まずはじめに謝らなくてはならないことがあります。
これから1,2か月ほど作者の都合で更新が難しくなります。
そのためこれまでの週一の投稿ではなく時間ができた時に書いて更新するという形になりますのでご了承ください。誠に申し訳ありません。
それと、前話でお願いした銃器兵器の希望に関してですが、まだまだ募集しておりますのでお気軽にご応募ください。
ではお楽しみください。
ロシア・ノヴォシビルスク
モンゴルやカザフスタンなどの国境に近いノヴォシビルスク基地。
その基地の食堂にて何人かの下士官(伍長~曹長)が集まって話をしていた。
「おい、聞いたか?カザフスタンの方でバイオテロが起きたって話」
「ああ、噂は耳にしたぜ。一週間ほど前に起こってまだ鎮圧されてないってやつだろ?まぁ、あっちの奴らは俺たちに比べて蓮度の低い奴らだから仕方ないのかもしれんがな、ハハハ」
噂話を始めた兵に他の兵が自分たちの優秀さをひけらかすように言うと、グループの中に失笑が漏れた。
「確かにな。で、そのテロがどうしたってんだ?」
「いやな、そのテロでおかしな生き物が出たって噂を耳にしたんだ」
「はぁ?おかしな生き物ってのは何だよ?」
「それが「メーデー、メーデー!!第61防空ロケット旅団より応援要請、カザフスタン隣接国境より、正体不明の敵が接近中。第198歩兵大隊は第4ブリーフィングルームに集合せよ」……おいおい、このタイミングで俺たちにお呼び出しがかかるとはな……」
「それより早くいくぞ、遅れると何言われるかわかったもんじゃない」
食事の乗っていたプラスチックプレートを手早く片付けると彼らは急ぎ足で指定のブリーフィングルームへと向かった。
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「ヴァチェスラフ
入ってきた大隊を指揮する上級将校に対して掛け声とともに一斉に敬礼をした。
「休め、これよりブリーフィングを始める。席に着け」
「「「「はっ!!」」」」
約700人の兵士が一斉に着席をする。
すると正面のスクリーンが投影され、情報説明が始まった。
「つい1時間ほど前、カザフスタンの方面から複数の何かがこちらに向かってくるのをレーダーが感知した。すぐにビイスク基地から哨戒機にスクランブルがかかり出動したが、目標を確認したとの連絡を後に通信が途絶えた。これを受けてわが司令部はこちらに進軍しているものを敵と認定し、排除するためにアレイスク基地の兵員及びわが第198歩兵大隊に出動要請がかかったということだ」
そういうと中佐は席につき、次に中佐のそばに控えていた
「今回の作戦はアレイスク基地の第250、251及び360大隊との共同作戦となる。アレイスク基地より西に20キロいったところに陣地を敷き、そこで敵を迎え撃つ。その際、敵の正体がわかるものを回収してくることがわが部隊に求められる任務の一つであることを自覚してもらいたい。」
そこまで言うと大尉は一度隊全体を見回し、兵が理解していることを確認した。
「また、まだ確定事項ではないがビイスク基地より攻撃ヘリの出撃も検討されているとのことだ。やつらに手柄が奪われることのないよう諸君らの奮闘を期待する。以上だが何か質問はあるか?」
そう大尉は話すと質問事項がないかの確認をした。
隊員たちは沈黙を保ち誰からも質問は上がらなかった。
「ではこれより輸送機に搭乗し、アレイスク基地へ向かう準備を始めろ!!」
「「「「はっ!!」」」」
大尉の号令と共に一斉に動き出す兵士たち。
彼らは戦場で何を見るのか……。
伏線のネタになっています。
時期的にはガストレアの発生から1週間ほどのロシアが舞台となります。
正直この話はまだ当分先の話なのですが、いい加減ガストレアは出てこないのかといった思いを募らせていそうなのを感じ取った作者が申し訳なく思いながら書きました。
また、作者はロシア語などまったく理解していないため、英語が混ざった表現がいくつもあります。もし正解をご存知の方がいましたら感想欄などでご指摘ください。訂正させていただきます。
この話の続きを書きながら今回は失礼させていただきます。