冴えないヒロインと捻くれ者   作:リヨ

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恋と純情の捻くれ回

「なにあのアニメ、二期やるの?あんなテンプレ設定の塊なのに」

「なんでよ!二期確定的だったじゃない!円盤とかも売れてたしファンの盛り上がりもすごかったし!」

「…」

「ほら、内容については何も触れてない。それが駄作の証拠よ」

「私は楽しく見てたの!」

「二人の言い分もわかる。でも俺は英梨々みたいにポジティブに行こうと思うんだっ」

「…」

「あんたらさ〜、よくいつもそんなことで言い争いできるよね〜」

「あなたもいつもオタクをバカにしたような発言ばかりね」

「…なぁ加藤」

「なに?八幡くん」

「…俺ここにいる意味ある?」

「んー、それを言うなら私もなんだけど…」

「こらそこのメインコンビ。喋ってる暇があったらもっといちゃつきなさい。なんなら今ここでxxxしたりしてもいいわよ」

「もう俺ほんと帰りたい…」

現在、俺はホテルにあるプールにいる。

まぁなぜかと言うと…アニメ見ろ。(割愛)

「やっぱり、あのアニメはヒロインの性格とか、そういうのじゃないんだよ!全てを超越した存在なんだよ!そう!ただ見てるだけじゃたどり着けないんだ!あそこは俺たちの帰る場所なんだよ!」

「ちょっとともぉ。なに一人で喋ってるのさ〜。こーんなに美少女が周りにたくさんいるのに」

「やめてやめて逃げられない状況に追い込むのやめて!」

「…加藤。叫んでもいいか?」

「うーん…まぁ良いんじゃない?」

「じゃあ遠慮なく………リア充…いや、安芸倫也爆発、消滅しろぉぉぉぉおお!」

 

 

 

 

 

「ということで比企谷くん、加藤さんの水着を褒めなさい。褒めちぎりなさい。褒め倒しなさい。そして加藤さんは「は、恥ずかしいよぉ…」と水着を隠しながら恥ずかしそうにして」

「いや、褒めろって言われても…」

改めて加藤を見る。…うん。けしからん。おっと違う違う。

「…なんだか八幡くんの目がいやらしいんだけど」

「そ、そんにゃことないぞ?」

「噛んだわ」

「噛んだわね」

「噛んだね〜」

「噛んだな」

「…安芸はとりあえず後でしばく」

「なんで俺だけっ!?」

「…似合ってないかな?」

「い、いや……い、いいと思うぞ」

「…ありがと」

「「…」」

「…ねぇ、そういうガチのは今は要らないのだけれど。やる気がないなら帰ってくれない?澤村さんと氷堂さんも」

「あんたそれ違う目的でしょ…!!」

「ともー遊ぼーよー」

「美智留、1回黙ろうか」

「ほらじゃあ恵!ポーズとってみて!そうね…あのバランスボールの上に仰向けで!いやらしく!体をくねらせて!」

「…それ普通の女子にはなかなか厳しいと思うんだけど…」

「何言ってんのよ恵!あなたはメインヒロインなのよ!」

「…その前に友達だよね?親友だよね?」

「自然と近づく二人…すると急に波が来てブラが外れ、それを急いで取りに行く主人公…!しかしその時背中に暖かくて柔らかい感触が…!」

「…ちょっと集中してくる」

「まだ付き合うんだ」

「なぁ俺帰っていい?」

「ともぉ、遊ぼってばぁ」

「安芸くん、ちょっと私向こうで妄想…構想してくるから」

「ふふふ…浮かぶ!浮かんでくるわ!」

「…あぁもうっ!このサークル団結力なさすぎだろ!」


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