「ジンオウガが、村に迫ってきていると!」
「すでに村人が何人か……」
「ジンオウガ以外にも…」
―――
――――
――――――
がたたたたたっ
慌ただしく坂を下るネコタクの上で、私達三人は持ち物の確認などをしていました。
―――ちなみに私達以外のハンターで上級はチェダーさんとスウィーツさんのお二人ともう一人、療養に来られた人だけ。
下級は私と二人(旅の途中、この村に寄って来たらしいです)いるのですが、二人共ジンオウガは相手に出来ないと断られ、結局三人で討伐クエストを受けました。
スウィーツさんは最後まで反対していたのですが、私が飼い主さんに留守を頼まれているから果たしたいのだと頭を下げたら、渋々了承してくれました。
チェダーさんとはジンオウガ以外の相手の目を引きつけてくれればいいから、絶対にジンオウガに手を出さないことときつく、何度も約束しました。
「罠持ったし…よし、」
「巻き込まれないように頑張ってね、二人共」
「はいっ」
「夜ちゃんは向こうに着いたらずっと耳を澄ませておくんだよ、駄目だと思ったら逃げること」
「はいっ」
「あまり緊張するな。過度の緊張も危険だし」
「はい…」
「夜ちゃんはずっと咲ちゃんと一緒に狩ってたもんねぇ。しょうがないか」
でも、チェダーさんは咲ちゃんより強いから、心配ご無用さ!――と頭を撫でてくれるチェダーさんと、その隣で荷物を綺麗にまとめるスウィーツさんに「はい」とだけ言って何とか笑ってみせました。
「着いたニャー!」
「あいよっと。…二人共準備運動してから行くー?」
「いらねーし」
「大丈夫です」
「うっし、じゃあ行くぞー」
弓の練習をしに行く時のような調子で、チェダーさんはライトボウガンを確認した後、私達の先頭をきって歩き出しました。
(……耳が痛いくらい静かです…)
辺りは夜という事を踏まえても異常に静かで、私は自分の足音やお二人の装備と武器がぶつかって鳴る小さな音に怯えてしまいます……。
思わず立ち止りそうになった時――――バチリ、という音が遠くから、確かに聞こえました。
「―――チェダーさん!向こうのエリアです!」
「おお?早いねぇ」
「バチバチいってます」
「……行くのが嫌になるな…」
私の言葉に駆け出すお二人の背中を慌てて追いかけながら、私は唇を強く噛みました。
怖がらないで――――飼い主さんに頼まれたでしょう。留守を守らなきゃ。
大丈夫、飼い主さんだって、私にハンマーを持たせたら下級クエストにお前の敵はいないって頭を撫でてくれたもの。私はお二人に向かってくるモンスターを叩けばいいだけ。大丈夫、大丈夫……。
「いたよ!スウィーツ!」
「よっ……と」
「ちょ―――本当に下手くそだね、スウィーツ君は」
「うっせ―!」
「まあいいけどね、一応当たったみたいだし」
よっこらしょ、とチェダーさんはボウガンを引っ張り出すと、パン、とジンオウガの頭に打ち込みます。
同時にジンオウガが身じろいだ為に掠った程度のダメージにはなってしまいましたが、ジンオウガが私とチェダーさんに襲いかかろうとする事で時間を稼ぐことが出来ました。
放電の後、ぐ、と身体を後ろに引いたジンオウガの足下に辿り着いたスウィーツさんは、思いっきり双剣で大きな足を切りつけます。
当然足の痛みの方に顔を向けるジンオウガでしたが、チェダーさんに撃たれて慌ててこちらに向くと、足下のスウィーツさんを無視して飛びかかってきました。
「……っ、と」
「ナイス夜ちゃん!」
それを私のハンマーで殴り付ける事で防ぐと、チェダーさんの撃った弾が爆発。私の氷のハンマーが煌めきながら、今度は仰け反ったジンオウガの頬を殴り付けました。
もう一撃――――そう意気込んだ時、こちらに近づく大猪の音に気が付き、慌ててハンマーで背後から迫る猪を殴りました。
