※雛祭り企画小説後編
※駄作
※下品というかエロっぽい
※後半読み辛い
以上、お気を付け下さい。
「ぎゃああああああ静まりたまえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「うわぁぁぁぁぁんイーシェぇぇぇぇぇぇ!!!」
「……そ、その女って…!?」
「目元が似てらっしゃいますから、咲さんのお母様かと…」
「「お母さん!?」」
「………まあ、親孝行なんて出来なかったしな、こうなってても―――」
「―――時々咲さんの背後で、咲さんに酷い事をする子を睨んでらっしゃいますが」
「」
「……え?」
「……んじゃ、その…お母さんって、咲ちゃんの事…」
「はい、咲さんを見守っていらっしゃいます。咲さんがのんびりしてると微笑ましそうに…していると……私も時々、掠れて見えるくらいなので」
「その時に言ってくれよ…!」
「お母様に「シー」ってされたので…今の明かりが消えたのは『ニンジン』の件で怒ったんじゃないかと…あの時、ちょっと怖い顔をされてましたか―――あ、」
「え、今度は何!?」
「帰られました」
「帰んの!?」
「はい、偶にひょこっと会いに来ている位のようですので」
「あ、明り点いた……」
「――――…久し振りに墓参り行くか…」
「私もぜひお供したいです」
「…そうだな、一緒に行こうか」
咲さんは少ししんみりとした声で私の頭を撫でると、私の手にころんとサイコロを渡してくれました。
もたついて投げた目は……六!……んーと、"服を肌蹴させてお酒を一本一気飲み"…って、きゃあ!?
「おい、夜は酒なんか飲めねーぞ、カスみてーなマスだな」
「そういう割にはエライ豪快に夜ちゃんの着物を乱したね!?」
「さ、咲さん!なんてはしたない格好させるんですか!」
「大丈夫、はしたなくない。お前の場合だと一つの芸術作品だから」
「えっ」
「……まあ、イーシェよりかは清楚だよ…はい、甘酒。夜はこれで一気な」
肩まで剥き出しにされた私に、温かい甘酒は助かり―――けふっ。
口から零れてしまった甘酒を咲さんが舐め取りながら迫って来るのをジリジリ逃げつつ、私はチェダーさんにサイコロを渡しました。
「おい、イーシェ飲み過ぎ…もう空じゃねーか」
「イリスは黙ってお酒を注げー!」
「俺はお前の身体を…いだだだだっ、徳利で頬グリグリしないで!」
「私も六か……あー…イリス、私ね?」
「あ?」
「処女じゃないんだよね」
「」
「むしろビッチ?ビッチでイリスで何人目か分かんないんだよね」
「」
「実はイリス以外にもセフレいるんだよね。何人かいるよ!あっひゃひゃ!」
「」
「……ていう、"悪質な嘘を右隣の人に吐け"って書いてあるから」
「………い、いーしぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ごめんねー、…大丈夫、私は処女でイリス以外に嫁もセフレもいないからね、イリスに首ったけ!」
「イーシェの馬鹿馬鹿!ばかぁ―――!」
「心配なら今夜確認しても良いよ」
「えっ」
「この大吟醸を一気飲み出来たらな!」
「無理じゃん!?」
スウィーツさん、お酒苦手ですもんね……だけど、…誰でもいいので助けて下さい!
咲さんについに押し倒されて鎖骨とか首周りぺろぺろされて怖いのですぅぅぅぅ!!
「次はイリスの番!」
「え、でも一気飲み…」
「あれ酒苦手なイリスが飲んだら潰れるからね。イリスが潰れたら大変でしょう?」
「い、いーしぇ…」
「片付けが」
「いーしぇぇぇぇぇぇぇぇ!!……二!」
「何も無くてよかったねー…はい、咲ちゃ…咲ちゃぁぁん!?あんた何してんの!?」
「チェダーさん助けてぇぇぇぇ!!」
今は髪の匂いを嗅いでるだけですけど怖いですぅぅぅ!!
床をばしばし叩いて助けを乞うと、チェダーさんはキモノから長くて綺麗な足を……(あの)咲さんが「ゴホッ」って咽るくらい蹴……!?
「おら変態ド畜生、テメーの番だよ」
「…その言葉そっくりそのまま返してやるわ―――ほらよ、三!」
「一回休み」
「……案外普通のもあるんだな」
「次、夜……」
「さ、咲さん、胸の谷間に乗せないで下さい…」
「萌えるだr…何だよ!?」
「怖がらせないの!…ちょっと外行って甘酒買って頭冷やして来なさい!」
チェダーさんの言葉にすごすごと家を出る咲さんに全員で溜息を吐くと、私はサイコロをころりと……四。
"次の番まで無言"……無言ですね、分かりました。…私はそっとチェダーさんに…え、チェダーさんついに銚子じゃなくて瓶で一気飲みしてらっしゃいます…しょうがないのでスウィーツさんに渡して、代わりに振って頂きます。
私は小腹が空いたのでお団子をもちゃもちゃ、甘酒を美味しくどんどん飲んでいると、急にチェダーさんに頬っぺたちゅーされまし……あ、そういうマスだったのですね、……って…
ドサッっと甘酒とお菓子(多分私用)を買ってきた咲さんが、すりすり頬っぺたちゅーしている私達を見て固まってらっしゃいます…!
