TALES OF THE ABYSS ~ Along With the Nargacuga ~   作:SUN_RISE

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どうも、SUN_RISEです。

のんびり更新すると約束したな…あれは嘘だ。

前回に引き続き、ナルガ狩猟BGMを聞きながら仕上げました。
ナルガに再び相見(あいまみ)える日が来る事を願ってやみません。

それにしても、まさか一話投稿しただけで15名もの方にお気に入り登録して頂けるとは…。
感謝感謝、ですね。

では本編、始めていきましょう。



第2迅:ざわめく森に潜む黒き影

光の眩しさに、目を覚ます。頭上では、恨めしいほどに燦々と太陽が輝いていた。

 

心のどこかで、寝て起きたら転生前の日常に戻れるのではないかと期待していたのだが…。

今目の前に広がるのは、昨日見たのと同じ青々と茂る木々。どうやら、そうは問屋が卸さないらしい。

まあ、昨日の時点で覚悟はできているし、今更泣き言など言うつもりもないが。

 

ゆっくりと起き上がり、じっと耳を澄ます。

…よし、近くに脅威になりそうな存在は居ないようだ。これなら、じっくり今日の予定を立てられる。

 

 

さて、今日すべき事を確認しておこう。

まず一番大事なのは確実な『食』、特に飲み水の確保だ。

 

昨日の探索で、森に沢山のモンスターが居る事は分かっている。

小一時間の狩りで腹が十分満たされた事からも、言い方は悪いが食うには困らないだろう。

 

しかし同時に、昨日の探索では飲み水を得られる水源や川といったものは発見できなかった。

だから、昨日から全く水分を取っていない。正直、今もかなり喉が渇いている。

生きていく為にも、当面の飲み水の確保は急務といえるな。

まあこれだけ大きな森だから、探せば川の一つはあるだろうと楽観はしているが。

 

 

次に大事なのは、今自分が居るこの世界がどのテイルズの世界で、その中でもどの時代なのかを調べる事だ。

 

幸い、自分に『名前』以外の記憶がちゃんと残っている事は確認している。

これはつまり、この世界が自分のよく知っているテイルズの世界ならば、()()()でまだ起こっていない出来事について自分だけが知っているという大きなアドバンテージになり得る、という事でもある。

無論、自分の記憶の中にあるのは『ゲームとしてのテイルズの情報』だから、全てが確実に役に立つという訳では無い。そもそも、既にナルガ()というイレギュラーが紛れ込んでいる以上『ゲームとしてのテイルズ世界』と『今自分が居るこのテイルズ世界』とは初期条件が違う。バタフライ効果で、記憶の中にあるテイルズの情報が丸々役に立たなくなる事だってあり得る。

 

…それでも、今いるこの世界がどのような情勢か分からなければ、自分の立ち位置を明確にする事もできない。

そのためにも、今自分が居るこの世界がどのテイルズの世界で、その中でもどの時代なのかをしっかりと調べなければならないのだ。

 

 

…さて、喉が渇いたし腹も減った。寝て起きただけなのだが、やはり巨体を維持するために大量の食事は欠かせないようだ。

 

昨日、白い狼を見た時から何か嫌な予感がしているのだが…。どちらにせよ、狩りをしなければ餓死してしまう。

よし、まずは飲み水が確保できる場所探しも兼ねて、まだ探索していない場所を重点的に探索しつつ狩りを行う事にしよう。

テイルズ世界の調査は、その後に余裕があったら行う事にする。

 

 

…そこで、だ。今日は長距離移動も兼ねて、ただ木から降りるのではなく滑空をしてみようと思う。

 

ナルガは翼が未発達で、空を長時間飛ぶのは苦手だ。

ただその代わりに、刃翼を大きく広げてムササビのように滑空し邪魔な木々を切り倒しながら長距離を移動する事ができる。

 