チェダーさんは私を一瞥するも迷ったようで、ジンオウガの電流が放たれるまでその場を動かず、何発か撃っては援護してくれました。
「夜ちゃん避けて!」
私とチェダーさんが両端に逃げて放電をかわすと、私はそのまま猪を殴りつけながら別のエリアに移動します。
「無茶しないで、危険なら逃げるんだよ―――!」
「はいっチェダーさんもお気をつけて…!」
お互い早口にそれだけ叫ぶと、やがて襲いかかるモンスターだけに集中しました。
(―――…どうしよう。まさかドスファンゴだなんて…相性悪い…)
アオアシラとジンオウガと相性の良い氷属性。でも猪には相性が悪い。……もうちょっと考えておけばよかったのでしょうか。
……まあでも、お二人がジンオウガを倒すまで持ちこたえればいいだけですから、別にこの子を倒さなくてもいい。……の、ですが――――この子とは、兎時代からの因縁があるのです。
私が丸まって寝ていれば突進。私が誰かとじゃれ合っていれば割って入って邪魔をする。食べ物(植物)も荒らされましたし……ああ、何度泣き寝入りしたことでしょう。
この子もさっきのジンオウガも、かなり大きかったですが(記録更新間違い無しですね)絶対に負けられません。討てないにしろ、その牙だけでもパッキリポッキリ折ってやるのです!
「やぁ――――!」
声と共にハンマーで横腹に一発お見舞い。
僅かに揺れましたが、何だか堪えてなさそう。もう一度横腹に殴りつけ、思いっきり振り下ろしてみて、やっと退いてくれました。
ぶるぶると鼻を鳴らす猪の機嫌がかなり良くないのを察知してハンマーを仕舞うと、急いで距離を開けようと駆け出します――――あっ。
(嘘、熊さん――――)
思わず足を止めてしまった私は、迫るドスファンゴの突進をもろに受けてしまいました……。
*
「そいやー!」
「キャー、スウィーツ君カッコイイー!」
「棒読みで褒められても嬉しくねーんだよ!」
「ぶー」
「ぶーじゃな…おま、薬草噛みながら撃ってんなよ…」
「や、だって生えてたから…なんかもったいないかなって」
「食う方がもったいなくね?」
「そう―――あ、スウィーツ左に避けて」
「あん?……うわわッ」
「よそ見してんなよー。だから蜂蜜だらけになるし、ペイントボールも急カーブするんだぞー」
「うっせーよ!」
「―――なんかあと少しって感じ。…夜ちゃん大丈夫かな…」
「今回は狩り場が不安定すぎるからな…」
「さっきのドスファンゴとかね……あと少しだし、スウィーツ助けに行ってあげてよ」
「え、でもお前は…」
「大丈夫大丈夫。後は爆殺するだけだし。一応罠ちょうだーい」
「……(…大丈夫かな)」
「夜ちゃんの事、よろしくね」
*
――――此処は、何処なのでしょう…。
最後はがむしゃらに逃げて、殴って、猪の牙をぱっきり折ってやって。そしたら宙に投げ出されて。転がり落ちて……ああ、思い出した。確かエリア7の端の端、背丈の高い草に隠された―――大人が一人丸まれる程度のくぼみ(もしくは洞穴?)に入ってしまったのでした。
運良く見つからなかったのでしょうか…。
(あ……装備、所々破れてる…)
―――私の兎だった頃の毛皮で出来た装備。真っ黒で、ふわふわしてて。飼い主さんの隣にいる時のように、着ていて落ち着く、私の毛皮。
見ればいたる所が土で汚れて、腕とスカートが裂けてて、足はまるまる一本じくじくと痛くて。頬も擦り切れたのか、時折頬を撫でる風が滲みてきます。
(お二人は無事でしょうか…私が相手をしてられなくなったモンスターのせいで、大変な目に遭ってないでしょうか…)
そう思うととても不安なのに、私は震えるだけで身体が動きません。起きようとしては崩れ落ちてしまうのです。
ああもう――――本当にごめんなさい。あんなに連れてってくれと、役に立つからと強請ったのに、もう痛くて歩けないんです。寂しくて心が折れそうなのです。
