ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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英雄王と猫又

 

ギルガメッシュが猫二匹をペットにして、二週間が経った

流石に黒猫と白猫の警戒が取れて、二匹は縁側に寝ていた

それに対してギルガメッシュは

「良し、これで完成だ……飾っておこう」

プラモデルを作っていた、飾っているのはギルガメッシュが1日3時間程の時間で1パーツずつ、組んで作り上げた物だ

「中々、良い物が出来たな」

ギルガメッシュは自身の力作を見てうなづく

「今度はコイツのパートナー機を作ろう」

ギルガメッシュは、カメラを取り出し撮影に取り掛かろうとした所

「スミマセ〜ン」

「むう、客か」

ギルガメッシュは玄関に向かうと、ゾロゾロと気配を感じる

(蝙蝠どもか…気配が漏れまくっているな)

「なんでしょうか」

「ここに黒猫と白猫は居ないかね?」

「知らん、早く帰ってくれないか?」

即答である

「ああ、嘘を吐いてんじゃねえだろうな」

「黙れ、我が知らんと言っているのだ、知る筈がなかろう、たかが猫如きで喚きおって」

「ああ?自分の主人が怪我を負わされてんだ、黙っていられるか!」

「猫に怪我を負わされた?ハッハッ!そんな多少の粗相も見逃せんのか」

ギルガメッシュがそう言うと、蝙蝠達から殺気が強くなるが

「どうかしたか?蝙蝠共」

ギルガメッシュからは金色のオーラが溢れ出す

「格上相手に、身の程知らずか?」

「くっ……」

「言う行為を間違えたな蝙蝠共」

「あ、ああぁ……」

目の前の蝙蝠達はその場をすぐに離れていった

「ふん、胸糞悪い」

ギルガメッシュも屋敷の中に入っていった

 

ーーー

 

朝、ギルガメッシュが目を覚ますと寝床の横に紙切れ一枚持った白髪の少女が座っていた

「お前は、白猫か」

「驚かないんですか?」

「知っていた事だからな、驚かんよ、黒猫はどうした?」

「これを……」

白髪の少女はギルガメッシュに紙を手渡す

「これは……そう言う事だったのか」

手渡された紙に書かれていたのは、黒猫と白猫の今の状況だった、両親が死に妹を守る為に悪魔になったが、妹まで眷属にしようとした、その為、怪我を負わせたが逃亡生活も限界になってきた、妹だけでも助けて欲しいと、姉の頼みが書かれていたのだ

「馬鹿が……ここにいれば助けてやったものの……」

ギルガメッシュは小さく呟いた

「君の名は?」

「……白音」

「白音…良い名前だ、我はギルガメッシュという、あと一人、常に門番をしている男がいるが、そいつは国に帰っていてな、また今度紹介しよう…と、どうしたんだ?」

「今、ギルガメッシュと言いましたか?」

「うむ、そう言ったが……」

「古代メソポタミアの王のギルガメッシュですか?」

「その通りだが…」

とギルガメッシュが肯定すると、白音はバタンと倒れる

「ん?どうした?大丈夫か!」

無理もない、普通はそんな人物と会うはずが無いのである、白音は名をギルガメッシュと分かった途端に極度の緊張状態となり気を失った

ギルガメッシュと白音の共同生活は、まず白音の介抱から始まった





えー、前回の言っていた題名と違います、訂正しておきました

ゴメンなさい

次回が英雄王の怒りです

次もよろしく

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