ガンダムSEEDーカズイ奮闘物語ー   作:SS好きのヨーソロー

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PHASE 6 消えるガンダム、お前はお前

実戦、それはシミュレーションのように甘くはいかなかった。

 

機体性能の根本的な差、圧倒的兵力の差

そしてなにより絶対的な自分自身の実力の差。

あれが赤服、あれがコーディネーター。

 

あれが、戦う敵。

考えただけで怖かった。

 

鬼神の如く斬りかかるデュエル、武装豊富なバスター、着実な援護が高いブリッツ、まだまだ実力が隠れているイージス

どれをとっても俺とは徹底的に差があり、奇跡や偶然が起きなければ俺は死んでいた。確実に。

何度も、そんなピンチがあったはずだ。

「カズイ、おーい、カズイ、コクピット開けろ」

フラガ大尉の声でハッ!?となり、コクピットを開ける。

しかし、レバーを握った手はまだ震えている。

「よう、大丈夫・・・じゃなさそうだな」

「ふ、フラガ大尉・・・す、すみませ・・・だいじょう・・・で・・・」

うまく声が出ない。ちゃんと意思を伝えねばならないのに。

俺は戦うと決めたのに、引き金を引いた、のに。

すると、フラガ大尉の手がこちらに伸びてくる。

一瞬びくっ、目を瞑るがそのあとハッとして目を見開く。

ガンダムシリーズで有名な矯正、痛いのは嫌だがここは宇宙、戦争。指導を受けなければならない。歯を食いしばると、感じた感触は頬の激痛ではなく、頭に置かれた手だった。

「お前さん、民間人のくせに心構えやそういう振る舞いは一丁前に軍人じゃないの、気に入ったぜカズイ。

・・・でもな、無理すんな。お前はよくやったよ」

「・・・矯正、しないんですか?」

「ハハっ!バカ言うな!する理由がねえさ!俺が戦艦を叩くまでアークエンジェルを守ったんだろ、その後もキラを守ろうとしたんだろ。お前、MVPまであるぜ?」

フラガ大尉の言葉に、目尻が赤くなる。

命懸けの戦闘、民間人である俺の努力。

それが無駄じゃなく、意味のあるものだと認められたような気がしたからだ。

「ったくよぉ、お前さんがそんなテンションでどうする、お前さんはもうちょっと周りより逸脱してふざけてこそだろ?」

「あんたねぇ、俺のことなんだと思ってんですか大尉。

カズイ・バスカーク!帰還しました、おむつも汚れてません!」

にっ、と笑いかけるとフラが大尉も気に入ったようににっ、と笑い返してくれたのだった。

 

