うまく書けなかったかも。
グランドオーダー?林檎だよこん畜生。
小次郎がドラゴン相手に大活躍とかなんとか。さすがだぜ。
「フム、雑魚連中ではこの程度か」
凄い……アリーナというところで、経験値稼ぎとお金稼ぎで箱型の
「ム?ああ、コレか。なに、どうということはない。只刀を振るうのが速すぎて、見えないというだけだ」
……ええー、そんな事あるんだ……
あっ!セイバー!後ろ!蜂型のエネミーが襲いかかってきてる!危ない!
「おっと、危ない危ない」
セイバーはそう言っていつものように、速すぎて見えない斬撃を放って、蜂型のエネミーを真っ二つにする。
……心配するだけ無駄だったかな?
「いいや、そんなことは無いさ。今後もこういったことがあったら教えて欲しい。さて、マスターも疲れが出てきただろうし、今回の散策はこの辺で切り上げようか……しかし……」
うん。アイテムも、所持金も増えたしね。そろそろ私の体力も限界だよ。
だけど、どうしたの?セイバー?
「いやなに、マスターである貴様の魔術師としての腕が未熟なため、ほんらい出せるはずの力が出せん。まあ、戦闘に支障は余り無いから別に対したことではないが」
……そうなの?ごめん、セイバー……
「いや、マスターが謝る必要は無い。ステータスが落ちただけだ。私の場合はスキルの方が重要だからな」
セイバーはそう言って、姿を翻す。
「さあ、帰るぞ。休息は必要だ。マスターが気にする必要は無い」
うん…………
そして、私とセイバーは言峰から与えられた
マイルームはただの教室だったけれど、セイバーが畳を敷いて和室ぽっくなっている。
部屋の中心に布団が一つだけ、……セイバーの分は?
「ああ、問題ないさ。私は霊体化している」
ん、わかった。
……そう言えば、セイバー。
「む?どうした?マスターよ。早く寝ないと明日に響くぞ?」
サーヴァントにはみんな真名っていうのがあるんだよね?
「ああ、もちろんあるとも、この私にもな」
それじゃあーーーーセイバーの真名ってなに?
「……ふむ」
セイバーは、暫く考えてうなづいた。
なんだろうか?反英霊とかいうものなのかな?
それでも私は気にしないけれど、セイバーは良い人だし。
「そうか、良い人。か。生憎と私は反英霊では……うむ、ないな。まあ、バーサーカーのクラスで現界したらどうなるかはわからんが。まあいい。せっかくだからクイズだ」
セイバーは、カラコロと笑いそう言った。
クイズ?
「ああ、私の真名当てクイズだ。これから先、マスターは他のサーヴァントの弱点を探る為に、相手のサーヴァントの真名を当てようとするだろう。今回はその練習だ」
わかったよ、セイバー。
……でも、ヒントがないよ、セイバーの格好からして日本の英霊だということはわかるけれど。
「ああ、私の格好を見れば日本の英霊だということはあからさまだな。ではヒントをやろう。私の愛用する刀。これがヒントだ」
セイバーはそう言って、自分の武器である刀を実体化させた。
んー、刀?変に長いってくらいしか特徴がないけれど……長い刀を持っていた人?うーん?
………………あれ?確か……そんなのを持っていた人がいたような……
何だっけ?物干し竿?
「ふむ、確かに私はこの刀を物干し竿と呼んでいる。正式名称は……備前……なんたらだったな」
自分の武器の名前忘れないでよ……あっ!分かった!
「ほう、では言ってみろ」
うん!セイバーの真名は……佐々木小次郎!だよね?
セイバーは、私の答えを聞いてうなづいた。
「正解だ。我がマスターよ。……最も、今回は簡単だったが、相手のサーヴァントはそうはいかんぞ?真名が知れれば、弱点もわかるし、戦い方もわかる。特にアキレウスなどのわかりやすい弱点を持っているサーヴァントは、その真名を一心不乱に秘匿するであろう」
……うん、分かった。その真名を暴くのが私の役目なんだね!
「さもありなん、さあマスター。今日はもう遅い。寝たまえ」
そう言ってセイバーは霊体化する。
……それにしても……佐々木小次郎。かぁ。私でも知っている日本では織田信長に並ぶ有名な人だよね……そんな凄い人だったんだ……もう眠いや……お休み…………
「
それが私たちが起きてすぐに受けた言葉だ。
「決戦場に入る為の鍵だ。他に
そうなんだ。
決戦までに集められなかったらどうなるの?
