五反田家の長女   作:七夜士郎

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今回はようやく妹と弟は登場します。
タイトルの回収がやっとできたw


第3話 五反田家の日常

SIDE:天

 

 

 

 

 

-自室

 

 

 

 何やら気配を感じたので目を覚ます。

 

 

「あ、おはようお姉ちゃん! ねぇねぇキスしてもいい?」

 

 

 目を覚ました瞬間目の前に妹の顔がドアップで写った。

 

 

「……馬鹿者」

 

 

 そういって私は妹にデコピンを放つ。

 

 

「あいたっ! えへへ~怒られちゃった♪」

 

 

 ……何をやっても堪えないやつだな。

 

 

「はぁ……」

 

 

 ため息をつきつつ着替えようとするが。

 

 

「はぁはぁ……」

 

 

 妹がこっちをガン見して興奮していた。

 

 

「出て行け」

 

「いいじゃないですか~、女同士なんですから~!」

 

 

 くっ、どっからこんな力が出るんだ?

 仕方あるまい……

 

 

「だ~ん! こっちに来てくれ~!」

 

 

 弟を呼ぶことにした。

 

 

「呼んだか姉貴」

 

 

 呼んでから数秒で弟は到着した。

 

 

「妹、出ない」

 

「おk把握」

 

 

 そう言うと弾は「おら行くぞ」と言いながら妹を引き剥がして引きずっていった。

 

 妹は「もうちょっと! もうちょっとだけ!」とかなんとか言っていたが。

 

 まぁ、これでようやく着替えられるな。

 

 

 

少女着替え中……

 

 

 

 

 

-リビング

 

 

 

 着替え終わった私は、一階へと降りてゆく。

 

 

「あら? 天おはよう」

 

「母さん、おはよう」

 

 

 降りていったら、母さんがいたので挨拶を交わす。

 

 

「お爺ちゃんもおはよう」

 

「おう、おはよう」

 

 

 お爺ちゃんもいたので挨拶を交わした。

 

 

「今日は休みだし、店を手伝うよ」

 

「あら! 手伝ってくれるのは久しぶりね。お願いするわね」

 

「……頼む」

 

「お爺ちゃんったら、照れないでお礼ぐらい言ったら?」

 

「うるさい」

 

 

 母さんとお爺ちゃんのやり取りを聞きつつ、朝食を食べ続ける。

 

 

「やった~! 久々にお姉ちゃんのコスプレが見られる!」

 

「コスプレじゃねえだろ」

 

 

 いつのまにやら来ていた妹が、アレな発言をしていた。

 

 弾の言うとおり、断じてコスプレではない。

 

 

 そうして騒がしい朝食は終わった。

 

 

 

 

 

-食堂

 

 

 

 朝から繁盛していた五反田食堂の手伝いはなかなかにハードだ。

 

 

「あんたかわいいね。この後一緒に遊びに行かない?」

 

「い、嫌です」

 

 

 なんか、女性客に絡んでいる男がいた。

 

 まさか店で絡むような輩がいるとは思わなかった。

 

 そんな男を見て、お爺ちゃんも顔を顰めていた。

 

 まぁ、とりあえず……

 

 

「そんなこと言わずにさぁ……イデデデデ!」

 

「お客様、非常に申し訳ありませんが、当店で他のお客様の迷惑になることはおやめください」

 

「イデデ! や、やめろ! てめぇ客にこんなことしていいと思ってんのか!」

 

「……非常に不愉快なので、出て行けつってんだよ。お前は客じゃなくて営業妨害をするアホだ」

 

「は、放せ! イテ! わ、わかった! 出て行くから!」

 

 

 そう言った男の腕を放す。

 

 

「ちっ、二度と来るかこんな店!」

 

 

 捨て台詞を残して男は去っていった。

 

 直後、周りから拍手が沸いた。

 

 ……照れくさいな。

 

 

「あ、あの! ありがとうございました!」

 

 

 先ほど絡まれていた女性が顔を赤らめながらお礼を告げてくる。

 

 ……なんで顔が赤い?

 

 

「ま、またお礼しに来ますね!」

 

 

 そう言って、支払いを済ませて帰っていった。

 

 

「お礼なんか別にいいんだが……」

 

 

 何やら後ろから不機嫌オーラを感じ取った。

 

 

「お姉ちゃん……またフラグ建てて……」

 

 

 店を手伝っていた妹がものすごい不機嫌だった。

 

 フラグってなんだ?

 

 

「なんで不機嫌なのかわからんが機嫌を直せ」

 

 

 そういって頭を撫でる。

 

 

「えへへ~! 仕方ないなぁ!」

 

 

 撫でただけでご機嫌になった。

 

 

「姉貴、俺も撫でてくれ!」

 

「さて、仕事に戻ろう」

 

「そうだね、お姉ちゃん」

 

「あれ!? 無視?」

 

 

 弟の発言は意図的に無視して、仕事に戻る。

 

 弟がorzポーズになってるが、それと対照的に妹はほくそ笑んでいた。

 

 

「まったく、騒がしいったらありゃしねぇ」

 

「ふふっ、そうですね」

 

 

 

 

 

これが私の家の日常である。

 

 

 




どうでしたか?

ちょっと口調がおかしかったかも……

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