その後、マードック曹長とフラガ大尉と協力しキラをコクピットから連れ出した俺は、フラガ大尉とカトウ教授を呼び出し、部屋に招き入れた。

「カズイ、どうしたの?大尉も教授もいるけど」

「ちょっと話したいことがあってな。大尉、キラ用にお菓子でも開くつもりですけど飲み物どうします?」

「あー、俺ペプシが好きなんでねえ。コカ・コーラも嫌いじゃないんだが・・・」

「ならこれで」

そういうとペプシコーラの缶を差し出す。

「おー!カズイ!お前わかってるな!」

「この炭酸感がいいんですよね」

「そうそう!生きてる気がするぜ!」

「教授は何飲まれます?」

「コーヒーをいただこう」

「あぁ、ならこれ淹れますよ、前にインスタントで店の味が出たのを見つけまして」

「ほぉ、あそこのか。君も嗜むのか?」

「まあ、それなりには。はい、キラはファンタグレープな」

「あ、ありがとう。・・・えへへ、美味しいや」

「で、カズイ、なんでここに呼び出したんだ。しかも俺たちと言う謎メンツ」

「・・・もちろん話の内容は今から俺たちが収容される要塞、アルテミスについてです」

「・・・ユーラシア連合、傘のアルテミスか」 

「傘のアルテミス・・・?」

「あぁ、アルテミスはレーザー、実弾なんでも無効化するリフレクターが搭載されてるんだ。自他共に攻撃不可能、そこから傘のアルテミスって呼ばれているんだよ」

「・・・心強い、のかな?」

「逆だ。・・・はっきり言おう。アルテミスはアークエンジェルにとって敵となる。あ、ポテチうま」

キリッ、と真面目な顔で話す。しかし3人の目はジト目だ。カトウ教授でさえ頭を抱えている。

「お前、キリッとした顔で言うかそれ?わかるけどよ。あ、ハッピーターンいいな」

「ほんとほんと、気が抜けるよ。・・・じゃがりこって美味しいよねえ」

「きみのそれは空気を読まないのと変わらないぞ。・・・ふむ、アルフォートもなかなかに美味しいじゃないか」

「3人とも寄ってたかって言うなよ・・・お菓子の感想述べながら。てか教授、空気読まないのはどっちかと言うとあんたもそっち寄りな気がする。あんたには言われたくねえですよ。

 

まあいいや、とりあえずアークエンジェルがトラブルに巻き込まれるのは確定だな」

「それは俺も思っている、けどなぜカズイ、お前がそれを思ったんだ」

「なぜって、そりゃ友軍識別コードもないじゃないですかこの船」

「・・・だよなぁ、やっぱそこだよなぁ」

「ねえカズイ、友軍識別コードがないってそんなに大変なことなの?」

「・・・簡単に言うとだな。

話術さえあれば、俺たちを皆殺しにすることだってできるんだ」

「えっ!?み、皆殺し!?」

「・・・この船とMSは識別コードがない。つまり友軍としてすぐに認めるわけにはいかないんだ。

・・・で、極秘開発されたものだろ?情報ってのは高く売れるぜ」

「情報を、売る?」

「キラ、戦争というのはな、情報を仕入れることも一つの仕事なんだ。

俺の場合は自惚れるつもりはないが先見の明で何かしら有事のこと、トラブルが発生するかもしれないと考え教授にメビウス・ゼロやジンのデータをもらった、それをシミュレーションできたからまだ俺はかろうじてメビウス・ゼロに乗れている。

・・・つまりだな、情報をたくさん仕入れていると言うのも戦争において重要なステータスなんだよ」

「なんで民間人のお前が偉そうにご高説するかねぇ・・・」

「面白いのはその考えがあながち間違いでなく、正論であるってのがこれまた」

「・・・地球軍なのに?」

「・・・フラガ大尉には地球連合軍批判になって悪いが、どの戦争、どの組織も相対する組織はいるものだぞ。地球連合はさまざまな国を集めた、地球全体の一つの国家戦力だ、それがみんな同じ考えなわけ、ないだろう?」

「・・・確かに」

「さて、ここで注意しないといけないのはアルテミスに駐留する地球軍にとって、俺たちの何が利益となるか。だ、それは何かわかるな?」

「アークエンジェルと、ストライク・・・」

「そういうことだ。・・・特に、ストライクなんてものは喉から手が出るほど欲しがるだろうなぁ。・・・あいつらはきっとどんな手を使ってもOSを手に入れようとするだろうさ。

 

そこでなんだが、カトウ教授、例のものは?」

「ふふ、しっかりとできているよ。ウイルス搭載型初期OSだ」

「う、ウイルス搭載型!?」

「はは、ほんのサービスさ。これを読み取れば向こうの火器管制のハッキングができる。

 

君に、そして彼に敵対するのならば・・・それの毒牙をへし折るのも大人の役目だろう?

