ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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白猫の学園生活

 

 

「行ってきます」

「うむ、遅くならんようにな」

「呵々、ギルガメッシュも心配性だのぉ!」

「やかましい!」

白音は背中で男二人の喧騒を聞きながら、学校へ向かう

白音が通う学校は駒王学園と言って悪魔が数名程いる、あの男もいるがあの時から話しかけてこない、寧ろ目が合ったら殺気を放ってくる程だ、手を出して来ないから別に良いと思っている

白音はそちら側の世界に関わらない様にしている、関わったら碌な事が起きないからだ

最近は堕天使やはぐれ悪魔が入って来ているのに始末や捕縛もしない始末だ

白音は、校門をくぐると視線を感じ取る

「またですか……」

この学園に入学してからずっと監視されていた、生徒会とオカルト研究部に監視されているのだ

「………」

白音は無視していた、『縁が出来る』事があればの話だが、関わらない様にしている、関われば悪魔との関係を持つ事になってしまう

「はぁ……」

白音は溜息を吐いて、下駄箱向かった

 

ーーー

 

その頃、ギルガメッシュの屋敷では

 

「なあ、ギルガメッシュ」

「ん?」

ギルガメッシュと李書文は縁側で将棋を興じていた

「最近、鴉と群れから追いかけられる嫌われ者の蝙蝠が入って来たようだ」

「確かに、鴉は四匹で蝙蝠が一匹か?」

ギルガメッシュはそう言って、李書文の飛車の駒を取る

「む……しかし、ここは仮にも魔王の妹の領地だったのぉ」

李書文は、ギルガメッシュの銀将の駒を取る

「ほう……そうだが……王手」

ギルガメッシュのと金が、李書文の王将に狙いを付けた

「………魔王の妹の領地に来るかのぉ?普通は近寄りたくもないわい」

李書文の王将は、ギルガメッシュのと金を取った

「書文の負けだな……まあ、舐められている証拠だ、現に我や書文、白音に気づいていない時点でな」

ギルガメッシュの龍王が、李書文の王将を奪った

「またか……まあ、基本的には手出しをしないのだろう?」

李書文は将棋の結果に項垂れて、片付けを始める

「まあな、大事があるか、白音に何かない限り、手出しは無用という事になる」

「呵々、仕掛けてきたら始末しても構わんのだろ?」

「構わん、片付けもしてくれれば良い……」

ギルガメッシュはそう言って部屋に入っていった

 

ーーー

 

「遅くなります……迎えには来なくて良いです……はい」

白音は携帯で話をしていた、相手はギルガメッシュである

『本当に迎えに来なくて良いんだな?』

「何度も聞かなくて良いです…縁が出来た…それだけです」

白音がそう言って、その場を跳躍すると、白音がいた場所に斧が減り込む

『わかった……今日は何を食いたい?』

「麻婆豆腐です……それも特別に辛い物を…」

『……わかった』

白音は通話を切り、前の化物を見る

「さて、今日の夕飯は決まりましたので……始末します、縁を作ったのは貴女です……」

「やかましいぃぃぃ!早く私に食べられろぉぉ!」

化物の容姿は巨大な蜘蛛に女の上半身をつけたような醜い姿だった

「……」

白音は化物の攻撃をするりと足の動きのみで避けていく、それを挑発と受け取ったのか

「クソが!クソが!クソがァァァ!」

化物は自身の胸から強酸を出して、白音にかけようとするが

「………ふっ!」

白音は強く踏みつけた瞬間、地面を氷の様に滑り、化物の懐に入るとの同時に

「がっ!ぎゅ!げっ!がっ!ばぅ!」

化物の上半身を下から上に駆け上がる様に掌での打撃を加えていき

「はぁ〜……ふっ!」

「がっ……」

止めと言わんばかりの顔に拳を決める

化物は五臓六腑全てを破壊され、止めに顔の骨を砕かれた

いくら化物とは言え、死に絶えるだろう

白音はそれを一瞥して、またその場から消え去った

しかし、白音は気づいていなかったのだ、自身を見つめる赤い蝙蝠に





現在の白音の容姿はですね…

本来の姿と白音モードの時の間です、ナイスバディではないけど貧にゅ……げふんげふん、まあ普通ですね

因みに白音が使った技は

・震脚(しんきゃく)  八極拳独特の、攻撃の命中する瞬間に、地面を強く踏みつける発勁の用法。威力分だけ攻撃の威力を増すが、高い蹴りや跳躍技、投げ技には用いられない。

・活歩 (かつほ) 「震脚」を踏んだ後、地面を氷の上を滑走するように滑りながら移動、一瞬で間合いを詰めてしまう特殊な歩法。

・猛虎硬爬山(もうここうはざん) 八極拳の名手「李 書文」が、生涯好んで使ったとされる八極拳の絶技。掌による連続技で、相手の腕を駆け上がるごとく打ち込む技。

・冲捶 (ちゅうすい) 腰に構え、体を横に向けながら放つ威力重視の突き技。

上記の技を上からの順に使いました



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