風邪になった鹿目まどかが悪魔ほむらに看病されるだけ(完結) 作:曇天紫苑
時間はもう八時を余裕で過ぎていた。
「食べさせ合いなんてしてたら、凄く時間経っちゃったね」
お粥は思ったより量が多くて、ほむらちゃんの小さなお口じゃ、食べ終わるのには結構な時間が必要だった。それに、わたしだって風邪で食欲を削られているから、そんなに早くは食べられない。
かなり時間を使ってしまったから、外はもう真っ暗だ。雨はやっと止んで、水が落ちる鬱陶しい音はすっかり消えて無くなっていた。
「雨、上がったね」
「その様ね」
ほむらちゃんは同意してくれた。肩を寄せて、わたしと同じベッドに入っている。
何となく、心の距離が縮まっている気がした。ううん、最初から心が完璧に密着していた事に、やっと気づけた感じだ。
お粥の食べさせ合いのお陰なのか、ほむらちゃんの表情はやっと緩みと微笑みをよく見せてくれる様になっていた。
「んんっ、大分身体の調子も良くなってきたよ。足とか腕もちゃんと動くし、ほむらちゃんのお陰だね」
「安静にしていたからよ。私が何もしなくても、結果は変わらないわ」
「それでも、やっぱり助かったもん。一人より二人だよ」
ほむらちゃんが居てくれたから、心も身体も楽になった。こんな風に傍で居てくれる。それがどんなに幸せなのか、わたしはずっと思い知らされ続けている。
でも、やっぱりほむらちゃんは無自覚みたいだ。自分なんかが居なくても、そういう顔をしている。
「本当に助かったんだからね?」
「……そう、それなら……良かったわね」
ほむらちゃんが足を小さく揺らせる。それが照れている証の様で、見ていて胸が温かくなった。
こんなにも良い人が、同じクラスに居たなんて。アメリカから戻ってきて良かったなぁ、と思う。
「あ……そろそろ遅いし、帰った方が良いよ」
ぼんやり見ていたけど、時間はもう相当遅いし、夜も夜だ。幾ら何でもほむらちゃんにこれ以上付き合わせるのは悪い。
そう思っているのに、ほむらちゃんは頷かなかった。わたしの手を握ったまま、ただ真横で座り込んでいる。
「いいえ、此処に居るわ」
「でも……」
こんなに遅くまでわたしのお世話なんかをしてたら、きっと大変だ。もう大分治ったし、一人でも大丈夫なのに。何より、ほむらちゃんに迷惑を掛けたくない。
「夜だし、危ないし……パパに送って行って貰うから」
「言ったでしょう。私は一人暮らしだから、別に帰る必要も無いの」
「でも、明日だって学校だよ。わたしはもう大丈夫だから、帰って明日の準備とか、やった方が良いと思うの」
「ご心配無く。中学の勉強範囲は全て終えているわ」
「あ、頭良いんだね」
「時間だけは無駄に有ったから。それ以外は何も無いけれど」
ほむらちゃんはそこまで言って、不意に俯いた。顔色が悪くなって、少し不気味に笑う。まるで、自分が此処に居てはいけない人間だって、そう責めているみたいで、胸が痛んだ。
「もしかして、お邪魔、だったかしら。その、まどかが一人になりたいなら、帰る……けれど」
「そ、そんな事無いよ? ほむらちゃんが居てくれるのは、嬉しいよ」
「……そう、ね」
明るくもならず、ほむらちゃんはわたしの言葉を暗い顔で聞いていた。一体、何がこの人の心を傷つけたんだろう。それが分かれば、すぐに直せるのに。
やっぱり、一日だけの付き合いじゃ全部は分からない。もっと知りたいな、もっと仲良くなって、もっともっとほむらちゃんがどんな子かを知っていきたいな。
そう、思った。
「なら、わたしが此処に居ても問題は無いかしら」
「ん……それは、そう、だけど。でもやっぱり、帰った方が」
「……帰ったって、誰もいないもの」
ほむらちゃんが口にした言葉は、自然と出てしまった物みたいだった。その証拠に、また少し自分の口元に触れて、何も言わない様に努力しているみたいだ。
