俺とアストルフォの第四次聖杯戦争   作:裸エプロン閣下

16 / 18
この作品の作成BGMは「星の絆」と「絆星」と「Fragile(乙りろ)」と「Traveling(ゆいにゃん)」でした。執筆は捗りましたがなぜこの選曲にしたのかいまいち不明です。


※外典 神は言っている。“続きを書け”と?

「――でっか」

 

 思わず、そんなセリフを獅子劫界離は零した。陳腐なセリフではあるが、だからこそその言葉には純粋に対象の大きさだけに驚いたことが窺える。

 

 彼が見上げる視線の先には一つの邸宅。

 周囲を覆うのは欧州では珍しい、外敵を防ぐ槍衾のような先の尖った塀。

 その先に見える一邸宅が持つには広すぎる庭と、家そのもの。

 すべてに置いて周りの建物とは一線を画していた。しかし獅子劫が驚いているのは正確には邸宅の大きさではない。彼を驚嘆はそれらを構成する物体のサイズの大きさに向いていた。

 

 例えば門。中に駐車スペースが無く、さらに芝生をタイヤで踏み荒らした跡が無いことから車が通ることを想定されてはいないのだろう。それでも成人男性が獅子劫の隣にあと三人ほど通れるくらいに幅が広い。

 

 例えば窓ガラス。幅広く使われている真四角の形ではなく、昔の宮殿にありがちな『∩』のような形を取っている物が多いが、その高さは身長180センチを超える獅子劫よりも遥かに高い。目測だが、3メートルは軽く超えているだろう。

 

 例えば正面の扉、というか城門。これに関してはもはや酷い。その高さ軽く5メートルはあり、横幅も一辺3メートル程度ある。ノックのためにも使われるのだろうリング状のドアノブは獅子劫の頭よりも高い位置にあり、しかもサイズもやけに大きく、頭くらいならすっぽりと入りそうなほどだ。とてもではないが一個人が開けることができるものではない。

 

 巨人が住んでいると言われても素直に信じられそうなほどに何もかもがでかい。ファンシー要素があればその手の物から乖離した存在である獅子劫でも不思議の国に迷い込んだ気分になっていただろう。

 

 この家で暮らす者は皆長身ではあるが、それも納得できそうだった。こんな家に住んでいれば自ずと大きくもなるわ、と。

 

 一通りの規格外っぷりに嘆息しながら手を精一杯伸ばしてドアノブを掴み、ノックをしようかと少しだけ上げ、

 

「……はぁ」

 

 ……音をたてないように緩やかに戻し、再び嘆息した。

 

 

 ※※※

 

 

 始まりは時計塔の召喚科学部長ロッコ・ベルフェバンに呼ばれたことだ。そしてベルフェバンの私室で噎せ返るほどに辛い薬湯を啜りながら冬木の聖杯戦争、大聖杯、ユグドミレニア一族の離反とサーヴァントが既に召喚されていることを聞いた時だろう。

 

 思えば、ここで本題を聞く前に是が否も問わず立ち去っておけば良かった。今思い返せば手紙が届いた時から嫌な予感はしていたし、途中何度も行われた警察からの身体検査や職質も、運命が必死に行くなと止めていたのではないかと思えてくるほどだ。

 

 しかしその時の俺はそれに気づくことなく、遂に後戻りできない地点まで来てしまった。

 

 

 ※※※

 

 

「ワシの依頼はな、お主にサーヴァントを召喚して戦ってほしいということだ――と本来は言うべきだったのだがな……いや、正確にはその点は変わってはおらぬがの……」

「ん? それはどういうことだ?」

 

 ベルフェバンは先ほどまでの態度とは一転して、心底疲れ切ったと言わんばかりに嘆息した後、懐から取り出した手紙を乱暴に投げ渡してくる。それを獅子劫は慌てる事無く容易く掴み手紙を見る。表には雄々しい走り書きで『依頼書』と日本語で簡潔に書かれていた。一先ず内容を見るため封を切ろうと裏を向け――驚愕のあまり凍り付いた。

 

「言っておくがワシは、いやワシらは無関係だからな」

「………………………………………………マジかよ」

 

 手紙の封は今時にしては珍しい蝋を溶かした物だった。それだけなら問題はない。今時というのは一般人に対してであり、魔術師にとっては在り来りなのだから。問題があるのは、その蝋に押された家紋がクラムベルク家の物であることだ。

 

