ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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不死鳥、現る

「白音、アーシアのサポート任せたぞ」

「……あれがあるから大丈夫じゃないですか?」

白音とギルガメッシュは制服を着てはしゃぐアーシアを見ながら呟く

「あれは……火や刃には弱いからな、頼んだぞ」

「わかりました、それでは行ってきます」

「遅くならない様に、気をつけるんだぞ」

ギルガメッシュはまだ気づいていなかった、アーシアに渡したあれが大惨事を招く事になるとは思っていなかった

 

ーーー

 

「アーシアさん、行きましょう」

「はい、白音さん」

放課後、二人はオカルト研究部の部室へ向かう、これは白音とリアスが決めた約束で不可解な事があったら話す・無くても顔だけでも見せるという約束をしていたのだ

二人は談笑しながら部室に向かっていると

「アーシアさん、気をつけてください」

「えっ?」

「凄い力を感じます…」

部室がある旧校舎の前で白音は立ち止まり、アーシアに警告する

「そういえば、ぞわぞわしますね…気をつけます」

アーシアはそう言うと、鞄から赤い布を取り出した

「鞄に入れてたんですね……」

「はい、私が持っていて良いのか……分からないんですけど……」

「……ギルさんが良いって言ったから良いんじゃないですか?」

二人はそう言うと、部室に向かう

「しかし、凄い力の正体は何なのでしょうか?」

「多分、上級悪魔です、それも魔王に近い力を持つ」

そう言って、白音は部屋に入りアーシアもそれに続く

「………」

「………」

二人は中に入ると、暗い雰囲気に包まれていた、頭を抱えてやたらとブラックな雰囲気を出すリアスと何かを知っているのか思い詰めた表情を浮かべる姫島朱乃と見た事ない銀髪のメイドが立っていた

「……あら?来ていたの?」

「今、来たところです…」

リアスは気がついたのか、二人に声をかける

「リアスさん、何かあったんですか?それとも体調が優れないとか?」

アーシアは暗い表情を浮かべるリアスを心配して声をかける

「ええ…でも大丈夫よ…ちょっと込み入った事情が出来ただけよ」

椅子に座ったまま、リアスはアーシアの問いに答える

「……話し相手ぐらいにはなりますよ?私もリアスさんにお世話になってますし……」

「………」

アーシアはリアスと会話をする横で白音は我関せずと朱乃が持ってきた紅茶を飲んでいた、するとリアスが急に口を開いた

「そうね…悩みの相談ぐらいして良いかもね」

「はい!何でも話して下さい!」

そう言うとリアスは話し始める、白音は面倒な事が起こらなければ良いけどと紅茶を飲みながら思っていた

 

ーーー

 

「はぁ!」

「ぬおッ!」

ギルガメッシュ宅の地下では、二人が戦っていた

某格闘漫画に出て来る闘技場の様な場所で戦うのは、方や李氏八極の開祖である李書文、それと古代メソポタミアの王 ギルガメッシュである

「はぁッ!」

「ぐぅぅ!」

そして、現在ギルガメッシュと李書文は組み手をしていた

組み手と言っても、常人がやりあったら、光の速さで仕留める事が出来る筈の二人の組み手だ、既に地面は焦げたり、壁に打撃で出来たであろう、穴が出来ていたりしていた

「フン!ハァ!」

「ガッ!」

そして、ギルガメッシュの蹴りが李書文の腹に決まり、李書文は吹き飛び壁に激突する

「ふぅ……我の勝ちだ」

「……相変わらず、強いの」

ギルガメッシュが呟くと李書文は瓦礫の中から何事も無かったかの如く起き上がる

「組み手でここまでやる事はないのだが」

「ふん、途中から愉しくなって本気を出してきた奴が何をほざくか」

そう言うと、二人は笑う

「……しかし、荒れ果てたのぉ……」

「さて、直すぞ」

そう言うと、二人は壁や地面の補修を始めた

 

ーーー

 

「と言う訳なのよ…」

「そうだったんですか…」

オカルト研究部の部室はお通夜の様に雰囲気が暗かった

アーシアはリアスの話を聞いて、考えていた

すると、

「失礼します!って、アーシアさんと白音さん?って昨日の人!」

入って来た瞬間、兵藤一誠と木場祐斗だ、静かに入った木場と対象的に一誠は煩かった

「そう言えば、部長、昨日の事何ですけど……」

一誠がそう言うと

「まだ、イッセーには話してなかったわね、実は……」

リアスがそう言うと共に、魔法陣が光る

「……フェニックス」

白音の呟きと赤い炎と共に現れたのは

 

「ふぅ……会いに来たぜ、愛しのリアス」

 

時代遅れのホストの様な格好をした男だった




はい!ここでストップ!

感想欄がライザーの身を気遣うコメントだらけで笑えましたwww

アーシアの装備はこちら

・赤い布
・???

になります

赤い布はわかる方はいらっしゃると思います、もう一つは……なんでしょうね?

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