そうだ。そういえば、この人は一人暮らしだから、家に帰っても一人なんだ。それを思うと、わたしは悲しくなった。わたしに対して何処までも気遣ってくれる人なのに、ずっと一人だなんて。
そんな残酷な事って、無い。少しでもほむらちゃんが寂しくない様に、わたしはもう少し身体を寄せる。
「……その、分かった。わたしの部屋で良かったら、ずっと居てくれて良いよ」
「なら、居るわ」
ほむらちゃんは頷いて、それから逃げる様にわたしから離れようとする。でも、わたしに手を握られているから、少ししか動けていない。
それに気づいたのか、諦めて戻ってくる。腕が交差して、肩が触れ合う。ちょっと頬を寄せてみると、ほむらちゃんはまた顔を背けようとした。
「……」
「ほむらちゃん……」
一番肝心な所で、ほむらちゃんは逃げていく。どうして、そうも逃げるんだろう。
視線で問いかけてみても、ほむらちゃんは答えない。わたしの顔から目を背け、ただ、静かにシーツを掴んでいる。ふるふると震えた指が、何だかとても辛そうだった。
「まどか、貴女は今……幸せ?」
「え?」
「幸せかって、聞いてるのよ、鹿目まどか」
唐突な質問に、わたしは答えを詰まらせた。
どう答えるのが正解なんだろう。何て言えば、ほむらちゃんが喜んでくれるのかな。
何度か考えても結局分からなかったから、わたしは素直に今の気持ちを口にした。
「……その、うん。風邪はちょっと嫌だけど、でも幸せだよ。ほむらちゃんはどう?」
「……私は」
そっと顔をこちらへ向けて、ほむらちゃんは何かを告げようと口を開く。でも、躊躇っているのか、また何度か口を開け閉めして、お布団を握る力を強める。
何が言いたいんだろう。そういう疑問を持った。
やがて、ほむらちゃんは俯いてしまう。わたしに言いたい事が有ったのに、結局言えなかった、そういう事なのかな。
「ほむらちゃん、素直に言ってもいいんだよ」
わたしは、ほむらちゃんの肩に手を置いた。
「わたしはね、どんな事が有ったとしても、それでわたしがどんな風になったとしても、ほむらちゃんは永久に最高の友達で居てくれるって。そう、信じてるから」
それは自然にわたしの口から漏れ出た言葉だった。
どうしてそんな風に言ったのかは分からない。けど、どうしてもそれだけは言わなきゃいけない、そういう深い使命感だけが、そこに有った。
ほむらちゃんはハッとした顔でわたしを凝視して、「まどか?」と、怖い顔で名前を呼んでくる。
「あ、あれ。変だね。何でだろう、急に言葉が出て来ちゃった」
「……まどか、貴女まさか」
凄く怖い顔をしたまま、ほむらちゃんがわたしの肩を掴む。その手の力は凄く強くて、少し痛かった。
どうしてか、わたしは顔を合わせていられなくなり、ほむらちゃんから背を向けてしまう。
どうしよう。どうしてそんな事を言ったんだろう。自分の中のよく分からない物に戸惑っていると、不意に、肩を掴まれる痛みが無くなった。
「まどかー? 入って良いかー?」
次の瞬間、ママの声が聞こえる。
帰ってきたみたいだ。わたしが風邪なのも、聞いてるだろう。
「あ、あの。ほむらちゃん、良い?」
「……ええ」
どうしてわたしはママを入れる事に、ほむらちゃんの許可を貰おうとするんだろう。
わたしを掴むのを止めて、ほむらちゃんは少し離れる。何だかちょっと戸惑い気味なのは、わたしが変な事を聞いちゃったからかな。
ともかく。
「いいよー、入ってー!」
返事をする。
そうすると、ドアが開いてママが入ってきた。髪が微かに濡れているけど、それほど大変な状態でも無さそうだ。ちゃんと雨をやり過ごして帰ってきたみたい。
まだスーツ姿だった。わたしが風邪だと聞いて心配してくれたのか、スリッパも履いてない。
「まどか。大丈夫だったか?」
「あ、うん」