 クラムベルク家――七代続く名門で代々存在科(マテリアル)の講師を輩出している時計塔の貴族(ロード)。これだけでも非常に優秀なことが窺えるが、彼の家が有名な理由はそれだけではない。

 クラムベルクの人間は、一族の魔術回路の欠陥をいち早く見抜いた二代目当主のロザリア・キティ・クラムベルクと現当主の叔父にあたる封印指定の魔術師オリアム・ハインケル・クラムベルクを除いた全員が、闘争を生業とする執行者あるいは傭兵として良い意味でも悪い意味でも名を馳せている。そのあまりの戦いっぷりから一部の者からは『地球の戦闘民族』『時代を間違えた世紀末勢』と呼ばれている。これは誇張でもなんでもない率直な意見であり、現当主の教え子の一人はこれに対して『実に的を射ている』と言って見せたし、獅子劫自身もそう思っている。

 

 獅子劫も傭兵としての腕はかなり上位に立つが、クラムベルクの人間はそのさらに上。彼らは上の上という狭い門の、そのさらに狭い門を潜り抜けた達人集団。戦力としては申し分ないだろう。

 

 そんな彼らの何が不満なのかというと、単純にクラムベルクの人間の思考は常人のそれから大きく外れているということだ。頭のネジが吹っ飛んでいると言ってもいい。特に闘争ごととなるとそれがより顕著になり、鉄風雷火の嵐の中に突っ込むことすらいとわない。そしてそれを突破して相手を叩きのめし、それを他人にも強いるのだからなおさら性質が悪いと獅子劫は思っている。

 

「……」

 

 仕方なしに封を開けて手紙を読む。そこにはやはり先ほどベルフェバンが言っていた『サーヴァントを召喚して戦ってほしい』という内容があった。ただし、こちらの方がよほど荒々しい言い方ではあるが。

 

 それは内容が進めば進むほど顕著になっており、末尾に到っては『もし来なかったら』と書かれてその先の文は手紙が不自然に折られており、意図的に見ようと思わなければ見えないようになっていた。大体想像できるであろう先を読むことなく、理不尽に対する怒りをぶつける様に手紙を握りつぶす。

 

「……ちっくしょう。来なけりゃ良かったぜ。つか、俺以外の連中はどうなってんだよ」

「一足先に現地へ向かおうとしておった連中は翌朝ワシとエルメロイⅡ世の部屋で伸びておったよ。ちなみにそやつらが誰だったか聞きたいか」

「いやいい。聞けば聞くほど行きたくなくなる。しかし、そっちもそっちで苦労してるな……」

「ワシやエルメロイⅡ世なんぞまだましじゃ。ブラムに到っては触媒を良い物ばかり取られて倒れたぞ」

「マジ何やってんだよ……あいつ等……」

 

 いくら親交があるとはいえ、限度を超すにもほどがあるだろう行いに、眩暈がしてくる。

 そんな真似ができるのは、おそらく後にも先にもクラムベルク家しかないだろう。

 何しろあそこはこと戦闘に関していうなら全魔術師の中でも最高位(ハイエンド)。クラムベルク家とソフィアリ家、どちらが勝つかなど火を見るより明らかだ。

 

 いっそ全部、冗談だったらいいのだが残念ながらベルフェバンの様子から察するにそんな展開は望めそうにない。仕方なく、行く方向で決意を固める。

 

「ところ、俺以外のマスターについて聞いてないか?」

「シンヴェルにバルド、オリアムのクラムベルク一族。それから魔術師殺し(メイガスマーダー)衛宮切嗣に、魔人神常(じんじょう)征野(せいや)。あと武宝院(ぶほういん)から朝宮(あさみや)緋雪(ひゆき)という達人が。あ奴ら以外は全員日本の出身だな」

 

 同じ日本人だから選ばれたのか、それとも自分もまた濃い面子と見られているから選ばれたのか。判断に悩むところであった。

 

 

 ※※※

 

 ――帰りたくなってきた。それが回想を終えた後の、嘘偽りのない獅子劫の率直な感想だった。そしてそれは、獅子劫以外でもそれなりに常識を弁えた人間なら誰しもが抱くであろう感想でもある。

 

「……」

 

 しかし獅子劫界離には――いや獅子劫界離にも叶えたい願いと言うものがある。

 かつて失った犠牲を無意味にせずにすむのなら、たとえ進む先が茨の道でも獅子劫は進むつもりであり、むしろこれは覆せないと思っていたことを覆すチャンスでもあるのだ。二度とないかもしれないそれを見逃す手はない。