だって、こんな目に遭ったの、初めてなんです……。
兎の頃だって友達と遊んでいたけれど、「夜」になってからは飼い主さんがその倍、いつも近くにいてくれてたから、狩りでは友達の一人のようにしっかり面倒を見てもらっていたから。知らなかったんです……。
負けたことなんて、無かったんです……。
(―――留守、頼まれたのに。お二人に押し付けてしまった……)
飼い主さんは役立たずって言うでしょうか。お二人にはお荷物と思われたでしょうか。…私は、どうやって帰れるんでしょうか……。
ぽつ、ぽつ……ぱたたたたた
(雨、降ってきちゃった……)
手の甲に、頬に当たる雨――――見ててとても寂しくて、寒い。
(…帰りたいです…お家に帰って、火に当たって、飼い主さんの膝に飛び込んで、叱る声も気にせずに、そのまま頬ずりをして。今日の事をいっぱい話したい…)
―――飼い主さんに褒めて欲しくて、じゃが芋のミルクスープ、頑張って作ったんです。
弓はやっぱり駄目だったけど、練習したらもしかしたらって、チェダーさんが。ああ、あと、スウィーツさんがお菓子をくださたんですよ。一緒に食べましょう?
…飼い主さんの方はどうでしたか?砂漠って暑いのでしょう、辛くはなかったですか?船はどんな―――?
(きっと飼い主さんは何から話せばいいのか迷って、眉を寄せるのです。そして一つ一つ、ゆっくり話してくれる。…ああでも、その前にご飯だって言うのかな)
目が熱い。何かが目からとろりと落ちていくのが分かります。――――負けなかったら、こんな思いしなくて良かった(この時になって、初めて私は『悔しい』という感情を知りました)のに。勝ってたら、早く家に帰って、飼い主さんを出迎えれて、留守を守れた事を褒めてもらえたのに…!
(呆れるかな。駄目な子って思われるかな。穀潰しって言われるかな…)
―――私、朝のネコタクに乗りながらずっとずっと思ってたのです。
今度は嫌な顔しないで、朝作ってくれた肉を葉っぱで包んだスープを一緒に食べたかったとか、「美味しかったです」って言いたかったとか。
もう、そんなの、無理なのでしょうか。また一人っきりなのかな……。
――――遠くで、大猪特有の足音がする。草を掻き分ける音がする。もう駄目だ。次はきっと見つかる。見つかったら……どうなるのでしょう。
「……あいたい、よぅ……」
かいぬし、さん。
「…く…、…ろっ……くろ、…黒――――!何処だ―――!!」
「ぁ…?」
雨の音、斬り付ける音。悲鳴なのかよく分からない声。飼い主さんの、声……!
続いて聞こえる、どぉん、と倒れる音に思わず身体を震わせて、私はもう一度腕に力を入れます。そろそろと身体を支えている腕とは反対の手で、草を掻き分けました。
「そこかっ!?」
草が触れあってガサガサと鳴るのに気付いて、飼い主さんはビチャンとかパシャパシャと音を鳴らして私の名前をずっと呼んでいて―――。
「―――ぃ…し、さん。…かいぬしさん。飼い主さぁん!」
飼い主さんの腕が遠くに見えた瞬間、私は駆け寄ろうとして足の痛みによろめいて、ばしゃんと水溜りの中に埋もれてしまいました。
身体を起こして頭を振ると、ガサガサと鳴る草の音は止んでいて、息を飲む音の後に、飼い主さんの大きな腕が身体を抱き起こしてくれました。
「飼い主さん―――」
「黒ッお前…留守を守ってろって言っただろうが!」
「……ごめんなさい。お役に立てなくて…」
言われるだろうなと分かっていても、実際言われるととても申し訳なくて。私は思わず零れそうになる涙を堪えようとして震えてしまいます。
すると飼い主さんが慌てていつもの通り大きな手で涙をぬぐい取ろうとして、……戻してしまいました。
それが寂しくて、どうしてだろうと飼い主さんの腕を見れば――――血と、葉っぱで薄く切れた傷だらけでした。
