カードキャプターさくら&リリカルなのはA's〜Love in their hearts〜 作:1202155@
さぁさぁ、『さくらとヴォルケルリッター編』最後の話となります!どうぞご覧ください!
時空管理局の艦船・アースラでは、『第76管理外世界』通称を地球で起こった結界反応と小規模な戦闘反応を感知し、それについて、情報を集めている最中だった。
「ここから一番近い中継ステーションは?」
「第66管理世界にありますが、そこは先頃の襲撃次元の際、破壊されたままです!」
「ッ!エィミィッ!、結界の分析は?」
艦長不在の中、スタッフ達に指示を出すのは、クロノ・ハラオウン執務官だった。彼は、的確に情報の一つ一つをスタッフに確認していく。しかし、予想も予測もしていない、管理外世界への襲撃に各スタッフも、大慌てで現地の状況を把握しようとしていた。
(中継ステーションが行きていれば……ッ!」
中継ステーションとは、精密な座標入力の面倒さと魔力消費の大きい、長距離転送魔法の面倒くささを防ぐために、各管理世界に設けられた転送中継ステーションの略称である。これがあるおかげで、管理局の武装隊は、艦船よりも武装隊員を早く転送出来るのだが、先日の基地襲撃事件によって、現在のアースラの位置から最も近く、地球へと中継してくれるステーションが破壊されてしまっているため、使用不可になっているのだ。
(なのは……フェイト……)
地球には現在、彼の妹分ともいえる存在の一般人が二人住んでいる。彼女らと襲撃者と戦っている可能性は高い。クロノとしては、執務官の権限を行使して、現場に駆け付けたかったが、指揮官が不在になるのは流石に不味いと判断し、その衝動を抑え、艦長席に座って指示を出していた。
「艦長、直通メッセージが来てます」
「そんな状況じゃないと、突っぱねておいてくれ」
デッキ下部の管制室から通信が入り、それを後回しにしようとするクロノ。だが、すぐにそのクロノに対してメッセージを送ってきた本人の声がブリッヂ全体に響き渡った、
《固いこと言うなよ……クロノ。長い付き合いなんだからさぁ》
《ッ!その声は、想也か!》
独特の優しい声色はクロノには懐かしく聞こえた。士官学校時代の同期で、執務官になるまでは共に魔法の腕を磨いた親友だからだ。同時に、妹分の魔法の訓練を考えて貰った人物でもある。
だが、そんな人物といえど、流石に任務中の私語は許せない。
「悪いな。いくら、君といえど、任務中なんだ。プライベートな内容は避けて貰えるとー
「結界消失!反応……消失!」
そんなやりとりをしている間に結界は消滅してしまう。
「逃がさないよぉ〜!反応追跡!」
「「ハイッ!」」
エイミィの号令で追跡が始まる。
クロノは想也を無視して、現地へ送ろうとした武装隊に指示を出そうとする。だが、その声を制して、想也がクロノが今一番望んでいることについて述べた。
「武装隊はーー
「クロノ、僕は今しがた、犯人グループと交戦してた」
「なんだって!?といか、君は地球にいるのか!?」
「あぁ。使用魔法についても粗方、検討はついてる。犯人の構成も……な」
それを聞いてクロノは彼が連絡してきた理由を理解すると同時に、彼の要求も理解できた。
(僕にそっちに降りてこい……ということか……なるほど……)
「想也、詳しい話は現地で聞きたい。今から其方に向かう。指定はあるか?」
「言わんでもわかったか。あぁ。この家に来てくれ。そこで詳しい話をしよう」
クロノはそれを聞いて頷くと、通信を切り、武装隊に指示を出した。
「武装隊は第2種戦闘配備。追跡班はいつでも出れるようにしておいてくれ。エイミィ、臨時の指揮を頼む」
「オッケー!クロノ君!任せて!」
艦長席からそう指示を出せば、打てば響くように、エイミィの元気な声が聞こえてきた。顔はこちらを向かず、サムズアップのみを見せてくる。
