五反田家の長女   作:七夜士郎

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物凄い今更ですが、キャラ崩壊注意です。

今回は鈴のキャラ崩壊が酷いレベルに達しています。


第7話 鈴の音を鳴らす

 

 

SIDE:弾

 

 

 

 

 

-弾の家への道

 

 

 

「あんたの家に行ったらなにしようかしらね~……」

 

 

 こいつは、凰鈴音。レズだ。

 

 ……いや、何言ってんのって思うかもしれない。

 

 だが、レズだ。

 

 レズだが、一応友達だ。一夏も遊びに誘ったんだが、

 

 「わりぃ! 箒とのデートがあるからまた、今度な!」

 

 だとよ。リア充めが……

 

 

「まあ、適当にゲームでもやりゃあいいだろ」

 

「何気にあんたの家に行くのは初めてだからね~……何があるのかしらね?」

 

「そうだな~……」

 

 

 こいつの転校初日の挨拶からしてぶっ飛んでたからな。

 

 「男には興味ありません。この中にレズ、百合に興味がある人がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」

 

 だもんな。その挨拶に引いて、女の子はあまり近づかなかった。そりゃそうだ。

 

 まあ、男も近づかなかったんだが。だが、一夏のコミュ力は半端ないもんで、鈴に近づいて、友達となったんだよな。

 

 なってしまったというべきか……

 

 

「お、ついたぞ」

 

「へえ……料理屋なのね」

 

「まあな。入って、どうぞ」

 

「お、そうだな」

 

 

 なんてことを言いつつ部屋へと向かう。

 

 部屋に入る前に姉貴とばったりと出会う。

 

 

「ん? 弾、帰ってきたのか? ……その娘は?」

 

 

 姉貴が鈴を見て首をかしげる。

 

 

「ああ、こいつは……「私、凰鈴音って言います!」……」

 

 

 むっちゃ食い気味で鈴のやつが自己紹介する。

 

 おい、まさか……

 

 

「ああ、私は五反田 天という。よろしく頼む」

 

「はいっ! よろしくお願いしますね! お姉さま!」

 

 

 やっぱりだ……こいつ、よりにもよって姉貴にロックオンしやがった。

 

 

「おい、鈴」

 

「あによ! 私はお姉さまと語らうのに忙しいの!」

 

「おい、そのお姉さまって言うのやめてくれないか」

 

 

 姉貴はちょっと恥ずかしそうにする。レアな表情だ……

 

 

「それで、この娘は? お前の彼女か?」

 

「それはないです」

 

 

 鈴が無表情になり、死んだ目で告げる。

 

 そこまで否定しなくても……いや、俺もさすがにお前は願い下げだけど。

 

 

「ふむ……ならば、友人か。こんな愚弟だが、よろしく頼むぞ」

 

「はいっ! どっちかっていうとお姉さまとよろしくしたいです!」

 

 

 姉は「ではな」と言って去ってゆく。

 

 

「弾、あんな美人かっこいいお姉さまがいるなら早く紹介しなさいよ!」

 

「お前がそうなるから、紹介しなかったんだよ」

 

 

 まったく、嫌になるぜ。

 

 

「私、決めたわ!」

 

「何を?」

 

「あんたのお姉さんをお嫁さんにもらうわ! もしくはお婿さん!」

 

「アホか!」

 

「私まさか一目惚れがあるなんて思わなかったわ……例え、天さんが百合に興味なくても、私色に染めてみせる!」

 

「鈴、お前というやつは……」

 

「鈴? ノンノン、お姉ちゃんと呼びなさい」

 

「死ね」

 

 

 妹だけでもあれなのに、更にやっかいなやつが……

 

 

 

 弾は空を見上げて嘆くのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、呼んでみなさい? ワンツー!」

 

「言わねえよ!?」

 

 




うん、なんだ……すまん。

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