 

 弱音を吐き捨てる様に吐息を洩らし、意を決してドアノブを掴み頑強な門に叩き付ける。

 ゴン、と重厚感ある音が三度響くと分厚い門が仰々しい音を立てて勝手に開かれていく。

 

 屋敷の内装はいかにも豪邸と言った様子だったが、どういうわけかその種類は様々な意味で統一されていなかった。

 

 例えば絨毯。赤を基調とした鮮やかな色合いを見せるそれはその昔獅子劫がテレビで見たことがある絹製の最高級のペルシャ絨毯だ。

 

 例えばシャンデリア。クリスタルで精緻に作られ、光で鮮やかな印象を見せるそれはチェコでも有名なブランドが作り上げた物だろう。

 

 例えば花瓶。形からして中国の物と察せられるそれは様々な絵が描かれており、歴史を感じさせるにも関わらず劣化はほとんどない。

 

 例えば掛け軸。使われた色は一色のみだが巧く濃淡が使い分けられたそれはまるで難色も使われているような作品だ。どこかで見たことある気がして注視してみれば、以前な○でも鑑定団で本物なら1000万は軽く超えると言われていた作品だった。

 

 洋の東西を問わず様々なジャンルの物が置かれているのにも拘らず、そのすべてが見事に調和しているのは、やはりここにある物がどこに飾っても恥ずかしくない最高位の品々だからだろう。ただ、周りのものと比較するとどうしてもそれらの品々が小さく感じてしまうが、ここまで広い空間で使われることは想定外である以上仕方のないことでもあった。

 

「ようこそ、獅子劫界離殿」

 

 そうして周りの品々に見とれていると、いつの間にか獅子劫の目の前に一人の男が立っていた。警戒を怠ったつもりはなかったが、思った以上に並んだ品々に見入っていたのだろう。

 

 目に付く印象は2メートル近い長身と糊の効いた黒いスーツ、どこか知的なメガネだけ。服の上からでも分かる引き締まった体つきは見事なものだが、それ以外は特にこれといって目を引くことはない、屋敷の主を考えればいかにも特色(インパクト)に欠けた男だった。

 

「飯にするか、風呂にするか。それとも――」

「それ以上先は言わせない」

 

 前言撤回は早かった。

 

「む、日本では来客者に対してこういうのではないのか?」

「……いったい誰がそんなデマ教えたんだ。ていうか、他の奴らはそれ聞いて何も言わなかったのかよ」

「他の者は魔術師殺しを除けば全員飯の一言だったからな」

「……ああそうかい。じゃあ俺もそっちに案内してくれ」

 

 この場では高い順応性を求められると察し、この住人の行動に関して深く考えず、なるべく周りと合わせるような行動を選ぶ。少なくともその方が精神にやさしいと判断したからだ。

 

「わかった。ならばついてきてくれ。それと、申し遅れたが私の名前はオリアム。オリアム・ハインケル・クラムベルクだ。よろしく頼む」

「へえ、あんたがあの……。こちらこそよろしく頼む。ところでこの家には使用人はいないのか」

「何分、うちは男も女の盛りのついた猿みたいなのばかりだったのでな」

「なるほど、そりゃ呼べないわけだな。ところで先ほどの口ぶりからすると俺以外の奴はもう全員来ていたのか?」

「ああ、ちょうど君が最後だな。といっても魔術師殺しとシンは今留守にしているからこの屋敷にいるマスターは私と君を含めて5人だけ。そしてマスター以外を含めると10人だ」

「既にサーヴァントを召喚しているのか?」

 

 獅子劫の眉がピクリと動く。それは一人か二人は戦闘を円滑にする部下や従者だとしても、獅子劫以外のマスターの何人かはサーヴァントを保持しているということだ。土地の相性を鑑みればればクラムベルクの者は自らの領地で召喚するのが最適だし、万全を期すならば当然の判断だ。

 

 しかし召喚されているサーヴァントが姦計に長けた英霊だとしたら、この時点で何かを仕掛けられても可笑しくないのだ。さらにここはクラムベルクの領地内。敷地に入った時点で相手の胃の中にいるといっても相違ない。

 

 そんな獅子劫の懸念に気付いたのか、オリアムは僅かに口端を緩めてみせた。

 