悪いが大尉、軍規には則らないぞ。これは私個人の意思とさせてもらう」

「俺的には友軍の被害を出すわけにはいかないが、あそこの噂はあんまりいいものじゃない。コーディネーター批判だって根強い。不問とするさ」

「ご理解いただけたようで何よりだ。なあに、程度の低いものは作ってはいない。君らの立場が危うくなることはないので安心してほしい」

「敵に回すとこれほど厄介なものはないが、同じくらい味方に回すとこんなに頼りになるとは・・・ありがとうございます教授。

キラも、もし何かあればそのOSをストライクに移せ。襲撃された際は俺が援護してやる」

「でも、襲撃なんて・・・」

「あり得るのは、一つだけな。

・・・GAT-X207ブリッツのミラージュ・コロイドシステムを使われちゃ捕捉できない」

「・・・厄介だな」

「・・・・・・残念ながら、この船に乗る限りは厄介が付きまとうもんですよ」

と言うわけで作戦会議をお開きとした。 

 

俺は窓からアルテミスの入り口を見に行く。そこには先客としてサイ・アーガイルとフレイ・アルスターがいたのだった。

「サイ、フレイ!」

「やあカズイ!」

「あ、カズイ」

「ちょうどよかった・・・。おそらく向こうの連合の人間は武力を見せびらかして俺たちを拘束するぞ」

「え、なんで?」

「・・・友軍コードを持ってないからだ。

とりあえずあいつらはおそらくMSの情報が欲しいはずだ。・・・キラにはあまり目立つなというふうに言うが、おそらくコーディネーター批判の強い軍人は過激行為に走るだろう」

「・・・民間人、なのに?」

「戦争してるのがコーディネーターだからな。そう割り切れないものなのさ。

・・・気になるなら見てみるといい。外の世界の軍はこうなっている、と言うことを。

まあ、そんなことだから一応自分の身を守ることを優先してくれ」

「・・・ねえ、ならキラに言っておいてよ。別にあんたがコーディネーターかなんかは関係ない。

サイの友人なら、私の友人なんだから。あ、もちろんカズイもね」

「ふふ、それは励みになるな。もちろん伝えておこう」

心配は無用だったようだ、嬉しいイレギュラーでフレイが原作より優しくなっているのだ。

まあ、女の子にはそんな世界が1番似合ってる、戦争は無縁であるべきだから。

 

 

「・・・カズイのやつ、本当に格好よくなったよね」

「うん、クラスメートとか、今の彼見たら放って置かないわね」

その様子を微笑ましく見送る二人。

 

 

 

