五反田家の長女   作:七夜士郎

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前回の話が、百合成分が足らなかったので補給。
でも、そんなに百合百合してない。

あと、夏だからこんな話。


番外編 夏だ!海だ!水着だ!

SIDE:天

 

 

 

 

 

-海

 

 

 

束「ひゃっほーい! 海だー!」

 

 

 現在、私、五反田天は、海に来ている。

 

 ……なぜ、海に来ているかは先週までに遡る。

 

 

 

 

 

 ~先週~

 

 

 

束「ねぇねぇ! てっちゃん! 海行こうよ! 海!」

 

 

 唐突に何を言い出すんだ?こいつは。

 

 

天「なんだ、急に?」

 

束「束さんは思ったのです! 暑いと!」

 

 

 いや、そりゃ夏なんだから暑いだろ……

 

 だいたい、それなら余計に家に閉じこもってた方がいいと思うんだが。

 

 

束「甘い! 甘いよ! てっちゃん」

 

 

 テンションが高いな……

 

 っていうか、ナチュラルに心を読むな。

 

 

束「愛故にだよ! さて、夏で暑かったらどうしますか? 海に決まってるでしょ! いつ海行くの? 今でしょ!」

 

 

 こいつ、暑さで頭がショートしたんじゃないか?

 

 

束「行こうよ! 海! 家族みんなでさぁ……てっちゃんの水着姿がみたいです!」

 

 

 このやろう……それが目的か。

 

 

千冬「ふむ、確かにそれは見たいな。よし、行こう」

 

 

 今まで、沈黙を保っていた千冬も水着と聞いた瞬間に乗り気になる。

 

 

天「はぁ……わかった。行くぞ。」

 

束「やったー! 水着は私が選んであげるね!」

 

天「自分で選ぶ」

 

束「いやいや、そんなこといわずにさぁ……」

 

 

 ひゅがっ!

 

 

束「イタイイタイ!」

 

 

 

 

 

 回想終了。

 

 

 

 まぁ、そんなわけで海に来てるわけだ。

 

 メンバーは……

 

 

 

 

一夏「箒……その、水着似合ってるな」

 

箒「あ、ありがとう……」

 

 

 なにやら甘酸っぱい二人と……

 

 

弾「なにぃ? こんなまずいのに高すぎんだろ! もうちょいまけろよ!」

 

蘭「兄貴、おさえておさえて」

 

 

 やはり、料理屋の息子としては、許せないのか、海の家の料理に文句をつけている、愚弟と

 

 それを宥めている愚妹。

 

 うん、確かにこれはまずいな。私も文句を言うか……あとで。

 

 

束「海だー! わっしょい!」

 

千冬「……はぁ」

 

 

 謎のテンションの束とそれにため息をつく千冬。

 

 あいつマジでテンションおかしいな。

 

 

 このメンバーだ。

 

 残念ながら、母さんたちは、

 

 「子供だけで楽しんできなさい」

 

 と言って来なかった。

 

 まぁ、店もあるし、束の家は道場だもんな。

 

 仕方ないか。

 

 

束「そ・れ・に・し・て・も~……てっちゃんの水着エロいね! エレガントだね! 略してエロガントだね!」

 

 

 なんだ、エロガントって……

 

 私が着てるのは単なるパレオだ。

 

 

千冬「うむ。エロいな」

 

蘭「エロいです! お姉ちゃん! ささ、私がオイルを塗りますからこちらに……」

 

天「いらん」

 

蘭「そんなこと言わずに……」

 

 

 ひゅがっ!

 

 

蘭「イタイイタイ!」

 

千冬「じゃあ、私が!」

 

 

 ひゅがっ!

 

 

千冬「イタイイタイ!」

 

 

束「おっしゃ!」

 

 

 ひゅがっ!