「心配だろうが現在召喚されているのはバルドの頭のネジが飛んだバーサーカーと私の使えないキャスター、そして神常のライダーだけだ。シンヴェルもアーチャーを召喚したが今はここにはいない。今頃は……スウェーデンかフィンランドあたりだな」

「どこに向かってんだよあいつは」

 

 スウェーデンもフィンランドも、イギリスからルーマニアへ向かうとすれば正反対の方角だ。しかも今頃は、ということは移動中で目的地は別であることが窺える。その相変わらずぶっ飛んだ思考に思わず嘆息する。

 

 とはいえどこの場に留まる危険性に考えが回るあたり、少なくとも現時点では何かされているわけではないのは確かだろう。使えないキャスターという言葉に戦力的な意味で気がかりではあるものの、一先ず心配はないだろうがそれでもあまりいい気分になれない。恐らく魔術師殺しはその言葉を信用せず、居座ることのリスクを考えてこの場に残らなかったのだろうと当たりをつける。

 

「まあ口でいうより実際に見てもらったほうがいいだろう」

 

 先導をしていたオリアムが止まる。視線の先には入口のものと同じくらい巨大な扉があり、その先から僅かに音が聞こえる。この先が食堂になるのだろう。香ばしい匂いが扉越しでも届き、獅子劫は思わず喉を鳴らす。

 

「美味そうだろう。物の良し悪し、真贋を見抜くクラムベルクは表の連中にも名が知れ渡っていてな。その為友好関係が広いのだよ」

 

 誇らしそうにそう呟くとオリアムは一人ではとても開けられそうにない扉を一人で開く。その光景にやはり普通じゃないなと思うが、その思考は扉の先の光景を見て一瞬で吹き飛んだ。

 

 まず目についたのはテーブルの上にごまんと並んだ料理ではなく、そこに居座る者たちだった。

 正面には掌ほどの大きさの肉を豪快に一口で食べる大柄な、それこそ獅子劫よりも背の高いオリアムすらも上回る身長を誇る、とにかくデカイ老人。年相応に皺のよった顔立ちだが、それがむしろ戦士として刻んだ年季の重さを思わせた。同時に、この男が“金髪の野獣”と恐れられたバルドだと理解した。

 

 向かって右側には丁寧にステーキを上品に切り分ける男か女かよく分からない中性的な青年と、その背後に立つ大人しいというよりも物腰の柔らかいといったほうが的確そうな少女。シンヴェルはおらず、バルドとオリアムが判明した以上残った者は必然的に全員日本人になるのだが、その青年はおよそ東洋人とは思えない鮮やかな血を思わせる赤髪とシミひとつ見当たらない雪のように白い肌をしていた。西洋人と言われたほうが自然に納得できる容姿だ。

 おそらく彼が朝宮緋雪なのだろう。名は体を表すという言葉が表現されたような容姿だった。

 

 そして左側には寿司に舌鼓を打つ黒い軍服らしき物を着た男。年の程はおそらく獅子劫と変わらないだろう。その黒曜石のような瞳の奥からは内に秘めた野心の炎がありありと見えている。というよりも隠すつもりがないらしく、興味深そうに獅子劫に視線を向けていた。獅子劫は若干不快ではあったが、現状危険性はないと判断を下し無視することにした。

 魔術師殺しとは親しい中ではないが、互いに顔は知っているため残ったこの男が神常征野ということになる。

 

 そして神常の隣で荒々しく肉を食べる緑髪の精悍な顔立ちの美青年こそが彼のサーヴァントであるライダーなのだろう。身に着ける銀の軽装は彼の自身のほどが窺える。一心不乱に肉を食い漁っていなければその英雄らしき存在に獅子劫とて一人の漢として何かを感じ至りはしたのだろうが、残念ながら現時点ではさほど心に響くものはなかった。

 

 オリアムの発言通りならばあと二体サーヴァントがいるはずだが姿は見られない。しかし気配が感じ取れることから霊体化でもしているのだろうと予想立て、挨拶するような空気でもないため周りに倣い席に着き、テーブルに並んだ料理に手を伸ばす。そしてその多さに迷い、ようやく手に取ったのは具材が散りばめられたパスタであり、それを口にした瞬間彼は虜となった。

 来てよかった、と思えるのはおそらく今日が最初で最後だろう。

 

 

 ※※※

 

 

「……いかん。飲みすぎた」

「俺もだ……さすがに少々羽目を外しすぎようだ」

「頭が痛いのう……」

 