「……どうして家にいなかった?」
「…飼い主さんに、留守を頼むって、言われたから……」
「………あ?」
「……留守……」
「………?」
「………(´;ω; `)」
「―――……あの、アレか?もしかしてお前にとっての留守って、俺の代わりをすることか?」
「……飼い主さんがそう教えてくれました…」
――――あれはこの村に来て二月位経った頃でしょうか。
急なクエストに出ていく事になった飼い主さんに、初めて留守番を頼まれたのです。
『―――飼い主さん』
『あ?』
『留守って、何ですか…?』
『留守はー…アレだ、俺がやる事をしたりするんだ。洗濯とか掃除とか…あ、今日はもう終わったからしなくていいぞ。外に出ないで、家でじっと待ってろ。…な?』
『待つ……』
『……?』
『(´;ω; `)』
『泣くなよ…』
――――という風な説明を受けたのですが。
留守=「飼い主さんがすること」で、飼い主さんは今回みたいな緊急クエストも参加していたから、参加したのですが……。
「違うのですか?」と首を傾げたら、飼い主さんは急におでこに手を当てて俯いてしまいました。
「……なんでよりにもよって後半部分を無視するんだ」
「?」
「しょうがない、そこら辺は後で教え直そう――――…どうした?」
「あのっ、あの…」
私の装備の切れ具合や傷に目を向けていた飼い主さんの手を握って、私は―――顔を見れなくて、ずっと飼い主さんの手を見つめていました。
「私―――に、呆れましたか?役立たず…ですよね…」
不安のあまり思わず口から飛び出た言葉。飛び出したら余計に不安が増して―――もしこの手が振り払われたら。「ああ」と溜息交じりに言われたら、私はどうすればいいのでしょう……?
「ばぁーか」
飼い主さんは俯く私のおでこを、ペチンと弾きました。……地味に痛いのです。
「…俺が何度お前に呆れたと思ってんだ。朝は布団から出ようとしない、ひっついて離れない、肉は食わない、菓子食う時はいつも口にカスが付いてるし、チェダーのあんちくしょうの言う事は鵜呑みにするし、のほほんとしてる癖にトラブルメーカーだし。……だけど、そんなお前に呆れはしても役立たずと思った事はねーよ」
「ほ、本当ですか…!」
「ああ」
「駄目な子とか、怠け者とか、穀潰しとか、金食い虫とか…!」
「………おい。誰からそんな言葉を教えてもらった」
「隣のおば様が言っていたのを聞きました」
「―――~~ッ」
意味は分からないですけど、とりあえず罵り文句というか、不名誉な言葉なのだと思っています。
「……思って、ませんか…?」
「…思ってねーよ」
「本当に?」
「本当に」
「私の事、何処かに捨てたりとか…」
「しねーよ」
「じゃ、じゃあ、ずっと傍にいてくれますよね…!?」
「………」
「…飼い主さん…(´;ω; `)」
「…いや、だってお前、これは何というか、返事のしようが…」
「(´;ω; `)」
「…だあぁぁぁぁ!!分かったよ!傍にいるさ、お前が出てくまではな!」
「やったぁ!」
その言葉だけで、空はまだ雨が降っているのに何故か晴れているような気分になれます。
私はそっぽ向いてる飼い主さんに気持ちのままに抱きつくと、胸に頬を擦り寄せて叫びました。
「飼い主さん、大好きです!」
―――あの雪の中、何日も私に会いに、遊びに来てくれた人。私を拾ってくれた人。
あの日から私は飼い主さんが大好きなのです。わしゃわしゃしてくれる大きな手が大好きなのです。私を受け入れてくれる懐の広さが大好きです―――。
「………あ、ああ。そうか」
「飼い主さんはー?」
「あー……嫌いじゃない、ぞ」
「(´・ω・`)」
「……まあ、好き、かな」
わしゃり、と髪を撫でてくれる飼い主さん。何だか嬉しくて、思わず眉を寄せた飼い主さんに笑いかけたら、ちょっとの沈黙の後、コホンと咳を出しました。
