艦隊これくしょん~明かされぬ物語~   作:kokonoSP

1 / 12
どうも皆様、ココノと申します。

これから書く事はあらすじでも書いていますので、そちらを読んだという方は本文まで飛んでくれても構いません。

このお話はぶっちゃけてしまうと"息抜き"に書いている物語ですので、更新不定期、もしかしたら更新しないまま終わってしまうかもしれません。

そんな不真面目な私ですが、ここで変に取り繕うような事はしたくないので正直に書かさせていただきました。

そんなお話でも構わないという方は、私の思い描く艦これの世界を少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

ではどうぞ!


プロローグ

 ~プロローグ~ No.000 『終わった後の始まり』

 

 

 ザザーーー………

 ザザーン!

 

 港から聞こえる波の音。

 ここはそれ以外、聞こえる音は何もない。

 カモメの一羽も飛んではいない。

 ここは日本列島から結構離れた人工島。

 一番近い島は父島ぐらいなもの。

 

 そう………今、私がいるのは鎮守府"だった"島に来ている。

 西暦2214年、地球の覇者として君臨していた人間が突如として海から現れた深海棲艦(しんかいせいかん)という未知なる生き物の出現で陸地にしがみつくしかなくなった。

 一時は人類の滅亡さえも危ぶまれた。

 しかし西暦2414年と、深海棲艦が現れてからちょうど200年の月日が経った頃、人類は深海棲艦を"事実上滅ぼす事"に成功したのだ。

 

 それから更に100年ほどの月日が流れた現在、西暦2562年8月4日。

 つまり今日、私こと『星野 風海(ほしの ふうみ)』はこの鎮守府に一人で立ち寄ったのです。

 

 

 鎮守府の正式名称は『カナリア鎮守府』

 

 

 とても可愛らしい名前の鎮守府です。

 しかし、その名前の由来はとても残酷。

 カナリアは炭鉱などの毒ガス検知に用いられるのをご存知ですか?

 場所によってメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として使用されている鳥なのです。

 つまり、この鎮守府は深海棲艦が攻めてきた時の日本へ警報を知らせる為だけに作られた人工島。

 最前線の鎮守府ではありませんが、それなりに多くの深海棲艦が集まる海域、提督さん達にとってはまさに『死の鎮守府』という事なのです。

 

コツ……コツ……

 

 鎮守府の建物内に入る。

 玄関入口のロビーは広々としており、戦時中に急いでもぶつからない……ゆとりある設計になっている。

 

「……ここに来るのも久しぶり…なのです」

 

 そのまま歩いて奥に入ってゆく。

 2階に上がる階段には鎖が掛けられており、ちょうど垂れ下がっている中央には《!!老朽化により危険!!》と書かれた看板が掛かっている。

 しかし、その警告を無視して跨ぎ階段を登ってゆく。

 2階に上がり、迷うことなく右側を進む。

 そちらに司令執務室がある。

 階段を上り、右に進んで直ぐにある扉を開け、作った意味があるのか分からない程に短い廊下を数歩で歩き終え……目の前にある扉の前で立ち止まる。

 

コンコン

 

「失礼します、なのです」

 

 ここに居た時からの決まり事。

 司令執務室に入る時だけは必ずノックを忘れない。

 中に入ると、窓ガラスは割れに割れ、机も足が折れて斜めに傾いている。

 その様子に悲しくなるが、直ぐにその横にあるナンバーロック式の扉へ移動した。

 例え鎮守府という存在が過去のモノになってもここのセキュリティは健在だった。。

 ナンバープレートの上は埃が積もっているけれど、その埃をどけると時間が経っていると思えないほど真新しいかの様にプレートが光っている。

 

ピッ…ピッ…ピッ……ピーーーーー!ガチャン!!

 

 数字を打ち込みロックを解除する。

 ドアノブに手をかけ、渾身の力でノブを水平の状態から反時計回りに回して垂直にする。

 そして重たいドアを開けると、光景だけで言うならただの書斎。

 だがそこには未だに歴史の表舞台に出すことが出来ない資料の山だ。

 

 私はそれらには興味がない。

 あるのはただ一冊だけ。

 部屋の中央に置かれた台座に乗っている巨大な本だ。

 その本には深海棲艦が現れてから、人類を守らんと奮闘した英雄の名前と没日、階級などが記されている。

 ペラッペラッと一枚一枚めくってゆく。

 そこには本物の歴代英雄から、表に出せぬ悪事に手を染めて上位階級へ登った愚者まで様々だ。

 そして、その中で唯一"名前に赤線が引かれた"二人の名前を見つけ出した。

 そのページを開いたまま、私は海軍式の肘を前にだした敬礼を取る。

 

「お久しぶりなのです!星影提督!凪風司令官!」

 

 私こと星野 風海、旧名『特型駆逐艦 暁型四番 電』は斜線の引かれた名前の二人に呟いた。

 そこに記されていた名は

 

 

 

 

 

 

 

 姓に『星影(ほしかげ)』・『凪風(なぎかぜ)』、どちらも名は《不明》

 どちらも殉職と記され、二階級特進で上級大佐

 

「お二人が居ないと寂しいですが、電はもう少しこちらで頑張るのです。もう少し待っていて欲しいのです」

 

 そして星野は黙祷し、過去の思い出に馳せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう……これから始まるのはそんな二人がまだ生きていた時代。

 星野がまだ駆逐艦『電』でいた頃のお話である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~プロローグ~ No.000  ━━━━END━━━━




プロローグという事で短めに纏めた結果、約1800文字。

oh……短すぎたかもしれん。

ま、まぁプロローグだし!これからが本番だし!

………じ、自信ねぇぇぇぇ

書き方が下手なのは許してください、なんでもはしませんけど!

ここでもちょっとした会話形式でやるのもいいかもしれないな~

候補には入れとこう、そうしよう。

それでは皆様!今回はこれくらいにてadjö~~(アジュー)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。