あと提言するのは艦長だ

「艦長!入ります!」

「あら、カズイくん、どうしたの?」

「いえ!アルテミスに入るにあたり、捕虜のラスティ・マッケンジーの捕虜のデータを一応秘匿して欲しいのです」

「・・・向こうに見せるのがまずいから?」

「ええ、そうです」

「バスカーク!貴様、軍批判になるぞ」

「批判をしてるんですよ、ナチュラルとコーディネーターの確執はあなた方が1番知ってるはずだ。民間人のキラ・ヤマトの時だってトラブルが起きかけた。

・・・それを名目上は捕虜にしてるんですよ?はっきり申し上げますと、地球連合に捕虜に対する配慮を加える余裕はないと考えます。もちろんその逆も然り、ですが」

「バスカーク!いい加減に」

「ナタル、気にしないで。・・・あなただって若干はわかってるでしょう?」

「それはそうかもしれませんが・・・」

「・・・本来、バジルール少尉・・・貴女のような軍人がいるべきなんです」

「へ・・・・・・?」

「・・・冷静に判断、行動し状況を常に悪い方に考えその対策を取れる。

尚且つ捕虜に対する考慮などで貴女の振る舞いは軍人としてあるべき姿です。

感情を押し殺し、捕虜として敵と向き合える・・・貴女のような逸材が少ないのが悔やまれるほどです。

全員が全員、そうであればいいんですが・・・残念ながらそうはいかない。

地球軍同士でも派閥争いが存在する現状、可能性はなきにしもあらずでしょう?」

「・・・否定は、できんな」

「はぁ、これがもうちょっと話しかけやすい方でしたら下心をだして振られると言うのに」

「なっ!!ば、馬鹿な事を言うのはやめろ!///ぶ、侮辱するつもりか!」

「おっと、きつーいお姉さんは苦手か?カズイ」

「えぇ、ここまでしっかりしている美人な方は釣り合わなすぎて自分に自信がなくなりますね」

「ヒュウ、口がうまいじゃないの、今度そのスキル教えて欲しいねぇ!」

「ふっ、俺はむしろフラガ大尉のそのフレンドリーな交友を学びたいところです。

バジルール少尉もすいません、揶揄いすぎました。けど考えすぎは体に毒ですよ?ほら、笑顔笑顔。

これは糖分補給用のチョコです。ブリッジの方々で分けてください」

「あら、いいの?」

「・・・そ、そうか。ありがたくもらおう」

「ということで、ラミアス大尉、構いませんか?」

「ええ、そうね。カズイくんの懸念を承知し、ラスティくんの戸籍はわからないようにしておくわ。対応は・・・きみに任せればいいわね」

「おっと、俺任せかよ」

「ふふ、言い出しっぺの法則よ」

「一本取られたなぁ、こりゃ。やれるだけはやりますよ。では、失礼します」

 

「なんだか、あいつがいると毒気抜かれるよなぁ」

「ええ、そうね・・・ナタル?」

「モグモグ・・・ふぇっ!?ひゃ、ひゃんへひょうは!(うぇっ!?な、なんでしょうか!)」

 

 

 

 

 

 

そして、懸念は悲しいことに事実になり、アークエンジェルは武装した連合兵士に占拠されてしまったのだった。

「これが、連合のやり方・・・!!」

「これが現実だ。けど連合でもいい人はきっといるはずだ。特にアークエンジェルの方々はな」

「・・・私はもっと自分の目で見るわ。パパに言われたのを鵜呑みにしてるだけじゃ、ダメだもの」

「ふふ、フレイはすごいな。立派じゃないか」

「貴方のおかげよ。・・・あ、キラ。カズイからも聞いたかもしれないけど、コーディネーターかどうかは気にしなくていいんだからね?

キラはキラ、サイの友達なんでしょう?」

「!!・・・うん、そうなんだ。サイやカズイ、みんなは僕の大切な友達」

なんとも微笑ましい様子だ。

 

 

「・・・ノイマンさん、どうにも面倒なことになりましたね」

「あぁ、そうだな。・・・どうやら相当識別コードが重要らしい」

高圧的な連合兵士は怖い。子供なんて怯えている。

「連合の方々、受け入れありがとうございます。けれどその、高圧的なのはやめてあげてくれませんか?一応彼らはヘリオポリスの住民で、中にはまだ幼子もおります。不安がらせることだけはないようにお願い申し上げたいのですが・・・」

「貴様、偉そうに・・・!!」

「ははは、よさんか。きみ、失礼したね。その格好は軍服か、しかしあまりに若いような気がするが」

「ハッ!私はヘリオポリスの工科カレッジから避難し、アークエンジェルの脱出活動に尽力しておりました、カズイ・バスカークと申します!」

「ほぉ、民間人。なかなか振る舞いが様になっているじゃないか」

「はい、アークエンジェルに乗艦した際、このように軍属の方とお話をする機会があるかもしれないと考えており、自身で振る舞いなどを調べておりました!

