俺とアストルフォの第四次聖杯戦争   作:裸エプロン閣下

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今回はあとがきにて報告があります。


うろたえるな!思考を止めるな! byシンヴェル

「…………」

 

 明朝の鍛錬、綺礼にとってこれはもはや習慣となっている。それが仮の拠点たる借家と言えど変わらない。真冬に上半身裸のまま淡々と技をこなす姿は武に精通するものであれば驚嘆を、一般人には感嘆を。しかし現状の冬木においては彼は間違いなく危険人物と映るだろう。自らの力を持て余した武道かとでも勝手にとられるだろう。もっとも、高い塀により遮られて見られることはないだろうが。

 

 演武の最中、綺礼が想うのは切嗣でもなく時臣でもない。彼が考えるのは殺人鬼の事だ。未だ捕まることのない殺人鬼、そして増え続ける被害者。近年稀に見る大規模な連続殺人事件に怯え、冬木を去る者も決して少なくはない。教会としても聖杯戦争に支障をきたすことがないよう、確認次第始末を命じられているが捉えるどころか逆に殺される者も出る始末。彼等も綺礼ほどではないが修練を積んでおり十分な戦闘能力を有していた。それらがことごとく返り討ちに会うなど、とてもではないが信じられなかった。父・璃正からある一言を聞くまでは(・・・・・・・・・・)

 

『アーチャーの動向に注意してほしい』

 

 おそらく璃正もある程度予想は着いていたのだろう。そうでなければそのような発言するはずが無い。

 

「アーチャー、一つ聞きたい」

「なんだ」

 

 今まで淀みなく行っていた演武を止めて、珍しく気配を傍で感じるアーチャーに問いかける。返事は屋根の上からやって来た。どこで手に入れたのか知らない当代風の衣装を纏っている。傍にいることは感じて取れたがいつのまにか現界していることまではさすがに気づけなかった。マスターですら正確に察せない気配の隠匿具合はさすがは狩人と言うべきだろう。

 

「いま冬木で起きている殺人事件、お前が関与しているのか」

「そうだが」

 

 それがどうした、と言わんばかりの返事を投げるアーチャーに対して、綺礼の心は何ら動じず、ただその言葉を受け止めるだけであった。それは彼自身が原因の一因を担っている分かっているからだ。

 

 あらゆる戦況に対応できるアーチャーを巧く運用するには綺礼の魔力量では足りないのだ。中距離、遠距離はもちろん、近距離も可能でキャスターとしての適性を持つほど陣地作成に優れており、宝具の効果も破格である。すべてにおいて高水準のサーヴァントゆえ、魔術師として未熟である綺礼では扱いきれないのだ。

 

 だが、アーチャーは決して妥協しない。特に綺礼が切り落とした部分、宝具は彼からすれば何としてでも建てないものであった。しかし足りないものはしょうがなく、綺礼の力ではもう片方の宝具である魔法の外套しか顕現できなかった。綺礼からすればそれでもかなり奮発した方なのだが当然アーチャーからすればそんなこと知ったことではない。

 

 そして彼は足りない分を、一般人から搾取しようというのだ。

 

 アーチャー(しはいしゃ)からすれば民が自分たちに魔力(ぜいきん)を払うことは至極当然のことである。しかも彼は過去の事が原因で民を愚民と呼び、為政者に必要不可欠の愛が無い。故に、民を替えの効く道具としか見れず現状を改める気が無い。

 

「いつまで続ける気だ」

「建築するのに必要な魔力を得るまでだな。その後はどうでもいい」

 

 幸いなことに彼の宝具は一度建ててしまえば後は地脈の魔力を使う事で魔力供給は必要なくなるため、『それ以外の者には関与しない』というのが綺礼の想像である。

 

 しかしアーチャーの言う『どうでもいい』とは綺礼が想像することではなく、彼が凡愚と呼ぶ殺人鬼・雨龍龍之介の好きにさせるということである。

 

 少し考えれば殺人事件はアーチャー召喚前から起きており、極僅かに見つかった遺体の損壊状況を顧みれば同一犯であることなど簡単に分かるはずである。鋭い綺礼がそれを結び付けられないのはアーチャーの持つ[共犯意識]が関係しているからか、あるいは彼の心底にある部分がそれを望んでいるからか。

