ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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訓練開始

 

「す、すみませんがよろしくお願いします……」

「うむ、アーシアからの頼みだ、手を貸してやる……アーシアも無意識ながら挑発していた様だしな……」

冥界グレモリー領の別荘に、リアス・グレモリーとその眷属、そして

「えっ?私は挑発してませんよ」

「……無意識って怖いですね」

ギルガメッシュと白音そしてアーシアが来ていた

「流石にアーシアに学園生活を謳歌させてもらっているんだ、我も恩を感じている」

「は、はい」

ギルガメッシュがそう言うと、リアスは縮こまりながら返答する

「我も一応、魔術や体術などを殆ど知っているからな……この十日間で一人でも不死程度を殺せるぐらいに仕立て上げてやる」

「え、ええ……」

リアスがギルガメッシュの言葉を聞いていると

「俺はこんな奴の手なんか借りない」

ギルガメッシュに殴りかかった竜牙がそこにいた

「竜牙、何を言ってるのかしら」

「部長、俺はこんな奴の手なんか絶対借りない……俺の方が……」

竜牙はブツブツと何かを言いながら、何処かへ去って行った

「すみません、ギルガメッシュ様」

「いや、構わん……それより始めよう」

こうして、リアス達には忘れられない十日間が始まったのだ

 

ーーー

 

「先ずは魔術関連からだ……リアス・グレモリーと姫島朱乃」

「はい」

「はい」

ギルガメッシュは二人を呼ぶと、こう言った

「突然だが……今出せる本気を我にぶつけろ」

そう言うと、二人は顔を強張らせる

「安心しろ、ちょっとの攻撃では全然効かん」

ギルガメッシュはニヤリと笑いながら、二人に言うと

「わかりました……朱乃、やるわよ」

「ええ、リアス」

二人はムッとした表情を浮かべて、魔力を溜め出した

「では、行きます!」

「うむ、来い!」

先ずはリアスからドス黒い魔力の球体が放たれる

「なる程……中級、いや……上級クラスならば深手を負う威力だが……」

ギルガメッシュは腕を組んだまま、球体を見つめる

「我に深手を負わせたければ、この千倍の威力を持って来い!」

カッと目を見開くと、ドス黒い魔力の球体は水の様に蒸発した

「そんな!……」

リアスはその場にへたり込む、余程自身があったのだろう

「次は私が……」

「来い!」

へたり込むリアスを尻目に、ギルガメッシュは朱乃の方を向くと、朱乃から雷撃が放たれるが

「ハァ!」

ギルガメッシュの声で雷撃は消える

「えっ?」

「ふむ……どちらも威力はある……だが」

ギルガメッシュは二人の攻撃を受けた後に言い放つ

「燃費が悪すぎる」

ギルガメッシュはそう言って、リアスの方を向く

「リアス・グレモリー、一発しか撃てないバズーカと数百発しか撃てないマシンガン……どちらが強い?」

「マシンガンです」

「その通りだ……そして姫島」

「はい」

「何故、バズーカは弱い?」

「避けられたら、何も出来ないからですか?」

「その通りだ、幾ら強くても魔力がなければ一緒だ」

ギルガメッシュは二人の返答に満足すると、自身の宝物庫から数十冊に及ぶ書物を取り出した

「「………………」」

リアスと朱乃は書物から溢れ出る魔力を感じて固まりながら、ギルガメッシュを見ていた

「これは……姫島………これは、リアス・グレモリー」

ギルガメッシュは淡々と数十冊を二つの山に分けていく

「ふむ……これで良いか、二人はこの書物の中身を読み学べ……そして実践しろ、魔力を増やす方法と様々な魔力の使い方が記された書物だ」

あ、それと、とギルガメッシュは宝物庫から緑色の草を大量に取り出す

「魔力が切れたら、これを食え」

それじゃ、と言ってギルガメッシュは一誠の元へ向かった

 

ーーー

 

「兵藤一誠、神器に意識を集中させろ」

「神器にですか?」

ギルガメッシュは一誠と共に坐禅を組んでいた

「そうだ、今回は神器内で訓練してもらう……九日間程だな」

「はぁ……」

実感が湧かないのだろうか?、一斉は首を傾げていた

「良し、話を切り上げて……やってみろ」

「は、はい……」

一誠は目を瞑り、瞑想に入ると

『ほう、今回の赤龍帝か』

赤いドラゴンが目の前に居た

「うわぁ!なんだ!」

「落ち着け、兵藤一誠」

「えっ!?ギルガメッシュさんまで……なんで!?」

 

