ログ・ホライズン ~落ちた浮遊城アインクラッド~   作:マスカルウィン

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第二章開幕、
二章のタイトルを考えるのが一番時間かかった気がします。
アインクラッドから来た3人は、別れて合宿と、領主会議に挑みます。
原作では『ゲームの終わり』のところですね。
長くなりそう(白目



異世界の守護者
第十五話


「さて、イースタルから招待状が届いたわけですが……生産系ギルドの中の3人から一人来てもらうとして、私は行くとして――シロエ君は来てくれますよね?」

「……拒否権が無いのでしょう? わかりましたよ。 それでなんですかアインクラッドのメンバーから一人来て欲しいのですが……」

 

 クラインとシノンが俺を後ろから押す。

 いや待て、確かにシノンなら役不足かもしれないが、クラインでもいいだろ!?

 

「いやぁ、おれっち難しい事と面倒事は勘弁なので、キリトよろしくな」

「私はあの城のことあんまり知らないから……」

 

 逃げ道は無い、という事か……

 いやでもそういば、念話で――

 

「わかったよ、俺が行くよ……。 その代り食料を3人分追加で頼む」

「3人? クラインさんとシノンさんと君で3人という事なのかな?」

「あぁいや、クラインとシノンには初心者の合宿のほうに向かってもらうつもりなんだ、この世界の戦闘にまだ慣れてないから特にシノンは」

「では、何故3人分?」

「エターナルアイスの古宮廷に俺の仲間に来てもらう、あいつ等の方が交渉役なら適任だと思う」

「ほぅ……まぁ確かにキリト君はどちらかと言えば戦闘タイプのプレイヤーに見えるからね。 その判断は正しいのかもしれない」

「向こうに着いたら紹介するさ、名前は『アスナ』『エギル』『サクヤ』だ」

「わかった、しかしくれぐれも大地人にはアインクラッドの事は――」

「内密だよな? わかってるさ」

「各々選出されたリーダーは達は、キリト君を除いて同行者を最低でも1名決定しておく事でいいかな?」

「了解した。 料理に関しては生産ギルドが料理人と材料を用意させていただこう」

「助かります。 ではこれにて解散。 出発時間は厳守でお願いします。 マリエールさん合宿の方がお願いします」

「任せておいてや。 キリトもそんな顔せんと、シノンちゃんの事はまかせてーな?」

「え、俺そんな顔してました? すいません。 シノンの事お願いします」

「おれっちの事は放置プレイですか……そうですか」

「クライン」

「なんだよ、急に改まって」

「何かあったら、皆の事を頼む」

「――わーってるよ。 任せろ」

「さーってと、アスナと久しぶりに会うからなちょっとお土産でも買っていくか、クライン、シノン先に宿に戻っておいてくれ」

「相変わらずお熱い事で、まぁ久しぶりに会うからそれぐらいは男して当然だよな。うんうん。それじゃ先に戻っておくわ、行こうぜシノン」

「……わかったわ、それじゃね、キリト先に戻ってる。 ――お土産期待してるから」

「お、おう」

 

 そう答えると、クラインと、シノンを円卓会議から出て行くのを見送り、背中に独特の光を放つ剣を背負い戦闘態勢を行う。

 俺は商店が並ぶ街中には行かず、フィールドのほうに歩いて行く、勿論誰にも見られないように気をつけながら。

 数時間歩いた所で、もう間近で待ち合わせ場所という所で、急にポップした数対のモンスターにターゲットされる。

 

「はぁ……もう少しだって言うのに」

 

 ため息をつきながら背中に装備している、一本目の剣を抜く。

 キリトの剣を中心に剣独特の黄金色の発光が広がっていく。

 それを気にすることなく、まずは、棘茨イタチに向かっていく。

 

「ふっ!」

 

 空中でソードスキルを発動させ、ソードスキルの勢いに任せて敵に突っ込む。

 ソードスキル、ソニックリープ。 キリトは目標としていたイタチに砂煙を浴びせながら突き刺す。

 

「次っ!」

 

 続けてもう一本背中に装備してあった黒い剣を抜く。

 出来るだけ体勢を崩さないように流れるように、連続でソードスキルを発動させる。

 二本の剣を薙ぎ払い周りにダメージを与える二刀流スキル、エンド・リボルバー。

 周りに居た敵に見事に命中し、辺りに居たモンスターが一掃される。

 

「絶対的レベル差のおかげだな、同じレベル帯であんな戦いをしたら確実にやられてるな」

 

 自らの戦闘結果に苦笑いを浮かべながら、左右に剣を振って、二本とも背中の鞘に納める。

 ため息を吐き、戦闘モードを終える

 