足場が多い代わりに天然の障害物も多い、森というフィールドで生きる為に進化した結果だろう。

せっかくだから、その進化の結果を存分に活用させてもらおうと考えたわけだ。

 

よし、善は急げ、思い立ったが吉日だ。早速準備しよう。

刃翼を大きく展開…よし、オールグリーンだ。

行動を開始する!!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

邪魔な木々を切り倒し、長い長い距離を滑空して進んでいく。

時折太い枝を足場にして高くジャンプし、再び滑空する。

 

同じような風景が延々続くのだが、不思議な事に自分の現在位置を見失う事が無い。

拠点がある大体の方向と距離が漠然と頭に入ってくるのだ。何とも便利な体だな。

 

 

ん? 水の流れる音がする…川が近くにあるのか?

よし、この辺で一旦下に降りてみるとしよう―――。

 

 

(迅竜降下中…)

 

 

―――俺は今、川の近くにある茂みに身を潜めている。

確かに、川は見つかった。

流れは穏やかで、川幅も10mほどあり、深さもそこそこある。何より水の透明度が半端じゃなく高い。飲み水には最適だろう。

 

…だけどさ、なんであんなにたくさん白い狼が居るんだ?

見えてるだけでもざっと十数匹、足音から察するに最低50匹は居るだろう。

それが、対岸の川縁(かわべり)にずらっと並んで水を飲んでいる。

 

今出て行けばほぼ確実に奴らに見つかる。見つかっても他のモンスター相手ならまだいいが、よりにもよって白い狼、しかも群れときたもんだ。それに、あれだけ大規模な群れならそれを統率する強大な個体が確実に居る。正直、そんな奴と事を構えたくはない。

 

昨日、白い狼はなるべく避けようと心に誓ったばかりなのに、まさか見事に邪魔をされるとはな…。

 

…仕方ない、場所を変えるか。もっと上流の方に行けば、多分奴らもいないだろう―――。

 

 

(迅竜移動中…)

 

 

―――道中で会ったモンスターを張り倒して食べつつ(我ながら行儀が悪いとは思うが)、上流の方まで来た。と言うより、これは川の源泉まで来てしまったか?

周りの木と比べても一際大きく太い木が、湖の真ん中にそびえ立っている。

 

ん? 人が通れそうなぐらいに大きな穴が木に空いているな。

…木の中に、何か生物の音を感じる。敵意は無いようだが、数は結構多いな。

まあいい、無視だ無視。今はそんな事より水分補給だ。

 

近くまで来てみると、やはりここの水の透明度は高い。

久方ぶりの水分だ、存分に飲ませてもらうとしよう―――。

 

 

(迅竜水分補給中…)

 

 

―――ひとしきり水を飲んで、乾きが癒えた。本当に、ここの天然水は美味い。

これで川と水源の位置を覚えたから、当面の飲み水の確保は出来た。今日の最低目標は達成だな。

 

さてと、お次は…。

 

(隠れてないで、出てきたらどうだ?)

 

ずっとこちらを見ている無数の視線に、対応する事にしようか。

敵意は感じないが、正直なところ不快だ。

 

唸り声を上げて(自分としては話し掛けているつもりだが)穴の方を見やる。

 

「見た事の無いモンスターじゃな。この木が怖くはないのか?」

 

足音と共に、穴の奥から年老いた老婆のような声が聞こえてきた。

声の主は、大きな耳が二つ付いた兎のような謎の紫色生物。オレンジ色の腕輪のような物に体を通し、フラフープのように両手で支えている。

それが、少しづつ穴の中から歩み出てくる。

…その後ろの穴倉の中には、同種の生物が沢山いるようだ。色とりどりのそいつらは皆、怯えたような様子でこちらをじっと見つめている。

 

(全く怖くないな。まあ、今は満腹だしあんたらを取って食うつもりもないが)

「空腹なら襲うかもしれない、という事か?」

(どうかな。あんたらを食べて(うま)ければ、そうするかもしれない)

「………」

 

もちろん、ナルガ()に人間の言葉は喋れない。なので今の言葉も、先ほどの言葉も実際はただの唸り声である。

…しかし、この人間の言葉を喋る紫色生物は俺の唸り声の意味が分かるようで、会話がしっかりと成り立った。

これは、この世界の事を知るまたとないチャンスかもしれない。

 

…それにしても、この生物どっかで見たような…。

 

(…なあ、一つ聞いていいか?)