 翌日、食事会から宴会へと移行しそのまま一夜を終えた後、参加者の半数が頭痛に悩まされるという間抜けな事態へ陥った。その二日酔い(まぬけ)は獅子劫、神常、バルドの三人であり、

 

「あの程度で音を上げるたぁ、現代の酒豪とやらもまだまだ甘ぇな」

「あれほど程々にしておけといったのになぁ……」

「自業自得だ。まったく……ルーマニアに行くのは今日なのだぞ」

 

 酔わなかったのがライダー、朝宮、オリアムの三人である。ちなみにライダーと朝宮は酔った二人と同じ程度に飲んでいたりする。朝宮の付き人である少女は未成年であることを理由に――イギリスでは16歳からだが――拒否。バーサーカーは霊体化したまま。そしてキャスターに関しては居た気がするが、獅子劫の頭からはスッポリと抜け落ちていた。これに関してはさすがに猛省した。

 

 そして現在、飛行機内。クラムベルク家が貸切った専用チャーターでルーマニアへと向かう最中である。獅子劫は窓際の席で、その隣には神常が。前にはバルドが。後ろからはキャスターと思わしき者が何かを書き連ねる音が止め処なく流れており、はっきり言って不愉快だった。むしろ配置からして悪意を感じつつあった。

 

 とはいえどそれを言葉にすることは出来ず、仕方なしに聖杯戦争の資料を読み漁ることで時間を潰す。しかしそれもこの状況下では碌に頭に入らず、結局半分まで読んだところで読むのを諦め別のことで気を紛らわすことにした。

 

 しかし仕事道具しか持ってきていない獅子劫の手持ちには何もなく、とりあえずラジオを聴くことにしてイヤホンを耳に添え――

 

『――次のニュースは先日スウェーデンで発見された八足の馬、スレイプニルとそれに追随する少女の話題です。スレイプニルと少女はEUの外周をおよそ時速500キロほどで走っており、現在は海を渡りリトニアからポーランドへ移動中とのことです。これに対してポーランドは国境線で捕獲しようと――』

 

 ――直ぐにラジオを消し、無理矢理眠りについた。

 

 

 ※※※

 

 

【名前】シンヴェル・ストルフォス・クラムベルク

【性別】男

【身長・体重】197cm・96kg

【属性】混沌・善

【ステータス】筋力:B+ 耐久:C+ 敏捷:B+++ 魔力:B 幸運:B

 

【名前】バルド・リンドブル・クラムベルク

【性別】男

【身長・体重】222cmだが150cmまで縮小可能・143kg

【属性】中庸・善

【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:B

 

【名前】オリアム・ハインケル・クラムベルク

【性別】男

【身長・体重】204cm・105kg

【属性】秩序・中庸

【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:B 幸運:B

 

【名前】朝宮緋雪

【性別】男

【身長・体重】177cm・78kg

【属性】秩序・中庸

【ステータス】筋力:C 耐久:B+ 敏捷:A 魔力:A+ 幸運:D

 

【名前】神常征野

【性別】男

【身長・体重】180cm・67kg

【属性】混沌・善

【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:EX 幸運:A+++

 




>地球の戦闘民族
サ○ヤ人

>時代を間違えた世紀末勢
ユアッショーク!

Q&A ※オリジナル設定解説は設定が煮詰まってないので今回はなしです。
Q.なぜ続きでは無くて外伝なのか。
A.俺アストルフォのプロット読んだらちょっと端折り過ぎてキングクリムゾンしてたから。

Q.神常征野って誰?
A.てきとうにプロット組んだキャラゆえもう二度と使わないかもしれない人。
ただどんなキャラかと言われれば、ガトーと甘粕を足して2で割ったようなキャラ。

Q.武宝院ってどこ? 朝宮緋雪って?
A.筆者がTRPGで使ってるキャラ。蔵に入れっぱなしにするのももったいないし……。だってこいつ、設定だけでメモ帳で約9キロバイトあるんだぜ? 武宝院の方は今後出そうもないのでさらっと説明しますと武術版魔術協会みたいなものです。

とりあえず外典に関しては未だに主人公もアタランテも出てないので続ける予定で、少なくともトゥリファス決戦手前まではやります。そこから先の展望は何も思いつきませんが、番外編なので最悪『俺たちの戦いはこれからだ!』ENDがあるので気楽に――行っていいのか、私……?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。