「風邪ですか…?」
「ちげーよ。これは―――…いや、どうでもいい。ほら、傷の具合は?」
足とほっぺたが痛いです。あと全身痛いです。…と答えたら、飼い主さんがおぶ―――ろうとして、太刀が邪魔で無理でしたので、抱き抱えて貰いました。
あ、ちなみに私の武器のハンマーは猪の身体に丁度良く挟まっていたらしく、猫達が回収してくれたとの事です。
「あっお二人が―――」
「行ったらチェダーが仕留めてたぞ。スウィーツは…蜂蜜まみれだったが」
「朝からずっとですね…蜂蜜に縁があるんでしょうか…」
「いや、呪われてんだろ、あれは」
あれは近くから見ても化け物だった。思わず太刀を抜く所だったんだ、と遠い目をする飼い主さん。
やっといつもの日常に戻れたような、お家に帰って来たような安心感に包まれた私は、ふと飼い主さんの腕の中で香る、血の香り―――の中に汗の香りが混じっていることに気付きました。
しかもよく見れば最初のクエストとなんら変わっていない(今回のクエスト向けじゃない)装備です。……急いで、探しに来てくれたのでしょうか。
「……あのですね、夕飯にじゃが芋のミルクスープを作ったのです」
「ああ、じゃあお前のこの手の怪我はそれか」
「違いますっ。これは林檎を剥くのに失敗して出来ました」
「何で威張ってんだ」
(――――まるで、魔法のよう)
雨はまだやまず、ぽつぽつと頬に当たっていましたけれど、もう寂しいとは思わなくなりまして。
むしろ、静かに落ちるそれが、とても綺麗な宝石に見えて。
「……やっぱり、飼い主さんじゃないと、綺麗な兎さんは出来ませんでした」
「…そっか」
「帰ったら、作ってくれますか?」
「ああ。…帰ったら、その林檎のせいで起きた嫌な話を教えてやる」
「嫌な話……?」
「癖は恐ろしいって事だ。…いや、本当に癖って怖いな」
「お船の事も聞きたいのです―――あ、それから飼い主さんにお見せしたい物があるのですよ。スウィーツさんからお菓子を頂きましたから、一緒に食べて、聞きたいです」
飼い主さんがぶっきらぼうな声で「そうか」とだけ言うのが、とても優しく聞こえるだなんて。……飼い主さんはまるで、魔法使いみたいです。
*
超特急で探しに来た保護者ハンター、兎ちゃんに一瞬惚れかける、の巻。
備考:
今回のクエストに出てくるモンスターは実は下位レベルじゃなくて上位のモンスター。調査が不十分な状態でのクエストだったせいで夜ちゃんはエライ目に遭いました。
でも馬鹿力なので頑張って一人でドスファンゴの牙をパキッと折れる位には実力があるし、咲ちゃんがいればもうちょっと善戦します。
ちなみに夜ちゃん兎時代の名残の毛皮はかなり上等です。夜ちゃん討伐のクエストは実は上位クエストだったのです。…で、その毛皮を防具にしてるので、攻撃力はまだまだ下級ハンターなのでアレですが防御力は上級レベル。……見事に破けちゃったけどね!
備考2:咲ちゃんが迎えに行くまで↓
急ぎ足でお家に帰る⇒家に誰もいない⇒猫と村長から話を聞く⇒何か色々言われたけど無視してネコタク超特急コース⇒上級装備で遠慮なく出会うモンスターを血祭り(※狩り)に⇒まっくろくろすけでておいでー!…という流れ。
夜ちゃんはまだ精神的に幼くて、家族愛と恋愛の違いが分かってない感じです。咲ちゃんもそれは分かってるんだけど、肉体年齢とのギャップにくらっときちゃう事が偶にあります。
今回は夜ちゃんが出ていくまでとは言ったものの、多分彼はあの手この手で夜ちゃんの自立を邪魔するだろうなぁ―――とこっそり覗いていたチェダーさんは思っちゃう訳です。
……ちなみにチェダーさんはキャンプに着くまで見つからないようにこっそり覗きながらニヤニヤします。そして色んな所が泥だらけ草っぱだらけの咲ちゃんを帰り道にからかう予定です。