「僕は現地に降りて、嘱託魔導師に確認を取ってくる。何かあれば連絡してくれ」
「わかりました」
そう言い残すと、クロノは長距離転送を行った。その姿は一瞬にして、消えてしまった。
底一面が水面となり、そこに生える無数の水仙。それ以外は、何もない漆黒の空間。そこに一人の少女が迷い込んでいた。純白のドレスを身にまとい、トレードヘアのツーサイドアップでは無く、髪を下ろした状態の高町なのはだった。
「ここは……」
唯一光るように咲く水仙を頼りに、水の上を歩くなのは。すると、自分以外にもう一人人間がいることに気づいた。近づいてみると、少女だった。その少女は三つ編みにした髪を頭の後ろで二つにくくり、団子にしていた。
「……あれ?貴女は誰?」
「あ、えっと、私、高町なのはって言うの!聖祥大学付属小学校の四年生です!」
そう名乗ると、少女は優しく微笑んで名乗った。
「私は日ノ月空。陰陽師をやってるの」
「陰陽師……?」
聞き及んだことのない職業になのはが首を傾げると、少女は苦笑しながら、その仕事内容を教えた。
「悪霊とかを除霊したり、お清めをしたり……祈祷したり。神主さんとかと同じかな」
「そうなんですか……ところでここは?」
なのはが最もたる疑問を投げかけると、少女は悲しげな笑みでこの空間について説明した。
「ここは……そうね、異世界、精神世界、別次元……解釈する人の自由な判断によって、有り様や見えるものが変わって見える、そんな場所よ」
「?見える世界が違う……?私には水の上に降り立ってて、その下にはお花が咲いてるように見えるんですけど……」
目に映る光景を説明すると、少女は薄く笑って、なのはの頭を撫でた。
「そう……私にはここが、曼珠沙華でいっぱいに見えるのよ。笑っちゃうけどね」
そう言って、可笑しそうに目を細めて笑うと、少女は一枚の手紙をなのはに渡した。
「これを……あなたが目を覚まして、一番目に見た人に渡して」
「え……?でも、ここは夢の中……」
「大丈夫。この手紙は特別製なの。それじゃ」
そう言い残して消える少女。なのはは、待って!、と声をかけ、その手を伸ばすが、そこで夢は途切れた。
ハッと目を覚ますと目の前には白い天井が広がっていた。
「知らない天井なの……」
なのはは、布団から起き上がり、服装を確認する。服装はバリアジャケットを着る前の服装そのままだった。
(あれ?えっと……私は確か……)
記憶を辿り、自分がここに寝ていた理由を模索するなのは。だが、少年に助けられてからの記憶が消えてしまったかのように途切れており、それ以降は何も思い出せない。
(んー……わからない。どうしたらいいの……)
自分が寝ている場所もわからないため、安易に動くわけにもいかず、途方に暮れていると、突然、目の前の部屋の入り口のドアが開いた。
「起きたみたいだね。具合はどう?」
水盆をトレーに乗せたものを持った少年がドアを開けながらやって来た。
「専門家の見立てではない、医者の真似事する、僕の見立てだと、リンカーコアが通常時よりも収縮してるのと、身体の一部に打撲があるから、暫くは魔法の使用が禁止なのと、無理な空戦、陸戦は禁物かな?」
そう言うと、なのはの横に来た少年は、なのはにカップを渡した。
「飲むといいよ。ハニーミルクティー。暖まるし、落ち着くよ」
「ありがとうございます。頂きます!」
なのはは躊躇わず、それを受け取ると、自分の手には少し大きいカップに口をつけ、ハニーミルクティーを啜った。仄かなハチミツの香りとミルクティーの優しい甘みが口に広がった。
「君が高町なのはちゃん、かな?」
「はい……あなたは……?」
「僕は立花想也。よろしくね」
そう名乗ると、想也はなのはの隣に椅子を持ってきて座った。なのはは、彼に何故、自分がここで寝ているのかを訊ねると、彼は頷いてから、経緯を説明した。
