織田信奈の刀 ―私の兄は虚刀流―   作:怠惰暴食

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真面目に書いた方がいいのでしょうか?

それともはっちゃけて、キャラ崩壊させた方がいいのでしょうか?


七花、道中で信奈と話し合う

 七花は信奈達と合流して、移動する事になった。

 

 移動最中、信奈は七花に話しかける。仲間に引き入れる為のヒントを探していた。

 

「で、その足軽とは仲が良かったの?」

 

「さっきの合戦場の林であっただけだ」

 

「それなのに、弔いたいと思ったの?」

 

「いろいろ話してたんだよ。木下は今川では出世できないと諦めて、織田に寝返ろうとしていた」

 

「そう……。他には?」

 

「夢とか話し合ったな」

 

「夢?」

 

「ああ、木下の夢は出世して一国一城の主となり女達にもてたいって」

 

「それは普通の男なら考える夢よね。なら、あんたの夢は?」

 

「俺の夢か? 今は日本の地図を作りたい。日本を自分の足で歩いて、実際に自分の目で見てな」

 

「デアルカ。でも今の世の中じゃ、日本を自由に歩く事は難しいと思うわ」

 

「そうか?」

 

「ええ。今の時代では戦が増えて、地図を作るどころじゃないわ。それに」

 

「それに?」

 

「どうせ見るなら田畑が荒れて、人が死んで、子が泣くような景色よりも綺麗な景色を見て書きたいでしょ」

 

「……そうだな」

 

「なら、手伝いなさい。あんたがあんたの見たい景色を見るために、私を手伝いなさい」

 その台詞を聞いて、七花は右衛門左衛門との戦闘前の会話を思い出した。

 

「ん~。一応、考えておく」

 

「今はそれで十分だわ」

 

(そう、今はこれで十分。後は私の覚悟と考えを見せつけて、心から一緒に歩んで貰わないといけない。その為には美濃の蝮との話し合いは失敗できない……あれ? なんで私、こいつなら私の事をわかってくれると思ったのかしら?)

 

 信奈の顔は真剣な表情をした後、腑に落ちないような表情をしながら首を傾げていた。

 


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