数分後

 

「はぁ……落ち着きました」

「それは良かった」

『今回の主は落ち着きが無いな』

「そ、それでギルガメッシュさん?このドラゴンはなんなのでしょうか?」

落ち着きを取り戻した一誠はビクビクとドライグを指で指しながら、ギルガメッシュに問う

「ん?今回のお前の講師だ…名は赤龍帝ドライグだ……まあ兵藤一誠、お前の籠手の中に住んでいる天龍だ…」

「え……えぇぇぇぇ!」

「今回はドライグからドラゴンという物を学べ、以上だ……それと籠手は使用するな、この前渡した剣を使え」

それじゃ、と言ってギルガメッシュはその場から姿を消した

『それでは、行くぞ!宿主よ!』

「ウワァァァァ!」

一誠は足下に落ちていた金と宝石で出来た剣を拾い、ドライグから逃げる事にした

 

ーーー

 

「次は木場祐斗だったかな?」

「はい、よろしくお願いします」

「聞いた話だと、神器持ちらしいが……どういう神器か、見せてもらえるか?」

「わかりました」

ギルガメッシュら一誠の元から木場の元へ来ていた

「僕の神器は魔剣創造と言って……この様に魔剣を作れます」

木場の手に一本の魔剣が握られる、その時ギルガメッシュの脳裏にある言葉が過った

 

『行くぞ、英雄王ーーー武器の貯蔵は充分か?』

 

「………はっ!」

ギルガメッシュは自身が一瞬、一瞬と言っても二秒か三秒だが、一瞬呆けっとしてまう

「………魔剣創造ならば」

そう言うと、ギルガメッシュは自身の宝物庫から魔剣を一本取り出す

「そ、それは!」

「我が持つ魔剣の内の一本、これを創造してみろ」

「は、はい」

木場は魔剣を創造しようとするが

「出来ないか?」

「はい」

木場の手元には何も出てこなかった

「木場、お前は魔剣を創造する時に何を考える?」

「えっ?それは……」

木場はギルガメッシュの質問に答えれなかった

「木場、お前は魔剣を創造出来て当たり前と頭の中で思ってしまっているんだ……光を喰らう魔剣、風を纏う魔剣……これらにも何かしらの原典がある」

「木場、お前は魔剣の本質を捉えていないんだ」

「本質ですか……」

木場はギルガメッシュの言葉を聞き、考え込む

「この三本の魔剣を貸そう」

ギルガメッシュは三本の魔剣を取り出して地面に突き刺す

「この三本の魔剣を振るい、特性などを知って本質に近づいていけ」

「はい!」

ギルガメッシュはそう言って、次にアーシアの元へ向かった

 

ーーー

 

「アーシア、君に渡したい物がある」

「はい、なんでしょうか?」

ギルガメッシュはアーシアと自身の周りに強固な結界を貼る

「これだ、今は亡き■■■の遺品だ」

「こ、こんなのは私が持つ物じゃありません!」

「いや、我が持つべき物じゃなく、君が持つべきだ」

「でも……私は■■■■・■■■様の様に立派な信仰心を持っていません、それは■■■■・■■■様の様な心の持ち主が持つべき物です」

「それならば」

ギルガメッシュはとある物をアーシアの前に出した

「君が持つべきだ、それはこの■■■の魂が入ったこの■が言っている」

「…………でも」

アーシアが何かを言おうとした瞬間

「うおっ!」

ギルガメッシュの手からとある物が離れ、アーシアの足下に刺さった

「…………」

アーシアの足下に刺さったとある物は神々しい光を放つ、アーシアはとある物を見つめ、握った

「ッ!ツッッ〜〜!」

その瞬間、アーシアは頭を抑えた、すると

「光が収まっているだと?どういう事だ?」

宝物庫で輝き続けていたとある物は徐々に光を弱めて行き、そして

「収まった、それよりアーシア!大丈夫か?」

ギルガメッシュはアーシアの元へ近寄る

「はい、大丈夫です」

ニコリとアーシアは笑う

「ギルガメッシュさん、私決めました」

「……何を?」

アーシアはそう言うと、とある物を掴んだ

「私は■■■■・■■■様に誓います、私はこの品を守り抜く事を、そして彼女の名を貶める様な事をしない事を」

アーシアそう言って、ニコリと笑った





えー、こんな感じです

次は……特訓、後半ぐらいかな?

フェニックス戦は二話に分けようと思います

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