 

 

束「イタイイタイ!まだ何も言ってない~!」

 

 

 まったく、アホ共が……

 

 

天「まったく……ほら、行くぞ」

 

弾「お、おう」

 

 

 変態二人を置いていき、箒と一夏を引き連れて海へと近づいていった。

 

 

 

 

 

束「納涼! 水着でビーチバレー! ポロリもあるよ? 大会~!」

 

 

 どうしてこうなった……

 

 もう一度言う……

 

 どうしてこうなった……

 

 

天「おい、束。なんだそれは?」

 

束「ええ~? 海といったらビーチバレーでしょ!」

 

天「んなわけあるか」

 

 

 海に泳ぎに来たんじゃねーのか!

 

 

束「海で泳ぐのは、ビーチバレーで汗をかいてからでもいいじゃん!」

 

天「はぁ……しかたねぇ。言っても無駄だしさっさとおっぱじめよう」

 

束「お、おっぱじめようって台詞少しエロいからもう一回言って……」

 

天「さっさとはじめねぇか!」

 

 

 ったく……

 

 

 

 

 

SIDE:三人称

 

 

 

 

 

千冬「ふむ。私と天が組めばいいのだな」

 

束「うん。そうだよ私は審判ね」

 

一夏「……勝てるわけねぇ」

 

箒「し、審判! 采配にミスが!」

 

束「異議を却下します。公正なくじ引きで決めたんだから」

 

弾「人類最強の女と姉貴に勝つなんて不可能だろJK」

 

蘭「だけど! 商品のために! 負けるわけにはいかないぃぃ!」

 

 

 商品とは、束秘蔵の天盗撮写真である。

 

 「ほんとはあげたくないけど盛り上げたいからね!」

 

 とのこと。

 

 もちろん、商品のことを天は知らない。

 

 

束「じゃあ、はじめるよ~ん!」

 

 

 

・第1試合!

 

 

 一夏チーム VS 弾チーム

 

 

 

 特筆すべき点がないのでカットォ!

 

 

一夏「うぉい!」

 

 

 

 あ、ちなみに弾チームの勝利。

 

 蘭の変態底力が発揮された結果である。

 

 

 

・第2試合!もとい最終試合。

 

 

 弾チーム VS 天チーム

 

 

 

千冬「……かかってくるがいい」

 

弾「……魔王だ。魔王のオーラや。」

 

蘭「この程度でびびってんじゃないわよ。 私たちに栄光を掴むために!」

 

天「……なんであんなに気合入ってんだ?」

 

 

 千冬と蘭の気合の入り方にちょっと引き気味の天。

 

 

天「ま、いいや。始めんぞ。束、ホイッスル。」

 

束「アラホラサッサー!」

 

 

 ピーッ!

 

 

 試合開始のホイッスルが鳴る。

 

 

 先攻は、弾チームからである。

 

 

蘭「よっしゃぁ! 先手必勝! スーパーシスコンサーァァブゥゥ!」

 

 

 蘭の気合の入った声と共にボールが打ち出された。

 

 その勢いは凄まじく、天チームは対応できないと思われたが……

 

 

千冬「その程度かぁ! テンバーニングラァァァァブ!」

 

 

 千冬にカウンターをされてしまった。

 

 すごい速度で跳ね返されるボール。

 

 

蘭「ふっ、その程度……どうとでも」

 

 

 再び蘭がはじき返す。

 

 

弾「俺いらなくね」

 

 

 何か弾が言ってるが気にしないでおこう。

 

 

天「ふっ……!」

 

 

 はじき返されたボールに天が飛び出してまた、はじき返す。

 

 が、思わぬところで、勝負はつくことに。

 

 

蘭「お、お胸様が……揺れておる! おぶしっ!」

 

 

 天がボールをはじき返したときに胸が揺れて、蘭はそれを見て鼻血を出してぶっ倒れてしまった。

 

 

弾「な、ナイスおっぱい」

 

 

 弾も鼻血をタラーッと出している。

 

 

千冬「ふっ、戦術の勝利だな」

 

 

 かっこつけながらも千冬も鼻血をだしていた。

 

 

束「これだこれ! この瞬間を待っていたのさ~!」

 

 

 と、束も鼻血を垂らしながら叫んでいた。

 

 

天「……貴様らそこに直れ~っ!」

 

 

 

 

 

 

 こうして、海水浴は終了した……




ちょっと尻切れトンボな感じに・・・

しかもキャラ崩壊がすごいことに。

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