「わしに答えられる事ならば、何でも」

(あんたらは何者なんだ?)

「我々は、チーグル族じゃ」

 

チーグル、チーグル…、ああ、あれか。

 

(チーグルって確か、ローレライ教団の聖獣だったよな?)

「そうじゃ。かつてユリア・ジュエと契約し、ソーサラーリングを賜った一族の末裔じゃ」

 

ぶっちゃけその話はどうでもいいが、これで確定だな。

ここは、テイルズオブジアビスの世界だ。そして、この目の前の生物はチーグル族の長老だ。

ついでに、ここはチーグルの森で間違い無いだろう。

…じゃあ、あの白い狼はライガか。言われてみれば、確かにゲームの姿とそっくりだったな。…電気玉を吐く所まで同じじゃなくてもいいのにな。

 

それにしても、テイルズオブジアビス(長いのでTOAと略す)…か。

 

星の生誕から滅亡までの歴史を内包していると言われる預言(スコア)、それを中心に回る世界。

預言(スコア)を管理する『ローレライ教団』が強大な権限を持ち、『キムラスカ王国』と『マルクト帝国』という二つの大国が世界をほぼ半分ずつ支配している。

 

…TOAの概要としては、大体こんな感じだろう。自分でも随分雑だとは思うが、そこまで設定に詳しい訳でも無いしな。さて、次は時代確認を…ん?

 

(その後ろに落ちてるリンゴは?)

「このリンゴか。…これは」

(…ちょっと待った)

 

足音が近付いてくるのが聞こえたので、一瞬言い澱んだチーグルの長老の言葉を遮る。

音から察するに、靴を履いているから人間だな。数は三人。まだ、距離はあるようだ。

 

リンゴが落ちていて、かつこのタイミングで人間三人の来訪という状況から判断すると…。

 

(あ~、あのイベントか…)

「……?」

 

思わず言葉(唸り声だが)が口をついて出てしまったが、つまりはそう言う事だ。

彼らチーグルは、森の近くにある『食料の村エンゲーブ』から度々食料を盗んでいる。長老の後ろに落ちているリンゴは、まさにその盗んできた食料の一部だ。

何故そんな事をしているかと言えば、それは彼らの天敵であるライガに食料を捧げ自分たちの身を守るためである。

…本当はもうちょっと細かい事情があるのだが、ここでは置いておく。

 

そして、そんなタイミングでチーグルの森に来る三人組といったら、もうあいつらしか思い浮かばない。

 

(何でもない。…もうすぐ、ここに人間が三人来る)

「…なぜ、分かるのじゃ?」

(三人分の靴音が聞こえる。自慢じゃないが聴力には自信があってね)

 

とりあえず、今その三人組に遭遇するのはマズイ。

なぜって、そいつら自身よりも後から来る()()()()がヤバすぎる。

こんな所で時間を取られて、万が一そいつに会ってしまったら五体満足で済むとは思えないし(インディグネイション怖い)。

 

(面倒事になる前に、退散させてもらうとするよ。じゃあな)

 

大きく飛翔し、高い草が生い茂る森の奥、ライガの住処とは逆の方向にある高台へと滑空していく。

そのまま高台に着地し茂みに身を潜めつつ、巨木を見渡せる場所を探す。

 

細かい説明は省くが、鬼畜眼鏡…名前はジェイド・カーティスと言うのだが、そいつはこの巨木を一度訪ねてくるだろう。

ライガの群れ(さっき川で水を飲んでいた奴ら)の親玉『ライガクイーン』を、先ほどの三人組…ルーク(主人公)・ティア・イオンと共に仕留めた後に。

そいつらが巨木を離れて十分な時間が経ったタイミングを見計らって、なるべく安全に拠点へ戻ろうと思う。

 