 

「それはそうと綺礼、バーサーカーが脱落したそうだが、何故教えなかった」

 

 唐突に話が切り替わる。バーサーカーの消滅は確かであり、璃正からも霊器盤からの消失が確認された旨を知らせる連絡が昨夜綺礼に来ていた。本来ならばサーヴァントにも伝えるべきだろうが綺礼はあえてそれを怠った。

 

「お前のことだ、王の獲物を横取りしたものは死刑、などと言って暴走しかねんからな」

「分かっているではないか綺礼」

 

 回答が気に入ったのかくつくつと笑い出す。が、

 

「なればこそ、何故だ」

 

 次の瞬間、冷めきった瞳で綺礼を睨む。言葉に発さずとも視線が『誤魔化したりはぐらかそうとすれば速やかに殺す』と告げていた。他のサーヴァントであれば考えられない行動だが、ことアーチャーに至ってはランクA相当の[単独行動]のスキルがあるためマスターを失っても現界は十分可能なのであり、バーサーカーのマスターが脱落しているため、息があるなら再度契約を結ぶことも決してできないわけではないのだ。

 

 そして綺礼もまた彼が本気であることは十二分に理解している。それでも心は凪いだまま、平静な態度で告げる。

 

「バーサーカーの脱落は知ってはいたが誰か倒したか、までは把握できていない。誰に倒されたかもわからない以上、お前の望む情報とはなりえない。そして、教会は大忙しゆえ、そちらに割く人員がいなかったのだ」

 

 今の綺礼のセリフにあくまで嘘はない。確証こそ持てないが十中八九衛宮切嗣だと予想していたが、予想は予想。とても把握できているなどとは言えないだろう。

 そして現在教会は聖杯戦争とは別に殺人鬼の捜索も行っているため、人を回すことができなかった。つまり『しっかり把握できなかったのはお前のせいだ』と言って見せたのだ。

 

「ククク……ハハハハハ! そうか、俺のせいか! ならば仕方ないな!」

 

 今度は先ほどとは違い声を張り上げて笑う。もし余人が同じことを告げればその場でその者は物言わぬ屍となっていただろう。何故アーチャーが自分に寛大なのかは綺礼自身、分かっていない。倉庫街での一件の後にパスを結ぶ際、『貴様のような男が神に仕えており、それを熱心な信徒と呼ぶとはお笑い草だな』と一言いい、それから愚民から名前呼びに扱いが上がり、(なお凡愚は中間の扱い)綺礼に対する態度はそれなりに軟化した。もっとも、アーチャーの放浪癖は変わらないが。

 

「それで、どうするのだ」

「罪には罰を。王の裁定を下すまでだ。夜には出るぞ」

「それまでは何をするつもりだ?」

 

 言いたいことは言ったのか、背を向けるアーチャーに向かって問いを投げかける。パスが繋がれている以上、大まかな場所は分かるがある程度特定しておく必要がある。気まぐれか何かで再び切られてしまえば場所が分からなくなるからだ。

 

「キャバクラだ」

 

 綺礼の返事を待たずして霊体化していくアーチャー、それに対して白い目で見る綺礼。

 その資金がどこから出ているのか、こんな時間からやっているのか、など気になる事は多々あるが、少なくとも自分や教会の懐では無い事は確かであるため、再び演武へと戻った。

 

 

 ※※※

 

 

『退屈だ時臣』

『我慢しろ』

 

 もはや中毒といわんばかりに囁かれるセリフに同じように中毒といわんばかりに使ってきたセリフを返す。拠点周囲の見張りを命じたセイバーだが、隙あらば逃げようとするため時臣も四六時中セイバーの位置を確認する。

 

 ここ数日、時臣がセイバーとてきとうな雑談を交わしてわかったことだが、この大英雄は英雄らしくない。むしろとても人間的であり、自分を優先する。かつて攻められている自国を無視して恋慕の情を抱いたアンジェリカを追ったのも『国』より『自分の恋』を優先したからであろう。故に今も『拠点の守り(ときおみ)』よりも『享楽(じぶん)』を優先して街へ繰り出しても何らおかしい話ではない。そのため時臣も紅茶を多量に摂取しカフェイン成分で可能な限り眠気を飛ばし、常に気を配っている。

