彼女の秘密を知った俺は逃げられない   作:whiterain

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どーもwhiterainです。

サボってないで早く書けよと言われているだろうwhiterainです。

いや、最近は忙しくて帰ったら眠くてダウンが激しい。

FGOはめでたく☆5が17種類になりました
まだまだ続けられそう!

とりあえず嬉しかったのはジャンヌの幕間の追加で宝具によるスタンのデメリットが無くなったこと!


13話 ストーカー編ー6

『えっ、壮大な計画ってこれ?』

 

「壮大って何のことよ?

 私はそんなこと言ってないでしょ?」

 

『いや・・・でもこれに引っかかるようならもう終わりだと思うんだけど・・・』

 

かごをひっくり返して、棒を中に差し込んでかごを斜めの状態で支える。

その棒にはひもが付いていて、引っ張れば支えを失ってかごは倒れるだろう。

 

こんなのに引っかかる奴は漫画の世界だけだと思う。

漫画でもあんまねーよとかは言っちゃダメだ・・・

 

「ここにマフラーを入れておけば完璧よ」

 

『お前の私物でも入れておいた方が効果的なんじゃね?』

 

「貴方は男にストーカーされて、自分の私物を餌のように与えられるのね?」

 

『悪い・・・』

 

うん、それはキツいわ。

いくらどんなイケメンだろうと無理だわ。

 

「ほら、誰か来たわ?」

 

『いやいや、変な目で見るだけで引っかかったりなんて「あ!ストール落ちてる!美夏行きまーす!っわわ、

 何か急に視界が暗くなったよ!地球の終わりなのぉ!!!」ごめん・・・』

 

「・・・・・引っかかるじゃ無い?」

 

『本当にごめん・・・』

 

でも、あれが美夏なんだ。

バカなんだあの娘は・・・いや、まぁ中にはそれが良い!天真爛漫な美夏ちゃん最高!って人もいるみたいだけど。

ん?違うなら紐を引っ張らなければ良かったじゃないかって?

あいつは自らダイブして棒を倒したんだよ!

 

『とりあえず、あのままにしておけないから、行ってくる』

 

「いってらっしゃい」

 

かごに近づき、持ち上げる。

 

『・・・美夏・・』

 

「陽詩ぁ!」

 

ちょっと涙目の美夏。

いや、確かに見た目は可愛いからぐっと来るものはあるんだ。

 

『暗いところダメだったのか?』

 

暗所がダメな人はたまにいるらしい。

知らなかったがきっと美夏も・・・

それはさすがに悪いことしたかな。

 

「頭打ったぁ! 痛いよ!」

 

『俺の罪悪感返せ! というか自らダイブしておいて頭痛いって何よ!?』

 

「だって、痛いのは痛いんだよ!」

 

『普通に見たら、わかるだろうよ!?

 何でそれに自ら突っ込んでいくんだよ!』

 

「わかってても、行かなきゃ行けないときがあるんだよ!」

 

なんで、この娘はそんなに無駄なところで勇気があるのだろうか?

 

『わかった、もうお前に聞いても多分俺は一生納得できないと思う・・・

 だから、俺が折れるから美夏におつかいを頼んでも良いかい?』

 

小学生に言い聞かせるように優しい笑顔で俺は言った。

 

「やっと、美夏ちゃんの理論がわかってきたんだね!

 仕方ない、陽詩のお願い聞いてあげる」

 

『扱いやす・・・』

 

本当に、良い娘だわ(意味深)

 

「何か言った?」

 

『い、いや、何も言ってないだぜ?

 それで、お願いっていうのは』

 

近くで隠れている宮瀬には聞こえないように美夏の耳元に口を寄せ、お願いを伝える。

 

「え、えぇぇ!?

 陽詩、ついにミスターくんと同等になっちゃったの!?」

 

『違う!!あいつと一緒なんてまっぴらだ!

 だいたいあいつと一緒ってことは・・・「なんだ俺を呼んだか!」うわ、出た!』

 

噂をすれば、現れる。

この出現率と生命力はあの黒光りするGと同等だと思う。

 

 

『いきなり、現れてどうした!?』

 

「陽詩、それは聞いたら後悔するやつだよ!?」

 

このとき、美夏の言うとおり、止めておけば俺は心の傷を負わなくて済んだのかもしれない。

 

「何か、こっちの方から女の子の落とし物の匂いがしたからさ!」

 

キラッと効果音がつきそうな笑顔で鼻をクンクンさせ実に変態チックなことを言った。

というか、俺はこいつと同等レベルの変態って言われたのか!!

 

『はは・・・俺、こんなのと同じだと思われたの・・・』

 

「ごめん、陽詩はここまでじゃないかな・・・」

 

「何だ何だ、俺をそこまで見て!