その経緯を聞いて、なのはは、自分の胸に手を当てる。それは、魔力を奪われなくて良かったこと、自分が今ここにいることの両方の事実に安堵したからだ。
「管理局には連絡しておいた。後すこししたら来るはずさ」
「管理局の方とお知り合いなんですか?」
「知り合いと言うか……これでも管理局に所属しているんだ。……嘱託魔導師だけども」
そう恥ずかしそうに頭を掻き、笑いながらそういう彼を見て、なのはは親近感を覚えた。その時、想也が突然顔を上げた。何かに気づいたようだった。
「来たみたいだな……出迎えるとしますか……」
ゆっくり立ち上がると、何事か理解できないなのはを置いて、想也は部屋を出て行った。
街頭と外灯に照らされた住宅地の中に、突如としてミッドチルダ式の魔法陣が現れた。その中心に現れたのは、ユーノス・クライアとクロノ・ハラオウンの二人だ。彼らは長距離転送を交互に繰り返し、漸くここに辿り着いたのだ。
「はぁっ…………はぁ……本局からここまで、本来のルートよりも遠い、連続長距離転送用のルートを通って来たが……中々、疲れるな」
「そりゃそうだよ……本来は、5人から7人体制で行うのを僕ら2人だけでやってきたんだから……嫌でも魔力はギリギリになるって」
彼らが疲れている理由はユーノが述べた通りだ。長距離転送は元来、緊急用に考えられた転送方法だ。故に、魔力消費を度外視した術式が組み込まれている。そして、それは上で述べたように、小隊のような人数で行うことを前提とした上で使うようになっている。それ故に2人だけで長距離転送は魔力に自信のある二人だからこそ出来たのだ。
「さて……彼女たちはどこに……」
そうつぶやいて、ドアを開けようよすると、突然、目の前の家のドアが開いた。そこから顔を覗かせたのは、1人の少年。それを見て、クロノは懐かしむように笑みを浮かべた。
「やぁ、久しぶりだな。想也。元気そうでなによりだ」
顔を覗かせた少年にそう声をかけると、少年は家から外に出て、クロノの元に歩み寄った。
「ああ。久しぶりクロノ。相変わらず、背は小さいんだね」
「煩いぞ。そう言う君は、また身長が伸びたみたいだな。羨ましい限りだ」
お互いにそう罵り合うと、握手を交わした。数年ぶりに直接会った友人同士、罵り合いで旧交を温めると、真面目な表情に戻る。
「中にいるのは、協力者3名と嘱託魔導師1人。内2名は今現在、簡易的な怪我の治療を済ませて、ベッドに寝かせてる。意識も回復してるし、話しもしっかり出来るから、何の問題も無い……とは思うけど」
「そうか。わかった。詳しい話は聞けそうか?」
「あぁ。それなら大丈夫。ここは僕の家じゃないけど、入りなよ」
「その発言はどうなんだ……?」
クロノはツッコミを入れながら、家の中に上がった。玄関はミッドチルダにある平均的な住宅と変わらないことに、多少驚きながらも、靴を履いたまま、上がろうとする。
「待って!クロノ!」
ユーノが彼の肩を掴んで、それを引き留めた。クロノは少し驚いた表情で、疑問を口にした。
「どうした?フェレット擬き。何か驚いたことでもー
「このまま、お前が恥をかいてもいいなら、存分に僕を使い魔扱いしろよ」
指を指した方向を見ると、そこには綺麗に揃えられた靴が玄関に並べられていた。それに気づいたクロノは顔を紅くしながら、靴を脱いで、それを揃えた。
リビングに着くと、そこには治癒魔法をかけられながら座る、なのはとフェイト、その横で必死の形相で治癒魔法をかける想也。その横で並んで座る二人の見知らぬ少年少女が二人。その隣では空飛ぶぬいぐるみと翼の生えた人間……翼人が立っていた。
「想也、君は相変わらず、色んな人を巻き込むようだが……まぁいい。今回ばかりは感謝する」
「……お、おう……」
