般若のようだった、と後に材木座は八幡に語るのであった。