今回はシリアスな戦闘を書こうと思ったのですが、自分にそんな戦闘を書く技術はありませんでした。
気がついたらギャグになってました。
なにをいってるかわから(ry
SIDE:三人称
-モンド・グロッソ会場
「ここで、千冬姉が戦ってるのか!」
「ああ、その通りだ。はぐれるんじゃないぞ?」
「おうっ!」
現在、天と一夏は千冬姉の応援のために会場に来ていた。
白騎士事件以来、世間の様相は一変し、ISの存在が周知された。
また、女性にしか使えないという欠点が見つかり、世は女尊男卑へと変わりつつある。
「ままならないものだな……」
「天姉ちゃんどうしたの?」
「いや、なんでもない」
天は一旦頭から世間のことを振り払い、会場へと足を進めた。
「うお~っ……すげーっ! 一望できるぜ、天姉ちゃん!」
「わかったから、はしゃぐんじゃない」
諭すように言う、天。
と、一夏が少しぶるりと震え……
「これから、千冬姉の試合だと思うと緊張してきた……ちょっとトイレ!」
「お前が緊張してどうする……場所はわかるか?」
「大丈夫大丈夫! じゃあいってくる!」
そう言ってトイレへと走っていった。
「まったく……」
天はため息をつき、席で一息つく。
しばらく経ち……
「おかしいな? さすがに遅すぎる」
トイレにしては長すぎるため、疑問に思い、自分もトイレへと向かう。
「大の方か?」
などと、汚いことを言いつつトイレにつくと……
「よしっ! このまま車に運び込むぞ!」
「ん~っ! ん~っ!」
一夏が何者かに連れていかれる瞬間に遭遇した。
「一夏っ!?」
「ヤバい! 早く車出せ!」
猛スピードで去っていく一夏を乗せた車。
「……逃がさんぞ。ショタコンめがっ!」
何かを盛大に勘違いしつつ、車を走って追いかける天。
「げっ!? あの女、車に追いつく勢いで走ってきやがる!」
「ええい! 化け物か! ギアを上げろ!」
更に猛スピードで逃げる車。
「道路だと走りにくいな……ビルから行くか」
そう言って、天は腰から束特性ワイヤーガンを使いビルの屋上へと飛び移る。
「あの女飛びやがった!?」
「だが、上に行ったら追いかけてこれまい(フラグ)」
天は、ビルの屋上に着くと、助走をつけて、隣のビルへと飛びうつる。
これは、天の特技であるパルクールである。
ただし、枕詞に超人的ながつくが……
「あの女スパイダーマンだ! そうに違いない」
「し、心配するな。この車の馬力はすごい(小並感)」
そんな追いかけっこが続いたが、車は撒くことに成功した。
「あ、あせったぜ……」
「いるんだな……あんな化け物……」
男たちはとりあえず、本来の目的地である倉庫へと向かった。
-倉庫
「遅かったじゃない」
「わりーわりー……警察よりもおっかないものに追っかけられたもんで」
「なによそれ? まあ、いいわ。これがあのブリュンヒルデの弟ね……」
倉庫で待っていた女は、そう言って、一夏を見る。
「う~ん……60点ってとこね」
「んんんっ!?」
「え~、少年は「何がっ!?」と言っております」
猿ぐつわにされながらも、律儀に突っ込みを入れる一夏。
「私のショタ測定結果よ」
「うわっ……」
「うわっ……」
「んんっ……」
ガチで引く犯罪者たち(+一夏)。案外、天の見立ては間違ってなかったのかもしれない。
「何よ、その反応は。いいじゃない! 仕事に楽しみを見出しても! 誘拐した時点で成功のようなもんだし!」
「ロリコンは引かないけど、ショタコンは引くわ……」
「マジで!? 俺どっちも引くわ……」
最早、緩い空気が流れている倉庫内だが、そうは問屋が卸さず……
「さ、お姉ちゃんとイイことしようか」
「んん~っ!?」
「許せ坊主。俺たちはしがない雇われ男だ」
ハァハァと迫る痴女と、ガチで泣く一夏、そして、顔をそむける男たち。
あわや一夏の貞操の危機と思われたところへ……
「ようやくみつけたぞ……」
ヒーローはやってきた。
「さぁ、貴様たちの罪を数えろ」
「\(^o^)/」
「\(^o^)/」
「そんなことやってる暇があったら銃を構えろ!」
痴女の叱責により、銃を構える男たち。
「追っかけられてるときは気づかなかったが、イイ女じゃねえか。
どうだ? いまなら俺の女になるだけでハチの巣は勘弁してやるぜ」
「確かにイイ女だな。この仕事はイイ女に縁がねえからな」
「おい、私は?」
「ショタコンはノーサンキューです」
天は目を閉じてその話を聞いていたが……
「辞世の句はそれでいいのか?」
「は?」
「辞世の句はそれでいいのか? と、聞いたんだ」
天はハッキリとそう告げる。
「おいお前、状況わかってる? あんたがいくら超人的であろうと、こっちは銃。あんたは、丸腰だぜ?」
「そうだぜ。降参した方が身のためだと……」
「必殺パンチ!」
「ぐはぁっ!」
話の途中で男の一人を殴り飛ばす天。
「おいてめえ、話の途中だっただろうが!?」
「会話する方が悪い」
「くそう……ちょっと正論だから言い返しづらい」
「弱いなお前」
痴女もバッサリである。
「とか言ってる間に銃をドーン!」
不意打ち気味に銃をぶっ放すが……
「遅いっ!」
それを避け懐に忍び込み、掌底を喰らわす。
「んな……バカな……」
そして、ガクッと倒れる男。
「あとはお前だけだな」
「なんて頼りにならない……! こうなれば……」
痴女が目を閉じると、ISを身にまとった姿になった。
「ISには勝てまい!」
「……」
「恐怖で声も出ないかしら?」
「……」
「なんとか言ったらどうかしら?」
「なんとか」
「なめてんのか貴様ぁ!」
痴女は激昂し、ISで襲いかかってきたが……
「必殺回し蹴りぃ!」
「きゃああああ!」
回し蹴りの一発で、ISのSEがなくなり、痴女がぼろぼろの状態で出てきた。
「ふぅ……」
「な、なんなのよアンタはぁぁぁぁ!」
想定外の強さを誇る人物に思わず叫ぶ痴女。
「五反田天だ」
「五反田天……? ……! ブリュンヒルデの相棒か!」
大会には出ないが、千冬との模擬試合で強さを見せつけているため、有名になった天。
痴女はノーマークだったことを悔やむ。
「さて、そろそろ本当のお仕置きがご到着だ」
「本当の?」
ドドドドド……!
轟音が倉庫内に響く。
次の瞬間。
「一夏~! 天~! 助けに来たぞ~!!」
ISを身に纏った千冬が現れる。
「げぇっ! ブリュンヒルデ!」
「だれが、関羽か」
「いや、いってな……」
「問答無用! 天誅~!!」
千冬は痴女をぼこぼこにしたのであった。
「千冬、すまない。私が目を離したばかりに」
「気にするな。こうして二人とも無事だったんだからな」
「怖かった~! 本気で喰われるかと思った……」
こうして、犯人たちは無事連行され、事件は終息したのであった。
うん。こんなのですいません。
最初は怒りに満ちた天が単純にゲスな犯人相手に無双する話だったんだけど、犯人がいつのまにかギャグ全開になってた。