まだ民間人ゆえ、至らぬところが多く、目に余るものが多くご迷惑をおかけしてしまいますが何卒ご理解いただければと存じます!」

「いやいや、構わんよ。君のような状況を冷静に判断できる男は好きだ」

「そのように言ってくださり、光栄の極みです!さて、貴官は何故こちらへご足労いただけたのでしょうか」

「あぁ、MSのパイロットと技術者を確認しにきたのだ。ご同行願いたくてな」

突如、緊張が走る。

ノイマン少尉が食って下がる。

「・・・ストライクをどうするつもりですか!」

「落ち着きたまえきみ。彼のような落ち着いた振る舞いが必要だぞ?」

クックック、と余裕の笑みを浮かべる男。油断が顔全体から滲み出ている。

「・・・それに。女性の艦長が活躍してるのは聞いているが、まさか女の子がパイロットをしてるわけではなかろう?」

「い、いたいっ!!」

あろうことか、ミリアリアの腕を握り締め付けているのだ。

「ミリアリア!」

「さあ、さあさあ!どうした?出て来んのか?構わないが、このままだと・・・」

「お許しくださいませ」

我慢しようとしたが、そんなものは無理だった。

謝罪の一言を呟くと、顎を思い切り蹴り上げる。

「ガッ!?き、貴様!」

「その薄汚れた手を離していただこう」

「貴様!反抗するのか!」

銃を構える兵士に、俺は冷静に言い放つ。

「構わないのか?このままだと・・・上官の脳が弾け飛んでしまうが」

相手の拳銃を引き抜き、こめかみに当てる。

拘束を解かれたミリアリアはトールが抱きしめていた。

「貴様・・・!!」

「悪いと、本当にそう思いで?先に手出しをしたのはあなた方アルテミスの連合軍の方々では?」

「・・・僕が!!僕が!パイロットです!!」

「貴様が!?貴様のような民間人に!」

「コーディネーターだからですよ!」

「っ!?こ、こいつコーディネーターの」

「おっと、下手な真似はするなミスタージェラード・ガルシア。あぁ、安心してくれ。あなた方を始末するつもりはない、があなた方に我が物顔をされ続けると後々死人が出かねないのでね。しばらく我慢してもらおう。なあに、あなた方のお望み通り機体にはご招待しよう。マードック曹長!キラ・ヤマト!両二名は同行するように!他の連合兵に申し上げる!貴殿らが武力行使に移るのであればこちらは正当防衛として貴殿らの上官に向けている拳銃の引き金を引く!お互い有意義な選択をしてもらいたい。・・・構わないな?」

「チッ!単なる民間人が・・・!!」

「構 わ な い な ?」

「ッ!!・・・わかった、有意義な選択を取ろう」

「ご理解いただけたようで何よりだ」

ガルシア殿を拘束しながら、人質にとり格納庫へ向かう。

 

キラの、というよりカトウ教授の用意した偽のウイルス搭載OSを嬉々として受け取るガルシアを見て、つい面白くなってしまう。滑稽の極みといったところだろう。

 

その喜びも束の間、激しい爆発音と共に大きな揺れが起きた。

「ぬぅ!?な、なんだこの揺れは!攻撃か!?」

「くっ!なにが起きた!?襲撃だと!?」

人間というのは良い環境に居続けると危機感が薄れてしまうものだ。

それのいい例がこれだろう。

「MSです!MSが一体侵入しています!」

「なにい!?なぜ気がつかなかった!?」

「ちぃっ!!キラ!OSを書き換えろ!俺が時間稼ぎをする!!」

「うん、わかった!!」

「おい!何を勝手に」

「襲撃を受けているんだろうが!狼狽えるな!!」

メビウス・ゼロに乗り込むと起動する。入り口はもう破壊して進むしかなさそうだ。

「そこを退け!!リニアカノンで撃たれたいか!退避しろ!!」

そう怒号を飛ばすと皆が離れる。

そこにリニアカノンを撃ち込み、穴を開けると発進する。

壁を破壊し発進した俺は、ブリッツを捉えた

『くっ!厄介なMA!』

「やっぱりおまえさんの仕業かブリッツ!厄介なものを開発してくれやがって!!」

機体を旋回し、攻撃を避けながらリニアカノンを発射する。

小回りのきくメビウス・ゼロで戦闘をしながら時間稼ぎをすると後方からパンツァーアイゼンが飛んできた。

 

ブリッツは、それを弾くと一歩下がる。

『お待たせカズイ!』

「おう!待ってました!気をつけろ!後方からデュエル達がきてやがる!」

 

どう攻めるものか、と考えると突如通信がきた。

『キラくん!カズイくん!すぐにアークエンジェルに戻って!反対の港から脱出します!!』

「了解!!キラ!俺が弾幕を張る!その間にアークエンジェルに捕まれ!」

『わかった!!』

『逃げるつもりかぁぁ!!!!』

「後方ガンバレル!!弾幕展開!!」

四つのガンバレルで弾幕を張る。それで動きを止めるとワイヤーアンカーを発射、アークエンジェルに刺し、そのまま引っ張られる。

 

崩れ落ちる傘、爆炎の中アークエンジェルは脱出して見せたのだった。


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