「ユーノ、彼奴はそろそろ限界だ。話せなくなると困るから、治癒魔法を変わってやってくれ」
ユーノにそう指示を出すと、彼は頷き、想也と術式の引き継ぎを行った。
想也がクロノの隣に座ったところで、クロノは話を切り出した。
「時空管理局執務官のクロノ・ハラオウンだ。今回起きた、魔導師襲撃事件の担当者でもある」
空間投影ディスプレイに自身の名刺を提示すると、少年少女とぬいぐるみが驚いたような声をあげた。
「早速だが、事件の経緯と君達のことについて聞きたいんだが……構わないだろうか?」
そう訊ねると、少年が訝しんだ表情で問いかけてきた。
「事件のことについてはわかる。だが、俺たちのことについて、教える必要があるのか?」
「クロウの末裔の言う通りだ。我々のことを話したとして、理解できるとは到底思えんが……」
「小狼くん!月さん!」
「お前らの言うことも、よーわかるんやけど、もーちょい、柔らかくいかなあかんでー」
少年に賛同する、月と呼ばれた翼人。それを嗜める、少女とぬいぐるみ。クロノは想也に目を向ける。彼はその光景を呆れと楽しさの入り混じった不思議な表情で眺めている。やがて、ため息をつくと、一人一人、紹介し始めた。
「そこの可愛いしっかり者、だけど、おっちょこちょいの天然さんが、史上最強の魔術師、クロウ・リードから認められた、木之本桜ちゃん」
「ほぇ!?あ、あの、木之本桜です!」
慌てた様子で挨拶するさくら。その可愛さにクロノは思わず、キュンと来てしまい、胸を抑えると同時に、顔を赤らめる。
(はうっ!こ、こここ、この可愛いさは……)
「んで、その隣は、中国の導師の家系の長男坊。李小狼くん」
「っておい!?何勝手に紹介してんだ!?」
「まぁまぁまぁ。落ち着けって。とりあえず、これ食べて黙っとけ」
「ムゴッ!モガゴッ!?」
そう言って、文句を言う小狼に想也が麩菓子(超長い)を突っ込み、黙らせる。それを見て、クロノが苦笑いを浮かべた。
「相変わらず……君はめんどくさくなりそうになると、その人の口に麩菓子を突っ込むんだな……」
「まぁ、黙らせるのが一番いいし。それに、麩菓子美味しいし」
にこやかにそう言って、どこからか取り出した麩菓子を齧る想也。その後で残りの2人を纏めて紹介する。その際、纏めて紹介されて不服を申し立てたぬいぐるみことケルベロスだったが、麩菓子をその口に突っ込まれ、鎮圧された。
「んで、事件の経緯についてだけど……なのはちゃんのほうが知ってるから……なのはちゃん、話してくれるかい?」
「はい……それじゃ……」
なのはははっきりした声で、話し始めた。ほの内容一つ一つをS2Uに記録していった。その途中、フェイトも話を交えながら。クロノはその激戦の様相を聞いて、ため息をついた。それは呆れでは無く、よく無事に帰ってこれた、という安堵からのため息だ。
「ふぅ……全く……相手が殺しに来ていたら死んでいただろうに……それを差し引いても、想也とそこの少年達が助けてくれたから、治癒魔法で治る程度で済んだんだ。これからは、真っ向勝負では無く、逃げの闘いを覚えて貰いたいものだが……」
「ごめんなさい……クロノくん」
「ごめん。クロノ。なのはが危ないってわかったら、いてもたってもいられなくて……」
クロノが2人に対して怒ると、彼女らはしゅんと、小さくなって、謝った。それを見て、まったく、といってため息をつく。その表情は優しい表情をしていた。
「助けてくれたのは感謝する。事件解決後に協力者の二人には謝礼金を渡せるように申請をしておく。それから、なのはには、治療に掛かるはずだったお金と、謝礼金を纏めて渡せるようにする」
そう言って、ディスプレイに3人に渡そうとくる金額を見せるクロノ。それを見て、3人は目を丸くし、受け取りを拒否した。
「え!?私達は何も……」