 そんなに俺がかっこいいか?」

 

『そうか、こんなやつとか・・・』

 

その場に膝をつき、うなだれる。

 

「あら、皆さんこんなところでどうしたんですか?」

 

「あっ、宮瀬さん助けて!? 私1人じゃこの状況を回収出来ない」

 

「よく分かりませんが、悠木さん大丈夫ですか?」

 

『はは、そうかぁ・・・変態かぁ』

 

「・・・悠木さん?」

 

『ごふっ!』

 

急に腹部に衝撃が走った。

見れば、俺の腹に宮瀬の右拳がねじ込まれていた。

 

「あはは、宮瀬さん?」

 

「っ!?」

 

宮瀬はその殴った瞬間を美夏に見られてしまっていた。

 

「すみません、江崎さん」

 

「えっ!?」

 

美夏は急に衝撃を感じて、意識を失ってしまう。

最後に見えたのは宮瀬の

 

「見られた以上は眠ってください、起きたら全て忘れてますよ?」

 

そんな笑顔だった。

 

『おい・・・いきなり何しやがる』

 

恐らく手加減はしてくれたのだろう。

じゃなかったら、俺もやられていたと思う。

 

「疑わしきは罰する、私の心意気よ

 正体がバレそうになったら殺るしかないでしょ?」

 

だいぶ痛みが治まってきたから起き上がりながら、ふと思う。

 

『あれ、ミスターは?』

 

「あのクソ虫ならそこですよ」

 

『・・・イジメの光景か?』

 

いきなり、クソ虫と言い出したことにもビックリだが。

いつ宮瀬はミスターを仕留めたのだろう。

 

というか、この現場にいることもヤバイ気がする。

 

足下には美夏が倒れている。

近くにはゴミ箱に顔から突っ込んで足だけがゴミ箱から飛び出ているミスター。

 

見つかれば、呼び出しは免れない光景である。

 

「仕方ないわね、早く撤収するわよ?」

 

『美夏をここに置いていくのも気が引けるが、仕方ない連絡だけはしておくか』

 

小豆にしておくのが一番か。

電話をかければ小豆はすぐに電話に出てくれた。

 

『あっ、小豆か?』

 

「陽詩くん?どうしたの?」

 

『部室棟の2階の廊下に美夏が倒れてるんだよね、近くに変な物体もあるから』

 

「え!美夏ちゃんが!?」

 

『きっと、はしゃぎすぎたんだよ』

 

宮瀬がやったって言っても信用してくれないと思うけど。

 

「悠木さん、早く手伝ってください、これ重いんですから」

 

『わかったって、じゃあ、すまないけど小豆頼むな』

 

「あっ、陽詩くん!?ちょっ」

 

通話を切って、宮瀬の手伝いに向かう。

 

『やっぱり、この作戦ミスなんじゃ無いの?』

 

「仕方ないじゃない、少しやってみたかったんだから」

 

そんな理由だったのかよ。

こんなのに引っかかるやつがいないとはさっきのを見た後じゃ言えないけど。

 

「まぁ、さすがにアタシもこれには引っかかってあげたいけど厳しいものがありますよねー!」

 

『はは、だよねー!』

 

「悠木さん、誰と喋っているんですか?」

 

『えっ?』

 

言われてみれば、俺は誰と喋っていたのだろう?

 

「あっ、これは返してもらいます」

 

落ちていたストールを手に取った少女

金髪を肩まで伸ばしたその1年生の少女はこのストールの持ち主たるストーカー容疑者だった。

 

「貴女は・・・」

 

「おね・・・宮瀬 祈先輩! 今日はこれで失礼させてもらいます

 また、お会いしましょう? すぐにでも」

 

『あっ、ちょっ、おい!』

 

「待ちなさい!」

 

そう言い残して、走り去った少女を2人で追いかけるが、彼女は驚くほど足が速かった。

少し、追いかけて俺たちは彼女を見失ってしまった。

 

『はぁはぁ・・・あいつ速すぎだろ・・・』

 

「私も・・・足は速い方だと思ったんだけどね」

 

宮瀬は女の子同士だからとしても、俺は男子の中でも自身を持って速い方なんだが・・・

自分で言うのもなんだけど、そんな俺より速いあの娘は正直女子なら化け物クラスだと思う。

 

『これじゃ、普通に見つけても逃げられて終わりだな』

 

「やっぱり、罠を張って捉えるしか無いのよ」

 

『つったって、そんなにいい手があるのか?』

 

「これから考えるのよ」

 

『仕方ない、今度は俺の必殺のアイディアを見せてやろう』

 

「何かいい手あるの?」

 

『まぁな、ちょっと準備してくるわ』

 

そういって宮瀬から離れて、ある人のところへ向かう。

 

『あいつのことだから、もう復活してるだろうし

 変態って言われてまで用意したんだから』

 

次は俺の必殺の策を見せてやる。

 

あいつが俺の思ったような人間ならこれで間違いなく捕まるはずだ。

 

俺たちの戦いは、まだまだこれからだ!!




こんにちはKeyです!
久々に運動すると体のあちこちが痛くなりました。


【挿絵表示】


今回の絵についてですが新キャラです!
話には少しだけ登場しました!どこにいるかは皆さんでお探ししてみてください!

それでは次回作にご期待!ではなくまた次回で!」

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