これが遠坂の家なら地脈の魔力を使い周囲一帯丸ごと結界で覆うという荒業も使えるわけだが、ここは地脈からは多少外れておりそこまでの魔力は無く、また時臣という男も遠坂の当主として名の知れた魔術師ではあるがあくまで凡庸なる者ゆえ、邸宅だけならまだしもそこからさらに広げるとなると、宝石も礼装もない現状では到底無理な行為である。

 

『じゃあさ、下手人やっちまえばよくね? そうすりゃ俺もうこんなことしなくて済むよな』

 

 ここで爆破される心配がない、など飾らず自分が救われると正直に言うあたり、どこまで自分本位なのかが良く取れる発言に時臣は苦笑せずにはいられなかった。

 

『確かにその通りだな』

『だろ! じゃあさっそく……』

『だがダメだ。下手人がアインツベルンなら今頃は籠城中、こちらから攻めに行かなければならない。そのままでは前回の焼き増しだ』

『ぐ……』

 

 痛い所を突かれてセイバーが押し黙る。彼がランサーとの戦闘の際、一方的に攻められていたことはまだ記憶に新しい出来事だ。

 

『それにここは借りた家だ。万が一爆破されたりしたら申し訳が立たないだろ』

『……そりゃあ、な』

 

 いかにセイバーが自分本位といえど、義理や人情が無いわけでは無い。特にここの家主は爆破される可能性がありながらも快く貸してくれた御仁、面識はなくとも人となりは見て取れる。

 

『というわけだ。すまないがもう少しだけ頼むぞ』

『へーい……』

『……』

 

 あまりにもやる気のない声に不安になる。これまで一睡もさせてないため(元々サーヴァントに睡眠は必要ないが)うっかり寝てしまうのでは、と疑ってしまう。位置ならともかく、状態の把握となると常時把握するには手間がかかり過ぎる。

 

『昨夜バーサーカーが脱落したそうだ。近いうちに全員動く。そうすればお前が気にかけていたライダーもいずれ来るだろう』

『マジでかッ!』

 

 ――故に眠気を飛ばす情報をセイバーに与える。

 ただ効きすぎたのか、セイバーの念話で耳鳴りを起こし耳を抑えながら時臣は、少々早まったか、と早くも後悔しはじめた。

 

『やっべ、ちょっと服買ってくる!』

『待て、そのままの方がいいと思う!』

 

 セイバーの発言に血相を変えて静止を呼びかける。見張りに穴をあける訳にはいかないし、どうせ単色好きのセイバーだ、何を着ても変わらない。なにより買ってくるというが、セイバーは無一文であり、邸宅ごと吹き飛んだ時臣にセイバーの服を買う余裕はない。時臣だって手持ちの服は普段着ている真紅の紳士服しかないのだ。なお時臣は洗濯機の使い方を知らないため邸宅が破壊されてからずっと着続けているが、魔術の行使により服は変わらぬ清潔感を保っていた。

 

『あー、でもやっぱ俺から行ったほうがいいかな?』

『……最近は『ごめーん、待ったー』『今来たところー』という掛け合いが流行っている。待ってやるのが男の甲斐性だろう』

 

 当然口から出まかせである。やはり自分は早まった、と自身の行いを懺悔しながら時臣は天を仰いだ。見上げた先に澄み切った青い空があればまだ心が晴れたのだろうが、当然ながら室内からそんなもの望むべくもない。さらに言えば明朝の空は雲に覆われており、冬らしい肌寒さを見せていたりもする。

 

 

 ※※※

 

 

 まだ朝というには早すぎる時間帯、いつもの集合場所となっている公園は深い霧に包まれていた。普段は深夜に密会するのだが、バーサーカーが消滅したことで襲撃を警戒してずらすことにした。軽い柔軟をしながら待つこと約十分、眠そうにに欠伸をこぼしながらウェイバーとキャスターがやってきた。

 

「あれ……、ケイネス先生は……?」

 

 そういい周囲を見渡す。昨日の闘争の気配はかなりのものだったから周知の事かと思っていたため、説明はしていなかったので改めてバーサーカーの消滅を告げる。

 

「バーサーカーが死んだ!?」

「この人でなし!」

 