「そうだ。特にこれといって何も出来たわけじゃない。だから、これだけのお金を貰うわけには……な」
「そうだよ!前みたいには流石に……」
そう言う三人だったが、クロノは首を横に振った。その理由を想也が話す」
「これには、お礼の意味ともう一つ理由がある。『管理局の仕事に関係ない奴が首を突っ込むな』……っていう、大人の黒い暗黙の了解ってやつだね。ま、僕としては、関わってほしいけどさ。
どういうことだ?とクロノがポカーンと口を開けて、首をかしげる。想也は諭すように話し始めた。
「いいかい?クロノ。確かに彼女らは被害者だ。でも、恐らく自分達の襲われた理由を知りたいはずだ。……なのはちゃんの場合は、無理やりでも関わろうと思うだろうね。いい意味でも悪い意味でも真っ直ぐだから」
それを聞いてなのはは顔を紅くして俯く。それを気にせず、想也は話を続ける。
「そして、こいつら……少年少女ラブラブコンビはだ……否が応でも関わることになると思う」
「どうしてそう言い切れるんだ?」
「ん……?感だよ、感」
さも当然といった風に、自信を持ってそう言う想也。クロノとユーノ、小狼、なのは、フェイト、月がずっこける。そんな中、さくらはふふっ、と笑って想也の言葉の後に話した。
「『この世に偶然は無い。あるのは必然のみ』……だよね?」
「あぁ。そうさ。それに、人手は多いほうがいいだろ?クロノ・ハラオウン執務官?」
「それは……そうだが……」
「実力は買うよ。特に、少年少女ラブラブコンビは」
期待の篭った目で想也が2人を見た。それを見てクロノは、なるほど、と納得したような、呆れたように頷くと、わかった、と言って、言葉を続けた。
「お前がそこまで言うなら……民間協力者として協力を要請する。手続きに一週間ほど時間が掛かる。想也、その一週間以内に、一度そこのフェレットもどー
「クーローノー?麩菓子食わされたいか?」
「ごほん……すまん。ユーノと、なのは、フェイト、それから2人をつれて、本局に来てくれ。よろしく頼む」
そう言うと、クロノは立ち上がった。と同時に、そうだ、と言って、なのはとフェイトに手を差し出した。
「君達のデバイスを一度、オーバーホールしておきたい。渡してくれると助かるんだが……」
「あ、それなら……はい」
「クロノ、2人をよろしくね」
レイジングハートとバルディッシュを2人はクロノに渡した。クロノはそれをポケットに入れると、ユーノと共に転送ゲートを開く。
「想也……また会おう」
「おう。またな」
クロノは言いたいことを飲み込んで、挨拶を交わした。想也は笑顔でそれを見送った。
クロノ達の去ったリビングでは、挨拶を交わしていた。そのあとは小狼以外の女子三人が姦しく、話していた。
「そうなの!まだ、魔法使って半年なんだー!さくらちゃんは?」
「うーん……一年くらいかな?」
「えっと……私は、もう、5年くらいかな?」
1人残された小狼は月に対してこう呟いた。
「俺、女の子やっぱり苦手だわ」
と……
ー次章予告ー
【折られた……翼】
「レイジングハート……このあいだの闘いでここまで……」
「ごめんね、バルディッシュ」
【暗躍する……悪】
「まさか……あの子が生きていたなんて……斬られた腕の仮を返さないと……」
「同じ魂を持つものか……ふむ。クロウ・リードの加護があるのか……干渉も見ることも出来ん……」
「お兄様……うっふふふ!」
「李家を影で支えてきたのは……私達、王家だ!」
【沸騰する、恋の炎】
「小狼くん!?ちょっと……」
「悪い。さくら、少しだけ、こうさせてくれ……ごめん……」
「小狼お兄様……小狼お兄様!!」
「想也くーん?どこにいってたのかなぁ?」
「いやぁ……仕事で……」
「学校にいかなきゃダメ!」
さてはて、波乱万丈な第二章!乞うご期待!
【恋とバトルの狂想曲】