「簡単だ。そんな鈍足は失格。電脳死だ」
うう、そうなんだ。頑張らないと。
「では、行こうかマスターよ。その鍵とやらを集めにな」
セイバーは待ちきれないと言ったように、アリーナの扉の前に立っている。……セイバーは戦いたいだけでしょう。
もう……わかったよ。
そして、アリーナへの扉が開かれる。
「……………ほう」
……入ってから速攻セイバーが、どこかに向かって殺気を飛ばしている……セイバー?どうしたの?
「いやなに、この先にマスターの対戦相手がいる。ようはサーヴァントがいるのだよ。真名を知る為に戦おうではないか」
セイバーはそう言って、箱型のエネミーを斬りながら歩いて行く。……だから戦いたいだけでしょうが……
「そう辟易するものではない。ただの食前酒のような物だ……さて、いたぞ」
セイバーが指した方向を見ると、そこにはシンジとシンジのサーヴァントがいた。
……セイバーは、刀を抜いて何時でも戦闘カモンと言ったように、殺気をビンビンに発している。
「やあ白野、キミのサーヴァントなんだけれど、その殺気を鎮めるように言ってくれないかな?」
シンジは引きつった笑いでセイバーを指差す。
……うん、確かにね、私も怖いもん。
セイバー、お願いだからその殺気抑えてくれないかな?
「……いいだろう、時にそこの海賊よ。私と剣を交えるつもりはないか?」
いや、だからセイバー……自重……
「ははっ!イイねぇ、シンジィ!構わないだろう?」
「ああ、いいだろ!格の違いってもんを見せてやれ!」
シンジの言葉を合図に、そのサーヴァントは二つの銃を構える。……銃ってことはアーチャー?
「いいだろう、我が名は佐々木小次郎。とくとかかってくるがよい!」
「……は?」
……え?
ちょっと!セイバー!?何やってるの!?昨日の夜真名は隠すものだって言ったじゃあない!?シンジだって呆然とした顔だよ!
「いやなに、これは私の流儀なのでな。それに真名を知られたところで、痛くも痒くも無い。全て斬り伏せるからな」
「…………ハッ!随分と自信があるみたいじゃないか!その自信ねじ伏せてやるよ!やれ!」
「応ともッ!」
シンジの言葉を皮切りにサーヴァントは、銃を撃つ。
それと同時にセイバーの刀がいつものようにぶれて、金属音が響いた。
……って、え?まさか……
「へえ!やるじゃあないの!まさか
「ふむ、私も銃弾を斬るということは初めてだったが、案外いけるものなのだな」
やっぱりー!?でも、セイバーならおかしくないって考えている自分がいる……
「はっ!じゃあ、次はコレだ!」
シンジのサーヴァントは、そう言って二丁の銃を連打する。だけれどセイバーなら…………
ああ。やっぱりか……全部斬っている……セイバーの腕と刀の動きが早すぎて、もう見えなくなっている。
「さて、次はこちらだ」
「なっ!ライダー!何をやっているんだ!さっさと仕留めろ!!」
「あいよぉ!厳しいね!」
セイバーの言葉にシンジは焦ったのか、サーヴァントを急かす。というか、あのサーヴァントはライダーだったのか……
「シッ!!」
セイバーは、文字通り一歩でライダーの前へと移動し、刀を振るう。
……セイバー……ステータス本当に下がっているの?
だけれど、セイバーの斬撃がライダーの体を斬ることは叶わなかった。
なぜならば壁が突然現れ、セイバーの剣が壁によって防がれているからだ。
「……SE.RA.PH.の介入か……フフン!白野、中々にいいサーヴァントを引いたみたいだけれど、ライダーの宝具にかかれば、お前のサーヴァントなんて一撃さ!今のうちにリタイヤする事をすすめるよ!」
シンジはそう言って、クリスタルを取り出したかと思えば、消えた。恐らくは転移したのだろう。
「ふむ、マスターよ。先に行くぞ。この先に
セイバーはそう言って、通路の先を歩いて行く。
待ってよセイバー!
もういいの!?
「ああ、今回は終わりだ。あの女の宝具は中々に強力なようだしな……それに期待だ」
そう……そういえば、宝具ってなに?シンジも言っていたけれど。
「ああ、宝具というのは、サーヴァントの武器のようなものだ。わかりやすく言うと、アーサ王のエクスカリバーのようなものだ。……最も、私の場合は少々特殊だがな」
……へえ、そうなんだ。特殊って?その刀が宝具じゃないの?
