どうやら俺は死神から魔法使いにジョブチェンジ()したらしい   作:サメ

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全てはタグに答えがある、、、っ!


そんな感じで『ラグナ・ポッターと賢者の石』(別名『死神()と賢者の石』)ですどうぞ。。。


死神()はとんでもない世界に生まれたようです。

「どうしてこうなった」

 

手紙を片手に呟いたが、なんの解決にもならなかった。

 

 

 

俺の名前はラグナ。ラグナ=ザ=ブラッドエッジである。

 

 

、、、と言いたいところだが、違う。

まず、右腕の蒼の魔導書(ブレイブルー)が綺麗さっぱり無くなっているのだ。

そして何より、名前が違う。

まぁ、違う点がもう一つあるが、ここでは敢えて言わないでおこう。

取り敢えず今の俺はラグナ=ザ=ブラッドエッジではなく、ラグナ・ポッターという。

 

きっと画面の向こうの読者さんには分かっているはずだ。

 

 

そう。俺は一度死んで、再び生まれ変わったのだ。

 

蒼も碧も窯もタカマガハラもアマテラスもムラクモも事象兵器(アークエネミー)も階層都市も統制機構も、、、、何もかもない、ごく普通の世界に。

小さい頃に産みの親を目の前で亡くしこそしたし、その影響?によって前の俺姿、、、つまりは白髪オッドアイになったりこそしたが、確かに今の俺はただの一般人のはずだった。

 

 

は ず だ っ た 。

 

 

もう一度、手に持った手紙に目を通す。

送り主の欄には、あり得ないことに『ホグワーツ魔法学校』と書かれており、更に丁寧に俺の名前まである。

 

「、、、とりあえず開けてみっか。」

封筒の上部分を破こうと力を入れた。

 

が、しかし。

 

「おい!なにをしている!!」

「やばっ、、、!」

 

俺が住んでいる家の主である、バーノン叔父さんがこちらに近寄る。

 

「いや、これは、俺宛ての手紙で、、、」

「貴様なんぞに手紙を書く奴なんぞいるわけが、、、」

 

バッと俺の手から手紙を引ったくり、送り主を確認する。

するとどうだろうか、みるみるうちに顔が青ざめていく。

 

「えっと、、、叔父さん?」

「、、、この手紙はわしが処分する。」

「は?!どうしt「いいからこの事は忘れろ!!いいな!!」、、、わかった。」

 

いつになく必死な声でそう言うので、悪戯か何かだと割りきって忘れることにした。

 

 

 

俺個人の考えではやはり魔法が本当にあるのかはわからないが、前世という『前例』からするとどうも否定出来ない。

俺達が使っていた『術式』も、本来は魔法と科学が融合したもの。

 

そう思うと、益々否定が出来なくなる。

 

「はぁ、、、ま、どーにでもなりゃいーか。」

 

諦めて自室へと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

***************

 

 

「なんでこんなことになってんだよ、、、、、」

 

現在の日付、7月30日

時刻は23:55

天気は大嵐

 

そして現在地は、絶海の孤島。

 

 

 

「(そもそもなんで誕生日の前日、、、ましてや5分前にこんなとこ来なきゃなんねーんだよ!!つーか何あの手紙!怖い!!呪いでもかかってんのかよ!!!!)」

 

俺がこんな何もない所にいる原因は、一週間ほど前に俺宛てに来た謎の手紙をバーノン叔父さんが破棄したところから始まる。

 

見るからに怪しいそれを細かくちぎってゴミ箱へINしたはいいが、次の日には2通、全く同じ手紙が来たのだ。

それを捨てると次の日には12通、その次の日には24通、、、と、叔父さんが手紙を破棄すれば破棄する程、大量に手紙が来るのだ。正しく呪いである。

しまいには窓から大量のフクロウと共に津波のように押し寄せ、家が手紙で溢れかえった。それに苛立だった叔父夫婦は俺と息子、つまりは俺のいとこのダドリーを連れて手紙なんて届かないであろう孤島まで足を運んだのだ。

 

それにしてもこの家族、必死すぎだ。

 

「ん、、、あと30秒か、、、」

 