 その一言で目が覚めたウェイバーに対して、どうもずれた発言をするキャスター。

 普段の姿勢とはかけ離れた発言に思わず全員の視線が集中する。それにキャスターは『言わなければならない気がして……』と言い、ほんのり頬を赤くした。

 その後、咳払いを一つ零して空気を切り替え、凛とした表情へ変わったウェイバーに経緯を話す。

 

 ケイネスが発信器を仕掛けられていたこと。それを拠点に持ち帰ったこと。翌日意気揚々と出かけたこと。ケイネスの魔術回路が一時的に使えなくなったことなど。そして未だに目覚めないことも。ソラウの件を意図的に伏せたのは女である以上、こういった類の事は知られたくないかもしれないからだ。

 話が進んでいくと段々と真剣みは削れていき、最終的に二人の表情は心配三割、呆れ七割といった微妙な感情を表していた。

 

「……なんでそんな見え見えな罠にかかったんですか?」

「あれは基本円満な人生送ってきたからな。予想外な出来事には弱いんだよ」

 

 だから小さい頃は色々罠に仕掛けてやったんだよな……。深さ十メートルの落とし穴に引っ掛かって全身泥まみれで這い上がってくるケイネスを見れたのはあれが最初で最後だ。もう少しはっきりと脳裏に刻んでおけばよかった。起き抜けならば引っ掛かるかな? 試してみようか……。

 

「もうやめてあげましょうよ」

「弱い者いじめはいけません」

「死体に鞭打ちは酷だよ」

 

 などと考えていたら窘められた。まあもっともな意見だ。あとアストルフォ、死体という言い方も十分酷だぞ。

 

「さて、冗談は置いといてこれからどうするかを決めようか」

 

 手を叩いて合わせ、再び空気を入れ替え、手ごろな場所に腰を落ち着ける。

 実際バーサーカーの消滅はかなり痛い。こちらのサーヴァントはただでさえステータスが低いものばかりで、戦闘能力も高くはない。いくらステータスを上げたところでアストルフォとキャスターでは精々撤退する時間を稼ぐ程度だろう。

 

「残ったのは繰り上げで最高ステータスとなったセイバーに、随一の技量を誇るランサー、全てにおいて対応できる真名の知れぬアーチャーに未知数のアサシン」

「一筋縄ではいきそうにはないな……。先生、英霊相手に戦えたりしないんですか?」

「瞬殺されなければいけるけどね……」

 

 聖杯戦争で敵マスターが前衛に立てば当然狙ってくるだろうし、躊躇う理由はない。特にアーチャーは遊びがあまりないし、セイバーは以前挑発したため、本気でかかってくるだろう。できればこんな思い切った手は取りたくない。

 キャスターの工房も対魔力が高い三騎士相手だと些か心もとない。現在の状況は俺たちにとって最悪の事態だ。当面は、三騎士の内一人でも削るしかない。できればランサー。セイバーはバカなので搦め手を重ねれば封殺できそうな気がする。アーチャーは確かに厄介だが、それはキャスターにとっての話で、アストルフォならば現状拮抗程度ならできるのでは、と思っている。アサシンもあくまで暗殺者、数で押せば容易く倒せる。

 

「しかし、どうするべきかね……」

 

 一番良い手はセイバーとアーチャーを戦わせることだが、現実的とは言えないだろう。進退窮まったか……っ。

 

 

 ※※※

 

 

 必死に現状をどうにかしようと頭を悩ませるマスターとライダーのマスター、シンヴェルさん。二人には申し訳ありませんが、私はこの聖杯戦争で勝つことを諦めています。

 

 私は魔力量は多いものの、そこまで魔術に秀でた腕を持っていないため、対魔力が高い三騎士相手には打つ手がないため、戦闘になればじりじりと押され、最後には敗れるでしょう。故に私はマスターの命を第一に考えて行動をするつもりです。

 

 マスターも、未熟ながらも魔術師としての心構えがあるらしく、当初は憶病でしたが死ぬ覚悟も十分にあります。しかし、だからこそ私は生きてほしいと思う。

 

 私の宝具の一つ、『全知の魔法薬(アヴァグドゥ)』本来息子にあげる筈だった世界最高の「知恵」「霊感」「学問」を与える魔法薬。これを与えれば最悪の状況になってもマスター一人で逃げることはできるはずです。マスターに戦えるほどの戦闘力は無いため、残るという心配はしていない。……たまにマスターは色々な意味ですごいことをするので、気にはなりますが。