「ああ、
んー。大体はわかったようなわからないような……
「まあ、そのうち発動する機会もあるだろうし、相手が発動することもある。見ればなれるさ……おっと、ここが最深部の様だな」
セイバーは、蜂型のエネミーを斬り先に進むと、歩みを止める。
その先は行き止まりで
「さて、マスター。ご苦労だ。今日は部屋でゆるりと休め。明日はライダーについての情報を集めよう」
セイバーはそう言って、霊体化する。
ライダーの情報か……あのライダーの真名はなんだろうか?
「君はもうアリーナに入ったのかい?」
……なんだろう?シンジが凛と話している。
おーい……
『待ちたまえ、マスター』
2人に挨拶しようとしたら、霊体化したセイバーに念話で止められた。
何?セイバー?
『少しそこに隠れて聞き耳を立ててみるが良い。ああいう手合いはムキになって情報をボロボロと零すものだ』
あー……確かにシンジはそういうタイプだなぁ……
私は、壁を目隠しにして2人の話に聞き耳を立てる。
「なかなか面白いとこだったよ?ファンタジックなものかと思ったら、わりとプリミティブなアプローチだったね。神話再現的な静かの海ってとこかな?さっきアームストロングをサーヴァントにしているマスターも見かけたしね」
アームストロング?それって、人類で初めて宇宙に行った人だよね?でも有力な情報じゃあ無さそうだ。
「いや、本当洒落ているよ。海ってのはいいテーマだ。このゲーム中々できているじゃあないか」
「あら、その分じゃいいサーヴァントを引いたみたいね?」
「ああ、君には何度か煮え湯を飲まされたけれど、今回は僕の勝ちだぜ?」
凛の言葉にシンジは自信満々に答える。
「僕と彼女の『艦隊』はまさに無敵さ。いくら君が逆立ちしても今回ばかりは勝てないだろうね」
……艦隊?あのライダーの宝具は船なのかな?
「へえ、サーヴァントの情報を私に喋っちゃうなんて、随分と余裕ね?シンジ君?」
凛の言葉にシンジは、ハッとしたような顔になる。だが、すぐに取り繕う。
「……そ、そうさ!あんまり一方的だとつまらないからハンデってヤツさ!で、でも対したハンデじゃあないか、な?ほら、僕のブラフかもしれないし……参考にする価値はないかもだよ……?」
シンジは脂汗を流して、まくしたてる。そんなシンジを見て、凛は微笑みながら言う。
「そうね、さっきの迂闊な発言からじゃ、サーヴァントの真名は想像の域を出ない。ま、それでも艦隊を操るクラスなら、候補は絞られるしどうせ攻撃も艦なんでしょ?艦砲射撃とかかしら?或いは……突撃とかもしてくるかもしれないわね。どのみち、物理攻撃な気がするけれども。ま、今の私には物理結界を大量に用意しておく事ぐらいかしら。あ、そうそう。一つ忠告しておくけれど、私の
『無敵艦隊』?それと戦った人なのか……無敵艦隊ってなんだろう?仰々しい名前だけれど。
後で図書室で調べてみよう。
「ふ…………ふん。まあいいさ!知識だけあっても、実践出来なきゃ意味がないしね。それに、君と僕が戦うとは限らないしね」
……シンジはそんな捨て台詞を吐いて、凛に背中を向ける。
あ、こっちに来る。
私を見つけたシンジは、明らかに動揺しているのがわかる。
「お、お前……!まさか、そこでずっと見てたわけ?ふ、ふん……どうせお前じゃ、僕の無敵艦……いや、サーヴァントには勝てないさ。どっちにしろ、僕の勝ちは揺るがないさ!それじゃあな!」
シンジはそう言って去っていく。……幾つかの重要な情報が獲得できたんだけれど……シンジ、迂闊だよ……
凛が私に話しかけてきた。その様子はどこか呆れているようだ。
「やれやれ……緊張感に欠けるマスターが多いわね……」
『確かにな。マスターも気を引き締めんと、後ろから刺されるぞ?』
うん……気をつけるよ……じゃあね、凛。ありがとう。
「べ、別に!?それじゃあね!」
凛は、早足で歩いて行った。……?なんだろう?
『……フム、アレは『ツンデレ』という奴か』
……セイバー、図書室に行くよ?
