ギルガメッシュになった男   作:狂った機械人形

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英雄王、悪魔を罰する

「てめえええ!」

「……ふんっ!」

「ガハッ!」

「なんだ、此奴は?っと兵藤一誠か?」

ギルガメッシュは倒れている紫色の髪の男を一瞥すると一誠の方を向く

「俺に大金を渡してくれた人ですよね?」

「その通りだ」

ギルガメッシュと一誠は話し始めると

「イッセェェェェ!どけェェェェ!」

紫色の髪の男が此方に突っ込んでくる

「お、おい!竜牙!落ち着けって!」

突っ込んで来た紫色の髪の男を一誠は羽交い締めの要領で抑えるが

「離せェェ!」

「ガフッ!」

紫色の髪の男は一誠に肘を入れ、引き離し殴りかかる

「オラァ!」

竜牙と呼ばれた男はギルガメッシュに殴りかかるが

「…………」

ギルガメッシュはそれを避けると、カウンターの要領で竜牙を殴り吹っ飛ばす

「クソが……踏み台転生者風情が…調子こいてんじゃねえぞォ!…」

竜牙は立ち上がり、殴りかかるとすると

「竜牙てめえ……さっきから何をやってんだよ!この人が何をしたっていうんだよ!」

一誠がギルガメッシュの前に立ちはだかった、片手に赤い籠手を着けてだ

「一誠!どきやがれ!その似非野郎を俺は潰す!」

「さっきから失礼だろ!何だよ、似非野郎って!」

一誠は竜牙に言葉をかけ続けるが

「うるせえ!どけやがれ!」

「ガッ!」

竜牙は一誠を殴る

「雑魚が、出てきてんじゃねえぞ!」

「ッ!」

その言葉で一誠の動きが止まる、一誠に力が無い事はギルガメッシュも知っていた、勿論、彼も知っていたのだろう

「さっさっと!退けッ!」

その瞬間、竜牙の顔面に赤い籠手を着けた手がめり込んだ

 

ーーー

 

「はい……会長、早めに連れて来てください…」

白音は何処かに電話していた、話がついたのか、携帯を電源を落としてポケットに入れた

「白音、電話は終わったかの?」

「はい、飛んで来ると思います」

「呵々、そうだろうよ、逆にのんびり来たら、笑えるわ」

李書文は笑いながら、白音は話す

「ええ、師匠の言う通りですね……」

「あの……何処に連絡を?」

二人の会話にアーシアが加わる

「生徒会に電話をかけました」

「生徒会?」

「ええと……」

白音はどう説明すれば良いのか迷っていると

「ほう、覚醒したようじゃの……素晴らしき龍のオーラじゃ」

李書文がそう話した

 

ーーー

 

「ガッ…一誠、てめえ…」

「おい……もういっぺん言ってみろ……」

「あっ?」

「雑魚と言ってみろよ!」

『Boost!Boost!』

「ガッ!」

竜牙は殴られるが、動きを止めたままだ、まだ殴られた事を理解していないのだろうか

「ほう?怒りで覚醒するか……ドライグ」

ギルガメッシュはポツリと呟く、ギルガメッシュの視線は一誠が着けた籠手を見ていた

「好き放題殴ってんじゃねえぞ!雑魚がァ!」

竜牙はそう言って殴りかかった瞬間

『explosion!』

「ダラァァァァ!」

「ガブァ!」

倍加された拳は飛びかかってきた竜牙の腹に決まり、壁に激突する

「はぁ……はぁ……ったく、何がなんだか……」

「良い戦いだった、兵藤一誠」

「あ、はい……所で……」

一誠がそう言った瞬間、魔法陣が展開され、ソーナ・シトリーと匙、そして三人がいた

「匙、兵藤君の治療を」

「会長、あっちは?」

「後回しにして下さい」

「わかりました!おい!兵藤!」

「あれ?ここに何で、匙が?」

「んなこたぁどうでもいいんだよ!ってお前の腕に着いてる籠手カッケェ!」

二人が迅速に行動する中

「………」

「………」

ギルガメッシュと紅髪の女性、ギルガメッシュは彼女を見ているだけだが、紅髪の女性は冷や汗垂れ流しでその場に正座していた、同じく後ろに立つ二人も冷や汗垂れ流しである

「何故、正座だ?」

「いえ、その」

紅髪の女性は舌が回らないのか、たどたどしく喋る、どうやら竜牙の上司らしい

「……貴様がリアス・グレモリーか?」

「そ、そうです……」

「後ろにいる二人も眷属……兵藤一誠も眷属か?」

「は、はい」

「で?あそこにいる……塵芥も眷属か?」

「はい……」

ギルガメッシュは聞くと、一誠の元へ歩く

「リアス・グレモリー」

ギルガメッシュが呼ぶとリアス・グレモリーと呼ばれた女性はビクッとなっていた、まるでシャイターンの腕で心臓を掴まれた様にだ

「今日の我の機嫌は良い、悪魔にペナルティは与えん……何故なら我が解決した事では無く、兵藤一誠が解決した事なのだから」

「…………」

ギルガメッシュの言葉をリアスは黙って聞く

「しかし……だ、我に刃向かう者は毛一本すら残さん、あそこの塵芥を消し飛ばしてやりたいが、そんな手間もかけたくはない」

「その代わり、貴様から罰を与えろ」

「わ、私がですか?」

「その通りだ、赤の他人の我からの罰では無く、主であるリアス・グレモリー…お前からの罰の方が効果的だからな」

「わ、わかりました…」

「判断を間違うなよ……間違えた瞬間に冥界が消し去ると思え」

ギルガメッシュはそう言うと、一誠の方を向く

「兵藤一誠」

「は、はい!」

「感謝する、塵芥に触れたくは無かったからな」

「は、はぁ……」

「兵藤一誠、お前は自分が弱いと思うか?」

「……はい」

一誠はうなづく、するとギルガメッシュは

「なら良い、それが一番だ、弱さを忘れるなよ」

「わかりました……所で、何者です…」

「あっそうだ、忘れていた一誠、これをやろう」

ギルガメッシュは王の財宝から金と宝石で出来た短剣を取り出す

「これは我を守った礼だ、扱ってくれ」

「えっ、ちょ……」

ギルガメッシュは立ち上がると

「さてと……書文、白音、アーシア帰るぞ」

そう言って、立ち去っていった

 

ーーー

 

その後、リアス・グレモリーは木佐竜牙に戦車の力の封印と領地没収をした、しかしギルガメッシュは新たな危機に直面仕掛けていた

「学校に通ってみたい?」

「はい!白音さんに聞いて見て行きたくなりました!」

そう、アーシアが学校に通いたいらしく、ギルガメッシュに言ってきたのだ、ギルガメッシュは考えた末にソーナ・シトリーに連絡を取り許可を取った

 

しかし、ギルガメッシュは気づいてなかった

 

アーシア・アルジェントが次の火種になる事を





はい、次からは焼き鳥です

次回まで、お待ち下さい

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