 

…丁度良く、巨木を見渡せる高台を見つけた。距離もそこそこあるから、ルーク達に見つかる事はないだろう。

ちょっと視力が足りないが、耳で音は拾えるから問題は無い。ふう、一息つけたな…。

 

 

さて、落ち着いた所で状況の整理をしておこう。

まず、ここがTOAの世界で、この森はチーグルの森だという事は分かった。そして時間軸的にはゲームの序盤、主人公であるルークがチーグルの森へと赴く時期である事も把握できた。これから、ゲーム内で起こっていた様々な出来事が、実際に(ルーク)の身に降りかかっていくのだろうな…。

 

…おっと、他人事ではないな。ナルガ()も今はこの世界で生きる存在だし、今後のナルガ()の身の振り方次第ではレプリカ計画にがっつり巻き込まれる可能性もあるしな。

 

 

…そのナルガ()の身の振り方だが、正直なところ悩んでいる。

 

俺の至上目的は『生きる事』だ。

だから、例えどんな状況になろうとも『生』を諦める事などありえないし、できれば自分だけでなく『仲間』も生き残れるような選択を採りたいとも思う。

持ちつ持たれつ、と言うヤツだ。生き残るために他者の力が必要になる事もあるだろうし、逆に俺が他者に力を貸す事だってあり得るからな。

そして、生きる以上は『この世界にとって益になるような行動』を採りたいとも思う。

故に、それを踏まえたうえで今後の行動を考えていく事になる。

 

そこで、俺が一番気になっているのは預言(スコア)だ。ナルガ()預言(スコア)に存在が詠まれていないイレギュラー(居るはずのない存在)だという事も勿論だが、それ以上に預言(スコア)がこの世界の人間に与える悪影響が気になるのだ。…何故かって?

預言(スコア)のせいでTOAの世界では、言い方は悪いが『生』を粗末にする人間がかなり多い。これが、俺の考えと明らかに反するのだ。

 

例えば、ヴァン。彼は預言(スコア)を憎み、その基となる星の記憶をも憎んだ。そして、それを破壊するために他者を道具として扱うどころか、自身さえも道具とみなしている節がある。彼は意志が鋼のように固いと言われているがその実、『星の記憶を破壊する』という妄執染みた発想に囚われているだけなのではなかろうか。

 

例えば、リグレット。彼女は『ヴァンの為なら死ぬ事も厭わない』と遠回しに公言している。死んでしまったら、ヴァンの為に何かをする事もできなくなるのに、だ。誰かのためと言うなら、そこは『ゴキブリみたいに這いつくばってでも生きてやる』と言って欲しい所だ。

 

例えば、ルーク。彼はストーリーの途中で、自身の命を以って世界を覆う瘴気を晴らそうとした。そして、その時に多数のレプリカ達の命も失われている。いくら切羽詰まっていたとは言っても、俺から言わせてもらうなら自己犠牲と自暴自棄を履き違えているとしか思えない。

 

…一般人は論外だ。殆どは敬虔なローレライ教信者だろうし、この世界ではそれは美徳に違いない。

しかし、異世界の存在である俺から見れば『喜んで預言(スコア)に縛られる生活をしますよ、自分の意志は持ちませんよ』という異常な宣言をしているようにしか見えない。

はっきり言おう、これは『生きている』とはみなせない。死んでないだけだ。

 

 

…話が長くなってしまったな。

 

つまり、異世界の俺から見るとこの世界は『色々とおかしいな』と思うわけだ。だから自分が生き残りたいと思う反面、生命の危機が訪れる事は承知で様々な出来事に介入し、この世界の歪みを正したいとも思っている。

 