『ああ、承知したとも』
私達は図書室に来たんだけれど……本が多い!この中から探すの?
「マスターよ、こんな物を見つけたぞ」
ん?セイバーが本を何冊か持ってきた。その本の内容は……
『無敵艦隊。
大航海時代におけるスペイン海軍の異名。1000トン以上の大型船100隻を主軸とし、合計6万5000人からなる英国征服艦隊。スペインを『太陽の沈まぬ国』と謳われた無敵の艦隊である』
……おお、無敵艦隊ってスペインの船だったんだ。じゃあ、それと戦った人って?
いっぱいいそうだなぁ……
「確かにな。これ以上調べても混乱するだけだろう。もう少し情報を得る必要があるな」
うん、わかったよ。
「それでは、アリーナに行こうか、
うん、……ちょっと先に行ってて。私はもう少し用事があるから。
「む?そうか、だったら私も……」
ううん!大丈夫だから!先に行ってて!
「あ、ああ。了解した」
セイバーは、怪訝な顔をして、図書室を出て行った。
……セイバーがいたら、なんか恥ずかしいしね……
私の手元には、佐々木小次郎の生涯について、詳しく書かれている本がある。
『佐々木小次郎の生涯。
佐々木小次郎?年誕生。慶応4年から5年死亡。
佐々木小次郎は宮本武蔵との決闘で知られる。だが、その生涯は謎が多く、逸話も信じがたいものがあり、実在したかも定かではない。
曰く、『剣聖』と呼ばれ、当時最強の剣客だった。
曰く、神を斬ろうとし、剣を学んだ。
曰く、天狗の元で4の技を収めた。
曰く、斬れないものはなかった。
などと、他にも滑稽無糖な話が多く、当時の庶民が作り出したおとぎ話が後世に伝わり、実在の人物と化した説が有力である。
彼の生涯についても、はっきりしないところが多々ある。
寺に拾われ、そこの僧として育てられるはずが、彼はその寺の仏像を斬り、破門になった後、剣客に弟子入りしたが、すぐに技を極め。免許皆伝となったという。
その後は、15年間にわたり、どこで何をしていたのか不明である。この15年は『空白の15年』と呼ばれ、様々な説があり、その15年間をかたった創作も多い。
その後、姿を消してから17年。彼はある街に現れ、チンピラに絡まれた娘を守り、その様子を見ていた名のある道場主の目に止まり、決闘を仕掛けられたが、一撃で決着はつきその後、大量の弟子が彼のもとで学ばんと迫った。
それにうんざりとした彼は、1000の弟子候補と大立ち回りをし、全てねじ伏せ、その中から150名程の素質のある弟子を取ったという。
その3年後、彼はユキという娘に一目惚れし、告白。それを彼女は受け取り、婚約した。
その後も、盗賊1000人を斬ったなど、燕を斬った(これは燕返しと呼ばれ、佐々木小次郎の剣技の中でも最も有名なものである)など、大活躍を見せた。
そして、かれが70代の頃、彼の弟子と宮本武蔵の弟子が、どちらの師が強いか。と争い、それをきっかけに有名な巌流島の決闘につながる。
その結果、彼は勝利したが、宮本武蔵の刀傷が背後にあり、不意打ちしたとされている。
その後、妻であるユキと共に姿を消し、彼の生涯は閉じた』
……うーん。なんか凄いや。
でも彼は……セイバーは実在しているんだよね?
まあいいか。アリーナに行かなくっちゃ。早くしないとセイバーが強そうなサーヴァントに喧嘩を売ってそうだしね。
マスター:岸波白野
真名:佐々木小次郎
性別:男
属性:中庸・混沌
筋力:C++ 耐久:C+ 俊敏:A+
魔力:E 幸運:B 宝具:EX
イメージカラー:群青
特技:修行・戦い・掃除
好きな物:
嫌いな物:神・理不尽・暴君
苦手な物:怒ったユキ・師匠である天狗
天敵:イスカンダル・師匠である天狗
詳細
原作のSNのアサシン。佐々木小次郎の皮を被った農民と同一人物。
神を斬る為に天狗の元で修行した時、佐々木小次郎の名を貰った。
後ほど、ユキと結婚し神への恨みは薄れ、その後は純粋な武芸者として、腕を磨いていたら戦闘狂になっていた。
こんなところですかね。
次回の更新は、来週か再来週です。
何かあったら容赦なくコメント送ってくださいませ。