スタスタとわたしの傍まで歩いてくると、ママはわたしの様子を確認していた。よっぽど酷い風邪とかじゃないんだから、そこまで心配する程の事でも無いのに。
それでも一応確認すると、ママは安心した様子で息を吐いた。
「見た感じ、熱は下がったのか?」
「うん。さっき見たら結構下がってたよ。軽い風邪だったみたいで、ちょっと休んだらかなり楽になっちゃった」
「そうか、良かったな。明日、学校休まないで済むかもしれないぞ」
「あはは……嬉しい様な、残念な気もするよ」
ママは軽く周りを見回して、机の上に置かれたプリントを発見する。何かに気づいたのかもしれない。けど、ママは何も言わず、軽く手を叩く。
「おお、それで、ほむらちゃんは? まだ帰ってないんだろ?」
「あ、うん。まだ……あれ?」
今まで、ほむらちゃんは隣に居た筈なのに。
隣には誰も居ない。まるで最初から居なかったみたいに、あの子の姿は消えて無くなっていた。
「帰っちまったのか?」
「んー……今の今まで此処に居たんだけど……」
おかしい、そうは思ったけど、それ以上は何も言わない事にした。
ほむらちゃんの身体の熱は、今もわたしの中に残っている。帰っちゃったなら残念だけど、それでもあの子に優しくして貰えた事は、忘れない。
「帰ったのか。お礼がしたいと思ってたんだけどな、残念」
ママは肩を竦めていた。パパから、ほむらちゃんの事を色々と聞いていたんだろう。
「でも良い子だなぁ。わざわざお前に付き添って、今までずっと看病してくれたんだろ?」
「うん……学校に居る時は、ちょっと恐いかなって思ってたんだけど……」
「まあ、そういう子って、何か有った時はもの凄く心配したりするからな。友達想いなのさ」
「そういう物なの?」
「ああ。私も昔は色々有ったからね、ま、そういう感じの事は、まどかよりずっと詳しいのさ」
自分にも覚えが有るのか、ママは遠い目をしていた。そういう素敵な友達が、ママにも居るのかもしれない。いや、もしかしたら、それは……
考えない事にした。ちょっと恥ずかしい。
「まあ、大事にしなきゃいけないぞ、そういう子。お前が困ってる時とか、お前が危ない時に、家族の次に……いや、もしかすると家族より頼りになるかもしれない、そういう子なんだからな」
「うん。ほむらちゃんがわたしを大切にしてくれてるのを、大事にしたいと思う」
抽象的な言い方だったからか、ママが「ん?」と呟いた。
けど、納得してくれたのか、大きく頷いて「そうしろよ」と頭をグリグリ撫でてくれる。
「にしたって、私にも見る目が無いのかね。そんなに献身的にまどかへ尽くしてくれる様な子を、話だけ聞いて変な子だなんて思ってたんだから」
「あ、あはは……た、確かに最初に抱きつかれた時はビックリしたし、よく分かんなかったっけ」
転校初日に抱きつかれた事を話した時は「昔どこかで会ってたのか、それともその子がおかしいのか」と言って、わたしに気をつけろと言ってくれたけど、実際のほむらちゃんの行動を聞いて、そういう考えはすっかり無くなったみたいだ。
もちろん、わたしもほむらちゃんに対する嫌な感じはすっかり無くなっていた。ちょっと怖いと思う時が有ったって、あの子はわたしの素敵な友達なんだ。
「で? どんな風に看病してくれたんだ?」
ママが興味津々で聞いてくる。
自慢の友達がどんなに優しくしてくれたかを思い返して、わたしは楽しい気持ちで説明した。
「えへへ。えっとね、ほむらちゃんは……」
最初の、傘を持ってきてくれた時から、今までの事を、わたしは包み隠さず話した。
肩を寄せ合って歩いている途中、わたしが濡れない様に気遣ってくれたり、段差で躓いたりしない様に注意してくれた事。
家に帰って身体を拭いてくれて、恥ずかしかったけど優しい手つきで大事にされてる感じがして嬉しかった事。
