ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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英雄王、弁当を届ける

 

「ふー…我が宝物庫の片付けも終えた、茶で一服…む!」

ギルガメッシュは、頭にタオルを巻き、エプロンを着けた状態で、自身の宝物庫から現れた

しかし、キッチンに向かった先にあった物は

「白音が弁当を…忘れるだと……」

ギルガメッシュが朝5時半に起きて作り上げた弁当がそこにあったのだ

「どうするか…あっちで、お腹が空きました、とか言ってるかもしれん……」

ギルガメッシュは弁当箱を手に取り

「よし、届けに行ってやるか」

ギルガメッシュは、タオルとエプロンを外して玄関に向かう

「Zzz……」

「………はぁ…」

うたた寝する李書文を見て、ギルガメッシュはため息を吐いて車庫に向かう

車庫の扉を開けて、中に入るとそこは

「さて、どれに乗っていこうか……」

カーマニアが見たら、卒倒する様な車ばかりが止めてあった

これらの車は、ギルガメッシュが今の時代に合う物を探しまくって見つけた物ばかりである、しかし全て、値が張る物ばかりで

金持ちでも手が出しづらい車もある

ギルガメッシュが手袋をして触っている車はランボルギーニ社が五十周年記念で製作したスーパーカー『ヴェネーノ』である

「さてと……行くか!我が愛馬よ!」

愛馬では無くて、車なのだが、とあるアニメの世界では自身のMSを愛馬と言っている人もいるので気にしない様に

「フハハハハハ!」

6.5リットルV12エンジンの音を聞きながら、ギルガメッシュは出発した

 

ーーー

 

「…………ハッ!この音は!」

昼、一年のとあるクラスの一角でこの世に絶望した様な顔をしていた白音は顔をガバッとあげた、周りにいた生徒は驚きのあまりに椅子から転げ落ちたり、弁当を落としそうになる

「……持ってきてくれたんですね…」

白音は外を見ると、自身の父の様な存在である男が教師陣営に囲まれていた

 

〜数分後〜

 

「ぬぅ……話を聞かん教師共が、寛大な我だから許してやる…」

「すみません、白音さんの保護者と思えなくて……本当に…」

「……別に構わん、さっさと職務に戻れ!」

「は、はい!」

ギルガメッシュを囲んでいた教師達はその場から急いで立ち去る

「なあ、白音……」

「……何です?」

「我の作った弁当を美味しそうに食べてくれるのはありがたいが……もう少し、早く来てもらいたかったぞ」

「…取り押さえられた理由は、多分あれですよ」

白音はそう言うと、『ヴェネーノ』を指差す

「遠くから、爆音が聞こえてました……それとその格好」

白音はギルガメッシュの服装(Fate/zero)を見て

「言ってはいけないと思いますが……どう見ても、チンピラです」

「うぐ……」

白音の思いがけない一言に、ギルガメッシュは心にダメージを負う

「……そういえば、今日遅くなります」

「どうして?……ハッ!まさか!男か!男が出来たんだな!」

「……違います、呼び出されたんですよ」

呼び出し?とギルガメッシュは頭を捻る

「なんだ?悪さでもしたのか?」

「いえ、オカルト研究部にです」

オカルト研究部と聞いて、ギルガメッシュはさらに頭を捻る

「意味がわからんな、オカルト研究部は蝙蝠共の巣だろう?」

「その通りですね、分かりませんけど……とりあえずいってきます」

「うむ、わかった、なるべく早く帰って来るんだぞ」

ギルガメッシュはそう言って立ち上がる

「はい、それじゃ」

白音はそう言って、その場から立ち去り、ギルガメッシュはそれを見送り、自身の車に向かう

「む?…蝙蝠か?」

ギルガメッシュは気配を二つ感じる、どちらも蝙蝠で、男女だ

「すみません、少しお時間よろしいでしょうか」

ギルガメッシュの前に立った、蝙蝠の女はそう言った

「別に構わん……しかし」

ギルガメッシュは少し笑いながら

「後ろの男をどうにかしてくれ」

「えっ?」

蝙蝠の女の後ろでは

「すげえ……本物のヴェネーノだ…」

蝙蝠の男が、目をキラキラとさせてギルガメッシュの車を見ていたのだ





はい、最後に出てきたのは生徒会のメンバーです

先に生徒会と合わせてみようと思ってこうしました


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