「よ、夜、これは、どういう……!?」
「…………(´・ω・`)」
「な、何とか言えよ!夜!?」
「ふふーん、夜ちゃんはお姉様の手に落ちたのだー!」
「はあ!?夜!?」
「(´・ω・`)」
「イーシェー、ホッケ焼いてきたよ―――」
「ごめん、本当にごめん、土下座でも何でもするから戻って来てくれ、俺と一緒におふくろの墓参り行くって約束しただろっ俺しか愛せないって言ってくれたじゃないか!俺だって夜以外いないんだよ、夜しか駄目なんだ、だからそのババアの所じゃ無くて俺の所に戻って来いよ、もうセクハラしないからッごめん、本当にごめん、お前が可愛過ぎて嫌がるお前にセクハラしてごめ……!」
「(´,,・ω・,,`)」
「ひぃぃぃぃぃ咲が頭下げてるぅぅぅぅ!!!」
「ホッケうまー」
「夜が居ないと俺、俺…ッ」
「(´,,・ω・,,`)」
「ホッケうまー」
「ホッケはいいからどういう事なのか説明しろよ!?」
私の膝に縋りつく咲さん。
私は咲さんの言葉に嬉しくなって、にこにこと咲さんのツンツンした髪を撫でてあげました。
咲さんは恐る恐る顔を上げて、私がそっとマスを指して―――「ああ、」とやっと合点がいったようで、ホッと息を吐いてから私をぎゅっと抱きしめてくれました。
私は咲さんのしょんぼりした背を優しく擦り、お酒臭い咲さんにお茶を――淹れようとしたら、すでにスウィーツさんが淹れてくれました…。
「確か咲は一回休みだったよな、じゃあ夜、」
「…はい、……六!」
「何も無くて良かったな、次、イーシェ―――」
「若いのには負けんぞー!」
「人形に向かって話しかけないで!?」
「―――キスしろよ」
「「………」」
「おんにゃのこ二人が見てる前でねww熱くキスしちゃってねwwww」
……甘酒が美味し過ぎていっぱい、飲んでたら、咲さんとスー…さんが、固まってまふ…。
ちぇだーさんが扇子ですうぃーさんの胸を突っついてせがむと、おどおどと……
「らめれす!」
「「夜!?」」
「さくさんはさくさんでさくさんはわたしの!さくさん!さくさん!」
「え…おい、夜の呂律が回ってねーぞ!」
「お、俺甘酒しかやってないもん!な、イーシェ…」
「イカ飽きたからチーズとワイン持って来―い!」
「さくさんもってこーい!さくさん!さくさん!さくさんさくさんさくさんさくさん!」
「…くそ、可愛…じゃない、お、お茶持って来い!」
「う、うん!」
「さくさんいっちゃらめー!」
「夜!そいつはスウィーツだ!咲はこっち!」
「さくさぁぁん!さくさ……ふあぁぁぁん!!」
「何で泣くんだよ!?」
あしつっていたいれす…!
だけどうまくいえなくて、とりあえず「さくさん」ってよんでいるのれす。
えぷろんすがたの「さくさん」がおちゃをもってきてくれたけど、とってもにがくて。わたしはあまざけをそのままのんで、くちなおししました。
「あまふ…」
「甘酒で酔うって事は、夜は本当に酒駄目か……可愛い…」
「ちょ、そんなことよりこっち助けてよ!…いだだだだだっイカで叩かないで!」
「今日は女の天下の日なんだぞー!跪けー!」
「あまいのもっとー!もっと、もっとー!」
「ああよしよし、……そうだ、俺が甘酒よりイイもん飲ませてやろうか?」
「あまいのがいいのー!」
「振られてやんのー!」
「こんのクソアマ…!」
「ちょ、待って!イーシェに手を上げないで!こいつは酔ってるだけ…イカで叩かないでってばぁ!」
「さくさんがおこったぁー!」
「え、別に夜に怒ってな…あああああ、泣くな!泣くな、ほら…」
「あまくなきゃやー!おちゃやー!」
「暑いから扇げよぉ、このイカあげるから」
「あげるとか言って食ってんじゃん!?…いだだだだっ扇子で突っつかないで!」
「さくさぁぁん!さくさんがいないー!さくさぁぁん!」
「お前のこと抱きしめてんのが俺だから!だからほら、甘酒振り回す―――あっ」
とおくで、"ばしゃあっ"とおとがしました。
*
「―――ていうわけで、すごろくが滅茶苦茶になってしまったので、今回のゲームはナシになりましたー!皆で酒飲んで菓子食おうぜ!」
「第二ラウンドとかふざけんな!スウィーツと二人でどんだけ大変な三時間だったと思ってんだ!?」
「そうカッカッすんなよー、女の子の日なんだから楽しくハイになってもいいでしょ?」
「よくねーよ。…ほら、帰るぞ夜、」
「ふふふ、さくさぁん、その太刀、とても綺麗れす」
「…………それは俺じゃ無くて人形だ…!」
「どうせ酔いも抜けてないんだし皆でどんちゃん騒ごうぜー!」
「おつまみ作り直して来たよ…」
「作り直すな!お前あんな被害に遭っておいてまだ飲ませる気か!?」
「さくさんにもお酒あげまふ…」
「供えるな夜!あとそれは俺じゃない!」
「怒るなって、ほら、お姉様が注いであげるぅー」
「ババアに注がれても嬉しくn」
あれ?はっぽうおん、がきこえました。
*
後日、着物一式を夜ちゃんにあげたお姉さんでした。