お粥を食べさせ合った事から、褒められると凄く嬉しくなる事まで。全部、自慢したい気持ちで話した。
「ん、んー……?」
首を捻っている。
身体を拭いて貰えて、有無を言わさない感じで怖かったけど嬉しかった、そういう感じの事を言った辺りから、ママは顔中に戸惑いとか疑問とか、そういう物を浮かべていた。
どうしたんだろう。
「……あー」
ママは頭を掻いた。困った様な、何て言えば良いのかを迷っている感じだ。わたしの話の何処に、よく分からない所が有ったのかな。
「ウチの娘が私の気づかない間に調教されてる……いや、これは素か? 聞いた感じ、天然っぽい子だよなぁ……」
「?」
「あ、いや。何でもない、何でもないんだ。ただ、今度ほむらちゃんとお話がしたいな。うん、お礼も言わないといけないし」
はは、と。ママは乾いた笑い声を漏らす。
本当に、どうしちゃったんだろう。よく分からない反応に戸惑っていると、ママは誤魔化す様に手を振った。
「まあ、安静にしてろよ」
「うん」
頭を何度か掻き、「ど、どうなんだこれ……」とか言いながら、ママはわたしの部屋から出ていった。心なしか、足下がフラフラ揺れている気がする。
「?」
よく分からないけど、何か有ったのかなぁ。
そう思いながら、ママに向かって手を振った。
ドアが閉まる音が響く。静かな閉め方だったから、それほど大きな音は立たない。
こうやって風邪になって、みんなから気遣われていると、自分がどれだけ愛されているかを実感出来るというか、自分が一人じゃない気がして、嬉しい。
思わず枕を抱き締めた。パパ、ママ、それにほむらちゃん。みんな、こんなにも大切にしてくれる。
喜びの中に居ると、わたしは変な音が聞こえている事に気づいた。
ベッドの下がごそごそと動いている。何か、大きな物が居るみたいだ。それは嫌でも、ホラー物のテレビ番組でよくある、『ベッドの下に幽霊が』というシチュエーションを連想させる。
怖い。何が居るのだろう。
けど、そこから這い出して来た姿を見て、安心した。
「ほ、ほむらちゃん?」
「突然ごめんなさい、ベッドの下に潜っていたのよ」
埃っぽかったのか、わたしから顔を背けて軽く咳き込み、髪を掻きあげて糸くずや埃を振り払う。
仕草が絵になる。わたしは、そういう感想を抱いた。
どうやら、ほむらちゃんはベッドの下に隠れていたみたいだ。どうして、そんな事をしたんだろう。
「お母様に『帰りなさい』って言われたら、対応が大変だもの」
「で、でも。凄いね、一瞬でベッドの下に入るなんて」
「軽く頭を打ったわ」
ほむらちゃんは自分の頭を軽く撫でている。痕になってしまうか、心配になった。
ちょっと痛いのか、しきりに頭を気にしている。
「ほむらちゃん、ちょっと来て」
「ええ……」
こちらへ近づいてきて、ほむらちゃんはわたしと目線を合わせた。
顔が近いけど、これくらいで丁度良い。
「ほむらちゃん、じっとしててね」
「ん……」
軽く手を伸ばして、ほむらちゃんの頭を撫でてあげる。痛みが少しでも取れる様に、優しく、優しく。
けど、触ってみると、何て言えば良いんだろう、髪質の良さに心を奪われてしまった。
「す、すご……」
「え?」
「えっ、ううん。何でもないよ、ただ、凄く良い髪だと思って」
サラサラ、ふわふわの髪に唖然としてしまう。こんなに凄い髪を維持していくなんて、よっぽど時間をかけてセットしているんだろう。
髪を褒めても、ほむらちゃんはただ「そう」としか言わない。けど、その表情は何とは無しに嬉しそうだったし、機嫌もすこぶる良い感じだ。
「鹿目まどか、貴女の髪の方が素晴らしいわ」
「あはは……お世辞でもうれしーよ。それより、痛いのはどう?」
「撫でて貰えたお陰で、結構楽よ」
実際、ほむらちゃんは痛がる素振りが全く見えなくなって、気持ち良さそうに目を細めている。