チラリと傍らに置いてある時計を見ると、誕生日である7月31日の30秒前まで迫っていた。

その辺にあった小枝でざらついた床に『HAPPY BIRTHDAY RAGNA』という文字と簡単なケーキの絵を描いた。

カウントダウンでもすっか。

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、、、ハッp【ドオオオオオオン!!】おわっ!んだよ!!」

 

急に玄関の方から大きな破壊音。

 

「こんな音、前世でしか聞けねぇと思ってたんだけどよぉ、、、。」

 

聞いてしまえば昔の感覚がなんとなしに蘇る。

いやー昔は自分も色々やったなー、、、

と感傷に浸っていると、叔父さんが銃を抱えてこちらに飛んできた。

 

「うっわ、、、」

 

こんなこともあったな。懐かしいぜ。うん。

叔父さんの方を見れば、マスケット銃が大男に飴細工でも触っているかのようにひねられているではないか。

 

「(アズラエルみてぇ、、、背格好といい怪力といい、、、)」

 

じっ、と見ていれば、大男がこちらを向いた。

やっべ。殺られる。

そう思い身構えたが、、、

 

「オーッ!ラグナ!!」

「、、、はい?」

「最後にお前さんを見た時にゃ、まだこんくらいの赤ん坊だったってのに。成長したなぁ!なるほど左眼の緑は母親譲りっちゅうわけか、、、」

 

なんだかすんごいフレンドリーに話しかけられた。

ビックリである。

例えると、《引退間近の体操選手!ただし5歳児!》みたいな感じである。(わけわからん)

 

「俺はルビウス・ハグリッド。まぁ、ハグリッドと呼んでくれや、ラグナ。ホグワーツの鍵と領地を守る番人だ。ホグワーツのことは勿論知っとろうな?」

 

「いや、それが、、、、サッパリで、、、」

「なに?!手紙を送っただろう??!!」

「えと、それは、その、、、」

「おいダーズリー!まさかお前ら、手紙を読ませんかったな!!」

 

ハグリッド、激おこぷんぷん丸なう。

 

「まぁいい、、、ラグナ。これが手紙だ。早速ホグワーツへ行くぞ。」

「おい待て!行かせんぞ!」

 

おい!!引き止めんなよ!これであの家から抜け出せるのによォ!!KY!!空気嫁!!

 

そこからなにやら叔父夫婦とハグリッドが言い争いをしてるが、はっきり言って眠い。スッゲー眠い。寝てやろうか。

 

お、どうやら言い争いが終わったらしい。

 

「そんじゃぁ行くぞ、ラグナ。」

「え、今から?」

「当たり前だろう!バイクで来たんだからな!」

 

 

 

、、、、、、、、バイク?

 

 

 

 

 

あれー?おかしーなー?バイクって地上を走るものだよね?!

弟がよく集めてた、あれだよね??!!

 

 

 

***************

 

 

 

「うおおおお、、、飛んでやがる、、、」

「はっはっはっ!スゲェだろう?」

 

只今、空飛ぶバイクに乗ってるなう。

 

魔法ってすげーわ、、、シスターのねーちゃんもすげーわ、、、感動もんだわこれ。

 

「ちゅーかラグナ。お前さん、

    女   

 にしちゃぁ随分と男勝りな喋り方になったなぁ。」

 

 

 

 

、、、、はい皆さん、お気づきになられましたね!!

 

敢えて言わなかった前世との決定的な違い!

 

そうです俺氏、実は女になっちまいましたこんちくしょー!

 

 

前世が男だった分、仕草やら喋り方やらはそのまんま。

男がよかった!!楽だもん!!!

それにもしあの弟も同じように生まれ変わっていて、しかも弟のままだったら、、、と考えると、やはり寒気がする。

俺の貞操が危うい。SAN値がピンチである。(なんでこんなにネタに詳しいのかというと、単にダドリーが漫画好きだったからである。突っ込んだら負け。)

 

「まぁ、近くの子供がこんなんばっかだったから、、、移ったというか、、、」

「そーかそーか。」

 

あ、納得した。

 

 

 

 

そんなこんなで無事に11歳になった俺、、、ではなく《私》は、ロンドンの空をバイクで飛んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを熱のこもった視線で見つめてくる少年がいることにも気付かずに。




頑張って詰め込んで、記憶と本を引っ張り出して、ネタをぶっこんで(ぇ やっと2888文字、、、。やったねラグナちゃん!3000文字弱だよ!!!!

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