 

 万が一、私たちが最終的に残るような時があれば、今は工房にある、私のもう一つの宝具、『魔有する知識の大鍋(モルダ・グウィオン)』を爆破させるなりすれば、ライダーを倒すことも可能のはず。

 

 無論、可能性としては低いので、あくまで最後の手段。いつでもマスターを逃がせるよう、常に傍の獣たちには警戒を頼んでいます。人払いの結界や、催眠の魔術は感覚の鋭い動物には効きづらく、何よりある程度パスを結んでいますので、何かされればすぐさま感知が可能。これにより暗殺の心配はありません。

 

 あと、出来ればマスターを無事に届けてくれる人がいればいいのですが……。そこまでは高望みでしょう。

 

 

 ※※※

 

 

「最初に倒れたのはバーサーカー、か……」

 

 脳裏に浮かべるのは野獣のような格好をした大男。魔力供給も安定していたし、アーチャー以外には軒並み勝てるのでは、と思っていたバーサーカーが真っ先に脱落したということに、さすがに驚きを隠せない。

 

(舐めていたつもりはなかったのだがな……。これが聖杯戦争……)

 

 暗殺者としての腕前は歴代アサシンの誰にも劣らないと自負しているが、それでも総身が僅かに震えてしまう。

 何しろアサシンの暗殺対象は権力があるだけで、力は特になかったものばかりだ。雇われた護衛と戦うこともあったがそのほとんどはただの傭兵。幸先が悪いと見れば逃げるものも多かったし、英霊ほどの強さを持った者はいなかった。

 

 つまり、アサシンにとって英雄という存在と戦うのはこの聖杯戦争が初めてだ。経験でも技量でも他のサーヴァントには大きく劣る。戦闘になれば敗北は必至だ。

 

「だが、それでも俺はやらねばならん……。あいつを救うために……ッ!」

 

 背後で寝息を立てるのは桜、噛み殺した悲鳴を上げるのは雁夜。魔術師ではないアサシンにとって、魔導の心構えや規律、責任なんてものは分からないが、少なくとも道徳的に言えば雁夜の行動は間違いなく善であり、桜の実の父である遠坂時臣は、紛うことなき悪であることは理解できる。

 

 ならば自分は間桐雁夜のサーヴァントとして、一人の友として遠坂時臣を倒さなければならない。そして二人にささやかだが、幸福をくれてやりたいと願う。

 

 自らの宝具を射抜く様に見据え、祈りをささげる。

 

 

 ※※※

 

 

【CLASS】キャスター

【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:A+ 幸運:B 宝具:EX

【宝具】

『全知の魔法薬』アヴァグドゥ

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人

この世最高の「智恵」「霊感」「学問」の三つを得ることが出来る三滴の魔法薬。グウィオンが舐めてしまった一人分しかない。これを使えば魔法使いになるのも決して夢ではないだろう。

 

『魔有する知識の大鍋』モルダ・グウィオン

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人

魔力を持つ大鍋。本来は『全知の魔法薬』を作る道具だったがグウィオンが舐めた際に『全知の魔法薬』を除いて全て毒と成ったため今は魔力炉としての使い道しかない。

 




どうも、お久しぶりです。
いつも拙作、『俺とアストルフォの第四次聖杯戦争』を見ていただきありがとうございます。

今回は報告があります。

実はしばらく、今作の更新を停止しようかと。
やはりアストルフォの能力がほとんどわからない状態なので、
これからのストーリーで説得力のある内容が作れそうにないためです。
どうやら見切り発車のツケが回ってきたそうです。読者の皆様には本当に申し訳ありません。

順当にいけば夏ごろ発売、とのことなので、夏に2巻が出れば買った際に活動報告にて今後を報告しようかと。あまりにも違いすぎたら、もしかしたら削除、あるいはリメイクということもありえます。
本当にこんなことになってしまい、申し訳ありません。こんな状態ですが、見捨てないでくだされば幸いです。

それまでは最近始めた『Fate/EXTRA 虚ろなる少年少女』を更新していくつもりです。
もしよろしければ、こちらも見ていってください。

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