タイトルの回収がやっとできたw
SIDE:天
-自室
何やら気配を感じたので目を覚ます。
「あ、おはようお姉ちゃん! ねぇねぇキスしてもいい?」
目を覚ました瞬間目の前に妹の顔がドアップで写った。
「……馬鹿者」
そういって私は妹にデコピンを放つ。
「あいたっ! えへへ~怒られちゃった♪」
……何をやっても堪えないやつだな。
「はぁ……」
ため息をつきつつ着替えようとするが。
「はぁはぁ……」
妹がこっちをガン見して興奮していた。
「出て行け」
「いいじゃないですか~、女同士なんですから~!」
くっ、どっからこんな力が出るんだ?
仕方あるまい……
「だ~ん! こっちに来てくれ~!」
弟を呼ぶことにした。
「呼んだか姉貴」
呼んでから数秒で弟は到着した。
「妹、出ない」
「おk把握」
そう言うと弾は「おら行くぞ」と言いながら妹を引き剥がして引きずっていった。
妹は「もうちょっと! もうちょっとだけ!」とかなんとか言っていたが。
まぁ、これでようやく着替えられるな。
少女着替え中……
-リビング
着替え終わった私は、一階へと降りてゆく。
「あら? 天おはよう」
「母さん、おはよう」
降りていったら、母さんがいたので挨拶を交わす。
「お爺ちゃんもおはよう」
「おう、おはよう」
お爺ちゃんもいたので挨拶を交わした。
「今日は休みだし、店を手伝うよ」
「あら! 手伝ってくれるのは久しぶりね。お願いするわね」
「……頼む」
「お爺ちゃんったら、照れないでお礼ぐらい言ったら?」
「うるさい」
母さんとお爺ちゃんのやり取りを聞きつつ、朝食を食べ続ける。
「やった~! 久々にお姉ちゃんのコスプレが見られる!」
「コスプレじゃねえだろ」
いつのまにやら来ていた妹が、アレな発言をしていた。
弾の言うとおり、断じてコスプレではない。
そうして騒がしい朝食は終わった。
-食堂
朝から繁盛していた五反田食堂の手伝いはなかなかにハードだ。
「あんたかわいいね。この後一緒に遊びに行かない?」
「い、嫌です」
なんか、女性客に絡んでいる男がいた。
まさか店で絡むような輩がいるとは思わなかった。
そんな男を見て、お爺ちゃんも顔を顰めていた。
まぁ、とりあえず……
「そんなこと言わずにさぁ……イデデデデ!」
「お客様、非常に申し訳ありませんが、当店で他のお客様の迷惑になることはおやめください」
「イデデ! や、やめろ! てめぇ客にこんなことしていいと思ってんのか!」
「……非常に不愉快なので、出て行けつってんだよ。お前は客じゃなくて営業妨害をするアホだ」
「は、放せ! イテ! わ、わかった! 出て行くから!」
そう言った男の腕を放す。
「ちっ、二度と来るかこんな店!」
捨て台詞を残して男は去っていった。
直後、周りから拍手が沸いた。
……照れくさいな。
「あ、あの! ありがとうございました!」
先ほど絡まれていた女性が顔を赤らめながらお礼を告げてくる。
……なんで顔が赤い?
「ま、またお礼しに来ますね!」
そう言って、支払いを済ませて帰っていった。
「お礼なんか別にいいんだが……」
何やら後ろから不機嫌オーラを感じ取った。
「お姉ちゃん……またフラグ建てて……」
店を手伝っていた妹がものすごい不機嫌だった。
フラグってなんだ?
「なんで不機嫌なのかわからんが機嫌を直せ」
そういって頭を撫でる。
「えへへ~! 仕方ないなぁ!」
撫でただけでご機嫌になった。
「姉貴、俺も撫でてくれ!」
「さて、仕事に戻ろう」
「そうだね、お姉ちゃん」
「あれ!? 無視?」
弟の発言は意図的に無視して、仕事に戻る。
弟がorzポーズになってるが、それと対照的に妹はほくそ笑んでいた。
「まったく、騒がしいったらありゃしねぇ」
「ふふっ、そうですね」
これが私の家の日常である。
どうでしたか?
ちょっと口調がおかしかったかも……