「しまっ!」

 

 視界が急に動いて、何がなんだがわからないうちに、空中に宙吊りの状態になってしまったようだ。

 

「このっ」

 

 身体を動かしてみるが、どうにも動かない。

 仕方がないので足に絡みついた蔦を切ろうと、ソードスキルを発動させようと構えると丁度俺の真下にあった草が開いた。

 

「ちょっ! マジかよ!」

 

 慌ててソードスキルを発動させようとするが、敵に足を取られている状態で尚且つ下から口を開いた植物が襲うそんな状況で、ソードスキルなんて発動するわけもなく――。

 

「食われるっ」

 

 ザンッと言う音と共に、ソードスキルの輝きを持つプレイヤーが一人人食い植物に襲い掛かった。

 HPはそんなに多くなかったのか、一発で敵が消滅した。

 その後俺は蔦の支えがなくなり、まっさかさまに地面に落下したわけだが。

 

 

「助かったよ、ありがとう」

「待ち合わせの時間になっても来なかったからな、心配になってこの辺を散策していたんだ」

「――そうか、お前が、念話では何度か会話した事あったが、直接話すのは初めてだな」

「あぁ、改めて言うのもおかしいが始めまして『キリト』」

「こちらこそ、『キリト』」

 

 それは――本来ありえない出会い。

 

 

 合宿出発日

 

「それじゃ皆頑張ってきてね」

「はいシロエさんも頑張ってください!」

「僕としてはあんまり頑張る自体になって欲しくないんだけどね……」

 

 シロエは出発する記録の地平線のメンバーに声を掛けて回っている。

 まぁ、シロエとアカツキは領主会議の方に行くようだし当たり前と言えば、当たり前か。

 俺もそろそろ、クラインとシノンに挨拶しないとな。

 

「クライン、シノンいるか?」

「おー、キリトじゃねーかわざわざ見送りか? 嬉しいぞ俺は」

「下手すると数週間以上別れる事になるからな、挨拶ぐらいはな」

「何かあったらすぐに連絡してくれ、こっちはき……、じゃなかったアスナ達とも合流する予定だしな」

「そういえばそうだったわね。何かあったらすぐに連絡する」

 

 馬車から離れようとすると、背中から服を引っ張る力を感じて振り向くと、そこには黒髪ロングの少女が居た。

 

「えっと――、どちら様でしょうか?」

「キリト……また女の子をたぶらかしたの? これで何人目よ……」

「言い掛かりだ! 俺だって始めて会う子だよ! えっと、ど、どうしたんだ?」

「ここにくれば、強くしてくれるって聞いて……」

「あー、急な参加……か? マリエールさんに確認しないと」

「いやいや、将来有望な女の子じゃないか、強くなりたいだなんて……キリト俺に任せろ! 俺が面倒を見るぜ!」

「――、シノン頼んでもいいか?」

「っておぃ!」

「私が断っても、他の誰かに頼むんでしょう? わったかわよ その代りマリエールさんに連絡しておいてよ、キリトの方から」

「うっ、ま、まぁ俺の勝手で言ったからな、連絡いれておくよ。 えっと、名前教えてもらえるかな?」

「お、私は、えーっと、み、翠です」

「翠ね、この合宿のリーダーにはキチンと連絡入れておくから安心して強くなってきて」

「わ、わかりました。 ありがとうございます」

「クライン、シノン」

「言わなくてもわーってるよ。任せろ」

「それじゃ行ってくる。 キリトも頑張ってね」

「あぁ、こっちは任せろ」

 

 クライン達を見送ってから、マリエールさんに一人追加した事を伝え、

 翠には食料や、身の回りのものはあらかじめ用意してある事もマリエールに伝える。

 

「さってと、行きますか」

 




短くなりましたが、物語を1話として切るポイントならここかなぁと
次は少々長くなる予定です。
相変わらずの戦闘シーンの苦手っぷりである。
私個人としては会話シーンとか考察シーンのほうがすきなのかなぁ。
いや戦闘シーン書きたいんですよ? キリト君TUEEしたいんですよ。

(´・ω・`)あやまって?
(´・ω・`)……
(´・ω・`)らんらん♪

FEZ面白いですよ? (白目になりつつ……


知らない人用の、二人のキリトの簡単な解説
シロエとロエ2みたいな関係をイメージしていただけるといいと思います。
ちょっとっていうか、かなり違うけど、そんなイメージで、別のキャラだけど、操作している桐ヶ谷 和人中の人は同じそんなイメージでお願いします。
Q.ロエ2って?
A.シロエの同アカウントのサブキャラです。詳しくはログ・ホライズンwikiかRoute43を読んで頂ければ……

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