こんなに良い表情を見せて貰えるなら、もう少し撫でていたいな。それに、この髪をもっと触っていたいという、ちょっとした欲求も有る。
「んー」
「ふふ」
「あっ……ほむらちゃん。今、笑ったね?」
「ええ、少しだけ」
こぼれる様な小さな微笑みだけど、それは確かに笑顔だった。今まで見せていたのとは違う、もっと自然で、素のほむらちゃんが見え隠れした笑い方だった。
こんな風に笑えるんだ。密かな感動を覚えてしまう。
「ほむらちゃん、一緒に寝よ?」
「それは……」
「だめ、かな」
ほむらちゃんにこういう言い方をすると、ほぼ確実に通る。何となく、そう思う。
かなり狡いやり口だ。そう思ったけど、ほむらちゃんが頷いてくれるなら、それで良い気がする。
「私で良ければ、是非」
予想通りと言うべきなのか、ほむらちゃんは特に嫌がったりもせず、あっさりと受け入れてくれた。
明日の学校はどうしようとか、そういう考えは今のわたしには不思議と浮かんで来なかった。
「その前に歯を磨きましょう。良かったら一緒に……」
「一緒に出ていったら、隠れてた意味無いんじゃ……?」
「それは、確かに……そうね」
当然の事に今気づいたと言わんばかりな顔をして、ほむらちゃんは至極真面目そうに考え込んでいる。
普通にわたしがベッドから出て歯を磨きに行けば良いんだ。それなのに、ほむらちゃんはまるでそういう結論には辿り着こうとしない。
ベッドから出る。ほむらちゃんはわたしが倒れないかを心配して、身体を浮かせた。
「待ってて、すぐに歯を磨くから」
「待ちなさい、そういえば、お風呂は?」
「……あ」
すっかり忘れてた。ほむらちゃんに身体を拭かれてたから、もう洗った気分になっていた。
そう思うと、唐突に身体が汚くなった気がしてくるから不思議だ。汗の痕が気になるし、痒い様な錯覚も感じてしまう。
「その、入ってくるね」
「何だったら、わたしも一緒に……」
「だ、大丈夫だよ」
此処で休んでいて欲しい。気恥ずかしさも手伝って、わたしは手を振りながらほむらちゃんの横を通り抜ける。
あれ? これ、一緒にお風呂へ入って仲良くするチャンスを、自分から止めちゃったのかな?
凄く勿体無い事をしてしまった気分で、わたしは歯と身体を洗いに部屋から出た。
ところで今回投稿速度が遅いのでエタるんじゃないかと思っている人も居るかと思いますがご心配なく。私、この三年の間に書き上げてきた十六作品(多分)の内、完全にエタって投げたのはたった一作だけです。私がまどかマギカSSを書いているのは趣味から来る物ではないので、私が何らかの理由で執筆できない状態にならない限りは最後まで書きます。
叛逆の物語オーケストラのチケット発売は8/2だ。ただ、それだけだ。備えよう。
私? 私は、S席ですかね。二回とも見るならもうちょっと考えます。さて……二回も観て体力が追い付くのかどうか、という心配も有りますが。
後、新千歳のオールナイト上映は今凄く迷っています。格安航空でも使って行って観てすぐ帰る事になりますが……個人的に言わせて貰うと、前篇後編は元がテレビアニメなので、映画っていう気がしないんですよね。叛逆はもう、ザ・映画! なので、劇場で見に行くと感動も素晴らしいのですが、正直、飛行機乗って酔って前篇後編見た後だと、良い気分では見れないだろう、と思います。
でも、一部音響や作画が円盤だと編集・修正されていて気に食わないので、また劇場公開版が見たいのです。特にダークサイドほむらの化粧を緩めた事と、呪いよりおぞましい色が周囲に湧き出した時の演出、冒頭の「希望を願い、呪いを受け止め~」の台詞とBGMのバランスを変えた事は今でも気になってしまう。オーケストラ記念でその周辺でもオールナイトやってくれませんかね、というか、私は別に叛逆の物語だけでも良いので、お願いしますよ。