…それに、俺がナルガ()としてこの世界に転生した時から漠然と考えていた事がある。

それは『意味』、もっと言えば『俺がナルガ()としてこの世界に転生した意味』だ。

 

確かに、このまま森に籠っていれば俺は安穏と暮らせる。なにせこの森には、現時点ではライガクイーン以外にナルガ()の脅威となる生物は居ないし、そのライガクイーンもルーク達に敗北して今日中には死ぬだろう。…もし自分が生き残る事だけを考えるならば、世界の行く末をここで高みの見物していればいい。単なるモンスターとして。

 

しかし、生憎とナルガ()には『俺』という人の精神が入っている。単なるモンスターには絶対になりきれない。

 

…それに、俺には『前世の記憶』というある意味厄介なものが残っている。これからこの世界で起こるであろう出来事を『知識』として知っているのだ。

 

―――例えば、アクゼリュスの崩落。

―――例えば、シェリダンの襲撃。

―――例えば、マルクトとキムラスカの戦争。

 

これらは全て、多くの人が死ぬような大きな出来事ばかりだ。

…それを黙って見ていられるほど、俺は冷徹にはなりきれない。自分で言うのもなんだが、甘い人間なのだ、俺は。

 

そんな俺が、何故この(ナルガの)姿でこの(アビスの)世界に転生したのか。

物語に介入する事で、その答えが見つかるような気がするのだ。

 

…もっとも、先の事を考えるとどうにも頭が痛くなってくる。

なかなかヘビーなイベントが多いし、ナルガ()というイレギュラーが存在する事によってどれほど『ゲーム』と『現実』の乖離が発生するかも全く予測できない。

まあ、預言(スコア)とか星の記憶とか歴史の修正力みたいな力とか色々あるし、ナルガ()の存在程度でそこまでズレが発生するとも思えないのだが。

 

それは、結局のところ今後の俺の行動次第、という事か。

 

 

 

…なら、とりあえず今は直近の行動を考える事にしようか。

 

直近で気になるのは、ライガクイーンのその後だ。

既に述べた通り、ライガクイーンがルーク達に敗北して死亡するのはあくまで()()()での話だ。現実味溢れるこの世界でも同じ事が起きる保証は無いし、死んだと思ったら実は生きてました、なんて事も十分にあり得る(実際に、ジェイドがやらかすのをゲームで見たし)。あるいは、ルーク達がライガクイーンに敗北する可能性も僅かながらある。

 

今後この森で生きていく可能性がある事も考えると、脅威となるものは確実に排除しておきたい。

仮に何かしらの理由で生きていたとしても、ルーク達と一戦交えた直後なら群れのライガもクイーン自身も消耗してるだろうし、絶好の襲撃チャンスになるのは間違い無い。

ライガの住処に寄るとなると、少し拠点の方向からは逸れてしまうが……まあ、いいだろう。俺自身、必要だと感じた時はどんな苦労も(いと)わない性格だしな。

 

 

…そう考えると、俺はどのタイミングで動き出せばいいんだ?

さっきは、ルークがジェイドを伴って巨木を離れたタイミングで移動すればいいと思っていたが…。

万が一ルーク達が敗北すれば、ここに戻ってくる者は誰も居なくなる。そうなれば、動き出すタイミングが分からなくなってしまう。

 

…まあ、あまりに帰りが遅いようなら、こちらから様子を見に行くとするか。

ルーク達に遭遇する危険は高まるが、ライガクイーンを仕留めるチャンスを逃すのは痛い。

 

とりあえず今は、ルーク達が無事に巨木へ戻ってくる事を祈りつつ様子を見る事にしよう。

 




読んで頂き、ありがとうございます。

…後半は何やら小難しい話になってしまいましたが、『俺』が今後取る行動を定義するうえで『俺」の信念を説明しなければならなかったためです。
まあ、『俺さんは何があっても生きたいんだ、そうなんだ』と思って頂ければ十分です。

では、次話もお楽しみに。

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